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2章
2話
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あれから解散となって私は屋敷に戻り、夏休みの予定を考える。
二学期に備えて、聖堂に行くのは間違っていないはず。
「あの時、レックス殿下も一緒に行くって言ってたけど、陛下の許可が下りるかどうかよね……」
レックス殿下のことだから、間違いなく許可を貰ってくるとは思う。
流石に聖者が集う協会の総本山にロウデス教なんて邪神を崇める集団が来られるはずがないから、滞在中は安全だ。
今までのロウデス教の行動を見るに、学園で何をするのかは知っていそうだけど、私達の行動を知ることはできないだろうから、大陸までの移動も大丈夫のはず。
夏休み中、屋敷にいるより安全というのもあるけど……ゲームであったロイの夏休みイベント、聖魔力が溢れている特殊な聖堂を思い返すと、行きたくて仕方がない。
「もっと早く思い出していれば、ゲームがはじまる前に行ってたのに……いいえ、ゲーム通りいかないからって、来月になるまで我慢してたかもしれないわね」
我慢できていたかは別だけど、話を聞いてゲームの説明を思い返すと、あそこで主役のカレンは聖魔力を使いこなすようになる。
そしてロイの病を治すことで更に仲良くなるはずだけど、もうロイの病は私が治していた。
もう今ロイの病が治っていることを考えると、カレンはロウデス教に対抗するために、力をつけようとしてくれている。
これから発生する出来事を考慮すれば、ゲームの知識があるカレンがロイに同行して力を得た方がいい。
「今のロイはカレンのことを意識しているはずだけど、カレンの方はどうなんだろう?」
ゲーム通りになるからロイのことを異性として見てないらしいカレンだけど、実際どうなのかは解らない。
もしかしたらこの夏休みの間に仲良くなるかもしれないけれど、ゲームと違って二人きりで旅行にはならず、私とレックス殿下が同行することになる。
その時点でゲーム通りにはならないだろうけど……邪神教が関わってこないから、何も問題は起こらないはず。
「何が起きるのかはまったく覚えていないけど……確かゲームだとロイが聖堂で病のことを話して、それを知ったカレンが強くなって治してみせると決意していたはず」
ロイは私が治しているから、もう普通に旅行なんだけど、何が起きたのかは今度カレンに聞いておこう。
「聖堂は聖魔力が溢れているみたいだけど……魔力を使いすぎないようにするしかないわね」
最近は魔力の使いすぎで倒れることはなくなっているけど、聖堂に行くととにかく聖魔力を使いたくなるはず。
そうなると魔力を使いすぎて倒れるかもしれないし、くれぐれも気をつけないといけない。
こうして事前に決心できるだけ、私も成長していると自覚することができる。
これで大丈夫のはず――そう考えて、私は聖堂に行く日を待ち望んでいた。
◇◆◇
あれから数日が経って、何事も起きず私たちはグリムラ魔法学園の終業式を迎えていた。
ゲームでも夏休みが終わるまでは平和だったけど、二学期からは大きな出来事が待ち受けている。
「課題が出たが、これなら一日で終わりそうだな」
終業式が終わって放課後――教室内で私、レックス殿下、カレン、ルート、ロイが集まり、レックス殿下の発言にルートが応える。
「私は何日かかかりそうですが、流石はレックス殿下です」
「本来一カ月かけてやることだ。数日で終わるのならルートも十分早いだろう」
そうレックス殿下が言うけれど、学園から出された夏休みの課題は魔法に関しての問題だ。
他の人は調べたりするのかもしれないけれど、私やカレン、レックス殿下やロイならすぐに解ってしまう。
「そうですね……それでは、失礼します」
レックス殿下を褒めたと思えば、すぐにルートが教室から出て行くけれど……ここ最近のルートは、何かと忙しい様子だった。
夏休み中はあまり会えないと言っていたし、次に会うのは二学期の始業式かもしれない。
ルートが去った後に、ロイが私達を見て。
「さてと……聖堂に連絡してリリアンさんとレックス君を同行してもいいと許可が出たから、一週間後には隣の大陸へ向かうけど、二人とも外出の許可は出たのかい?」
そうロイが尋ねたから、私は頷く。
「私は問題ありませんでした」
