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 実はそれが間違いだったと気付いてももう遅かったのかもしれない。

 春馬は後ろから前へと手を伸ばし、俺の胸の突起に触れる。

 そう、春馬の右腕は俺の右脇腹から前へと来ているのだけど最初は指先で触れる程度だった。 それが段々とエスカレートしていって指先で摘んでくるようになってくる。

 その頃には俺の胸の突起はビンビンに勃っていた。

 俺は女性のように胸の膨らみなんかなかったが、それでも胸の突起はある。 それだけでも不思議と触れられているだけで十分気持ち良かったのは確かだった。

「ふぅ……ぁ……」

 胸の膨らみがなくとも胸の突起だけで、こんなにも感じれるものなんであろうか。 気付けば、そういう声を上げていた俺。

 そして強く摘まれた瞬間、

「ぁあ! んん!」

 一際、高い声が上がる。

 それに良くしたのか春馬はクスリとするのだ。 暫く春馬は俺の胸を弄っていたのだが、

「それでは、そろそろ、伊吹の言う通りに寝ることにしましょうか?」

 そう言うと春馬は俺の所から離れ仰向けになってしまっていた。

 ……へ?   え? こ、こんな中途半端な所で!? ってか、俺のムスコさんも何だか中途半端に勃ってるだけなんですけど……。

 だって、そうだ。 それでなくても中には既に玩具が入っていて、胸の突起もある程度、気持ち良くされて、その後は放置……!?

   ある意味、苦しくて仕方がない。

 ……しかも、ちょっと、体が熱くなりかけてるし……。 ま、少し休めばおさまってくるとは思うのだけど……。

 と思い俺は体を仰向けにさせる。

 その後は本当に春馬の方は何もしてこないようだ。

 本当に春馬は寝てしまったのであろうか。

 やっと俺の体も冷めてきた頃、中に入っていたローターが振動を始める。

「ぁ……はぁ……な、何で……急に……?」

   そう俺は声を上げたのだけど春馬からの言葉はなかった。

 一体、どういうことなんであろうか? 春馬は静かな所から寝ているのかもしれないのだけど俺の中に入っているローターは振動し始めてる。

 そして少し長めのその玩具は俺の最奥ポイントギリギリの所にあって、後、もう少しで、そのポイントを突く場所にあった。

 それでも振動は中全体に伝わってる訳で、その微妙な感じが気持ちいいと物足りないとの狭間にいるようだ。

 ……それなら、もっと、奥に……。

 そう、俺の体はもう知っている。 玩具でも指でも、その奥にあるポイントを突けば気持ち良くなれて達けるということを……。

   気付くと俺のモノもゆっくりと勃ってきているのが分かった。
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