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第80話 幻想
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白い
白い
白い天井が見えた。規則的な十字…いや格子状の模様
パネル?
この世界で正確な長方形を見る機会はほとんどない。
…ここは?
頭がぐあんぐあんする。記憶にモヤがかかったみたいに重苦しい。
「あれ?おい、気が付いたのか!?」
俺のベッドの近くにいた男が俺を見て驚いたように言った。
どうやら俺は清潔なベッドの上に寝かされていたらしい。
「けん…じ?」
俺はその男に見覚え違った。はるか昔に同僚だった男だ。
「待ってろ!すぐに看護師さん呼んでくるから!」
「あぅ…」
上半身を起こそうと頑張っていた俺は再びベッドの上に倒れこんだ。
なんだ?なにがどうなってる。
徐々に記憶がよみがえってきた。
グレース…モミジ…セーラ…デイモンド…
一体何がどうなってるんだ?
しばらくすると白衣を着た医者と看護師が病室になだれ込んできた。
聴診器を体に当てたりしてしばらく検査をしたあと
「これなら問題ないでしょう」
「そうですか!」
俺の代わりに健司が嬉しそうにそう答える。
「それじゃあ我々はこれで、お大事に」
「ありがとうございます!」
そういうと医者たちは大名行列よろしくぞろぞろと病室から出ていった。
「なぁ、健司」
「ん?どうした」
俺は同僚だった男、橋本健司に尋ねた。
彼と会ったのはもうずいぶん昔の記憶のように思える。
だが、目の前にいる彼は最後に会った時とほとんど面影が変わっていなかった。
「なぁ、なにがどうなってるんだ?説明してくれないか?」
先ほど医者に検査してもらった時に気が付いたが、いつの間にか俺は魔女姿のトールでも
筋肉男のトールでもなく、碓氷透の姿に戻っていた。
「あぁ、そうだよな。なにがなんだかわからんよな」
そういうと健司は咳払いをして説明をつづけた。
「あの日、会社で停電が起きて透はどこかにぶつけて転倒したんだよ。
打ち所が悪くてね。しばらく意識が戻らなかったってわけ」
「…じゃあ」
今までの異世界冒険はすべて夢だったということか?
「俺、まだあの会社に残ってるのか?」
「ん?どういう意味だ」
「こんな何年も出社できなかったら、あの会社のことだからクビにしてるんじゃないのか」
「おいおい、一体何を言い出すかと思いきゃ」
そういうと健司は苦笑いしながら言った。
「確かに結構長いこと意識を失ってたと思うが、それでもせいぜい3週間程度だぞ
こんなことでクビにするようなら俺や緑川が社長に直談判に行くっつーの」
緑川…
頭がズキっと痛んだ。
緑川いのり。グレースとうり二つの女性。
緑川くんのことが頭にあったからあんな夢を見てしまったのだろうか。
「まぁしばらくはゆっくりしなよ。でも会社の仕事も溜まってるから早く退院してくれよな」
そういうと健司はお見舞い品とおぼしきリンゴを手にとるとそれに噛り付きながら
「じゃあな」
と言って病室を後にした。
ずっとバタバタしていた病室の中に静寂が訪れる。
部屋の窓から外を見た。高層ビルが立ち並び自動車がビュンビュン走る。
俺の知っている東京都の姿が目の前にあった。
「ははは…」
乾いた笑いしか出てこなかった。
夢の中であれだけ半狂乱になっていたのは一体何なんだろうか。
…気が付くと、俺はスーツをきて会社の自分の部署の扉の前にいた。
「そうか…仕事しなくちゃ…だな」
俺は扉を開ける。
「あ!先輩!」
俺が部署に入るやいなや、緑川くんが自分のもとに駆けつけてきた。
「大丈夫なんですか!頭を打ったと聞きましたが」
「あぁ、大丈夫だよ」
後ろから健司も声をかけてくる。
「まったくよぉ、心配させやがって。社長のハゲは俺から説得しといたからよ」
「あ、あぁ、助かるよ」
俺の勤めていた缶詰会社。新卒就活生にはブラックだと評判の会社だが
やはり俺の居場所はここなんだろうな。
「………」
モヤモヤは晴れなかった。あの日々は一体何だったんだろうか。
しかし、夢の中の冒険譚が忘れられないなんて明かそうものなら二人に思いっきり笑い飛ばされそうだ。
あの冒険の日々は俺の胸にしまっておくしかないようだ。
俺が自分の机に座ろうとしたその時だった。
「おや、もう退院したのかい」
背後から女の人の声がした。
桐生先輩の声だ。別の部署だというのに俺の様子を見に来てくれたのか!
