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ー天災ー139

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 そういう風に言ってくる雄介に流石の望も顔を赤らめ、そして視線を外す。

 いや正確には顔を俯けたの方が正しいのかもしれない。

「ほな……」

 と同時に雄介の腰が動いてくる。

「ん……ぁあん! ちょ……やぁん!」

 望は腰を動かされながら雄介の事を涙目で見つめると望自ら唇を重ねる。

 前に雄介が下からのキスはしにくいとは言っていたが本当にしにくいのかもしれない。

 でも望だって雄介の事が好きだ。

 これから、また雄介とは離れてしまうのだから今だけ自分からしてもいいんじゃないかと思ったのかもしれない。

 だが、それも束の間、雄介の腰に激しく動かされて唇は勝手に離れて行ってしまう。

 すると望の口から漏れてきたのは、

「ぁ……やぁん!ぁああ!」

 甘い声だった。 しかも背中を反らしたという事はきっと雄介のモノが望の中にある気持ちポイントに当たったという事だ。

 今はもう自分では立っていられない望。 もう完全に雄介に自分の体を委ねている。 それでも雄介の方はしっかりと大地を踏んでいるのだから今まで本当に鍛えられてきたのであろう。

 誰もいない屋上。

 そこに望の声と雄介が腰を動かす度に聴こえてくる水音しか聞こえて来ない。

 今はそこは二人だけの空間なのだから気にしないというのか、まったくもって今はこの時間というのは周りにも人の気配すらしないのだから遠慮する事もないのかもしれない。

「の……望っ! ちょ……」

 そう言っている雄介は、もう本当に限界なのか流石の雄介も呼吸が乱れている。

「あ……ぅん……いいからっ!」

 そう望の方も返す。

 すると雄介は望の足や腰を一回抱え直すと最初ゆっくり動いていた腰が段々と激しさを増してくる。

「いやぁあん! ちょ……は、激しい……っ!」

 望はそう言ってみるものの雄介の方は無言のままというのか息は乱しているものの腰だけは動かしてくる。

「ぁ……ん……スマン……はぁ……もう……っ!」

 こう恋人の最後の最後の声というのは案外色っぽく聞こえるもんだ。

「ぅん……いいから……」
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