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38話
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目的地の魔力源に迫っていると、今までとは強さの次元が違う、大きな黒い蜥蜴のモンスターの姿が見える。
私達を視認すると、巨大蜥蜴のモンスターが全身を駆使して、尻尾による一撃を繰り出してきた。
それをシリューが大剣で受け止めるも……衝撃が私達の場所まで響いて、驚愕したシリューが叫ぶ。
「ぐっっ……尻尾が武器のテイルリザードだが、ここまで大きいのは初めて見るぞ!?」
私が回復魔法を使うことで治しつつ、シリューが大剣を振るう。
いきなり吹き飛ばされたことでテイルリザードの体勢が崩れ、リマが腹部に迫っていた。
「シャロン、俺の背後に来るんだ!」
「は、はいっ」
魔力を火炎の弾丸に変えてテイルリザードの顔に飛ばしながら、アゼルが私に叫ぶ。
前衛が2人居るし、そこまで心配しなくても大丈夫そうな気がするけど……アゼルは、私のために叫んでくれた。
それが嬉しくなりながら――私はリマとアゼルを、聖魔力で強化する。
リマは身体能力、アゼルは魔力が上昇して……攻撃の威力が増す。
今戦っているテイルリザードは、とてつもない邪悪な魔力を宿していたけど、どうやらこれは急成長させて、命令に従うための魔力のようね。
リマがテイルリザードを両断してから、シリューとリマが私達の元にやって来て、シリューが呟く。
「テイルリザードは普通なら楽勝だが……シャロンが強化の魔法を使ってくれなければ危なかったな」
「魔将衆が、魔道具で操っていたのかもしれないね……シャロンのお陰で、難無く倒すことができたよ」
「お役に立てて、なによりです」
私はそう言いながらも……アゼルが周辺を警戒しているのが気になってしまう。
「アゼル、何かありましたか?」
思わず尋ねてしまうと、アゼルは前方を、テイルリザートの後方の目的地を眺めて。
「シャロンはテイルリザードの邪悪な魔力で気付けないと思うが……見張っている奴等が居る。下がっていてくれ」
「……えっ?」
アゼルの発言と同時に――テイルリザードが居た魔力源の方向から、武装した男女が計6人現れる。
こうして視認したことによって……テイルリザードのような、邪気のある魔力を感じ取ることができていた。
どうやら彼等が魔将衆と呼ばれる集団のようで……殺意を剥き出しにしながら、私達に迫っていた。
私達を視認すると、巨大蜥蜴のモンスターが全身を駆使して、尻尾による一撃を繰り出してきた。
それをシリューが大剣で受け止めるも……衝撃が私達の場所まで響いて、驚愕したシリューが叫ぶ。
「ぐっっ……尻尾が武器のテイルリザードだが、ここまで大きいのは初めて見るぞ!?」
私が回復魔法を使うことで治しつつ、シリューが大剣を振るう。
いきなり吹き飛ばされたことでテイルリザードの体勢が崩れ、リマが腹部に迫っていた。
「シャロン、俺の背後に来るんだ!」
「は、はいっ」
魔力を火炎の弾丸に変えてテイルリザードの顔に飛ばしながら、アゼルが私に叫ぶ。
前衛が2人居るし、そこまで心配しなくても大丈夫そうな気がするけど……アゼルは、私のために叫んでくれた。
それが嬉しくなりながら――私はリマとアゼルを、聖魔力で強化する。
リマは身体能力、アゼルは魔力が上昇して……攻撃の威力が増す。
今戦っているテイルリザードは、とてつもない邪悪な魔力を宿していたけど、どうやらこれは急成長させて、命令に従うための魔力のようね。
リマがテイルリザードを両断してから、シリューとリマが私達の元にやって来て、シリューが呟く。
「テイルリザードは普通なら楽勝だが……シャロンが強化の魔法を使ってくれなければ危なかったな」
「魔将衆が、魔道具で操っていたのかもしれないね……シャロンのお陰で、難無く倒すことができたよ」
「お役に立てて、なによりです」
私はそう言いながらも……アゼルが周辺を警戒しているのが気になってしまう。
「アゼル、何かありましたか?」
思わず尋ねてしまうと、アゼルは前方を、テイルリザートの後方の目的地を眺めて。
「シャロンはテイルリザードの邪悪な魔力で気付けないと思うが……見張っている奴等が居る。下がっていてくれ」
「……えっ?」
アゼルの発言と同時に――テイルリザードが居た魔力源の方向から、武装した男女が計6人現れる。
こうして視認したことによって……テイルリザードのような、邪気のある魔力を感じ取ることができていた。
どうやら彼等が魔将衆と呼ばれる集団のようで……殺意を剥き出しにしながら、私達に迫っていた。
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