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ー友情ー47
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病院の中庭は温かい春風を呼び込み。 日一日と暖かさを増して行っている今日この頃。
草木は新芽へと変わり始めていた。
それが病院を囲むようにして生えているのだから病院の敷地内は緑色に囲まれている。 空は快晴で青色に染まり、周りは生命の息吹で緑色に囲まれて今の季節というのは気持ちいい位だ。
「んー!! やっぱ、外は気持ちええわぁ!!」
雄介はそう言うと本当に久しぶりの外の空気に触れ思いっきり腕を空へと向かい伸ばす。
「そうだろうな、ずっと病院の中にいると飽きてくるもんだもんな」
望も外の空気に触れ伸びをしたくなったのか望の方も思いっきり体を伸ばすのだ。
「んん! 気持ちいいもんだな!」
「ほなら、もっと、気持ちええ事するか?」
「ん? ……それはまだ俺が許さねぇよ。 ちゃんと体を治して動けるようになってからだな」
「ま、そこは先生が言うんやったらしゃーない所やね。 ほな……」
雄介は望の腕を自分の方へと引き寄せると唇を重ねる。
「……ん」
二人にとっては恋人になってからの初めてのキスだ。
今まで色々あり過ぎて苦労してきたのだから、ご褒美みたいなもんだろう。 しかも、ここまでくるまで時間が掛かってしまったのだから余計に初めてのキスには特別なもんがあるのかもしれない。
そりゃ、もしかしたらこの二人だっていい年なんだから彼女の一人や二人は過去にいたのかもしれないが、二人がカップルになってからの初めてのキスになるのだからファーストキスになるだろう。
過去の恋人の事に関しては今の二人にとっては関係のない話なのだから。
そして雄介は少し名残惜しそうに望の唇から離れ、
「今度する時には俺が上やからな、下からやとこうやりにくいし」
雄介はそんな事を言いながら悪戯っ子のような表情をし笑みを浮かべながら望の事を見上げる。
「そういうもんなのか? なら……」
望はそっと雄介の頰を両手で包むと唇を重ねる。
最初、望は雄介の事はあまり好きじゃなかったのに今ではこうして望自ら雄介にキスをしているのだから、男同士のカップルでも問題なかったのかもしれない。
ファーストキスというのは特別なものだ。 特別な筈なのに平気だったのだから望にとって雄介は特別な存在になったのであろう。
「ん……」
そして雄介は多少満足したような表情になると、
「ん、まぁ、今日はこれで満足出来たし、部屋に戻ろうか? 望の方も仕事残っておるんやろ?」
「え? あ、まぁな」
望の方もそう答えると、いつも以上の笑顔を浮かべる。
そして望が雄介の車椅子を押し病室の方へと戻って行くのだ。
望は雄介の体を支えて雄介をベッドの方へと移そうとしたのだが、
「もう、支えいらんよ。 俺だって、早く復帰していきたいし自分でやれる事はしていきたいしなぁ。 それに望の細い腕じゃあ、あの梅沢さんのように支えられんやろうし」
その言葉に少しはムッとしたものの雄介の言葉に納得し、
「んじゃあ、またな」
「ああ」
望はそう言うと部屋へと戻って行く。
そして部屋に帰って来て早々に、
「案外、戻って来るの早かったんじゃねぇのか?」
「え? まぁ、そうなんだけどさ。 アイツが気を使って戻してくれたんだよ」
そう部屋に戻って来てからの望はなんかこう幸せオーラが出ているようにも思える。
しかも、さっき雄介からのキスでも思い出しているのか望の顔は緩みっぱなしだ。
草木は新芽へと変わり始めていた。
それが病院を囲むようにして生えているのだから病院の敷地内は緑色に囲まれている。 空は快晴で青色に染まり、周りは生命の息吹で緑色に囲まれて今の季節というのは気持ちいい位だ。
「んー!! やっぱ、外は気持ちええわぁ!!」
雄介はそう言うと本当に久しぶりの外の空気に触れ思いっきり腕を空へと向かい伸ばす。
「そうだろうな、ずっと病院の中にいると飽きてくるもんだもんな」
望も外の空気に触れ伸びをしたくなったのか望の方も思いっきり体を伸ばすのだ。
「んん! 気持ちいいもんだな!」
「ほなら、もっと、気持ちええ事するか?」
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「ま、そこは先生が言うんやったらしゃーない所やね。 ほな……」
雄介は望の腕を自分の方へと引き寄せると唇を重ねる。
「……ん」
二人にとっては恋人になってからの初めてのキスだ。
今まで色々あり過ぎて苦労してきたのだから、ご褒美みたいなもんだろう。 しかも、ここまでくるまで時間が掛かってしまったのだから余計に初めてのキスには特別なもんがあるのかもしれない。
そりゃ、もしかしたらこの二人だっていい年なんだから彼女の一人や二人は過去にいたのかもしれないが、二人がカップルになってからの初めてのキスになるのだからファーストキスになるだろう。
過去の恋人の事に関しては今の二人にとっては関係のない話なのだから。
そして雄介は少し名残惜しそうに望の唇から離れ、
「今度する時には俺が上やからな、下からやとこうやりにくいし」
雄介はそんな事を言いながら悪戯っ子のような表情をし笑みを浮かべながら望の事を見上げる。
「そういうもんなのか? なら……」
望はそっと雄介の頰を両手で包むと唇を重ねる。
最初、望は雄介の事はあまり好きじゃなかったのに今ではこうして望自ら雄介にキスをしているのだから、男同士のカップルでも問題なかったのかもしれない。
ファーストキスというのは特別なものだ。 特別な筈なのに平気だったのだから望にとって雄介は特別な存在になったのであろう。
「ん……」
そして雄介は多少満足したような表情になると、
「ん、まぁ、今日はこれで満足出来たし、部屋に戻ろうか? 望の方も仕事残っておるんやろ?」
「え? あ、まぁな」
望の方もそう答えると、いつも以上の笑顔を浮かべる。
そして望が雄介の車椅子を押し病室の方へと戻って行くのだ。
望は雄介の体を支えて雄介をベッドの方へと移そうとしたのだが、
「もう、支えいらんよ。 俺だって、早く復帰していきたいし自分でやれる事はしていきたいしなぁ。 それに望の細い腕じゃあ、あの梅沢さんのように支えられんやろうし」
その言葉に少しはムッとしたものの雄介の言葉に納得し、
「んじゃあ、またな」
「ああ」
望はそう言うと部屋へと戻って行く。
そして部屋に帰って来て早々に、
「案外、戻って来るの早かったんじゃねぇのか?」
「え? まぁ、そうなんだけどさ。 アイツが気を使って戻してくれたんだよ」
そう部屋に戻って来てからの望はなんかこう幸せオーラが出ているようにも思える。
しかも、さっき雄介からのキスでも思い出しているのか望の顔は緩みっぱなしだ。
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