「俺もだ。婚約者であるリリアンが聖堂に行くことを伝えたからな! 婚約者として同行するのは当然だろう!」
レックス殿下がやけに婚約者という部分を強調しながら伝えると、ロイは引きつった微笑みを浮かべている。
「そ、そっか……空港までは馬車で数時間、そこから飛行艇に乗って半日で聖堂に到着するけど、来週までに外泊の準備はしておいて欲しい」
どうやらロイの家はかなりの寄付金を聖堂に出しているみたいで、聖堂側がもてなしてくれるのは間違いないらしい。
飛行艇と聞いてから、レックス殿下が天井を眺めて言う。
「魔力で空を飛ぶ飛行艇か……乗るのは子供の時以来だ。リリアンは乗ったことがなかったか?」
「ええ。そうですね」
私は魔法を使えば自力で空を飛べるから飛行艇に興味がなくて、お父様もお母様も私を心配して旅行に連れて行かなかったから、乗るのは初めてだ。
話を聞いたロイが、私となぜかカレンを交互に眺めて尋ねる。
「乗るのが初めてなのに、リリアンさんとカレンさんは落ち着いてるね」
「えっ!?」
「……実物を見るまでは、空を飛ぶ乗物がどんな物なのか、よく解らないからなのかもしれません」
「そっ、そうですね!」
ロイの発言に私が動揺していると、カレンがフォローを入れてくれた。
聖堂に到着してから泊まる部屋割りは男女で分けるみたいで、レックス殿下が何か言いたげにしていたけど止めている。
どうやら私と一緒の部屋の方がいいと少し考えた様子だけど……レックス殿下は考えただけで、声に出すことはできなかったようだ。
◇◆◇
来週について話をしておきたいと、私はカレンの部屋に向かうことにして解散になり、私はカレンの部屋に向かっていた。
カレンは私と同じ転生者だけど、レックス殿下がよく傍にいるから、あまり二人きりになって話す機会がない。
あまり覚えていない私と違いゲーム知識はカレンの方が遙かに詳しいから、聞いておきたいことがある。
歩きながら、私はカレンに気になったことを尋ねた。
「カレン。ロイの夏休みイベントってまったく覚えていませんけど、何かありましたか?」
「えっと……色々あったけど、今のあたしとリリアンなら大丈夫よ」
二人きりになって素のカレンと会話をしているけれど、色々あるというのが不安でもある。
女子寮のカレンの部屋へ向かい、これからについて詳しく聞いておこう。
二学期に備えて、聖堂に行くのは間違っていないはず。
「あの時、レックス殿下も一緒に行くって言ってたけど、陛下の許可が下りるかどうかよね……」
レックス殿下のことだから、間違いなく許可を貰ってくるとは思う。
流石に聖者が集う協会の総本山にロウデス教なんて邪神を崇める集団が来られるはずがないから、滞在中は安全だ。
今までのロウデス教の行動を見るに、学園で何をするのかは知っていそうだけど、私達の行動を知ることはできないだろうから、大陸までの移動も大丈夫のはず。
夏休み中、屋敷にいるより安全というのもあるけど……ゲームであったロイの夏休みイベント、聖魔力が溢れている特殊な聖堂を思い返すと、行きたくて仕方がない。
「もっと早く思い出していれば、ゲームがはじまる前に行ってたのに……いいえ、ゲーム通りいかないからって、来月になるまで我慢してたかもしれないわね」
我慢できていたかは別だけど、話を聞いてゲームの説明を思い返すと、あそこで主役のカレンは聖魔力を使いこなすようになる。
そしてロイの病を治すことで更に仲良くなるはずだけど、もうロイの病は私が治していた。
もう今ロイの病が治っていることを考えると、カレンはロウデス教に対抗するために、力をつけようとしてくれている。
これから発生する出来事を考慮すれば、ゲームの知識があるカレンがロイに同行して力を得た方がいい。
「今のロイはカレンのことを意識しているはずだけど、カレンの方はどうなんだろう?」
ゲーム通りになるからロイのことを異性として見てないらしいカレンだけど、実際どうなのかは解らない。
もしかしたらこの夏休みの間に仲良くなるかもしれないけれど、ゲームと違って二人きりで旅行にはならず、私とレックス殿下が同行することになる。
その時点でゲーム通りにはならないだろうけど……邪神教が関わってこないから、何も問題は起こらないはず。
「何が起きるのかはまったく覚えていないけど……確かゲームだとロイが聖堂で病のことを話して、それを知ったカレンが強くなって治してみせると決意していたはず」
