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第77話 混入
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メルトの話に俺たちはしんと静まり返った。
「…そうか」
デイモンドはそういいながら机の上に並んでいるおつまみを口に運ぶ。
モミジやセーラもなんともいえないのをごまかすために机の上に並んでいた
ワインを手に取って飲み干した。
「あのさぁ」
デイモンドは特に気にすることもなく口を開いた。
「そんなお涙頂戴話されたって俺たちが魔王討伐をやめようなんて思うか?」
セーラがそれに加勢した。
「そうだ。第一お前らだってなんの罪もない兵士を殺してるじゃないか」
「何の罪もないだと!!」
メルトが大声で怒鳴った。
周りの客たちが何事かと不審げな目でこちらを見てくる。
「ま。まぁまぁ落ち着いて。メルトさん」
俺は彼女を何とか宥めようと思った。
デイモンドも彼女のまさかの反撃に驚いたのか手に持っていたワインをぐいっとあおった。
「貴方が魔王を崇拝しているのはわかったけど、それは立場によるもの。
私たちは私たちでやるべきことがあるの。まぁわかってちょうだいとはいわないけどね」
彼女の生き様からして彼女と和解できるとは思っていなかった。
おそらく俺たちは彼女から恨まれ続けるのだろう。
それでもこの任務はこなさないといけない。それが勇者パーティというものだ。
「ねぇ、それは貴方の意見なの?」
メルトは俺にそう問いかけてくる。
「どういう言う意味?」
「他のボンクラたちはともかく、貴方は殺戮魔女。高レベル魔女なのでしょ?
人間から迫害を受けることもなく、魔族からは一目置かれる存在。
そんなあなたが魔界の王である魔王を討伐する理由なんてないじゃない」
「まぁ、それはそうかもね」
どう言ったら彼女を納得させられるのだろうか。
いや、おそらく何を言っても無駄なのだろう。
俺はなるべく彼女を逆上させないように気を使いながらも
彼女に率直に伝えることにした。
「私の役割は彼らの補助。直接攻撃したりするわけじゃないわ」
「それでも魔王討伐の一端を担っているのは事実でしょ?」
「それは否定しないわ」
俺は咳払いをして話を続ける。
「コホン、でも魔王だって別に善人なわけじゃない。人間に対して危害を加えているわけでしょ?
だったらこういう展開になるのも覚悟の上なんじゃないかしら?」
「なんでよ!?人間に危害を加えただけでしょ!魔女のアンタには関係ないじゃない!」
「それは…」
俺も元人間だと言いたいところだ。バレたところで困るようなことではない。
でも俺はなんとなく言い淀んでしまった。
「まぁ落ち着けよ嬢ちゃん。コイツに文句言うのは筋違いだろ
魔王を倒すメインパーティは俺たち。コイツはただの雑用係みたいなもんだぞ」
デイモンドがフォローといえるのか微妙なセリフで俺を擁護してくれた。
「は?どこの世界に殺戮魔女を雑用係にする馬鹿がいるのよ?
アンタたち気が付いてないの!?この女はすべてを手玉に取れる存在
それがアンタたちにノコノコついて行ってる。つまりこの女にとって
アンタたちが人生をかけて挑もうとしている魔王戦はただのお遊びなのよ!!」
「…っ!」
痛いところを突かれてしまった。
実際のところ、俺はこの3人ほどの覚悟があって彼らに同行しているわけではない。
それでも…
「私は…その…必要とされたから…」
言葉に詰まる。
そんな俺を見てセーラが言った。
「無理に話すな。こんなもんしょうもない言いがかりにすぎん。ゴホッ!!」
彼女はいきなり大きくせき込んだ。
それを皮切りにデイモンドやモミジも大きく咳をする。
…いや
酒場の中を見回すと他の客も含めてみんながせき込み、嘔吐していた。
「…なんだ?」
「グロロロロロロロ」
デイモンドが目の前に机に盛大に吐瀉物を吐き出す。
吐瀉物はやや赤みがかかっていた…血が混ざっているようだ。
「何が起こって…」
そういってメルトのほうをみると、彼女の口元は歪な形でニチャリと笑みを浮かべていた。
「おい!お前。なにかやったのか!!」
俺は彼女に掴みかかる。
「はは、さすが高レベル魔女。毒くらいじゃビクともしないってか」
「毒だと!?」
「何の意味もなくアンタの前にノコノコ現れるわけないじゃない。
店のお酒に毒を入れさせてもらったわ」
「は?」
俺は彼女の言っていることの意味がよくわからなかった。
「そんなことのために…店のみんなに毒を?」
「勇者パーティ相手に彼らの前で毒を盛れるとは思ってないからね
