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コミカライズ記念番外編
ホーリオ魔法学園の話
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ホーリオ魔法学園に入学して1年が経ち、私達は2年生になった。
ゲームの舞台はこの後に入学するグリムラ魔法学園で、ホーリオ魔法学園のことはゲームでまったく説明されていない。
現状は平和な日常を送ることができているけど、私はレックス殿下の発言を聞き動揺することとなる。
「2年生になってから、先生達はリリアンを気にしていそうだ」
「そうでしょうか?」
2年生になって1週間が経った昼休みに、レックス殿下が教室で私達に話す。
私の他にはロイとルートが話を聞いているけど、ロイは呆れている。
「リリアンさんが気にならないのなら、レックス君の勘違いじゃないかな」
「いえ。2年生になったリリアン様を、先生達が頻繁に眺めていました」
「ルート君がそう言うのなら先生達が気にしていそうだけど……リリアンさんは成績が他の生徒より優秀過ぎるから、気になるとかかな?」
「おい。俺の発言は信じず、ルートが賛同すれば信じるのか」
ロイの発言に、レックス殿下は不満そうだ。
私としても、気にしすぎなんじゃないかと思ってしまった。
それほどまでにいつも傍にいるからだけど、護衛するため普段は私達の近くにいるルートも先生達の行動が気になったらしい。
「リリアンさんは、なにか心当たりはないの?」
「なにもありません。入学した時は目立ってしまいましたけど、最近は普通に過ごせています」
「何回か騒ぎになったけど、リリアンさんの魔法が凄かっただけだもんね」
「うっっ……」
「最近だと、複数の属性魔法を使う授業は目立っていました」
ロイとルートの発言を聞き、私は1年生最後の授業で使った魔法を思い返す。
複数の属性を同時に扱うことはかなり難しくて、先生は生徒達に鉄魔法で作った棒に火魔法を纏わせて見せた。
私も似た魔法を使おうと考えて、魔法で鉄の板を作り火魔法の炎で変形させて文字を刻む。
その魔法を見た先生が物凄く驚いていたことは覚えているけど、あれが原因なのかもしれない。
「奇妙なマークが刻まれた鉄の板を作っていたけど、あれのせいかな?」
「魔法による鉄の板にすると地味でしたから適当に文字を入れただけなので、何も関係ないと思います」
転生前に考えていた、私にしか読めない文字を鉄魔法で作った板に火魔法を同時に使い描いただけ。
その行動は先生からすれば異常だったのかもしれないけど、1ヵ月ぐらい前の出来事だ。
気にしている理由について推測していると、レックス殿下が言う。
「リリアンは魅力的だから、好きになってしまった先生がいるのかもしれない」
「それはないでしょう」
レックス殿下としては、先生が私を好きになっているのではないかと警戒しているようだ。
考え過ぎなのはいつものことだけど、ルートが頷いて賛同する。
「リリアン様は魅了的ですし、ありえますね」
「いや、一応リリアンさんはレックス君の、王子の婚約者だからね」
「一応はいらないだろ」
発言を聞きながら、私は今後のことを思案する。
先生達が気にしている理由はわからないけど、私としては平和に過ごしたい。
「……私が何かしたのかもしれませんし、放課後に聞いてみようと思います」
話していると昼休みが終わり、午後の授業になる。
放課後までの間、私も先生達を気にしておこう。
◇◆◇
午後の授業は、広い実習室で行われる魔法を扱う授業だった。
魔法で壁や床が強化されているようで、生徒の魔法が暴走しても問題ないらしい。
授業が終わり教室に戻ろうとした時、先生が私に話す。
「リリアン様はここに残ってください。少し話しておきたいことがあります」
私は先生の元へ向かい、ほとんどの生徒達は教室に戻っていく。
そして実習室には私とレックス殿下、ロイとルートが残っている。
先生がなにか言う前に、レックス殿下が尋ねた。
「俺達も、一緒に聞いていいだろうか?」
「はい。構いません」
「先生達は私をよく見ている気がしますけど、それが関係しているのでしょうか?」
「……そうなります」
私の発言を聞き、先生が緊迫した表情になり驚いてしまう。
ホーリオ魔法学園はゲームと無関係だから、何も問題ないと考えていた。
それは推測でしかなくて――もしかしたら、ゲームではこれから、ホーリオ魔法学園で私の身に何か起こるのかもしれない。
不安になってしまうと、レックス殿下が私の前に出て話す。
「リリアンが魅力的なのはわかるが、俺の婚約者だから諦めて欲しい」