俺は少し嬉しくなりながらキャスター付きの椅子をくるりと回して先輩の方を見た。
先輩はローブを羽織っていた。
いや、違う。これは先輩じゃない。
「あの…これは?一体、どういう??」
狼狽する俺に女は言った。
「どういう?それはこっちのセリフですよ」
その女はモミジだった。
なんでこの世界にモミジが?
考えをまとめる間もなくさらに右方向から声をかけられた。
「先輩、浮気ですか?アタイと結婚してるのにいい度胸してるじゃねーか」
「え!?」
グレースの声がして慌ててそちらの方を振り向く。
しかしそこにはグレースはおろか緑川くんもいなくなっていた。
「グレース!いるのか!?おい」
いつの間にか健司や他の社員は姿を消しており目の前にはローブを羽織ったモミジしかいなくなっていた。
「おい!モミジ。グレースはどこにいるんだ!」
俺は彼女の肩を揺さぶってそう尋ねる。
「どこって…そこにいるじゃないですか?」
彼女は部屋の隅の方向を指さした。
いつの間にか朝だったはずのオフィスは真っ暗になっており
彼女が指さした方向だけパソコンの光でうっすらと光っている。
俺は唾をのんだ。
この状況、俺が異世界に行く前と似ている。
そうだ。なんで忘れてたんだ。
緑川くんはあの時血を流して倒れていたんだ。
何事もなかったかのように俺の目の前に出てくるはずがない。
彼女が指さす方向はちょうど緑川くんが血を流して倒れていた場所だった。
俺は恐る恐るその場所に近寄る。
「………」
パーテーションで先が見えなくなっている。
俺は目を瞑った。怖い。怖い。怖い。
確認するのが怖かった。手が震える。
でもずっとこうしてもいられない。
覚悟を決めて俺はばっとその場所を見た。
そこには真っ黒こげになっているグレースがいた。
目はこちらを睨みつけている。
「ひぇっ!!」
俺はしりもちをついて倒れこんでしまった。
なんだよ、なんなんだよ!これは!!
「トォオオオオオオル!!!!!!」
遠くから声が聞こえる。
はっとして周りを見回すとそこはオフィスビルでも何でもなかった。
魔界の首都トークンシティでありビル街を模して作った石の建物の中だ。
外観こそビルにそっくりであったが、中はただの土と石の混合体で
どうみても現代日本のそれではない。
俺はがくがく震える足を何とか支えながらゆっくりと階段状になっている石を
降りていき、ビルのような建物から外に出て大通りの真ん中までやってきた。
俺は空を見上げる。
空中に浮遊しているのはクロウだった。
しかし高レベル魔女であり他の魔女の引受人でこの世界のリーダーでもあるはずの彼女は
いつものような飄々とした態度ではなく、格好も今までにみたことがないくらいボロボロだった。
…そうだ、こいつにも聞かないといけないことがあったんだった。
「クロウさん…本当は…俺は…元の世界に戻れたんじゃないですか?」
クロウはこの世界と地球が繋がっていることを隠していた。
そのことを問い詰めるつもりだった。
しかし彼女は俺の問いに答えることはなかった。
「お前、自分が何をしたのかわかっているのか?」
「…なに?」
彼女は浮遊をやめて地上に降り、俺に近づいてくる。
そして俺に思いっきり平手打ちをした。
ぱぁんという乾いた音が響き渡る。
…響き渡る?
今更気が付いた。ここは魔界の首都であるにもかかわらず
俺たち以外の音が一切しない。時折風が吹く音がするくらいだった。
「お前の魔力の爆発によって全世界の魔法や魔術が一時的に使えない状態になったんだ」
クロウは吐き捨てるように言う。
だがその目には怒りとか憎しみとかよりも、もうどうしようもないという自暴自棄に似た
空虚な色が見えた。
「つ…まり?」
「お前、バーシュ砂漠にはいったんだろう」
「あぁ…」
なんとなく何が起きたのか俺は察した。
改めて周りを見回す。
音がしないのも納得だ。俺が会社員ごっこをしていたビル以外の建物はほとんど潰れていた。
電車や車を模した乗り物もひっくり返っており、そこら中焦げ臭いにおいがする。
…つまりそういうことだった。
「俺が発狂したことで魔力が暴走して世界中の魔法魔術が無効化された。
それはエンタープライズの核暴走を制御していた保存魔法にも適用されたってわけか…」
「はっ、話が早くて助かるよ」
クロウは吐き捨てるように言う。しかし彼女にしても俺を責めることはできない。といった感じだ。
「…世界は…どうなったの?」
「人類は全滅。魔女も魔族もほぼ全滅。セブンスもメビウスも死んだよ」
高レベル魔女の彼女たちが死んだということは、他はもう…
俺は地面にへたり込んだ。
どのみちグレースが死んだこの世界で生きていく気力が俺にはもうなかった。
白い
白い天井が見えた。規則的な十字…いや格子状の模様
パネル?
