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第2章
へネラルの部隊を見学する
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翌日、俺は裏にある倉庫を訪れていた。ときどき武器の
手入れをしているみたいので来てみたのだ。室内には2体の暗黒ナイトがいて、
俺に気づくと手を挙げる。どうやら敵ではないと認識してくれている個体らしい。
そして状況を見るに今日は武器磨きをしていないようだ。
「ゲボク!」
「ウィ!」
「ど、どーも。へネラルさんはどこにいます?」
すると暗黒ナイトたちは顔を見合わせて
俺の後ろを指さした。
「ソト」
「外?」
(城内?それともフィールドに出てるってことか?
どちらにしろ探しに行かないと)
そう思っていると今度は勢いよく手を挙げる。何か言いたいことがあるようだ。
「デモ、ニバン、イル!」
「チイサイ」
「2番?小さい?」
(副団長か……)
周囲をじっくり見てもそれらしい影はない。しかし暗黒ナイトたちが
いると言うのだから、どこかにいるのだろう。
「小さいって――」
「ここです!ここ!ここ!」
足下から元気な声が聞こえる。かがんで注意深く見ると
手のひらサイズの物体がピョンピョン飛び跳ねていた。
さらによく見ると銀色の兜と鎧だということがわかったが、
はっきり言ってとてもブキミだ。
「うぇ⁉」
「そんなビックリしないでくださいよ!危うく踏み潰されるところでした!」
「それはごめん……。えっと、どうしたらいいですか?」
「とりあえず手のひらに乗せてください!」
戸惑いながら小さな魔族に手のひらをさしだすと、すぐに飛び乗ってきた。
そのまま胸付近まで持ち上げる。
小さな魔族は大きな青色の瞳で俺をしっかりと見つめてきた。フォルスさんやマルールのように
嫌悪感は抱いてなさそうだ。
「君がへネラルさんの部隊の副団長?」
「そうなのです!ちっちゃいからってバカにしないでほしいのです!」
「いや、バカにはしてないよ」
「なら、アホなのです⁉」
「一言も言ってないんだけど……」
(少し天然?それにコロポックルかフェアリーか
わからないけど、とにかく小さい。よく副団長になれたな)
感心していると小さな魔族がまっすぐ俺を見上げてくる。
「あなたがモトユウなのですか?」
「うん」
「なるほど。どう見てもニンゲンだからそうだろうなとは思いましたが。
うん、聞いていた通り弱そうです!」
「それ誰からの情報⁉」
弱い、というより逃げ癖があるのはじゅうぶん自覚しているが面と向かって言われるとツラい。
思わず尋ねると小さな魔族は困ったように頰をかく。
「忘れたのですー」
「忘れた⁉」
「えへへ、ごめんなさーい。
そういえばまだ名乗ってなかったのです。
自分はエフォール!へネラル団長率いる部隊の副団長なのです!」
(話そらされた……。でも確かに挨拶まだだったな)
「改めて、俺はモトユウです。よろしくお願いします」
念のため丁寧にしておいた。ときどきタメ口で話して
しまっているがエフォールは気にしていないようだ。
「よろしくなのです!それで、団長を探しているのですか?」
「うん。部隊見学をしないといけなくて。
あとへネラルさんのところだけなんだ」
「へー。自分から申し出たですか?」
「いや、魔王さんから言われるがまま……」
するとエフォールはなぜか俺を憐れむような目で見て
きた。そんな顔をされると不安になってくる。
(変なこと言ったか?)
「自分のことも決められないのです?」
「魔王さんに言われたっていうか命令されたの!命令には
逆らえないでしょ⁉」
「む、それはそうなのです。自分も命令はきっちり守るのですから」
妙に納得した表情でエフォールは頷いた。
俺たち人間でタンクをやる人はルールや命令はきっちり
守っているので、魔族でもそうなのかもしれない。
「それにしても今の話し方、誰かに似ていたのです。
誰だったかなー」
「え、そう?」
(デュークさんか?)
