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第1部 魔族配下編 第1章
魔王に連れ回される
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また俺は真っ白な空間に立っていた。
立っていても仕方がないので歩き始める。
不思議な事に前回あった出来事は覚えていた。ここでアリーシャ達と再開したのだった。
10分ほど歩いてが景色は変わらない。
(誰も居ない?俺だけなのか?)
めげずにさらに10分ほど歩くと遠くの方にうっすらと影が見えた。
平坦な形から町か村のようだ。
「なんでこんな所に?」
真っ白な景色は同じだが、実は前といる地点が違うのかもしれない。
「あそこにアリーシャ達が居るのか?」
そう言った時だった。
『起きるがよい!下僕!』
聞いたことがある言葉と同時に頭に強い鈍痛が伝わって
視界が暗くなった。
「痛ってぇ~~⁉」
頭を押さえながら起き上がるとすぐ側に魔王がいた。
初日と同じようにメイスを手にしている。
「我が直々に起こしにやってきているのだ。
泣いて喜ぶがいい!」
「嫌ですよ!それにメイスで殴らなくていいじゃないですか!!」
「我なりの加減だ。素手で殴れば貴様の頭が潰れるからな」
「……はい?」
(え、そんなに⁉つーか素手の方が強いのかよ⁉)
昨日の事もあり、気まずくなるかと思っていたが俺の気のせいだったようだ。
魔王は呆れたようにため息をつくと俺を見据える。
「今日は貴様を連れ回してやる」
「つ、連れ回す?」
「そうだ。ありがたく思え」
俺は訳がわからないまま魔王を見た。
(そういえば魔王って何してんだ?)
初日はどこかに行ってたようだったし、昨日は夜に姿を見た。案外忙しいのかもしれない。
「わかったら30秒で来い」
「半分になってるじゃないですか⁉」
「………………………」
魔王は俺の言葉をスルーすると部屋を出て行った。
(無視かよ⁉)
遅れるわけにもいかないので慌てて着替える。
王座の間に着くと魔王が椅子の前に立っていた。
「フン、やればできるではないか、下僕」
「ま、間に合ったんですか?」
「そうでなければ叩いておるわ。残り2秒だがな」
(ギリギリ⁉危ねえ……。
って相変わらず時間わかるのスゲーな)
時計がないからこそ体内時計が身についたのだろうか。
そんな事を考えていると不意に魔王が俺に手のひらを向けた。
するとそこから紫色の丸い光の筋が飛び出し胴と両腕を一括りにされる。
「ちょっ⁉な、何ですか、コレ⁉」
「貴様がいつ我を攻撃してくるともわからん」
「武器も無いのに⁉」
(しかも素手のが強いんだろ?)
負けるとわかっている相手には挑まない。それにどうやっても「教会送り」にはなりたくない。
「うるさい、大人しく従え。行くぞ、下僕」
(どこに行くんだ?全然わからねぇ)
黙って後を追いかけると城壁に出た。弱い風が吹いており、心地良い。今までずっと室内に居たためか空気も新鮮に感じる。
目の前には荒れた大地が広がっていた。ところどころに沼があり、モンスターがうろついているのが見える。
(この地を突破して乗りこんだのか、俺(達)は。
なんか信じられねぇ……)
「あの、ここって……」
「城壁だ。見ればわかるだろう」
冒険者の数は多い。しかもほとんどが4人パーティーを組んで行動する。そのためかいつ来ても報告できるように、一定間隔を空けて騎士が立っていた。モンスターの暗黒ナイトだろうか。
(こうしてみると厳重だな)
魔族とはいえ感心する。人間のやり方を真似ただけかもしれないが。
かなり広いので今から回るとしたら日が落ちそうだ。
魔王に質問しようと顔を横に向けるとすでに10歩先を歩いていた。
(置いていくのかよ⁉)