この世界で正確な長方形を見る機会はほとんどない。
…ここは?
頭がぐあんぐあんする。記憶にモヤがかかったみたいに重苦しい。
「あれ?おい、気が付いたのか!?」
俺のベッドの近くにいた男が俺を見て驚いたように言った。
どうやら俺は清潔なベッドの上に寝かされていたらしい。
「けん…じ?」
俺はその男に見覚え違った。はるか昔に同僚だった男だ。
「待ってろ!すぐに看護師さん呼んでくるから!」
「あぅ…」
上半身を起こそうと頑張っていた俺は再びベッドの上に倒れこんだ。
なんだ?なにがどうなってる。
徐々に記憶がよみがえってきた。
グレース…モミジ…セーラ…デイモンド…
一体何がどうなってるんだ?
しばらくすると白衣を着た医者と看護師が病室になだれ込んできた。
聴診器を体に当てたりしてしばらく検査をしたあと
「これなら問題ないでしょう」
「そうですか!」
俺の代わりに健司が嬉しそうにそう答える。
「それじゃあ我々はこれで、お大事に」
「ありがとうございます!」
そういうと医者たちは大名行列よろしくぞろぞろと病室から出ていった。
「なぁ、健司」
「ん?どうした」
俺は同僚だった男、橋本健司に尋ねた。
彼と会ったのはもうずいぶん昔の記憶のように思える。
だが、目の前にいる彼は最後に会った時とほとんど面影が変わっていなかった。
「なぁ、なにがどうなってるんだ?説明してくれないか?」
先ほど医者に検査してもらった時に気が付いたが、いつの間にか俺は魔女姿のトールでも
筋肉男のトールでもなく、碓氷透の姿に戻っていた。
「あぁ、そうだよな。なにがなんだかわからんよな」
そういうと健司は咳払いをして説明をつづけた。
「あの日、会社で停電が起きて透はどこかにぶつけて転倒したんだよ。
打ち所が悪くてね。しばらく意識が戻らなかったってわけ」
「…じゃあ」
今までの異世界冒険はすべて夢だったということか?
「俺、まだあの会社に残ってるのか?」
「ん?どういう意味だ」
「こんな何年も出社できなかったら、あの会社のことだからクビにしてるんじゃないのか」
「おいおい、一体何を言い出すかと思いきゃ」
そういうと健司は苦笑いしながら言った。
「確かに結構長いこと意識を失ってたと思うが、それでもせいぜい3週間程度だぞ
こんなことでクビにするようなら俺や緑川が社長に直談判に行くっつーの」
緑川…
頭がズキっと痛んだ。
緑川いのり。グレースとうり二つの女性。
緑川くんのことが頭にあったからあんな夢を見てしまったのだろうか。
「まぁしばらくはゆっくりしなよ。でも会社の仕事も溜まってるから早く退院してくれよな」
そういうと健司はお見舞い品とおぼしきリンゴを手にとるとそれに噛り付きながら
「じゃあな」
と言って病室を後にした。
ずっとバタバタしていた病室の中に静寂が訪れる。
部屋の窓から外を見た。高層ビルが立ち並び自動車がビュンビュン走る。
俺の知っている東京都の姿が目の前にあった。
「ははは…」
乾いた笑いしか出てこなかった。
夢の中であれだけ半狂乱になっていたのは一体何なんだろうか。
…気が付くと、俺はスーツをきて会社の自分の部署の扉の前にいた。
「そうか…仕事しなくちゃ…だな」
俺は扉を開ける。
「あ!先輩!」
俺が部署に入るやいなや、緑川くんが自分のもとに駆けつけてきた。
「大丈夫なんですか!頭を打ったと聞きましたが」
「あぁ、大丈夫だよ」
後ろから健司も声をかけてくる。
「まったくよぉ、心配させやがって。社長のハゲは俺から説得しといたからよ」
「あ、あぁ、助かるよ」
俺の勤めていた缶詰会社。新卒就活生にはブラックだと評判の会社だが
やはり俺の居場所はここなんだろうな。
「………」
モヤモヤは晴れなかった。あの日々は一体何だったんだろうか。
しかし、夢の中の冒険譚が忘れられないなんて明かそうものなら二人に思いっきり笑い飛ばされそうだ。
あの冒険の日々は俺の胸にしまっておくしかないようだ。
俺が自分の机に座ろうとしたその時だった。
「おや、もう退院したのかい」
背後から女の人の声がした。
桐生先輩の声だ。別の部署だというのに俺の様子を見に来てくれたのか!