自分では意識していなかった。一緒にいる時間が一番長いので自然と似てきているのかもしれない。
エフォールは小さい手をポンと叩くと話し始める。
「あ、部隊見学なのでしたね。へネラル団長の代わりに
自分が案内するのです!」
「いいの?」
(それにへネラルさんじゃなくて大丈夫なのか?)
今まで各団長に説明してもらっていたため、副団長でよいのかと不安になる。
魔王に何か言われるかもしれないと思ったが、オーク討伐のときみたいに
「見学してこいとしか言ってない」となりそうなのでたぶん大丈夫だろう。
「はい!」
(それにこんなにやる気マンマンだからな。
断るのも悪いし)
「じゃあ、お願いします」
「了解なのです!まずはメンバーについてですね。全体で
ザッと1万は超えているのです。へネラル団長が守りに長けているためか、
みんな守りが強い者が多いですよ」
「1万⁉それはスゴいな……。
デュークさんのところは物理でアパリシアさんのところは魔法だから、
バランスとれてますよね」
「そうなのです!そこはニンゲンと同じなのです。やっぱり偏るのはよくないですからね。
ちなみにへネラル団長や自分以外にも魔族はいますし、
暗黒ナイトたち、モンスターもいるのです!」
「そうみたいだね……」
(デュークさんところはわからないけど、アパリシアさんのところはヘルメイジやマジックキメラがいるしな。
まだまだ種類いるんだろうけど)
「ってすでに知ってる情報でしたね。失礼したのです。
あっ団長!」
エフォールの言葉を聞いて振り返るとへネラルさんが入り口に立っていた。
「あ、お邪魔してます」
軽く挨拶するとへネラルさんは右手を上げて応えてくれる。
そして俺とエフォールを交互に見て首を傾げた。
なぜ俺たちが一緒にいるのか不思議がっているようだ。
(まさか部隊見学のこと聞いてないとか?)
少し不安になりながら状況を話すことにする。
「エフォールさんから部隊の説明をしてもらってました」
「今、部隊の特徴とメンバー紹介が終わったところなの
です!」
へネラルさんは大きく頷いたあと、俺たちの横を
通り過ぎて部屋の隅に移動した。エフォールが慌てて声をかける。
「だ、団長⁉まだモトユウが入るかどうかは決まってない
ですよ!」
エフォールの制止にへネラルさんはどこか不満そうに俺たちのところへ戻ってきた。
顔は見えないが兜の下は良い感情ではないと思う。
(何かしようとしたよな?しかもエフォールがこんなに
焦ってるってことは、そう簡単には見せられないものか?)
「団長!アレを見せるならモトユウが入隊してからに
してください!」
「アレってなんですか?」
間髪入れずに尋ねるとエフォールは目を泳がせた。
「えっと……アレはアレなのです!」
「答えになってない気が――」
「とにかくアレなのです!」
(ダメだこりゃ)
同じ問答を永遠と繰り返すことになりそうなので聞き出すのを諦める。時間も気になるし、
これから悩むことになるので帰らせてもらうことにした。
「あ、そろそろ戻ってもいいですか?どこの部隊に入るか
じっくり考えたいので」
「了解なのです。いいですよね、団長?」
へネラルさんはエフォールが言い終わる前から何度も頷いていた。
さっきの失態のフォローなのかはわからないが許可をもらえたので、挨拶をしてからその場を後にする。
自室にたどり着いて大きく息を吐いた。いろいろな意味で疲れたからだ。
(部隊見学というよりはほぼ説明だったし……。デュークさんとアパリシアさんのところは
副団長からの圧が怖かったな。へネラルさんのところが1番マトモだった……)
しかしまだ大事なことが残っている。誰の部隊に入るのか決めないといけないのだ。
もしかしたら魔王は俺の監視を強めるために部隊に入れと言ったのかもしれない。
「魔法は皆無だから、デュークさんかへネラルさんの2択になる。迷うな……」
デュークさんの部隊に入れば間違いなく自分の剣の腕が上がるだろう。
しかし俺は防御の方法をあまり知らないため、基礎だけでもできるようになれば戦闘で役に立ちそうだ。
そうなれば自然と入る部隊は決まってくる。
「よし、明日魔王に報告するか」
どうにか壊れずにいる古いベッドに横になる。最初より
