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第1章 勘当旅編
5話 情報収集
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情報集めをしようと意気込んで2日目の夜、私は宿屋のベッドに伏せっていた。
全く集まらないのだ。
「まさかドラゴンという言葉を出しただけでも去っていくなんて……」
『そりゃあドラゴンは魔物の中でも凶悪な部類だからな。
ここのヤツラにとっては聞きたくもない言葉なんだろうよ』
「だとしてもひどくない?」
町の人たちにラディウスを見せたまではよかったのだが、ドラゴンだとわかると急用ができたと慌てて去っていったり、
小さな悲鳴を上げて走って行ってしまったりして難航状態。
「せめて住んでる場所がわかればなぁ」
『……………………』
ラディウスの返事はなかった。やっぱり申し訳ないのだろうか。
私からすれば、故郷に帰りたいということとアンゼータではないことがわかっただけでも嬉しいのに。
それにしてもラディウスは何でも知っている。ぬいぐるみに入る前は人間だったのではないのだろうか。
魔物にここまで物知りはいないだろう。そもそも魔物に会ったことがないのでわからないが。
「でも、立ち止まってる暇はないね」
諦めるわけにはいかない。すっかり顔見知りになったおじいさんのところへ行って、宿泊費を渡した。
これで手持ちの銀貨は8枚になる。
「今日もまた泊まるのでお願いしまーす」
「それは構わないが、何か困りごとかい?
初日より表情が暗いように見えるけれど……」
「え?いやいやそんなこと――」
否定しようとして言葉を止める。少なくともおじいさんは何年もこの町に住んでいるだろう。
つまり、いろいろ情報を持っている可能性が高い。
一呼吸置くとおじいさんの目をしっかりと見た。
「お、おかしかったら笑ってください」
「はあ……」
「私、ドラゴンに興味があって実物を見てみたいんです。
少しでも情報を集めようとしているんですが、うまくいかなくて……」
てっきり笑われるか呆れられるかと思っていたのに、おじいさんは優しく
微笑んでゆっくりと頷いた。
「ドラゴンのぬいぐるみを肌見離さず持っているから不思議には思っていたんだけどねえ、そうかそうか。
ドラゴンは恐ろしい魔物と言われてきているし、
特にこの辺りは魔物の被害はほぼないから、ドラゴンの名前すら聞きたくない人が多いだろうねえ」
『な?俺の言った通りだろ?』
勝ち誇ったようにラディウスが言う。さっきのだんまりはどこへいったのだろうか。
それに、私と喋っている時と声の大きさは変わらないのに、おじいさんには聞こえていないようだ。
年配だからと言ったらそれまでだけど。
「ここから北にある酒場に行ってみたらどうかな?お嬢さんは騒がしい場所は苦手かもしれないけれど、
情報収集にはうってつけだよ」
「酒場……」
まったくの盲点だった。私がまだお酒を飲めないということもだが、行っていい場所ではないと思っていたからだ。
「ああ。本当にいろいろな人がいる。中には隣の大陸から来ている人もいるとか」
「大陸!?」
聞き慣れない単語に思わず身を乗り出すと、おじいさんは微笑んで話を続ける。
「そうだよ。ちなみにここはクラルハイト大陸。
それ以外に5つの大陸があると聞いたことがある」
「へー、そうなんですね!」
ラディウスの話で少し惹かれてはいたが、急に興味が湧いてきた。
居ても立っても居られなくなる。
「酒場に行ってきます!」
「ははは、気をつけていってらっしゃい」
おじいさんの声を背中に受けながら宿屋を飛び出した。
ところが、酒場の入口まで来たものの、足が止まる。
女だし、お酒は飲めないし、なにより昼間なのでとても入りづらい。
固まっているとラディウスがポンポンと飛び跳ねた。
『なに固まってんだよ。とっとと入ろうぜ』
「で、でもいいのかなぁ。お酒飲めないし」
『他に思い当たる場所がねぇんだろ?なら、行くしかねぇじゃねぇか』
「だよね……」
ゆっくりドアを押して中に入ると、老若男女がそれぞれのテーブルで楽しそうに会話している。
その中に割り込んでドラゴンのことを尋ねる勇気なんてない。
「ど、どうしよう……」
『主人に聞いたらどうだ?真正面にいるだろ』
ラディウスの言う通り。カウンター机に薄い黄色の前掛けを着た男の人。
そっと近づいて声をかけてみる。
「あの、すみません」
「ん?どうした?注文か?」
「いえ……。ある情報を集めようと思って」
「情報?