ロイは私が治しているから、もう普通に旅行なんだけど、何が起きたのかは今度カレンに聞いておこう。
「聖堂は聖魔力が溢れているみたいだけど……魔力を使いすぎないようにするしかないわね」
最近は魔力の使いすぎで倒れることはなくなっているけど、聖堂に行くととにかく聖魔力を使いたくなるはず。
そうなると魔力を使いすぎて倒れるかもしれないし、くれぐれも気をつけないといけない。
こうして事前に決心できるだけ、私も成長していると自覚することができる。
これで大丈夫のはず――そう考えて、私は聖堂に行く日を待ち望んでいた。
◇◆◇
あれから数日が経って、何事も起きず私たちはグリムラ魔法学園の終業式を迎えていた。
ゲームでも夏休みが終わるまでは平和だったけど、二学期からは大きな出来事が待ち受けている。
「課題が出たが、これなら一日で終わりそうだな」
終業式が終わって放課後――教室内で私、レックス殿下、カレン、ルート、ロイが集まり、レックス殿下の発言にルートが応える。
「私は何日かかかりそうですが、流石はレックス殿下です」
「本来一カ月かけてやることだ。数日で終わるのならルートも十分早いだろう」
そうレックス殿下が言うけれど、学園から出された夏休みの課題は魔法に関しての問題だ。
他の人は調べたりするのかもしれないけれど、私やカレン、レックス殿下やロイならすぐに解ってしまう。
「そうですね……それでは、失礼します」
レックス殿下を褒めたと思えば、すぐにルートが教室から出て行くけれど……ここ最近のルートは、何かと忙しい様子だった。
夏休み中はあまり会えないと言っていたし、次に会うのは二学期の始業式かもしれない。
ルートが去った後に、ロイが私達を見て。
「さてと……聖堂に連絡してリリアンさんとレックス君を同行してもいいと許可が出たから、一週間後には隣の大陸へ向かうけど、二人とも外出の許可は出たのかい?」
そうロイが尋ねたから、私は頷く。
「私は問題ありませんでした」
「俺もだ。婚約者であるリリアンが聖堂に行くことを伝えたからな! 婚約者として同行するのは当然だろう!」
レックス殿下がやけに婚約者という部分を強調しながら伝えると、ロイは引きつった微笑みを浮かべている。
「そ、そっか……空港までは馬車で数時間、そこから飛行艇に乗って半日で聖堂に到着するけど、来週までに外泊の準備はしておいて欲しい」
どうやらロイの家はかなりの寄付金を聖堂に出しているみたいで、聖堂側がもてなしてくれるのは間違いないらしい。
飛行艇と聞いてから、レックス殿下が天井を眺めて言う。
「魔力で空を飛ぶ飛行艇か……乗るのは子供の時以来だ。リリアンは乗ったことがなかったか?」
「ええ。そうですね」
私は魔法を使えば自力で空を飛べるから飛行艇に興味がなくて、お父様もお母様も私を心配して旅行に連れて行かなかったから、乗るのは初めてだ。
話を聞いたロイが、私となぜかカレンを交互に眺めて尋ねる。
「乗るのが初めてなのに、リリアンさんとカレンさんは落ち着いてるね」
「えっ!?」
「……実物を見るまでは、空を飛ぶ乗物がどんな物なのか、よく解らないからなのかもしれません」
「そっ、そうですね!」
ロイの発言に私が動揺していると、カレンがフォローを入れてくれた。
聖堂に到着してから泊まる部屋割りは男女で分けるみたいで、レックス殿下が何か言いたげにしていたけど止めている。
どうやら私と一緒の部屋の方がいいと少し考えた様子だけど……レックス殿下は考えただけで、声に出すことはできなかったようだ。
◇◆◇
来週について話をしておきたいと、私はカレンの部屋に向かうことにして解散になり、私はカレンの部屋に向かっていた。
カレンは私と同じ転生者だけど、レックス殿下がよく傍にいるから、あまり二人きりになって話す機会がない。
あまり覚えていない私と違いゲーム知識はカレンの方が遙かに詳しいから、聞いておきたいことがある。
歩きながら、私はカレンに気になったことを尋ねた。
「カレン。ロイの夏休みイベントってまったく覚えていませんけど、何かありましたか?」
「えっと……色々あったけど、今のあたしとリリアンなら大丈夫よ」
二人きりになって素のカレンと会話をしているけれど、色々あるというのが不安でもある。
女子寮のカレンの部屋へ向かい、これからについて詳しく聞いておこう。
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