「なにか勘違いをなさっているようですね。リリアン様、授業の時に使った魔法を披露してください」
「わかりました」
先生の発言を聞き、私は普通に風魔法を扱ってみせる。
完璧に魔力で作った風を操作すると、先生が感激しながら話す。
「素晴らしい……リリアン様は、魔法を使う前に詠唱をしようと思ったことはありませんか?」
「試したことはありますけど、効果がなかったので詠唱はしていません」
「それは自分の魔法が最高の状態で使えていると確信しているからです。それなら、自分だけにしか見えない精霊が見えると思い込んだことはありますか?」
「な、ないですね」
先生の発言を聞き、私は動揺してしまう。
レックス殿下やロイとルートはわかっていないようで、先生は詳しく説明した。
「学園に入学した優秀な魔法士は、増長したり意味不明な発言をしたり奇行に走ることが稀にあります」
「注目されたいという欲求による行動ですね。自分が特別な存在だと強く思い込んでしまい、他の生徒達からみれば奇行にしか思えない行動をとってしまうのでしょう」
「リリアン、詳しいな」
「な、なんだかそんな気がしました」
思わず私が話してしまうと、先生が頷く。
「その通りです! リリアン様は入学した頃と比べて今は冷静ですけど、新入生が入ったことで何かするのではないかと考えてしまいました」
「そ、そうなんですか……」
賛同しながら、私は内心では焦ってしまう。
魔法学園に入学したばかりの時は、嬉し過ぎて舞い上がってしまった。
その後は目立たないようにしようとしたけど、新学年になって再び舞い上がり行動を起こす可能性を先生達は警戒していたようだ。
「あれ程の力を持ちながら冷静なリリアン様は、素晴らしいというしかありません」
「確かに、先生の仰る通りですね」
「先生達はリリアンさんが変な行動を起こしたら1人では止められる気がしないから、皆で気にしてたってことか」
「リリアンは魔法に夢中となればとんでもないことをするが、俺がいるから大丈夫だ!」
先生が気にしていた理由がわかり、皆が安堵している。
そんな中で私は、内心焦っていた。
私がこの学園で、ホーリオ魔法学園に入学してから冷静でいられたのには理由がある。
転生前の学生の頃に体験済みで、その頃を思い出してしまったからだ。
あの頃の私は魔法に憧れていたから――そこまで考えて、私は冷静になる。
転生前のやらかしまで、思い出す必要はなさそうだ。
ゲームの舞台はこの後に入学するグリムラ魔法学園で、ホーリオ魔法学園のことはゲームでまったく説明されていない。
現状は平和な日常を送ることができているけど、私はレックス殿下の発言を聞き動揺することとなる。
「2年生になってから、先生達はリリアンを気にしていそうだ」
「そうでしょうか?」
2年生になって1週間が経った昼休みに、レックス殿下が教室で私達に話す。
私の他にはロイとルートが話を聞いているけど、ロイは呆れている。
「リリアンさんが気にならないのなら、レックス君の勘違いじゃないかな」
「いえ。2年生になったリリアン様を、先生達が頻繁に眺めていました」
「ルート君がそう言うのなら先生達が気にしていそうだけど……リリアンさんは成績が他の生徒より優秀過ぎるから、気になるとかかな?」
「おい。俺の発言は信じず、ルートが賛同すれば信じるのか」
ロイの発言に、レックス殿下は不満そうだ。
私としても、気にしすぎなんじゃないかと思ってしまった。
それほどまでにいつも傍にいるからだけど、護衛するため普段は私達の近くにいるルートも先生達の行動が気になったらしい。
「リリアンさんは、なにか心当たりはないの?」
「なにもありません。入学した時は目立ってしまいましたけど、最近は普通に過ごせています」
「何回か騒ぎになったけど、リリアンさんの魔法が凄かっただけだもんね」
「うっっ……」
「最近だと、複数の属性魔法を使う授業は目立っていました」
ロイとルートの発言を聞き、私は1年生最後の授業で使った魔法を思い返す。
複数の属性を同時に扱うことはかなり難しくて、先生は生徒達に鉄魔法で作った棒に火魔法を纏わせて見せた。
私も似た魔法を使おうと考えて、魔法で鉄の板を作り火魔法の炎で変形させて文字を刻む。
その魔法を見た先生が物凄く驚いていたことは覚えているけど、あれが原因なのかもしれない。
「奇妙なマークが刻まれた鉄の板を作っていたけど、あれのせいかな?」
「魔法による鉄の板にすると地味でしたから適当に文字を入れただけなので、何も関係ないと思います」
転生前に考えていた、私にしか読めない文字を鉄魔法で作った板に火魔法を同時に使い描いただけ。
