だいすきなひとたち(1部完結第2部へ、、、？

第一部

15歳

「「「璃央誕生日おめでとう」」」

いつの間にか食卓に座らされ目隠しをとってもらったらびっくりした。

いきなり兄様達が花束持ってるんだもん。

だけど、そっか僕の誕生日か、だから朝あんなにうるさかったのか

レノもいつの間にかなんかでっかいプレゼント抱えてたし

うれしいのかなぁ、、普通は嬉しいって思うんだろうなぁ。祝ってもらえて幸せだけど、やっぱり心はぽっかりと穴が空いている気がする。


「ありがとみんな、」

「璃央、あまり浮かない表情だが他になにか欲しいものはなかったか？」

と邑禅兄様が問う。

ほしいもの、ほしいものかぁ、、あっちのみんなに、あいたいなぁ、ボスと仲良くなれたし、

「みんなに、あいたい」

その一言。ポツリと無意識に言っていたらしい。

「璃央それは出来ない。アイツらのせいでこの組は壊滅状態になったんだ。理解しろとは言わない。それに璃央も、辛い目にあっていただろう、、？何より前のように璃央と離れたくないんだわがままな兄を許してくれ、璃央」

「そうだぜ璃央。璃央がいないと俺も寂しい」

「璃央、貴方がいないと毎日に色がないんです。だからそんなこといわないで、」





だけど、わかってるけど、ぼくは、









あと一言










言いたかったけど言えなかった











ただただ涙が溢れて止まらない














なんにもきこえない、