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ー天災ー131

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 今まで望のその攻撃に痛がっていた雄介だったのだが、今度、真面目な表情を見せると再び望の事を柵へと寄り掛からせる。

「ほなら、ええんか?」

 その言葉には主語がない。 だからのか望の方は首を傾げていると急に唇を重ねられる。

 急な事過ぎて瞳を閉じていなかった望。

 要は世間で言う壁ドンに似たような事をされてのキスという事だ。

 そして雄介は望の唇から離れると、

「望にそこまで言われたら、今日はもう……我慢出来へん」

 そう言うと雄介は再び望の唇に唇を重ねる。

 今度はさっきのとは違い、長く、そして角度を変える長いキスだ。

「……ん……ちょ……ん……」

 あまりにも長いキスに望の口からは息が漏れる。

「ちょ、待っ……て……はぁ……」

 しばらくして雄介は唇を離したのだが、再び切なそうな表情を見せる雄介。

「な……俺らって……もうすぐ離れてしまうやろ? それやったら、今日くらいは、こういう事してもええやんか……それに、今までやってみんなの為に頑張って来たんやし」

 その言葉に望は軽く息を吐くと、

「あ……えーと……ぁ、まぁ、いいんじゃねぇのかな? そうだよな、俺達だって、雄介の言う通り今まで我慢して来たんだしな」

 それと同時に望は諦めたかのような、別に雄介とならとでも思ったのか軽く息を吐く。

 そして雄介は再び望の唇へと唇を重ねると今度は望の服の中へと手を入れるのだ。

 望から了解を得た雄介は今まで我慢してきた思いをぶつけるかのように今日は男になる。

 いや今までは望の様子を伺うかのようにだったのだが、今日の雄介は違う。

 本当に今まで我慢していた分こう今まで以上に激しく望の事を求めているのかもしれない。

 望の体に触れるだけの手が望の胸の突起へと触れる。

「……んっ!」

 いきなりで久しぶり過ぎた望は急に触れてきた胸の突起に体をビクリとさせていた。

「ぁ……ちょ……はぁ……んっ!」

 確かに雄介にはいいよ。 とは言ったのだが、やはり久しぶりの体には今日の雄介の動きにはついていけてないようだ。 だからなのか体の方はその快感から逃れようとひねってはみるものの雄介には腰を押さえられてしまい、もう逃げる事は出来ない。 いや本気で雄介から逃げたという思いではない。 ただ、その快感から逃げたいというのか体が勝手に拒否という訳でもないのだが、体が勝手に逃げてしまっているという状態なのであろう。

 望だって、この行為にまだ慣れた訳ではない。 嫌いでもないのだが。 いや逆なのかもしれない。 体はこの後、起きる事を知っている。 だから体が勝手に逃げてしまっているという事なのだろ。
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