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第81話 最終話
しおりを挟む目の前には満身創痍のクロウがいる。
そしてトールも、体中がボロボロのまま
そこに座り込んでいた。
世界のすべてが滅んでしまった今、もう何をすべきなのかお互いにわかっていなかった。
…とその時だった。
「グボッ!!」
クロウがいきなり血を吐いて倒れこんだ。
彼女もいい加減ボロボロだったので体力の限界だったのかとトールは思ったが
どうやらそういうわけではないようだった。
クロウの腹を手刀が貫いていた。
「クロウさん!」
そいつはクロウの腹に血まみれめり込ませた手を引っこ抜くと
クロウを前に蹴り倒した。彼女も抵抗することなく顔面から地面に崩れ落ちる。
「御役ごめーん♪」
嬉しそうにそう言ったのはメアリーだった。
トールやクロウがボロボロなのに対して彼女の身なりはまるで貴族かのように
何一つ乱れず傷もつかずに平然としていた。
「め…ありぃ」
本当は怒号をあげて飛びかかるべきなのだろうが、トールにはもはやそんな力は残っていなかった。
「お姉さま。私の言ったとおりになりましたわね」
彼女の嬉しそうな言動にトールは絞り出すように言葉を紡ぐ。
「……ころす」
メアリーは楽しそうにくるくる回りながら言った。
「いいですのよ。私は」
「何がだ?」
「このあとお姉さまが私を殺す。お姉さまは私に憎しみを抱いてこの何もない世界を生き続ける。
つまり、お姉さまの中にある最も大きな存在は私ということです♪」
彼女はまるで詩でも語るかのように嬉しそうにそう言った。
この女には何を言っても無駄なのだろう。
トールは大きく息を吸い込んだ。もともとが日本を模した街であるトークンシティだ。
さらにそこらで火の手が立ち上がっていることから空気は決して美味しいものではなかった。
それでも彼女は深呼吸するように息を吸い込んだ。
それはある種の決意によるものだった。
「メアリー…生涯魔法は知ってるかしら?」
「?。魔女が一生のうちに一回だけ使える超巨大魔法、究極魔法のことでしょう?」
「私はね…私の生涯魔法は」
トールは少しだけ言葉を詰まらせた。別にこの魔法を使うことに後悔があるわけではなかった。
それでも…
「因果律操作。一生のうちに一回だけとある事象が起きたか起きてないかを操作することができるのよ」
メアリーは少し驚いた様子を見せたが、すぐに表情を取り戻していった。
「つまり、私を殺してグレースの死という事象を取り消してこの世界をやり直すってことですかしら」
メアリーは首を振った。
「いえ、もっと簡単な方法がありますわね。私という存在がいたことを取り消してしまえば
このような大惨事が起こるはずもなかった。つまりみんなが死ぬ世界はなかったことになる」
「………」
トールは黙っている。
「それでも構いませんのよ。みんなが知らないけど貴方だけが私の存在を知っている。
貴方は確かに私を消滅させた。一生に一回しか使えない魔法を私に使った…
それってとてもロマンチックじゃありませんこと?」
トールは深いため息をつく。
そして、彼女の顔をじっと見つめて言った。
「そうじゃない」
「…?どういうことですの」
「消滅させるのは正しい。だが、相手はお前じゃない」
トールは手をかざして生涯魔法を唱え始めた。
「なにを…する…つもりですのよ!」
さすがにメアリーの顔にも困惑の色が見て取れた。
トールの周辺が青白い光に包まれる。
一通りの呪文を唱え終わったトールはメアリーの質問に答えた。
「この世界の因果律から抹消する…対象は俺だ」