心の中で鋭いツッコミを入れながら慌てて追いかける。
追いついて、さっき聞こうとした質問を投げかけてみる。
「あ、あのー、1つ聞いていいですか?」
「……………何だ」
「どうして俺を配下にしようと思ったんですか?」
「…………………………」
魔王は立ち止まって目を細めると呆れたように俺を見る。
「言ったであろう。ニンゲンなど配下に取ったことがなかったからだ。同じ事を言わせるな」
「でも本当にそれだけ――」
顔のすぐ横を風が通り抜けた。
魔王がメイスを振ったのだ。頬をかすめたようで少し痛みが走る。
「……叩くぞ?」
「す、すみませんでした……」
「フン……」
魔王はそう言い放つとメイスをしまって歩き出した。
(常備してんのか?確かに持ち運びやすいサイズではあるが……)
しばらく進むと小さな兵舎があり、中に入ると全身を鎧に包んだ人物が立っていた。俺達に気づいて近づいてくる。
(敵モンスター⁉……なわけないか 外のヤツもそうだし。それに敵なら魔王が攻撃してるはずだ。
でも外のヤツとはなんか違う気がする)
「………ご苦労。異常はないか?」
鎧の魔族は敬礼すると俺に視線を合わせる。
「…………ああ、下僕だ。もし共に何かを成す事があれば容赦なくコキ使うといい」
本当に良いのかというふうに俺と魔王を交互に見る。
(魔王容赦ねぇ……。それより鎧の魔族は思ったより優しいヤツなのか?俺に戸惑ってるだけかもしれないが……。
大人しく下手に出とくか……って裏切る気は無いけどな)
「よ、よろしくお願いしまーす……。
俺、下僕なんで遠慮なんてしなくていいですよ」
「……………………」
少しの間のあと鎧の魔族は頷いた。そして魔王に再び敬礼すると外に出て行く。
魔王は腕を組むと俺を見てニヤリと口角を上げた。
「……自分の立場がわかってきたようだな?」
(まぁ、昨日危なかったしな。「教会送り」だけは嫌だから。我ながら自分本位の考えだけど)
「少し調子に乗ってました……。デューク……さんとのノリでつい……」
「…………アイツは誰にでもあのように振る舞うからな。わからなくはない。
………………今のはへネラル。幹部の中で最も守りに長けている。
下僕らで言う「タンク」というものだな」
(外に立ってるモンスターとはなんか違うと思ってたが、幹部だったのか。そういや声を聞かなかったけど……口を利けないのか?聞いてみるか……)
「へー。彼……は喋れないんですか?」
「いや、喋れる。だが、稀だ」
鎧に身を包んでいる者は無口という印象が強いが、それは魔族でも同じみたいだ。
魔王の後ろをついて回りながら俺はある事に気づいた。
(連れ回すとか言いながら、さり気なく案内してくれてないか?)
拘束はされているものの、それだけで場所しかり人物しかり解説してくれている。
(信頼しようとしてくれてるのか?それともいろいろ聞かれるのがメンドウだから先に案内してくれているだけなのか?)
思惑が読めない。
(でも放って置くつもりならこんな事はしないはずだ。
デューク……さんに任せきりになると思うし)
「下僕」
「は、はい?」
いきなり話しかけられて声が裏返った。
「貴様は「教会送り」についてどう思う?」
「へ……?」
(ど、どうしたんだ、いきなり?)
戸惑いながら魔王を見るが至って普通の表情だった。
そのまま見つめていると目つきが鋭くなる。
「貴様の考えを答えろ」
「え、えっと……便利だなと思います。だって死んでも必ず生き返るんですから」
「……そうか。つまらん……」
「はい?」
(つまらん?俺の答えヘンだったか?)
俺以外の人に聞いても「良いものだ」と答えるだろう。
やはり人間と魔族では価値観が違うようだ。
何か言われるかもしれないと魔王の次の言葉を待ったが彼はまた歩き出した。
(な、何なんだ?「教会送り」に秘密でもあるのか?)
