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第1部 逃避行編 第1章
第16録 不穏な空気
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一方、イカナ村からヒーヒー言いながらアレキサンドルに
帰り着いた騎士たちの気分は重かった。外傷はなかったものの激臭を嗅いだため、
一時的に味覚や嗅覚がわからなくなっていたのだ。
現在、日課の訓練を終えて兵舎で3人の騎士が休息をとっている。その中に例のマントをはおった騎士もいた。
彼は休息中でも鉄仮面を外さず腕を組んでイスに腰掛けている。
「やっと、食物の味がわかるようになった……」
「匂いもわかるようになった。激臭恐るべし」
「ルドン隊長。テオドールの目撃情報はウソだったのでは?」
騎士の1人が尋ねるとマントをはおった騎士――ルドンが口を開く。
「しかし、イカナ村からわざわざ報告があったのだ。比較的平和な村だからこそ、
テオドールが居座っていた可能性もある。まあ、調査は無駄になってしまったがな。
お前たちにも辛い思いをさせた」
「いえ、そのようなことは――」
そのとき兵舎のドアが勢いよく開かれ、思いもよらない人物が姿を見せる。癖のある金髪に青い瞳。
グラド・アレキサンドルだった。ジョルジュの弟だが
性格は真逆で横暴。父のラング王に近い。
グラドはルドンの真正面に立つと顎を上げて話しだした。
「なんだ、お前ここにいたのか。探し回って損したぜ」
「グ、グラド様⁉そ、それは申し訳ございませんでした!」
「まぁ別にいいんだけどよ。それより1つ聞きたいことが
あんだけど」
「は、はい!何なりと!」
「2日前か?あんなにゾロゾロ連れてどこ行ってたんだよ?」
ビクリとルドンが肩を震わせて鎧が音を立てる。本来ならばアレキサンドル家の者か
家令に伝えなければならないところを、ルドンは独断で調査に赴いたのだった。
そのことがわかれば数日軟禁されるのは間違いない。
「まさか言えないんじゃねえだろうな?」
グラドが黙りこくっているルドンを睨みつける。
すると先程とは別の騎士がグラドにそっと近づいた。
「あ、あのー、グラド様。お立ちになっているのも体力を
消耗するでしょうから、お掛けになられては?」
「誰が席なんざつくか!第一お前には声かけてねぇだろうが!
出しゃばんじゃねぇ!」
「し、失礼いたしました……」
一喝された騎士はおずおずと自分の席に戻る。ルドンはその間に言い訳を思いつくことができ、
素早く口を開いた。
「はっ!ま、街の周辺に凶暴なモンスターが出たとのことで、
討伐に行っておりました!」
「なんだよ、黙りこくることじゃねぇだろ。よけいな時間とらせやがって。
またポイズンビーの群れでも出たのか?ごくろーさん。
つーか、ポイズンビーごときで10人も連れてくかよ普通。
ま、お前らみたいな弱い奴らならそうなるか」
グラドは鼻で笑うとルドンたちに背を向けて歩き出した。
慌ててルドンが声をかける。
「よ、用件は以上で?」
「ああ。こんなせまくるしい所に長居するわけねぇだろ。
じゃーな」
1度も振り向かずにグラドは兵舎をあとにする。
緊張から開放されたルドンたちは大きく息を吐いた。
「し、心臓に悪い。怒鳴られたし……」
「全くだ。しかしルドン隊長、なぜ嘘を?」
「今回の調査は私の独断で行なったからだ」
「え?」
まさかという雰囲気を出しながら騎士たちがルドンを見るが
少し俯いている彼に閉口した。
「私も報告すべきか迷ったが、王家の者を連れて行って
無駄足だったとなれば面目が立たない。それに信用度も下がる。
だから私たちだけで向かって本物であれば報告しようと考えていたのだ」
「しかし、真偽は確認できませんでしたね」
「ああ。しかしテオドールがいるのは間違いない。
ジョルジュ様が仰っていたのだから。
そのこともあって私が無理に言わなくてもその内見つかるだろうと思って嘘をついた」
「ですが隊長、誰にも報告していないのであれば、
例えばの話ですがジョルジュ様とグラド様がバッタリ会ってしまって
私たちの話になれば……」
騎士の言葉にルドンは唸りながら腕を組んだ。