「…!」
「碓氷透、そして魔女トールの存在をこの世界から取り消す!!」
「え???な!!!!!」
今度こそメアリーは狼狽した。
「なにやってますの!お姉さま!!そんなことをしたら!!!!」
トールは優しい声で言った。
「すべては俺がお前に優柔不断な態度をとったことが原因だ。
それだけじゃない。元の世界でも俺が原因で両親が火事で死んでしまった」
「なにをいって…!」
「全部の始まりはお前じゃない。俺なんだよ。俺がいなければお前も
グレースも、両親もみんな幸せに暮らしていけるんだ…」
トールはこの世界に来てからの行動を思い返していた。
旅をするのが夢だと言いながら最初の町でずっと生活していた。
魔女とバレるのが嫌なのに魔法を使いまくった。
緑川くんに好意を向けられていたのにグレースと結婚した。
超巨大な力がありながらそれで魔王討伐しようと思わなかった。
デイモンドたちが命を懸けて頑張っているのに自分は物見雄山で随行していた。
正体が魔女であることを隠してグレースと結婚した。
自分の姿を指輪の力で偽り続けた。
トールのやっていることは矛盾の連続だった。
そういった優柔不断な態度が状況を悪化させたのは明白だった。
「たとえチート能力を持っていても…」
「なんですの!」
「それを適切に使えなければ…すべてのタイミングが悪ければ何も救うことはできない」
トールを中心に竜巻のような強い風が巻き起こっていた。
やがて風に混ざって徐々に青白い光が彼女の体を包み込もうとしていた。
「ま、まずい!!」
メアリーは強い風を受けながらも手を前に掲げ、指の隙間から彼女の姿を見ていた。
(このままじゃ本当にすべてなかったことになってしまう!私の愛も!お姉さまの怒りも!!)
「そうは…させない!!!」
メアリーは唱えた。
「生涯魔法!!!!!リポイントリバース!!!」
メアリーは流転の魔女と呼ばれていた。通称セーブポイントの魔女。
彼女が指定した特定の時間に彼女は戻ることができる。
しかし、ポイントは常に1か所しか指定できないため
はるか過去まで戻るといった手段で使うことはできない。
ゲームでいうところの最新のセーブから続きをやり直すことしかできなかった。
トールは生涯魔法として『因果律から自分の消滅』を行った。
つまりメアリーが最新のセーブポイントに遡ったとしてもそこは
トールがいない世界の過去ということになるのだ。
そこで彼女が唱えた生涯魔法。それは一生に一回だけ過去に行ったセーブ地点に
飛ぶことができるというものだった。
因果律がトールの運命を確定させるより前に過去のトールの次元転移を行えば
もしかしたら消滅から逃れられるかもしれない。
完全に賭けだった。でもやるしかなかった。
トールが青白い光で消え去っていくのと同時にメアリーも赤白い光に包まれてその場から消えた。
やがて、メアリーの前からうっすらと光が取り払われていく。
彼女は先ほどまでいた魔界ではなく、魔女の城の中にいた。
そこはもはや懐かしいともいえる幼き頃の彼女の自室だった。
「こうしちゃいられない!」
彼女は部屋を飛び出した。
思いっきり階段を駆け上がる。
「あ!おい。お前誰だ!!」
後ろから声がする。セブンスだった。
厄介なやつに見つかったと思ったがメアリーは後ろを振り返らずに一目散に走り抜けた。
因果律が過去のトールの存在まで抹消するより先に彼女にコンタクトを取らなくてはいけない。
メアリーはクロウの研究室の扉を蹴破った。
幸いクロウは留守にしているようで部屋の中には誰もいなかった。
机の上に空のグラスとウイスキーのボトルが置かれているだけだ。