オススメの料理か?特産品か?それとも……不穏な噂か?」
「どちらかと言えばよくない情報で……」
「マジで⁉」
主人の男の人は驚いたあとすぐにニヤリと口角を上げた。
私は意味がわからずに瞬きを繰り返す。
「なーんてな。ここは良い情報も悪い情報もよく入ってくるよ。
で、何の情報だ?言ってみな?」
「ド、ドラゴンについてなんですけど」
そう言うと男の人は少しの間、口を開けたまま固まった。
やっぱりドラゴンは嫌われているのだろうか。
不安になってきて口を開こうとする前に男の人が先を越す。
「悪い悪い。まさかアンタからそんなワードが出てくるなんて思わなかったから、少しビックリしちまった。
ふーん、ドラゴンねぇ。アンタ、運がいいなあ。
ちょうど端っこのテーブルに元・ドラゴンスレイヤーの男が来てるんだ。
その人に聞いてみなよ」
「ドラゴン、スレイヤー?……あ、ありがとうございます」
またもや聞き慣れない単語に首を傾げながら隅へ向かう。
男の人の言う通り、1人の男の人がお酒を飲んでいた。
そこそこ年をとっているみたいで、顔には細かいキズがいくつもあるが、
ボロボロの服を着ており、とてもドラゴンに詳しそうには見えない。
いろいろ思うことはあるが、ここまで来たからには勇気を持って声をかけるしかない。
「す、すみません、お尋ねしたいことがあるんですけど!」
「……俺にか?さて、初対面のお嬢ちゃんに聞かれることなんてあったか」
「ドラゴンについて教えてほしいんです」
そう言うと明らかに男の人の目の色が変わる。
「なんだ、お嬢ちゃんもドラゴンスレイヤーか?いや、その割には軽装すぎる。
身内がやられたか?」
「あ、えっと、私ドラゴンに興味があって。
実際に見てみたいなって――」
「そんな遊び感覚で行く場所じゃねぇ‼」
いきなり発せられた怒号に体が固まる。あれだけ騒がしかったのが嘘のように静かになり、
周りの人たちも何事かとこちらに視線を向けていた。
「悪い。今のはこっちの話だから気にしないでくれ」
深く頭を下げた男の人に周りの人たちは顔を見合わせていたが、少しずつ会話を始める。
再び賑やかになってきた室内に男の人はホッとしたように息をつくと私に向き直った。
「怒鳴ったのは悪かったな、お嬢ちゃん。
だが、言ったことは事実だ。多くの仲間がやられているし、俺も何度も死にかけた。
1つ聞くが、なんでドラゴンに興味を持った?」
「好きなお話があるんです。『ドラゴニアメモリーズ』っていう」
ラディウスのモデルにした白いドラゴンが出てくるお話だ。
ドラゴンは人に危害を加えず静かに暮らしていたのに、頑丈な鱗や牙・爪等の凶暴そうな外見のせいで主人公に討伐されてしまう。
小さい頃に何度も母から話してもらって、もし討伐されなかったなら……などと空想していた。
「ああ、それか。俺も知ってるよ。なるほどな。
で、白いドラゴンに会いたいのか?」
「はい!」
「フ、その白いヤツ持って歩くぐらいだもんな?
どうしてもって言うんなら、ヴァイスア大陸に行きな。ここから最も近いし、お目当ての白いドラゴンがいるぜ。
行き方は自分で探しなよ」
「わかりました!ありがとうございます!
あ、もう1つ聞きたいことがあるんですけど」
「なんだ?」
「その……ドラゴンスレイヤーって誰でもなれるんですか?」
よくわからないが、名前からして特別な人しかなれないような気がするので聞いておきたかった。
すると男の人は小さく笑う。
「いや、限られたヤツだけだ。ドラゴンが発する「竜の気」を感じ取れたら資格がある」
「そ、そうなんですね。
ありがとうございました!邪魔してごめんなさい!」
男の人に頭を下げて酒場を出ると小声でラディウスに話しかける。
「ヴァイスア大陸だって。そこに行こっか」
『ああ』
ラディウスは文句1つ言わずに賛成した。ヴァイスア大陸が故郷みたいだ。
「よ~し、今日はもう戻るけど、明日からまた移動だ!」
『歩くの疲れるんじゃなかったのか?』
「疲れるけど、大陸の話聞いてたら、それどころじゃなくなっちゃって」
『調子のいいヤツめ。あとでピーピー喚いても知らねぇからな』
一気に手がかりが見つかって、言い返す気分にもならない。
私の返事がないのでラディウスはブツブツ呟いていたが、宿屋に帰る頃には無言になった。
まだ問題はあるけど、ラディウスの故郷がわかったので少しずつ進んでいくだけだ。
シーラが酒場を後にしても、ドラゴンスレイヤーの男は入口をジッと睨んでいた。
「あのお嬢ちゃんが持ってるぬいぐるみから僅かに「竜の気」を感じ取ったんだが、気のせいだよな?