グラドがホコリ1つない廊下を進んでいるとよく知る姿を
見つけて足を止める。白いとんがり帽子を被った青年、ジョルジュだ。
「アニキ?」
「あ、グラド。そっちの方から来るなんて珍しいね」
「なんか騎士隊長が怪しい動きしてたからよ、聞きに出向いてやったんだ」
「怪しい動き?」
目を丸くするジョルジュにグラドがため息をつきながら
話を続ける。
「ああ。10人もゾロゾロ部下引き連れてどっか行ってた
みたいだからな。寝返り工作でもしてるのかと思えば
ポイズンビーの討伐だと。弱いくせによ」
「彼らは平均よりも魔力の保有量が少ないからね。
仕方がないんじゃないかな」
「だったら城にも専属の魔法使いがいるんだから連れてけばいいじゃねぇか」
ジョルジュはグラドの言葉を聞きながら真剣に考えていたが
ハッとして顔を上げると口を挟んだ。
「あ、ごめんグラド。それ私が頼んだものだった」
「は?アニキが?さっき首傾げてただろ?」
「最近読み物に夢中ですっかり忘れてたんだ。今やっと思い出したよ」
笑いながら言うジョルジュにグラドは呆れてため息を
ついた。
「あーそう。それはそうと最近記録庫に籠もってること
多くね?何を熱心に読んでんだよ?」
「ちょっと気になることがあってね。残ってたらいいなとは思うんだけど、
なかなか見つからなくて」
ジョルジュの気になることとはもちろん「コントロール魔法」についてだ。
しかしジョルジュは記憶を消す魔法単体と捉えており、まだ真相にたどり着けていない。
「ふーん。まあ俺には関係ないか。
あ、そうだ、今から魔法使いの訓練に顔出してボコボコにしてきてやろう」
「何日か前もそうして負傷者出してたよね?
それにグラドもたまには頭使わないと固まるよ?」
「俺は加減してやってるんだ!あいつらが弱いだけだ!
頭は俺なりにちゃんと使ってるっつーの!」
グラドは怒り気味に言い散らすと足音を立てて去っていった。
ジョルジュはグラドの後ろ姿が完全に見えなくなったのを
確認すると兵舎へ急ぎ、ノックしたあと素早くドアを開ける。
「今いる人たち全員この部屋から出ないでもらえるかい?
聞きたいことがあるんだ」
王家の者の連続訪問にルドンたちは畏縮するしかなかった。
帰り着いた騎士たちの気分は重かった。外傷はなかったものの激臭を嗅いだため、
一時的に味覚や嗅覚がわからなくなっていたのだ。
現在、日課の訓練を終えて兵舎で3人の騎士が休息をとっている。その中に例のマントをはおった騎士もいた。
彼は休息中でも鉄仮面を外さず腕を組んでイスに腰掛けている。
「やっと、食物の味がわかるようになった……」
「匂いもわかるようになった。激臭恐るべし」
「ルドン隊長。テオドールの目撃情報はウソだったのでは?」
騎士の1人が尋ねるとマントをはおった騎士――ルドンが口を開く。
「しかし、イカナ村からわざわざ報告があったのだ。比較的平和な村だからこそ、
テオドールが居座っていた可能性もある。まあ、調査は無駄になってしまったがな。
お前たちにも辛い思いをさせた」
「いえ、そのようなことは――」
そのとき兵舎のドアが勢いよく開かれ、思いもよらない人物が姿を見せる。癖のある金髪に青い瞳。
グラド・アレキサンドルだった。ジョルジュの弟だが
性格は真逆で横暴。父のラング王に近い。
グラドはルドンの真正面に立つと顎を上げて話しだした。
「なんだ、お前ここにいたのか。探し回って損したぜ」
「グ、グラド様⁉そ、それは申し訳ございませんでした!」
「まぁ別にいいんだけどよ。それより1つ聞きたいことが
あんだけど」
「は、はい!何なりと!」
「2日前か?あんなにゾロゾロ連れてどこ行ってたんだよ?」
ビクリとルドンが肩を震わせて鎧が音を立てる。本来ならばアレキサンドル家の者か
家令に伝えなければならないところを、ルドンは独断で調査に赴いたのだった。
そのことがわかれば数日軟禁されるのは間違いない。
「まさか言えないんじゃねえだろうな?」
グラドが黙りこくっているルドンを睨みつける。
すると先程とは別の騎士がグラドにそっと近づいた。
「あ、あのー、グラド様。お立ちになっているのも体力を
消耗するでしょうから、お掛けになられては?」
「誰が席なんざつくか!第一お前には声かけてねぇだろうが!
