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62話
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イレック様が私の屋敷にやって来て、魔法士の精鋭達がローウォン領に来ていると教えてくれる。
「冒険者達も待機させているし、位置が特定できれば間違いなく対処できるけど……それは、禁魔法使いの元凶も解っているはずなんだ」
「国外に逃亡している可能性が高いと、兄上は考えているのですか?」
ジャック様が尋ねるけど、私も同じことを考えていた。
それでも位置は常に解るし、禁魔法は解くことができるようになって……逃げ切ることはできないはず。
私の考えていたことをイレック様も考えていたようで、ジャック様を眺めながら。
「いや、どこに逃げでも無意味だろう……国を支配しようと企んでいた危険人物だ。冒険者ギルトに依頼して討伐することも可能だし、逃げ切ることは不可能だ」
「そうなると、何かしらの対策を立てているとイレック様は考えているのですか?」
思わず私が尋ねると、イレック様は頷いて返答する。
「流石はパトリシアさんだ……アズローナ領が狙われる可能性があるから調査していたけど、まだ大丈夫そうだったよ」
どうやらイレック様がここにやって来た理由は、心配して調査してくれたからのようだ。
「イレック様、ありがとう、ございます……」
そうお礼を言いながら――私の体に異変が起こる。
急に意識が朦朧として、全身が苦しくなり……私は椅子から落ちて倒れていると理解する。
「パトリシア!?」
どうやら今、ジャック様に抱き寄せられている――そう考えながらも、意識が遠のいていく。
その後、ジャック様とイレック様が居たから私は助かるも……これから私は、禁魔法による呪いを受けることとなっていた。
「冒険者達も待機させているし、位置が特定できれば間違いなく対処できるけど……それは、禁魔法使いの元凶も解っているはずなんだ」
「国外に逃亡している可能性が高いと、兄上は考えているのですか?」
ジャック様が尋ねるけど、私も同じことを考えていた。
それでも位置は常に解るし、禁魔法は解くことができるようになって……逃げ切ることはできないはず。
私の考えていたことをイレック様も考えていたようで、ジャック様を眺めながら。
「いや、どこに逃げでも無意味だろう……国を支配しようと企んでいた危険人物だ。冒険者ギルトに依頼して討伐することも可能だし、逃げ切ることは不可能だ」
「そうなると、何かしらの対策を立てているとイレック様は考えているのですか?」
思わず私が尋ねると、イレック様は頷いて返答する。
「流石はパトリシアさんだ……アズローナ領が狙われる可能性があるから調査していたけど、まだ大丈夫そうだったよ」
どうやらイレック様がここにやって来た理由は、心配して調査してくれたからのようだ。
「イレック様、ありがとう、ございます……」
そうお礼を言いながら――私の体に異変が起こる。
急に意識が朦朧として、全身が苦しくなり……私は椅子から落ちて倒れていると理解する。
「パトリシア!?」
どうやら今、ジャック様に抱き寄せられている――そう考えながらも、意識が遠のいていく。
その後、ジャック様とイレック様が居たから私は助かるも……これから私は、禁魔法による呪いを受けることとなっていた。
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