ギシギシという音が大きくなってきているのであまり寝返りをうたないように気をつけた。
それにしても何かを忘れている気がする
手入れをしているみたいので来てみたのだ。室内には2体の暗黒ナイトがいて、
俺に気づくと手を挙げる。どうやら敵ではないと認識してくれている個体らしい。
そして状況を見るに今日は武器磨きをしていないようだ。
「ゲボク!」
「ウィ!」
「ど、どーも。へネラルさんはどこにいます?」
すると暗黒ナイトたちは顔を見合わせて
俺の後ろを指さした。
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「外?」
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「デモ、ニバン、イル!」
「チイサイ」
「2番?小さい?」
(副団長か……)
周囲をじっくり見てもそれらしい影はない。しかし暗黒ナイトたちが
いると言うのだから、どこかにいるのだろう。
「小さいって――」
「ここです!ここ!ここ!」
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手のひらサイズの物体がピョンピョン飛び跳ねていた。
さらによく見ると銀色の兜と鎧だということがわかったが、
はっきり言ってとてもブキミだ。
「うぇ⁉」
「そんなビックリしないでくださいよ!危うく踏み潰されるところでした!」
「それはごめん……。えっと、どうしたらいいですか?」
「とりあえず手のひらに乗せてください!」
戸惑いながら小さな魔族に手のひらをさしだすと、すぐに飛び乗ってきた。
そのまま胸付近まで持ち上げる。
小さな魔族は大きな青色の瞳で俺をしっかりと見つめてきた。フォルスさんやマルールのように
嫌悪感は抱いてなさそうだ。
「君がへネラルさんの部隊の副団長?」
「そうなのです!ちっちゃいからってバカにしないでほしいのです!」
「いや、バカにはしてないよ」
「なら、アホなのです⁉」
「一言も言ってないんだけど……」
(少し天然?それにコロポックルかフェアリーか
わからないけど、とにかく小さい。よく副団長になれたな)
感心していると小さな魔族がまっすぐ俺を見上げてくる。
「あなたがモトユウなのですか?」
「うん」
「なるほど。どう見てもニンゲンだからそうだろうなとは思いましたが。
うん、聞いていた通り弱そうです!」
「それ誰からの情報⁉」
弱い、というより逃げ癖があるのはじゅうぶん自覚しているが面と向かって言われるとツラい。
思わず尋ねると小さな魔族は困ったように頰をかく。
「忘れたのですー」
「忘れた⁉」
「えへへ、ごめんなさーい。
そういえばまだ名乗ってなかったのです。
自分はエフォール!へネラル団長率いる部隊の副団長なのです!」
(話そらされた……。でも確かに挨拶まだだったな)
「改めて、俺はモトユウです。よろしくお願いします」
念のため丁寧にしておいた。ときどきタメ口で話して
しまっているがエフォールは気にしていないようだ。
「よろしくなのです!それで、団長を探しているのですか?」
「うん。部隊見学をしないといけなくて。
あとへネラルさんのところだけなんだ」
「へー。自分から申し出たですか?」
「いや、魔王さんから言われるがまま……」
するとエフォールはなぜか俺を憐れむような目で見て
きた。そんな顔をされると不安になってくる。
(変なこと言ったか?)
「自分のことも決められないのです?」
「魔王さんに言われたっていうか命令されたの!命令には
逆らえないでしょ⁉」
「む、それはそうなのです。自分も命令はきっちり守るのですから」
妙に納得した表情でエフォールは頷いた。
俺たち人間でタンクをやる人はルールや命令はきっちり
守っているので、魔族でもそうなのかもしれない。
「それにしても今の話し方、誰かに似ていたのです。
誰だったかなー」
「え、そう?」
(デュークさんか?)
自分では意識していなかった。一緒にいる時間が一番長いので自然と似てきているのかもしれない。
エフォールは小さい手をポンと叩くと話し始める。
「あ、部隊見学なのでしたね。へネラル団長の代わりに
自分が案内するのです!」
「いいの?」
(それにへネラルさんじゃなくて大丈夫なのか?)