そもそも、この大陸にはドラゴンの目撃情報はないし。
うん、気のせいだな」
男は呟くと残っているお酒を飲み干した。
全く集まらないのだ。
「まさかドラゴンという言葉を出しただけでも去っていくなんて……」
『そりゃあドラゴンは魔物の中でも凶悪な部類だからな。
ここのヤツラにとっては聞きたくもない言葉なんだろうよ』
「だとしてもひどくない?」
町の人たちにラディウスを見せたまではよかったのだが、ドラゴンだとわかると急用ができたと慌てて去っていったり、
小さな悲鳴を上げて走って行ってしまったりして難航状態。
「せめて住んでる場所がわかればなぁ」
『……………………』
ラディウスの返事はなかった。やっぱり申し訳ないのだろうか。
私からすれば、故郷に帰りたいということとアンゼータではないことがわかっただけでも嬉しいのに。
それにしてもラディウスは何でも知っている。ぬいぐるみに入る前は人間だったのではないのだろうか。
魔物にここまで物知りはいないだろう。そもそも魔物に会ったことがないのでわからないが。
「でも、立ち止まってる暇はないね」
諦めるわけにはいかない。すっかり顔見知りになったおじいさんのところへ行って、宿泊費を渡した。
これで手持ちの銀貨は8枚になる。
「今日もまた泊まるのでお願いしまーす」
「それは構わないが、何か困りごとかい?
初日より表情が暗いように見えるけれど……」
「え?いやいやそんなこと――」
否定しようとして言葉を止める。少なくともおじいさんは何年もこの町に住んでいるだろう。
つまり、いろいろ情報を持っている可能性が高い。
一呼吸置くとおじいさんの目をしっかりと見た。
「お、おかしかったら笑ってください」
「はあ……」
「私、ドラゴンに興味があって実物を見てみたいんです。
少しでも情報を集めようとしているんですが、うまくいかなくて……」
てっきり笑われるか呆れられるかと思っていたのに、おじいさんは優しく
微笑んでゆっくりと頷いた。
「ドラゴンのぬいぐるみを肌見離さず持っているから不思議には思っていたんだけどねえ、そうかそうか。
ドラゴンは恐ろしい魔物と言われてきているし、
特にこの辺りは魔物の被害はほぼないから、ドラゴンの名前すら聞きたくない人が多いだろうねえ」
『な?俺の言った通りだろ?』
勝ち誇ったようにラディウスが言う。さっきのだんまりはどこへいったのだろうか。
それに、私と喋っている時と声の大きさは変わらないのに、おじいさんには聞こえていないようだ。
年配だからと言ったらそれまでだけど。
「ここから北にある酒場に行ってみたらどうかな?お嬢さんは騒がしい場所は苦手かもしれないけれど、
情報収集にはうってつけだよ」
「酒場……」
まったくの盲点だった。私がまだお酒を飲めないということもだが、行っていい場所ではないと思っていたからだ。
「ああ。本当にいろいろな人がいる。中には隣の大陸から来ている人もいるとか」
「大陸!?」
聞き慣れない単語に思わず身を乗り出すと、おじいさんは微笑んで話を続ける。
「そうだよ。ちなみにここはクラルハイト大陸。
それ以外に5つの大陸があると聞いたことがある」
「へー、そうなんですね!」
ラディウスの話で少し惹かれてはいたが、急に興味が湧いてきた。
居ても立っても居られなくなる。
「酒場に行ってきます!」
「ははは、気をつけていってらっしゃい」
おじいさんの声を背中に受けながら宿屋を飛び出した。
ところが、酒場の入口まで来たものの、足が止まる。
女だし、お酒は飲めないし、なにより昼間なのでとても入りづらい。
固まっているとラディウスがポンポンと飛び跳ねた。
『なに固まってんだよ。とっとと入ろうぜ』
「で、でもいいのかなぁ。お酒飲めないし」
『他に思い当たる場所がねぇんだろ?なら、行くしかねぇじゃねぇか』
「だよね……」
ゆっくりドアを押して中に入ると、老若男女がそれぞれのテーブルで楽しそうに会話している。
その中に割り込んでドラゴンのことを尋ねる勇気なんてない。
「ど、どうしよう……」
『主人に聞いたらどうだ?真正面にいるだろ』
ラディウスの言う通り。カウンター机に薄い黄色の前掛けを着た男の人。
そっと近づいて声をかけてみる。
「あの、すみません」
「ん?どうした?注文か?」
「いえ……。ある情報を集めようと思って」
「情報?