俺は少し嬉しくなりながらキャスター付きの椅子をくるりと回して先輩の方を見た。
先輩はローブを羽織っていた。
いや、違う。これは先輩じゃない。
「あの…これは?一体、どういう??」
狼狽する俺に女は言った。
「どういう?それはこっちのセリフですよ」
その女はモミジだった。
なんでこの世界にモミジが?
考えをまとめる間もなくさらに右方向から声をかけられた。
「先輩、浮気ですか?アタイと結婚してるのにいい度胸してるじゃねーか」
「え!?」
グレースの声がして慌ててそちらの方を振り向く。
しかしそこにはグレースはおろか緑川くんもいなくなっていた。
「グレース!いるのか!?おい」
いつの間にか健司や他の社員は姿を消しており目の前にはローブを羽織ったモミジしかいなくなっていた。
「おい!モミジ。グレースはどこにいるんだ!」
俺は彼女の肩を揺さぶってそう尋ねる。
「どこって…そこにいるじゃないですか?」
彼女は部屋の隅の方向を指さした。
いつの間にか朝だったはずのオフィスは真っ暗になっており
彼女が指さした方向だけパソコンの光でうっすらと光っている。
俺は唾をのんだ。
この状況、俺が異世界に行く前と似ている。
そうだ。なんで忘れてたんだ。
緑川くんはあの時血を流して倒れていたんだ。
何事もなかったかのように俺の目の前に出てくるはずがない。
彼女が指さす方向はちょうど緑川くんが血を流して倒れていた場所だった。
俺は恐る恐るその場所に近寄る。
「………」
パーテーションで先が見えなくなっている。
俺は目を瞑った。怖い。怖い。怖い。
確認するのが怖かった。手が震える。
でもずっとこうしてもいられない。
覚悟を決めて俺はばっとその場所を見た。
そこには真っ黒こげになっているグレースがいた。
目はこちらを睨みつけている。
「ひぇっ!!」
俺はしりもちをついて倒れこんでしまった。
なんだよ、なんなんだよ!これは!!
「トォオオオオオオル!!!!!!」
遠くから声が聞こえる。
はっとして周りを見回すとそこはオフィスビルでも何でもなかった。
魔界の首都トークンシティでありビル街を模して作った石の建物の中だ。
外観こそビルにそっくりであったが、中はただの土と石の混合体で
どうみても現代日本のそれではない。
俺はがくがく震える足を何とか支えながらゆっくりと階段状になっている石を
降りていき、ビルのような建物から外に出て大通りの真ん中までやってきた。
俺は空を見上げる。
空中に浮遊しているのはクロウだった。
しかし高レベル魔女であり他の魔女の引受人でこの世界のリーダーでもあるはずの彼女は
いつものような飄々とした態度ではなく、格好も今までにみたことがないくらいボロボロだった。
…そうだ、こいつにも聞かないといけないことがあったんだった。
「クロウさん…本当は…俺は…元の世界に戻れたんじゃないですか?」
クロウはこの世界と地球が繋がっていることを隠していた。
そのことを問い詰めるつもりだった。
しかし彼女は俺の問いに答えることはなかった。
「お前、自分が何をしたのかわかっているのか?」
「…なに?」
彼女は浮遊をやめて地上に降り、俺に近づいてくる。
そして俺に思いっきり平手打ちをした。
ぱぁんという乾いた音が響き渡る。
…響き渡る?
今更気が付いた。ここは魔界の首都であるにもかかわらず
俺たち以外の音が一切しない。時折風が吹く音がするくらいだった。
「お前の魔力の爆発によって全世界の魔法や魔術が一時的に使えない状態になったんだ」
クロウは吐き捨てるように言う。
だがその目には怒りとか憎しみとかよりも、もうどうしようもないという自暴自棄に似た
空虚な色が見えた。
「つ…まり?」
「お前、バーシュ砂漠にはいったんだろう」
「あぁ…」
なんとなく何が起きたのか俺は察した。
改めて周りを見回す。
音がしないのも納得だ。俺が会社員ごっこをしていたビル以外の建物はほとんど潰れていた。
電車や車を模した乗り物もひっくり返っており、そこら中焦げ臭いにおいがする。
…つまりそういうことだった。
「俺が発狂したことで魔力が暴走して世界中の魔法魔術が無効化された。
それはエンタープライズの核暴走を制御していた保存魔法にも適用されたってわけか…」
「はっ、話が早くて助かるよ」
クロウは吐き捨てるように言う。しかし彼女にしても俺を責めることはできない。といった感じだ。
「…世界は…どうなったの?」
「人類は全滅。魔女も魔族もほぼ全滅。セブンスもメビウスも死んだよ」
高レベル魔女の彼女たちが死んだということは、他はもう…
俺は地面にへたり込んだ。
どのみちグレースが死んだこの世界で生きていく気力が俺にはもうなかった。
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