19 / 25
番外編
2話
しおりを挟む
休日が終わり、私は魔法学園に向かっている。
今日は月に一度ある契約獣を連れてきていい日で、私はウルルに乗って登校していた。
昼休みになって、私はウルルが待っている校庭に向かう。
昼食はウルルやジリク達と一緒に食べたいから、弁当を持ってきている。
ジリクはまだ来ていないようだけど、ウルルは今までの活躍から私が来るまで生徒達と触れ合っていた。
そんなウルルの元に向かっていると、私の前にクラスメイトのマーカスが立っていた。
マーカスは、ディアスの取り巻きだった人だ。
短い黒髪の少年で、茶色く小さなリスの契約獣を肩に乗せている。
可愛いリスと違いマーカスは睨んでいる辺り、私を敵視していそう。
ウルルが生徒達に囲まれて動けなさそうな状況で、私に向かってマーカスが話す。
「ディアスさまを失脚させた白狼と、触れ合う人々が理解できません」
「ウルルの活躍はご存じだと思いますけど、マーカスさまは何が言いたいのですか?」
「私はあの白狼を神獣と認めない。そしてライラさまも、神獣の主に相応しいとは思えません」
ディアスの末路は自業自得なのに、取り巻きだったマーカスは納得してないようだ。
強い口調で威圧してきたけど、私は内心呆れてしまう。
これはただの逆恨みだから、私は冷静に返答する。
「今はそうかもしれませんけど、これから頑張っていきます」
「ぐっっ……そうですか。いずれ自らの弱さを嘆くこととなるでしょう!」
動揺したマーカスは叫び、私から離れていく。
私の元にジリクが来ていたようで、マーカスは話を切り上げて逃げるようにこの場を去っていた。
ジリクはクインと一緒だけど……クインが男子生徒の制服を着ているのは、未だに慣れない。
「クインとはよく会うけど、レールドとは久しぶりね」
そう言って、私はクインの傍にいたライオンの契約獣レールドの柔らかい金色の毛を撫でる。
嬉しそうにがうがうとレールドは話しているけど、私には発言の意味がわからない。
そのことを知っているクインは、レールドの発言を教えてくれた。
「レールドも、ライラさまに会えて嬉しいと仰っています。ウルルさまは凄い人気ですね」
「今までの活躍的に当然だと思う。それより……さっきライラに話しかけていた人はマーカスさまのようだが、何か言われたのか?」
ジリクとしては、私に話しかけていたマーカスが気になっているようだ。
ウルルもマーカスの敵意を察知していたようで、近くに来てくれる。
『僕を神獣と認めないって言ってたよ。それだけだから、気にしなくてよさそうだ』
私が神獣の主に相応しくないと言われたことを、ウルルはジリクに話さなかった。
それは数日前に、私が気にしていたことを知っているから。
ジリクの話を聞いて平気になったけど、ウルルはジリクが気にしてしまうかもしれないと考えたのかもしれない。
「そうか。マーカスさまの肩に契約獣のリスがいただろう。フロスという名前で、ディアスと関わってから契約できたようだ」
「そうなの?」
「ディアスと関わってから急に成績がよくなった生徒だから、失脚した今でも慕っていそうだ。ライラを敵視するのはただの逆恨みでしかないな」
ジリクは詳しいけど、私を敵対しそうな人は調べているらしい。
今までは王子の取り巻きという立場のマーカスは、精神的に楽だったのが崩壊した。
その原因が私だと思い込んでいるようだけど、悪いのは全てディアスだ。
「マーカスさまは最近、ウルルが怖い存在と言い広めて失敗している」
「そんなこともしていたのね」
「私も聞きました。ウルルさまの活躍から、怖いと思う人はあまりいないみたいです」
「あまり……いないわけじゃないのは、少し残念かな」
ジリクが噂を聞き、クインも知っていたようだ。
前まではディアスのせいで、ウルルは怖がられていた。
今はウルルの凄さを学園の生徒達は知っているけど、それでも未だに怖がる人はいるらしい。
ディアスのせいだから仕方ないと、割り切ることにしよう。
ウルルはレールドと話し合って、話題は主を守る行動についてのようだ。
私がわかるのはウルルの発言だけど、そこから推測することはできる。
会話をしている姿が可愛いと思っていると、ジリクが言う。
「またライラに敵意を持って話してきたら、私はマーカスを許さない。徹底的に叩き潰すとしよう!」
「私は気にしていないから。ジリクの行動が問題になるかもしれない方が気になるよ!」
右手を力強くジリクが握り、やる気に満ちていた。
