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 それから、その指で蕾をぐりぐりとされて、どれ位時間が経ったのか分からないのだけど少しは痛くはなくなってきたようだ。

 ……って、こんな感じなのか……。 ……それに、段々痛くはなくなってきたかな?

 まだまだAV女優のような声は上げられないのだけど。

 でも、どうしたら、あんなAV女優のような声が上げられるのかな? 今の俺にはそのAV女優の気持ちは分からなかった……。

「もう、そろそろ……いいかしらね……?」

   って、春馬はそう言ってるけど、一体、どういう意味なんであろう。

 俺は今はまだ天井を見上げてることしか出来ない。 だってまだ気持ち良さなんて感じていないのだから素面な状態だからだ。

 ただ蕾に春馬の指が入っているのが分かるだけしか分からないという事だ。
 
 そんなことを思ってるっと指の第1関節から、どうやら第2関節まで俺の中に春馬の指が入って来る。

「う……っ」

   また第2関節まで入れて、そこら辺でぐりぐりとさせられている。

 ……うーー中で指が動いているのが分かる。 しかも、たまに中の壁をぐりって……。

 少し痛くて俺は腕に力を込めてしまっていた。

 その度に紐は軋むような音を立てている。

 そして第2関節まで中に入るようになると、その第2関節まで指を出したり入れたりをしているようだ。

 ……それでも、まだ、痛いのは変わらない。

   そしたら、いきなり指を抜かれて息を吐くと、

「あ、忘れてました! ココを慣らすのにローション使うの忘れてましたよ……」
「……はい?」

   その春馬の言葉に俺は裏声を上げる。

 すると春馬は1回ベッドから離れて自分の鞄の中からローションやら何やらを持ってきたようだ。
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