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2章
22話
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私はアスファのこれからの行動について、カレンに尋ねる。
カレンは困惑した表情を浮かべながらも、これからの行動を話してくれた。
「教えるほどのことはしてないわよ。護衛をしているから傍にいるけど、施設の説明ぐらいであまり台詞もなかったから……ロイと2人で行動する時は関わらなかったし、そんなに目立っていなかったもの」
カレンがアスファについてあまり説明しなかったのは、特に何もなかったからのようだ。
ゲームと違って主役カレンの護衛ではなく、私の護衛として傍にいるアスファは、確かに施設の説明はしてくれるけどあまり話してはいない。
それでも……レックス殿下を敵視していそうな素振りが気になったけど、気のせいだろうか?
アスファに関しては様子を見ることにして、私が意識を失っていた間のバダムについて、私はカレンに尋ねる。
「そうですか……私が意識を失って目覚めるまで、バダム様は何かしていましたか?」
「私とロイに魔法を教えていたけど、ちゃんと私達に合わせていたわよ……普通に先生をしていたと思うし、何も変わった部分はなかったわね」
どうやらカレンとしても、ゲームで一切現れなかったバダムを警戒していたようだ。
今の時点で何をしてくるか解らないのはバダムだけで……そのバダムが変わった部分がないのなら、私に原因がありそう。
とにかく問題なかったことに安堵しながら、私は頷く。
「そうですか……それなら、大丈夫そうですね」
「私としては、明日どうなるのか気になるわ」
「……えっ?」
明日どうなるのかと言われたけど、ゲームだと主役カレンとロイがデートをするイベントがあったはず。
そこまで考えて……確かに、今のカレンがロイとデートをするとは思えない。
「一昨日も話した気がするけど、一昨日と違うのはリリアンが魔法を使えない点……どうなるかわからないわね」
「そういえば……そうですね」
昨日のことが原因でまだ魔力は回復していないし、明日の私は魔法が使えない。
そうなると明日はどうなるのかわからなくて、気になってしまう。
レックス殿下がいるから一緒に行動しそうだと考えている中で、カレンが私を見て。
「それに……リリアンの意識が戻ったことを知って明日はゲオルグが会いたいらしいから、これもどうなるのか解らないわ」
私は、明日の早朝にゲオルグと会うことになっている。
これもゲームではなかったことだけど、私とカレンは落ち着いている。
「それでもロウデス教が関わってこないというだけで、まだ安心できます」
「そうね……私も成長しているし、二学期には力になれるはずよ」
そう言ってくれるカレンが嬉しくて、私はお礼を言う。
「ありがとうございます」
「リリアンに何かあれば、この世界が滅ぶかもしれないからね。世界とか関係なくても、あたしは助けるけどさ」
そう言って――私とカレンは、眠ることにしていた。
何が起こるのかわからないけど、私とカレンは聖堂内でロウデス教は来ないと確信している。
聖堂の力、それに聖堂内に居る人達は優秀だから、私も大丈夫だと思っていた。
そう考えていたけど……この時の私とカレンは、重要なことを考えていなかった。
――ロウデス教が最も危惧していることを考えれば、聖堂にいたとしても私を狙うしかない。
この時の私とカレンはそのことに、まだ気づいていなかった。
カレンは困惑した表情を浮かべながらも、これからの行動を話してくれた。
「教えるほどのことはしてないわよ。護衛をしているから傍にいるけど、施設の説明ぐらいであまり台詞もなかったから……ロイと2人で行動する時は関わらなかったし、そんなに目立っていなかったもの」
カレンがアスファについてあまり説明しなかったのは、特に何もなかったからのようだ。
ゲームと違って主役カレンの護衛ではなく、私の護衛として傍にいるアスファは、確かに施設の説明はしてくれるけどあまり話してはいない。
それでも……レックス殿下を敵視していそうな素振りが気になったけど、気のせいだろうか?
アスファに関しては様子を見ることにして、私が意識を失っていた間のバダムについて、私はカレンに尋ねる。
「そうですか……私が意識を失って目覚めるまで、バダム様は何かしていましたか?」
「私とロイに魔法を教えていたけど、ちゃんと私達に合わせていたわよ……普通に先生をしていたと思うし、何も変わった部分はなかったわね」
どうやらカレンとしても、ゲームで一切現れなかったバダムを警戒していたようだ。
今の時点で何をしてくるか解らないのはバダムだけで……そのバダムが変わった部分がないのなら、私に原因がありそう。
とにかく問題なかったことに安堵しながら、私は頷く。
「そうですか……それなら、大丈夫そうですね」
「私としては、明日どうなるのか気になるわ」
「……えっ?」
明日どうなるのかと言われたけど、ゲームだと主役カレンとロイがデートをするイベントがあったはず。
そこまで考えて……確かに、今のカレンがロイとデートをするとは思えない。
「一昨日も話した気がするけど、一昨日と違うのはリリアンが魔法を使えない点……どうなるかわからないわね」
「そういえば……そうですね」
昨日のことが原因でまだ魔力は回復していないし、明日の私は魔法が使えない。
そうなると明日はどうなるのかわからなくて、気になってしまう。
レックス殿下がいるから一緒に行動しそうだと考えている中で、カレンが私を見て。
「それに……リリアンの意識が戻ったことを知って明日はゲオルグが会いたいらしいから、これもどうなるのか解らないわ」
私は、明日の早朝にゲオルグと会うことになっている。
これもゲームではなかったことだけど、私とカレンは落ち着いている。
「それでもロウデス教が関わってこないというだけで、まだ安心できます」
「そうね……私も成長しているし、二学期には力になれるはずよ」
そう言ってくれるカレンが嬉しくて、私はお礼を言う。
「ありがとうございます」
「リリアンに何かあれば、この世界が滅ぶかもしれないからね。世界とか関係なくても、あたしは助けるけどさ」
そう言って――私とカレンは、眠ることにしていた。
何が起こるのかわからないけど、私とカレンは聖堂内でロウデス教は来ないと確信している。
聖堂の力、それに聖堂内に居る人達は優秀だから、私も大丈夫だと思っていた。
そう考えていたけど……この時の私とカレンは、重要なことを考えていなかった。
――ロウデス教が最も危惧していることを考えれば、聖堂にいたとしても私を狙うしかない。
この時の私とカレンはそのことに、まだ気づいていなかった。
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