出しゃばんじゃねぇ!」
「し、失礼いたしました……」
一喝された騎士はおずおずと自分の席に戻る。ルドンはその間に言い訳を思いつくことができ、
素早く口を開いた。
「はっ!ま、街の周辺に凶暴なモンスターが出たとのことで、
討伐に行っておりました!」
「なんだよ、黙りこくることじゃねぇだろ。よけいな時間とらせやがって。
またポイズンビーの群れでも出たのか?ごくろーさん。
つーか、ポイズンビーごときで10人も連れてくかよ普通。
ま、お前らみたいな弱い奴らならそうなるか」
グラドは鼻で笑うとルドンたちに背を向けて歩き出した。
慌ててルドンが声をかける。
「よ、用件は以上で?」
「ああ。こんなせまくるしい所に長居するわけねぇだろ。
じゃーな」
1度も振り向かずにグラドは兵舎をあとにする。
緊張から開放されたルドンたちは大きく息を吐いた。
「し、心臓に悪い。怒鳴られたし……」
「全くだ。しかしルドン隊長、なぜ嘘を?」
「今回の調査は私の独断で行なったからだ」
「え?」
まさかという雰囲気を出しながら騎士たちがルドンを見るが
少し俯いている彼に閉口した。
「私も報告すべきか迷ったが、王家の者を連れて行って
無駄足だったとなれば面目が立たない。それに信用度も下がる。
だから私たちだけで向かって本物であれば報告しようと考えていたのだ」
「しかし、真偽は確認できませんでしたね」
「ああ。しかしテオドールがいるのは間違いない。
ジョルジュ様が仰っていたのだから。
そのこともあって私が無理に言わなくてもその内見つかるだろうと思って嘘をついた」
「ですが隊長、誰にも報告していないのであれば、
例えばの話ですがジョルジュ様とグラド様がバッタリ会ってしまって
私たちの話になれば……」
騎士の言葉にルドンは唸りながら腕を組んだ。
グラドがホコリ1つない廊下を進んでいるとよく知る姿を
見つけて足を止める。白いとんがり帽子を被った青年、ジョルジュだ。
「アニキ?」
「あ、グラド。そっちの方から来るなんて珍しいね」
「なんか騎士隊長が怪しい動きしてたからよ、聞きに出向いてやったんだ」
「怪しい動き?」
目を丸くするジョルジュにグラドがため息をつきながら
話を続ける。
「ああ。10人もゾロゾロ部下引き連れてどっか行ってた
みたいだからな。寝返り工作でもしてるのかと思えば
ポイズンビーの討伐だと。弱いくせによ」
「彼らは平均よりも魔力の保有量が少ないからね。
仕方がないんじゃないかな」
「だったら城にも専属の魔法使いがいるんだから連れてけばいいじゃねぇか」
ジョルジュはグラドの言葉を聞きながら真剣に考えていたが
ハッとして顔を上げると口を挟んだ。
「あ、ごめんグラド。それ私が頼んだものだった」
「は?アニキが?さっき首傾げてただろ?」
「最近読み物に夢中ですっかり忘れてたんだ。今やっと思い出したよ」
笑いながら言うジョルジュにグラドは呆れてため息を
ついた。
「あーそう。それはそうと最近記録庫に籠もってること
多くね?何を熱心に読んでんだよ?」
「ちょっと気になることがあってね。残ってたらいいなとは思うんだけど、
なかなか見つからなくて」
ジョルジュの気になることとはもちろん「コントロール魔法」についてだ。
しかしジョルジュは記憶を消す魔法単体と捉えており、まだ真相にたどり着けていない。
「ふーん。まあ俺には関係ないか。
あ、そうだ、今から魔法使いの訓練に顔出してボコボコにしてきてやろう」
「何日か前もそうして負傷者出してたよね?
それにグラドもたまには頭使わないと固まるよ?」
「俺は加減してやってるんだ!あいつらが弱いだけだ!
頭は俺なりにちゃんと使ってるっつーの!」
グラドは怒り気味に言い散らすと足音を立てて去っていった。
ジョルジュはグラドの後ろ姿が完全に見えなくなったのを
確認すると兵舎へ急ぎ、ノックしたあと素早くドアを開ける。
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