部屋の隅で鏡のような怪しげな装置が禍々しい光を放っている。
これが安全か否かなど今の彼女にとってはどうでもよかった。
うしろからセブンスが追いかけてくる。
「おい!待てって!そっちはホントに危ないんだぞ!」
危ないのは百も承知だ。
メアリーはその光の中に飛び込んだ。
その瞬間、地面が消滅して体がぐるぐると回転した。
重力がいかれているようで変な方向に引っ張られる。
まるで深海に突き落とされて水面がどちらかわからない。そんな感覚を抱いた。
平衡感覚がなくなり吐き気を覚えるがゲロは胃の中にしまい込んだ。
ここで吐瀉物をまき散らすわけにはいかない。
どのくらいの時間が経ったのか、あるいは経ってないのかわからないが
彼女はいきなり外へとはじき出された。
「ぐぇあ!」
メアリーは思いっきりコンクリートの道に体を叩きつけられた。
「ぐぐぅ」
彼女は打ち付けた肩をさすりながら周りをきょろきょろと見回す。
風景は『トークンシティ』に似ているが、全然違う
周りには異常に高いビルが立ち並び、しかもどうやらそのすべてに人がいるようだった。
「なんですの、ここ…。異常だわ」
夜なのにまるで昼みたいに明るい。気持ちの悪い街である。
人口は多い街のようで、彼女のまわりをたくさんの通行人が歩いていた。
しかし男はニヤニヤと下品な笑みを浮かべて彼女を眺めており、
女は軽蔑に似た表情で彼女の方を見ていた。
なんだろう?と思い自分の姿を確認する。彼女は全裸だった。
次元を超えると衣服は消失してしまうのである。
だが、今のメアリーには羞恥心などどうでもいいことだった。
残っている魔力を確認する。ほとんど魔力は残っていない。
魔力で服を生成するなど無駄遣いはできなかった。
すると、なにか赤いランプをピカピカ光らせた乗り物が彼女に近づいてきた。
乗り物は彼女の目の前に止まると、その中から青い服に黒いコートを羽織った男が2人降りてきた。
「君。こんなところでなにやってるんだ?」
「外国人?日本語わかるかい?」
彼らはそんなことを聞いていたが、メアリーには日本の言葉はほとんどわからなかった。
しかし、彼らが黒いコートを着ていたのは好都合だった。
(あれを頂戴するか)
彼女は近くに落ちていた鉄の破片を手に取ると、素早く男の喉にそれを突き立てた。
「え?あ…げ」
血しぶきが舞い散る。
「え?」
もう一人の男が呆気に取られている間に、その男の首も切り裂く。
計2人分の血のシャワーがその場を彩った。
「うわぁあああああ!」
「な、なんだこいつ!!」
あたりで面白そうにジロジロ眺めていた野次馬は男たちが殺されるのを
目の当たりにすると悲鳴を上げて逃げていった。
「馬鹿な奴らだ」
そう吐き捨てると、彼女は警視庁の文字が入った黒いコートを身にまとった。
これでとりあえずは大丈夫だろう。
早くトールの居場所を探さなくてはいけない。
常々彼女は『元の世界では男だった』『会社員だった』というようなことを言っていた。
おそらくこの無数にあるビルのどこかにトールはいるのだろう。
と言っても、トールほどの高レベル魔女であり、また因果律の遡及が行われている最中なこともあって
彼女がどこにいるのかはすぐに分かった。
「この…建物の中ですわね」
もはや自分にもトールにも時間は残されてはいなかった。
建物に入ろうとするが、ガラスの壁がそれを阻んでくる。
しかもこの壁、やたら分厚く簡単には破れないようになっているようだった。
「鬱陶しい!!」
メアリーは近くにあった石に魔力を付与してダメージ力を底上げし
強引にガラスの壁を打ち破った。
(くそ、いらないことに魔力を消費してしまった!