今まで各団長に説明してもらっていたため、副団長でよいのかと不安になる。
魔王に何か言われるかもしれないと思ったが、オーク討伐のときみたいに
「見学してこいとしか言ってない」となりそうなのでたぶん大丈夫だろう。
「はい!」
(それにこんなにやる気マンマンだからな。
断るのも悪いし)
「じゃあ、お願いします」
「了解なのです!まずはメンバーについてですね。全体で
ザッと1万は超えているのです。へネラル団長が守りに長けているためか、
みんな守りが強い者が多いですよ」
「1万⁉それはスゴいな……。
デュークさんのところは物理でアパリシアさんのところは魔法だから、
バランスとれてますよね」
「そうなのです!そこはニンゲンと同じなのです。やっぱり偏るのはよくないですからね。
ちなみにへネラル団長や自分以外にも魔族はいますし、
暗黒ナイトたち、モンスターもいるのです!」
「そうみたいだね……」
(デュークさんところはわからないけど、アパリシアさんのところはヘルメイジやマジックキメラがいるしな。
まだまだ種類いるんだろうけど)
「ってすでに知ってる情報でしたね。失礼したのです。
あっ団長!」
エフォールの言葉を聞いて振り返るとへネラルさんが入り口に立っていた。
「あ、お邪魔してます」
軽く挨拶するとへネラルさんは右手を上げて応えてくれる。
そして俺とエフォールを交互に見て首を傾げた。
なぜ俺たちが一緒にいるのか不思議がっているようだ。
(まさか部隊見学のこと聞いてないとか?)
少し不安になりながら状況を話すことにする。
「エフォールさんから部隊の説明をしてもらってました」
「今、部隊の特徴とメンバー紹介が終わったところなの
です!」
へネラルさんは大きく頷いたあと、俺たちの横を
通り過ぎて部屋の隅に移動した。エフォールが慌てて声をかける。
「だ、団長⁉まだモトユウが入るかどうかは決まってない
ですよ!」
エフォールの制止にへネラルさんはどこか不満そうに俺たちのところへ戻ってきた。
顔は見えないが兜の下は良い感情ではないと思う。
(何かしようとしたよな?しかもエフォールがこんなに
焦ってるってことは、そう簡単には見せられないものか?)
「団長!アレを見せるならモトユウが入隊してからに
してください!」
「アレってなんですか?」
間髪入れずに尋ねるとエフォールは目を泳がせた。
「えっと……アレはアレなのです!」
「答えになってない気が――」
「とにかくアレなのです!」
(ダメだこりゃ)
同じ問答を永遠と繰り返すことになりそうなので聞き出すのを諦める。時間も気になるし、
これから悩むことになるので帰らせてもらうことにした。
「あ、そろそろ戻ってもいいですか?どこの部隊に入るか
じっくり考えたいので」
「了解なのです。いいですよね、団長?」
へネラルさんはエフォールが言い終わる前から何度も頷いていた。
さっきの失態のフォローなのかはわからないが許可をもらえたので、挨拶をしてからその場を後にする。
自室にたどり着いて大きく息を吐いた。いろいろな意味で疲れたからだ。
(部隊見学というよりはほぼ説明だったし……。デュークさんとアパリシアさんのところは
副団長からの圧が怖かったな。へネラルさんのところが1番マトモだった……)
しかしまだ大事なことが残っている。誰の部隊に入るのか決めないといけないのだ。
もしかしたら魔王は俺の監視を強めるために部隊に入れと言ったのかもしれない。
「魔法は皆無だから、デュークさんかへネラルさんの2択になる。迷うな……」
デュークさんの部隊に入れば間違いなく自分の剣の腕が上がるだろう。
しかし俺は防御の方法をあまり知らないため、基礎だけでもできるようになれば戦闘で役に立ちそうだ。
そうなれば自然と入る部隊は決まってくる。
「よし、明日魔王に報告するか」
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