その行動は先生からすれば異常だったのかもしれないけど、1ヵ月ぐらい前の出来事だ。
気にしている理由について推測していると、レックス殿下が言う。
「リリアンは魅力的だから、好きになってしまった先生がいるのかもしれない」
「それはないでしょう」
レックス殿下としては、先生が私を好きになっているのではないかと警戒しているようだ。
考え過ぎなのはいつものことだけど、ルートが頷いて賛同する。
「リリアン様は魅了的ですし、ありえますね」
「いや、一応リリアンさんはレックス君の、王子の婚約者だからね」
「一応はいらないだろ」
発言を聞きながら、私は今後のことを思案する。
先生達が気にしている理由はわからないけど、私としては平和に過ごしたい。
「……私が何かしたのかもしれませんし、放課後に聞いてみようと思います」
話していると昼休みが終わり、午後の授業になる。
放課後までの間、私も先生達を気にしておこう。
◇◆◇
午後の授業は、広い実習室で行われる魔法を扱う授業だった。
魔法で壁や床が強化されているようで、生徒の魔法が暴走しても問題ないらしい。
授業が終わり教室に戻ろうとした時、先生が私に話す。
「リリアン様はここに残ってください。少し話しておきたいことがあります」
私は先生の元へ向かい、ほとんどの生徒達は教室に戻っていく。
そして実習室には私とレックス殿下、ロイとルートが残っている。
先生がなにか言う前に、レックス殿下が尋ねた。
「俺達も、一緒に聞いていいだろうか?」
「はい。構いません」
「先生達は私をよく見ている気がしますけど、それが関係しているのでしょうか?」
「……そうなります」
私の発言を聞き、先生が緊迫した表情になり驚いてしまう。
ホーリオ魔法学園はゲームと無関係だから、何も問題ないと考えていた。
それは推測でしかなくて――もしかしたら、ゲームではこれから、ホーリオ魔法学園で私の身に何か起こるのかもしれない。
不安になってしまうと、レックス殿下が私の前に出て話す。
「リリアンが魅力的なのはわかるが、俺の婚約者だから諦めて欲しい」
「なにか勘違いをなさっているようですね。リリアン様、授業の時に使った魔法を披露してください」
「わかりました」
先生の発言を聞き、私は普通に風魔法を扱ってみせる。
完璧に魔力で作った風を操作すると、先生が感激しながら話す。
「素晴らしい……リリアン様は、魔法を使う前に詠唱をしようと思ったことはありませんか?」
「試したことはありますけど、効果がなかったので詠唱はしていません」
「それは自分の魔法が最高の状態で使えていると確信しているからです。それなら、自分だけにしか見えない精霊が見えると思い込んだことはありますか?」
「な、ないですね」
先生の発言を聞き、私は動揺してしまう。
レックス殿下やロイとルートはわかっていないようで、先生は詳しく説明した。
「学園に入学した優秀な魔法士は、増長したり意味不明な発言をしたり奇行に走ることが稀にあります」
「注目されたいという欲求による行動ですね。自分が特別な存在だと強く思い込んでしまい、他の生徒達からみれば奇行にしか思えない行動をとってしまうのでしょう」
「リリアン、詳しいな」
「な、なんだかそんな気がしました」
思わず私が話してしまうと、先生が頷く。
「その通りです! リリアン様は入学した頃と比べて今は冷静ですけど、新入生が入ったことで何かするのではないかと考えてしまいました」
「そ、そうなんですか……」
賛同しながら、私は内心では焦ってしまう。
魔法学園に入学したばかりの時は、嬉し過ぎて舞い上がってしまった。
その後は目立たないようにしようとしたけど、新学年になって再び舞い上がり行動を起こす可能性を先生達は警戒していたようだ。
「あれ程の力を持ちながら冷静なリリアン様は、素晴らしいというしかありません」
「確かに、先生の仰る通りですね」
「先生達はリリアンさんが変な行動を起こしたら1人では止められる気がしないから、皆で気にしてたってことか」
「リリアンは魔法に夢中となればとんでもないことをするが、俺がいるから大丈夫だ!」
先生が気にしていた理由がわかり、皆が安堵している。
そんな中で私は、内心焦っていた。
私がこの学園で、ホーリオ魔法学園に入学してから冷静でいられたのには理由がある。
転生前の学生の頃に体験済みで、その頃を思い出してしまったからだ。
あの頃の私は魔法に憧れていたから――そこまで考えて、私は冷静になる。
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