お姉さまを元の世界に送るための魔力は残しておかないといけないというのに)
裸足のまま、割れたガラスの上を歩いて建物の中に入る。
魔女の基礎能力のおかげで彼女はガラス片で怪我をすることはなかった。
改めて魔力痕を探知すると、トールはどうやら上の階にいるようだった。
「待っててくださいね。お姉さま。今私が助けますから」
そう呟くとメアリーは階段を駆け上がっていった。
(準備をしておかないと)
メアリーは最後の魔力で『魔法の鉈』をこの世界に召喚した。
生涯魔法で魔力がほぼすっからかん状態なのだ。これが正真正銘最後のアイテムになる。
残りはすべてトールが向こうの世界に行くための魔法に使い切るつもりだった。
クロウのレポートを盗み読んだところによると、根本の魔法自体は高レベル魔女のクロウが
空間を歪めてくっつけることに魔力が消費されている。つまりクロウの魔力によるものだ。
メアリーはそこにただ乗りするようにワープホールを繋げればいいだけだ。
つまり、最後の一手についてはほとんど自分に魔力がなくても実行できる。
そうしていくつかのフロアを駆け抜けて
―やっと見つけた。
この世界のお姉さまは確かに男の姿だった。
しかし姿形は違ってもメアリーは彼女のことを確かに見つけ出すことができた。
…彼女、碓氷透は女と小さなデザートを巡ってイチャイチャしていた。
プチン
メアリーの中で何かが切れる音がした。
「ブツブツブツ…」
彼女は柱の陰に隠れると
次元転移のためのワープホールを繋ぐ呪文を唱えた。
この魔法は周囲のエネルギーもトンネル構築のためのエネルギーに換算してしまう。
ガシャンという音の後、電気が止まり暗闇がその場に広がった。
「ブレーカーかな」
「そうですね」
中の連中の話し声が聞こえる。
しばらくした後、なにか光る板のようなものを持ってさっきの不届き女が
メアリーのほうへフラフラとやってきた。
これはチャンスだった。
魔法の鉈を思いっきり彼女の頭上に叩きおとした。
「ギャッ!」
女は悲鳴を上げると床に倒れこんだ。続けざまに何回か背中を切りつける。
生温かい液体がそこら中に飛び散った。いい気味だ。
「み、緑川くん…!!!!!」
そういうとトールが女の方に駆け寄ってきた。
フロア全体の電気が落ちていることもあってメアリーがいることには
気付かれていないようだった。
メアリーはこっそりとその場を離れると、近くに配置されていた機械の箱に目をやった。
これが何でどういうものなのかはわからない。ただ、これはエネルギーをうまいこと
変換するのに役に立ちそうだ。つまるところ、クロウの部屋にある鏡と同じ役割を果たせそうなのだ。
こんなこともあろうかとクロウの研究日誌の一部を盗み読みしておいたことがここに来て役に立った。
彼女は柱の陰からちょうどトールがいる場所の真ん前にある機械の箱にこっそりと魔法をかける。
一つ問題があるとすれば、トールの魂をメアリーの世界に飛ばすには
この世界のトールの肉体と魂を分離する必要があった。
しかしそんなことはメアリーにとっては些細な問題だった。
もともとワープホールを作るために次元が歪んでいたところ、トンネルの出入り口となる『ホール』を
機械の箱の中に出現させた。トールの目の前の箱が不気味な緑色に光り出す。
「なんだ…これは…」
トールは一瞬呆気にとられたような顔をしたが、すぐに思い直したように
床に置かれた機械で「119」を押そうとした。
視線が眼下に降りている。今がチャンスだ!!
メアリーはトールの前に飛び出すと思いっきり鉈を振り下ろした。
そう、この世界の碓氷透が絶命すれば、魂を向こうの世界に移動させることができる。
世界の移動を故意に行っているのだから因果律の遡及から逃れることができるはずだ。
もちろん何の根拠もない勝負であったが結果としては彼女は勝利を勝ち取ることができた。
トールは苦しそうにメアリーの顔を見返した。
自分は正しいことをしているとはいえ、愛しのトールが苦しそうにしているところに
彼女は心苦しさを覚えた。
(こういう時になんて言うんだっけ…)
メアリーは魔女の城でトールに教わった『日本語』を必死に思い返した。
「ダイジョウブ」
そういうと、メアリーはトールにニッコリと微笑みかけた。
やがて、目の前の男、碓氷透は抵抗も空しくそのまま事切れた。
つまるところ、こういうことである。
この物語は最初から「閉じた」お話だったのかもしれない―
.
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