物凄くマーカスに怒っているようで、不安になった私は宥めている。
「そ、そうか……来月になれば、私は傍でライラを守ることができそうだ」
「来月?」
ジリクの発言を聞き、私は首を傾げてしまう。
何かあるのだろうかと思案していると、クインが落ち込んでいた。
「来週から春休み。その後は新年度ですか……ジリクさまと違うクラスになるのは、寂しいです」
「クラスは成績で決まるから、クインとジリクは同じクラスになると思うよ」
「そのことだが……正式に決まったのが今日だから、今までライラには話していなかったことがある」
「えっ?」
ジリクとクインが何を知っているのか、私にはまったくわからない。
困惑してしまうと、ジリクは嬉しそうな表情を浮かべる。
「私は来月、新学年になった際にライラと同じクラスになる」
「えええぇぇっ!?」
まったく想像していなかったことで、私は驚いていた。
そんなことができるだなんて、聞いたことがない。
どうしてそこまでジリクを特別扱いできるのだろうかと考えていると、理由を話してくれる。
「成績のよさと、神獣の主ライラの婚約者として傍にいたいと提案した」
「ジリクさまの成績なら納得です……別のクラスになって会う機会が減っても、私と話して欲しいです」
「話すわよ。ウルルもレールドと仲がいいし、当たり前じゃない」
「ライラさま。ありがとうございます!」
「と、当然よ」
目が潤んで喜んでいるクインの姿は、男子生徒の制服を着た女子にしか見えない。
男子とは思えない可愛さに動揺してしまい、私はジリクに話す。
「今もクラスで孤立している私を、ジリクは心配してくれたのね」
「それもあるけど、私がライラと一緒にいたかった」
今までディアスのせいで、私はクラスでは孤立していた。
その過去からか、神獣の主になった今でも孤立しているけど慣れたから気にしていない。
それをジリクは知っているし、私の傍にいたかっただけだ。
「来月からジリクと一緒のクラスなら、学園生活が更に楽しくなるわ!」
ジリクが傍にいてくれるから、今日のように校庭に行ってすぐ敵視されることもなくなる。
本心を話して、私はこれからの学園生活が楽しみになっていた。
今日は月に一度ある契約獣を連れてきていい日で、私はウルルに乗って登校していた。
昼休みになって、私はウルルが待っている校庭に向かう。
昼食はウルルやジリク達と一緒に食べたいから、弁当を持ってきている。
ジリクはまだ来ていないようだけど、ウルルは今までの活躍から私が来るまで生徒達と触れ合っていた。
そんなウルルの元に向かっていると、私の前にクラスメイトのマーカスが立っていた。
マーカスは、ディアスの取り巻きだった人だ。
短い黒髪の少年で、茶色く小さなリスの契約獣を肩に乗せている。
可愛いリスと違いマーカスは睨んでいる辺り、私を敵視していそう。
ウルルが生徒達に囲まれて動けなさそうな状況で、私に向かってマーカスが話す。
「ディアスさまを失脚させた白狼と、触れ合う人々が理解できません」
「ウルルの活躍はご存じだと思いますけど、マーカスさまは何が言いたいのですか?」
「私はあの白狼を神獣と認めない。そしてライラさまも、神獣の主に相応しいとは思えません」
ディアスの末路は自業自得なのに、取り巻きだったマーカスは納得してないようだ。
強い口調で威圧してきたけど、私は内心呆れてしまう。
これはただの逆恨みだから、私は冷静に返答する。
「今はそうかもしれませんけど、これから頑張っていきます」
「ぐっっ……そうですか。いずれ自らの弱さを嘆くこととなるでしょう!」
動揺したマーカスは叫び、私から離れていく。
私の元にジリクが来ていたようで、マーカスは話を切り上げて逃げるようにこの場を去っていた。
ジリクはクインと一緒だけど……クインが男子生徒の制服を着ているのは、未だに慣れない。
「クインとはよく会うけど、レールドとは久しぶりね」
そう言って、私はクインの傍にいたライオンの契約獣レールドの柔らかい金色の毛を撫でる。
嬉しそうにがうがうとレールドは話しているけど、私には発言の意味がわからない。
そのことを知っているクインは、レールドの発言を教えてくれた。
「レールドも、ライラさまに会えて嬉しいと仰っています。ウルルさまは凄い人気ですね」
「今までの活躍的に当然だと思う。それより……さっきライラに話しかけていた人はマーカスさまのようだが、何か言われたのか?」
ジリクとしては、私に話しかけていたマーカスが気になっているようだ。