今、俺の疑問に答えてくれる者はいない。
モヤモヤしながら魔王についていった。
立っていても仕方がないので歩き始める。
不思議な事に前回あった出来事は覚えていた。ここでアリーシャ達と再開したのだった。
10分ほど歩いてが景色は変わらない。
(誰も居ない?俺だけなのか?)
めげずにさらに10分ほど歩くと遠くの方にうっすらと影が見えた。
平坦な形から町か村のようだ。
「なんでこんな所に?」
真っ白な景色は同じだが、実は前といる地点が違うのかもしれない。
「あそこにアリーシャ達が居るのか?」
そう言った時だった。
『起きるがよい!下僕!』
聞いたことがある言葉と同時に頭に強い鈍痛が伝わって
視界が暗くなった。
「痛ってぇ~~⁉」
頭を押さえながら起き上がるとすぐ側に魔王がいた。
初日と同じようにメイスを手にしている。
「我が直々に起こしにやってきているのだ。
泣いて喜ぶがいい!」
「嫌ですよ!それにメイスで殴らなくていいじゃないですか!!」
「我なりの加減だ。素手で殴れば貴様の頭が潰れるからな」
「……はい?」
(え、そんなに⁉つーか素手の方が強いのかよ⁉)
昨日の事もあり、気まずくなるかと思っていたが俺の気のせいだったようだ。
魔王は呆れたようにため息をつくと俺を見据える。
「今日は貴様を連れ回してやる」
「つ、連れ回す?」
「そうだ。ありがたく思え」
俺は訳がわからないまま魔王を見た。
(そういえば魔王って何してんだ?)
初日はどこかに行ってたようだったし、昨日は夜に姿を見た。案外忙しいのかもしれない。
「わかったら30秒で来い」
「半分になってるじゃないですか⁉」
「………………………」
魔王は俺の言葉をスルーすると部屋を出て行った。
(無視かよ⁉)
遅れるわけにもいかないので慌てて着替える。
王座の間に着くと魔王が椅子の前に立っていた。
「フン、やればできるではないか、下僕」
「ま、間に合ったんですか?」
「そうでなければ叩いておるわ。残り2秒だがな」
(ギリギリ⁉危ねえ……。
って相変わらず時間わかるのスゲーな)
時計がないからこそ体内時計が身についたのだろうか。
そんな事を考えていると不意に魔王が俺に手のひらを向けた。
するとそこから紫色の丸い光の筋が飛び出し胴と両腕を一括りにされる。
「ちょっ⁉な、何ですか、コレ⁉」
「貴様がいつ我を攻撃してくるともわからん」
「武器も無いのに⁉」
(しかも素手のが強いんだろ?)
負けるとわかっている相手には挑まない。それにどうやっても「教会送り」にはなりたくない。
「うるさい、大人しく従え。行くぞ、下僕」
(どこに行くんだ?全然わからねぇ)
黙って後を追いかけると城壁に出た。弱い風が吹いており、心地良い。今までずっと室内に居たためか空気も新鮮に感じる。
目の前には荒れた大地が広がっていた。ところどころに沼があり、モンスターがうろついているのが見える。
(この地を突破して乗りこんだのか、俺(達)は。
なんか信じられねぇ……)
「あの、ここって……」
「城壁だ。見ればわかるだろう」
冒険者の数は多い。しかもほとんどが4人パーティーを組んで行動する。そのためかいつ来ても報告できるように、一定間隔を空けて騎士が立っていた。モンスターの暗黒ナイトだろうか。
(こうしてみると厳重だな)
魔族とはいえ感心する。人間のやり方を真似ただけかもしれないが。
かなり広いので今から回るとしたら日が落ちそうだ。
魔王に質問しようと顔を横に向けるとすでに10歩先を歩いていた。
(置いていくのかよ⁉)
心の中で鋭いツッコミを入れながら慌てて追いかける。
追いついて、さっき聞こうとした質問を投げかけてみる。
「あ、あのー、1つ聞いていいですか?」
