【R18/完結】放課後君と2人で

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　そう考えてしまうということは恋だ！　完全に俺はあの音楽教師である春馬に恋をしてしまったということになる。

　確かに学校では生徒には手を出さないと決めていたのだけど同じ教師ならという考えはあった。

　俺の今の年は26歳と教師としてやっと慣れてきた位の歳なんだから、きっと教師という生活にも慣れてきて考えるという余裕が出来たのであろう。

　好きになったのは男性。

　いや自分でもそこは自覚している所なのだけど相手がどう思ってるかってことは分からない。

　だから女性に告白するよりも悩む所だ。

　勝手に男性のことを好きになるのはいいと思う。　だが悩みはそこだ！

　今の世の中、大分、同性同士については認めてもらえるようにはなってきたのだけど、それでもまだまだ認知度は低い。

　それが女性のことを好きになったのなら簡単に告白というのは出来るのかもしれないのだけど同性に告白なんて難しいに等しい。

　いや女性にだって告白したって相手が自分のことを思っていなければ振られることはあるのだけど可能性としてはある。　同性に告白して付き合うってことはゼロに等しい。

　しかも自分が想ってる人とは必ずしも付き合える確率なんて殆どないだろう。

　本当にそこが悩みだ。

　男子高校生が女子生徒に想いを抱き、なかなか告白出来ないでいるのと同じ位の気持ちだ。

「あーー分かってる……。　こうして、告白出来ない苦しさっていうのもさ……昔もそんなことあったな……」

　ご飯を食べ終えた俺はそのことについて忘れる為にシャワーを浴びて冷蔵庫からビールを取り出すと飲める所まで一気に飲み干す俺。

　どうせなら今日あったことを飲んで忘れてしまいたい位なのだから。

　そういう意味で今日はビールを開けた。

　ビールは常時呑んでいる訳ではない。

　平日は次の日が学校があるのだから、ま、週に1、2回目程度で次の日が休みの日だけにしている。

　だが今日は特別だ。