【R18/完結】放課後君と2人で

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「まだ、夜の9時位ですか……何します？」

   そう春馬は時計を見上げ言っていた。

　確かに時刻は9時を差している。

　今は小学生だって、まだ寝ていない時間だろう。　しかも大の大人が寝れる時間でもない。

　そんでもって春馬は「何します？」って聞いてきてもここは俺に家ではないのだから、俺はそう何かを言う権利はないように思えるのだけど。

「何します？   って聞かれても……」
「ま、確かにここは伊吹の家ではないので、何かしたい！   って要望は見つかりませんよね？」
「あ、まぁ……」
「じゃあ、私が決めてもよろしいでしょうか？」

　って、言ってるわりには何処か嬉しそうに聞こえるのは気のせいであろうか？　確かに選択権は春馬にあるのだけど……

「じゃあ、AV見ませんか？」

　……あーーやっぱり、そう来ましたか……。

　確かにここは春馬の家だから俺には何かを選ぶという権利なんかないけど、やっぱりという結果に溜め息を吐く。

　そう思っていると春馬はDVDをデッキにセットしているようだ。

　さっきまで映画を大音量で聞かされていたのだから、勿論、AVもそういう結果となるだろう。

　しかも、男2人で……恋人同士でそんなAVなんて見てたら、やりたくなるに決まってるじゃん！   でも、春馬は1週間、俺には手を出さないって決めてきたみたいだけど……。　そんでも、そんな物見たら、俺のムスコさんが黙ってはいないだろう。　しかし、どういう意味で……って、さっき言ってたか……そうだ、そういう行為に関して勉強をする為にって言っていたんだった。

   でも、男なら、そういう物を見たら勃つのは目に見えてるし……んーー春馬の行動がよく分からないや……。

　そう思っているとスピーカーからはいきなり男性の気持ち良さそうな声が聞こえて来ていた。

　……しかも、初っ端からですかーー！

　でも、女性よりは気にならないのかな？

　しかも、2人にやられているやつーー！

　少しばかり目のやり場に困っている俺。　これが自分の部屋で1人でなら堂々と見ていられるのだけど、他人の家でなんてまともに見れる訳ではない。