オススメの料理か?特産品か?それとも……不穏な噂か?」
「どちらかと言えばよくない情報で……」
「マジで⁉」
主人の男の人は驚いたあとすぐにニヤリと口角を上げた。
私は意味がわからずに瞬きを繰り返す。
「なーんてな。ここは良い情報も悪い情報もよく入ってくるよ。
で、何の情報だ?言ってみな?」
「ド、ドラゴンについてなんですけど」
そう言うと男の人は少しの間、口を開けたまま固まった。
やっぱりドラゴンは嫌われているのだろうか。
不安になってきて口を開こうとする前に男の人が先を越す。
「悪い悪い。まさかアンタからそんなワードが出てくるなんて思わなかったから、少しビックリしちまった。
ふーん、ドラゴンねぇ。アンタ、運がいいなあ。
ちょうど端っこのテーブルに元・ドラゴンスレイヤーの男が来てるんだ。
その人に聞いてみなよ」
「ドラゴン、スレイヤー?……あ、ありがとうございます」
またもや聞き慣れない単語に首を傾げながら隅へ向かう。
男の人の言う通り、1人の男の人がお酒を飲んでいた。
そこそこ年をとっているみたいで、顔には細かいキズがいくつもあるが、
ボロボロの服を着ており、とてもドラゴンに詳しそうには見えない。
いろいろ思うことはあるが、ここまで来たからには勇気を持って声をかけるしかない。
「す、すみません、お尋ねしたいことがあるんですけど!」
「……俺にか?さて、初対面のお嬢ちゃんに聞かれることなんてあったか」
「ドラゴンについて教えてほしいんです」
そう言うと明らかに男の人の目の色が変わる。
「なんだ、お嬢ちゃんもドラゴンスレイヤーか?いや、その割には軽装すぎる。
身内がやられたか?」
「あ、えっと、私ドラゴンに興味があって。
実際に見てみたいなって――」
「そんな遊び感覚で行く場所じゃねぇ‼」
いきなり発せられた怒号に体が固まる。あれだけ騒がしかったのが嘘のように静かになり、
周りの人たちも何事かとこちらに視線を向けていた。
「悪い。今のはこっちの話だから気にしないでくれ」
深く頭を下げた男の人に周りの人たちは顔を見合わせていたが、少しずつ会話を始める。
再び賑やかになってきた室内に男の人はホッとしたように息をつくと私に向き直った。
「怒鳴ったのは悪かったな、お嬢ちゃん。
だが、言ったことは事実だ。多くの仲間がやられているし、俺も何度も死にかけた。
1つ聞くが、なんでドラゴンに興味を持った?」
「好きなお話があるんです。『ドラゴニアメモリーズ』っていう」
ラディウスのモデルにした白いドラゴンが出てくるお話だ。
ドラゴンは人に危害を加えず静かに暮らしていたのに、頑丈な鱗や牙・爪等の凶暴そうな外見のせいで主人公に討伐されてしまう。
小さい頃に何度も母から話してもらって、もし討伐されなかったなら……などと空想していた。
「ああ、それか。俺も知ってるよ。なるほどな。
で、白いドラゴンに会いたいのか?」
「はい!」
「フ、その白いヤツ持って歩くぐらいだもんな?
どうしてもって言うんなら、ヴァイスア大陸に行きな。ここから最も近いし、お目当ての白いドラゴンがいるぜ。
行き方は自分で探しなよ」
「わかりました!ありがとうございます!
あ、もう1つ聞きたいことがあるんですけど」
「なんだ?」
「その……ドラゴンスレイヤーって誰でもなれるんですか?」
よくわからないが、名前からして特別な人しかなれないような気がするので聞いておきたかった。
すると男の人は小さく笑う。
「いや、限られたヤツだけだ。ドラゴンが発する「竜の気」を感じ取れたら資格がある」
「そ、そうなんですね。
ありがとうございました!邪魔してごめんなさい!」
男の人に頭を下げて酒場を出ると小声でラディウスに話しかける。
「ヴァイスア大陸だって。そこに行こっか」
『ああ』
ラディウスは文句1つ言わずに賛成した。ヴァイスア大陸が故郷みたいだ。
「よ~し、今日はもう戻るけど、明日からまた移動だ!」
『歩くの疲れるんじゃなかったのか?』
「疲れるけど、大陸の話聞いてたら、それどころじゃなくなっちゃって」
『調子のいいヤツめ。あとでピーピー喚いても知らねぇからな』
一気に手がかりが見つかって、言い返す気分にもならない。
私の返事がないのでラディウスはブツブツ呟いていたが、宿屋に帰る頃には無言になった。
まだ問題はあるけど、ラディウスの故郷がわかったので少しずつ進んでいくだけだ。
シーラが酒場を後にしても、ドラゴンスレイヤーの男は入口をジッと睨んでいた。
「あのお嬢ちゃんが持ってるぬいぐるみから僅かに「竜の気」を感じ取ったんだが、気のせいだよな?
そもそも、この大陸にはドラゴンの目撃情報はないし。
うん、気のせいだな」
男は呟くと残っているお酒を飲み干した。
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