ウルルもマーカスの敵意を察知していたようで、近くに来てくれる。
『僕を神獣と認めないって言ってたよ。それだけだから、気にしなくてよさそうだ』
私が神獣の主に相応しくないと言われたことを、ウルルはジリクに話さなかった。
それは数日前に、私が気にしていたことを知っているから。
ジリクの話を聞いて平気になったけど、ウルルはジリクが気にしてしまうかもしれないと考えたのかもしれない。
「そうか。マーカスさまの肩に契約獣のリスがいただろう。フロスという名前で、ディアスと関わってから契約できたようだ」
「そうなの?」
「ディアスと関わってから急に成績がよくなった生徒だから、失脚した今でも慕っていそうだ。ライラを敵視するのはただの逆恨みでしかないな」
ジリクは詳しいけど、私を敵対しそうな人は調べているらしい。
今までは王子の取り巻きという立場のマーカスは、精神的に楽だったのが崩壊した。
その原因が私だと思い込んでいるようだけど、悪いのは全てディアスだ。
「マーカスさまは最近、ウルルが怖い存在と言い広めて失敗している」
「そんなこともしていたのね」
「私も聞きました。ウルルさまの活躍から、怖いと思う人はあまりいないみたいです」
「あまり……いないわけじゃないのは、少し残念かな」
ジリクが噂を聞き、クインも知っていたようだ。
前まではディアスのせいで、ウルルは怖がられていた。
今はウルルの凄さを学園の生徒達は知っているけど、それでも未だに怖がる人はいるらしい。
ディアスのせいだから仕方ないと、割り切ることにしよう。
ウルルはレールドと話し合って、話題は主を守る行動についてのようだ。
私がわかるのはウルルの発言だけど、そこから推測することはできる。
会話をしている姿が可愛いと思っていると、ジリクが言う。
「またライラに敵意を持って話してきたら、私はマーカスを許さない。徹底的に叩き潰すとしよう!」
「私は気にしていないから。ジリクの行動が問題になるかもしれない方が気になるよ!」
右手を力強くジリクが握り、やる気に満ちていた。
物凄くマーカスに怒っているようで、不安になった私は宥めている。
「そ、そうか……来月になれば、私は傍でライラを守ることができそうだ」
「来月?」
ジリクの発言を聞き、私は首を傾げてしまう。
何かあるのだろうかと思案していると、クインが落ち込んでいた。
「来週から春休み。その後は新年度ですか……ジリクさまと違うクラスになるのは、寂しいです」
「クラスは成績で決まるから、クインとジリクは同じクラスになると思うよ」
「そのことだが……正式に決まったのが今日だから、今までライラには話していなかったことがある」
「えっ?」
ジリクとクインが何を知っているのか、私にはまったくわからない。
困惑してしまうと、ジリクは嬉しそうな表情を浮かべる。
「私は来月、新学年になった際にライラと同じクラスになる」
「えええぇぇっ!?」
まったく想像していなかったことで、私は驚いていた。
そんなことができるだなんて、聞いたことがない。
どうしてそこまでジリクを特別扱いできるのだろうかと考えていると、理由を話してくれる。
「成績のよさと、神獣の主ライラの婚約者として傍にいたいと提案した」
「ジリクさまの成績なら納得です……別のクラスになって会う機会が減っても、私と話して欲しいです」
「話すわよ。ウルルもレールドと仲がいいし、当たり前じゃない」
「ライラさま。ありがとうございます!」
「と、当然よ」
目が潤んで喜んでいるクインの姿は、男子生徒の制服を着た女子にしか見えない。
男子とは思えない可愛さに動揺してしまい、私はジリクに話す。
「今もクラスで孤立している私を、ジリクは心配してくれたのね」
「それもあるけど、私がライラと一緒にいたかった」
今までディアスのせいで、私はクラスでは孤立していた。
その過去からか、神獣の主になった今でも孤立しているけど慣れたから気にしていない。
それをジリクは知っているし、私の傍にいたかっただけだ。
「来月からジリクと一緒のクラスなら、学園生活が更に楽しくなるわ!」
ジリクが傍にいてくれるから、今日のように校庭に行ってすぐ敵視されることもなくなる。
本心を話して、私はこれからの学園生活が楽しみになっていた。
10
お気に入りに追加
6,708
あなたにおすすめの小説
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。