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52話
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翌日――私が起きてからレーリアを休ませたけど、40分ぐらいで問題ないと言っている。
これからはリドラの街を拠点にする予定だから、野宿をせずレーリアに負担がかからなくなるはずだ。
私はレーリアが作った人力車で街に向かうけど、何も問題は起きていない。
違う……レーリアが時々方向を変えている辺り、問題を回避しているのでしょう。
気遣いが完璧で、レーリアのお陰でリドラ大陸も問題なく進んでいる。
昼食を食べてから数時間後――夕方になりかけていた時、ようやく街の壁が見えてくる。
壁に関してはは港町でもあったから気にならず、私は壁の付近の上空で静止している青年の方が気になってしまう。
空を黒い翼を生やした青年が飛んでいるのを見て、私は思わず人力車を走らせるレーリアに声をかける。
「レーリア! 空に翼を生やした人が居るけど、あれが獣人なの?」
「はい。龍族は人界に来ることが禁止されているので、鳥族の獣人ですね」
どうやら獣人には色々と種類があるみたいだけど、龍と鳥か。
「他には、どんな獣人が居るの?」
「後は獣族となっています。翼はありませんが、耳が動物になっていたり、尻尾が生えています。例外も居ますけど、基本的に人の要素が強いです」
私としては獣人ってもふもふとした動物が二足歩行で立っているイメージだったけど、それがレーリアの言う例外なのかもしれない。
鳥族の獣人は上空から私達に気づいたみたいで、軽く会釈をしていたから、私も頭を下げておく。
そうすると再び上空からの監視に戻ったみたいで、私はレーリアに尋ねる。
「レーリア……あの人はどうして、1人だけ上空で待機しているのかしら?」
「推測になりますが、この大陸のモンスターは強力なので、モンスターに追われながらも街に向かう人が時々居ます」
レーリアの説明的に、その冒険者を助けるために見回りをしていそうね。
「その人を助けて報酬を貰おうとしていますが、その人の態度次第では放置するはずです……報酬はそこまで高くありません」
貰う報酬が高すぎるせいかと思っていたけど、どうやら違うようね。
報酬はそこまで高くないのに、獣人だから態度を悪くする人が居ることが、私には信じられない。
「……この世界の人間って、助けようとした獣人でも、強く当たったりするの?」
私が唖然としていると、レーリアは淡々と話す。
「獣人を下に見ている人間は多いですからね……そろそろ到着いたします」
レーリアがそう言って――私達は、リドラの街へ到着していた。
門番の人を前にして、先頭のレーリアが話すことで、中には入れるようになったけど――
「――私を見て何の反応も示さないということは、大丈夫そうですね」
到着して2人の門番と目が合った時、レーリアがそんなことを小声で呟いていたのが、私は少し気になっていた。
これからはリドラの街を拠点にする予定だから、野宿をせずレーリアに負担がかからなくなるはずだ。
私はレーリアが作った人力車で街に向かうけど、何も問題は起きていない。
違う……レーリアが時々方向を変えている辺り、問題を回避しているのでしょう。
気遣いが完璧で、レーリアのお陰でリドラ大陸も問題なく進んでいる。
昼食を食べてから数時間後――夕方になりかけていた時、ようやく街の壁が見えてくる。
壁に関してはは港町でもあったから気にならず、私は壁の付近の上空で静止している青年の方が気になってしまう。
空を黒い翼を生やした青年が飛んでいるのを見て、私は思わず人力車を走らせるレーリアに声をかける。
「レーリア! 空に翼を生やした人が居るけど、あれが獣人なの?」
「はい。龍族は人界に来ることが禁止されているので、鳥族の獣人ですね」
どうやら獣人には色々と種類があるみたいだけど、龍と鳥か。
「他には、どんな獣人が居るの?」
「後は獣族となっています。翼はありませんが、耳が動物になっていたり、尻尾が生えています。例外も居ますけど、基本的に人の要素が強いです」
私としては獣人ってもふもふとした動物が二足歩行で立っているイメージだったけど、それがレーリアの言う例外なのかもしれない。
鳥族の獣人は上空から私達に気づいたみたいで、軽く会釈をしていたから、私も頭を下げておく。
そうすると再び上空からの監視に戻ったみたいで、私はレーリアに尋ねる。
「レーリア……あの人はどうして、1人だけ上空で待機しているのかしら?」
「推測になりますが、この大陸のモンスターは強力なので、モンスターに追われながらも街に向かう人が時々居ます」
レーリアの説明的に、その冒険者を助けるために見回りをしていそうね。
「その人を助けて報酬を貰おうとしていますが、その人の態度次第では放置するはずです……報酬はそこまで高くありません」
貰う報酬が高すぎるせいかと思っていたけど、どうやら違うようね。
報酬はそこまで高くないのに、獣人だから態度を悪くする人が居ることが、私には信じられない。
「……この世界の人間って、助けようとした獣人でも、強く当たったりするの?」
私が唖然としていると、レーリアは淡々と話す。
「獣人を下に見ている人間は多いですからね……そろそろ到着いたします」
レーリアがそう言って――私達は、リドラの街へ到着していた。
門番の人を前にして、先頭のレーリアが話すことで、中には入れるようになったけど――
「――私を見て何の反応も示さないということは、大丈夫そうですね」
到着して2人の門番と目が合った時、レーリアがそんなことを小声で呟いていたのが、私は少し気になっていた。
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