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26話

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 私はゴルドーの命令を拒み、その後の私達は全て国王に報告しようとしていた。

 何も知らないガノザ王子は禁止されている魅了魔法を使える魔法士と一緒に、ゴルドーの屋敷にやって来る。

 アリオス様に魅了魔法をかけるつもりでいたけど、実際は万全の私達が待ち構えていた。

 魅了魔法のことは誰にも知られたくないから2人だけで来ているし、問題なく倒すことができている。

 その後は城へ行きゴルドーに全て白状させ、国王は魅了魔法が使われた人に心当たりがあった。

 意識を取り戻したガノザは周囲を見て諦めたようで、全て自白して勘当後は処罰されたようだ。

   ◇◆◇

 ゴルドーとギーナは強化薬の後遺症で苦しみ、魔法学園も退学となっている。

 公爵令息のアリオス様に対する行動は知られているから評判も落とし、没落するのは間違いないようだ。

 ゴルドー達のその後は私からすればどうでもよくて、アリオス様の屋敷で報告を聞いている。

 屋敷の戦いのことで、私に言っておきたいことがあるようだ。

「危険なことをさせてしまったが、ケイトが助けに来てくれたのは嬉しかった」

「アリオス様の婚約者ですから、当然のことをしただけです」

 一緒にいて欲しいけど拒まれて婚約を破棄されてばかりだったアリオス様だけど、私は一緒にいたいと思い続けている。

 今でも私は、幸せな時間を過ごすことができていた。
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