「……………何だ」
「どうして俺を配下にしようと思ったんですか?」
「…………………………」
魔王は立ち止まって目を細めると呆れたように俺を見る。
「言ったであろう。ニンゲンなど配下に取ったことがなかったからだ。同じ事を言わせるな」
「でも本当にそれだけ――」
顔のすぐ横を風が通り抜けた。
魔王がメイスを振ったのだ。頬をかすめたようで少し痛みが走る。
「……叩くぞ?」
「す、すみませんでした……」
「フン……」
魔王はそう言い放つとメイスをしまって歩き出した。
(常備してんのか?確かに持ち運びやすいサイズではあるが……)
しばらく進むと小さな兵舎があり、中に入ると全身を鎧に包んだ人物が立っていた。俺達に気づいて近づいてくる。
(敵モンスター⁉……なわけないか 外のヤツもそうだし。それに敵なら魔王が攻撃してるはずだ。
でも外のヤツとはなんか違う気がする)
「………ご苦労。異常はないか?」
鎧の魔族は敬礼すると俺に視線を合わせる。
「…………ああ、下僕だ。もし共に何かを成す事があれば容赦なくコキ使うといい」
本当に良いのかというふうに俺と魔王を交互に見る。
(魔王容赦ねぇ……。それより鎧の魔族は思ったより優しいヤツなのか?俺に戸惑ってるだけかもしれないが……。
大人しく下手に出とくか……って裏切る気は無いけどな)
「よ、よろしくお願いしまーす……。
俺、下僕なんで遠慮なんてしなくていいですよ」
「……………………」
少しの間のあと鎧の魔族は頷いた。そして魔王に再び敬礼すると外に出て行く。
魔王は腕を組むと俺を見てニヤリと口角を上げた。
「……自分の立場がわかってきたようだな?」
(まぁ、昨日危なかったしな。「教会送り」だけは嫌だから。我ながら自分本位の考えだけど)
「少し調子に乗ってました……。デューク……さんとのノリでつい……」
「…………アイツは誰にでもあのように振る舞うからな。わからなくはない。
………………今のはへネラル。幹部の中で最も守りに長けている。
下僕らで言う「タンク」というものだな」
(外に立ってるモンスターとはなんか違うと思ってたが、幹部だったのか。そういや声を聞かなかったけど……口を利けないのか?聞いてみるか……)
「へー。彼……は喋れないんですか?」
「いや、喋れる。だが、稀だ」
鎧に身を包んでいる者は無口という印象が強いが、それは魔族でも同じみたいだ。
魔王の後ろをついて回りながら俺はある事に気づいた。
(連れ回すとか言いながら、さり気なく案内してくれてないか?)
拘束はされているものの、それだけで場所しかり人物しかり解説してくれている。
(信頼しようとしてくれてるのか?それともいろいろ聞かれるのがメンドウだから先に案内してくれているだけなのか?)
思惑が読めない。
(でも放って置くつもりならこんな事はしないはずだ。
デューク……さんに任せきりになると思うし)
「下僕」
「は、はい?」
いきなり話しかけられて声が裏返った。
「貴様は「教会送り」についてどう思う?」
「へ……?」
(ど、どうしたんだ、いきなり?)
戸惑いながら魔王を見るが至って普通の表情だった。
そのまま見つめていると目つきが鋭くなる。
「貴様の考えを答えろ」
「え、えっと……便利だなと思います。だって死んでも必ず生き返るんですから」
「……そうか。つまらん……」
「はい?」
(つまらん?俺の答えヘンだったか?)
俺以外の人に聞いても「良いものだ」と答えるだろう。
やはり人間と魔族では価値観が違うようだ。
何か言われるかもしれないと魔王の次の言葉を待ったが彼はまた歩き出した。
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