だったら給仕前の段階で毒を盛った方が確実でしょ?」
「貴様…!」
元はただのか弱い魔女だったのかもしれない。
でも今俺の目の前にいる女は確実に邪悪な魔女であった。
だが今はこの女に構っている場合ではない。
「エリア停止!!!」
ヒュッ!という風の音と同時に店の中の空間を停止した。
ここにきて停止の魔女の面目躍如である。
これで毒物の症状の進行を止めることができるはずだ。
「このやろうが」
俺はマネキンのように邪悪な笑みを浮かべて止まっているメルトの額に
おもいっきりデコピンをしてやった。
改めて店の中を見回すが、みんな苦悶に歪んだ表情をしたままその場に停止している。
完全な空間停止をしているのだから、今この時点ではみなに苦痛の感情はない。
だが、彼らの表情を見ているとゆっくり解決策を考えるか。という気分にはならなかった。
「どうする?どうする?」
治癒魔法で解決できる話だろうか?メルトは俺が高レベル魔女であることを知っていたにも関わらず、
俺たちに確実に毒物を飲ませるために店のお酒全部に毒を入れるという荒業を使ってきた。
となるとこれはただの毒物ではない可能性が高い。治癒魔法が効かないか最悪の場合逆効果になる
毒を使っている可能性もある。
俺は迷った既に、とりあえず机の上にある酒瓶をもって冒険者ギルドに向かうことにした。
…酒場に出る前に立ち入り禁止の張り紙をしておく。
空間停止魔法だから酒場に入った瞬間、入った人も氷のように固まってしまう。
後から来た客まで停止魔法に巻き込まれることになってしまうので
それを避けるための応急処置だが、別に巻き込まれたところで
死ぬわけじゃないのだから完璧な人避けまでは必要ないだろう。
張り紙をした俺は急いで町の冒険者ギルドに向かった。
受付嬢に事情を話すと、冒険者ギルドは魔界警察に連絡してくれた。
どうやら魔界では治安維持を『警察』という組織が行ってくれているようだった。
…地球と同じ名前だ。
ギルドの応接室で待っているとすぐに警察官が駆け付けてきた。
彼らは緑の制服を身にまとっているが、やはり魔族ということで人間とは見た目が違っている。
俺の目の前にいる彼は鱗で全身が覆われた爬虫類のような風貌をしていた。
「だいたいの話は受付嬢さんから聞かせてもらいました。毒を混入されたと」
「はい」
「それで貴方は酒場ごと空間停止していると」
「はい」
「なるほど、さすが高レベル魔女さんだ」
彼は褒めているのか皮肉を言ってるのかよくわからない口調で
舌をペロペロさせながらそういった。
彼の隣にいた部下らしき警察官に
「念のため酒場周辺を封鎖しといてくれ」
「了解しました」
そういうと部下はパタパタと部屋から出ていった。
それを見届けると俺は目の前のお巡りさんに言った。
「毒物の成分分析とかできますか?どうすればいいのかわからなくて」
「うーむ」
そう唸ると爬虫類警察官は鞄の中から薬品のビンやペトリ皿(ガラスの小皿)を取り出す。
皿の中に酒を少量垂らして、その上から薬品をスポイトで垂らしていった。
「ふむ、ふむふむ」
2,3分ほどそういった作業を繰り返したうえで
「おそらくアレだな」
と呟いたのと同時に、今度はリスの顔をした警察官がドアから入ってきて
爬虫類警察官の耳元でなにか耳打ちした。
「ほぅ、なるほど。やっぱりね」
「なにかわかったんですか?」
「毒の種類が特定できました。犯人の女は魔王崇拝者だったようで
彼女が入手したとされる毒の種類と一致しているのでほぼ間違いないでしょう」
「それじゃあ」
「えぇ、解毒可能です。解毒薬のストックもありますので警察署からそれを持ってきます。」
俺はほっと一息ついた。
しかし警察だの警察署だのといった単語を聞くとまるで地球に戻ってきた感覚になる。
だが目の前にいる警察官は明らかに異世界そのものだ。
「トールさん。貴方の判断は正しかった。治癒魔法をかけたら毒に反応して
人体が破裂するという凶悪な毒でした。毒を食らったらとりあえず治癒魔法を使う
人間冒険者たちに対抗するために魔王軍で開発されたものですね」
「とんでもないモノを作りますね」
俺は思わず毒づいた。
「人間だって魔族を殺すための毒や策略を日々更新しているのでお互い様ですよ」
爬虫類警察官が苦笑する。そうだった。彼にとっては人間のほうが敵なのだ。
今の言葉は失言だったかもしれない。
「とはいえ今回は無関係な魔族の客まで被害にあっているとのことですからね。
さっさと解毒してしまいましょう」
彼の言葉に俺は不安になった。
「あの…一応なんですけど…」
俺が恐縮気味にそういったので彼も察したように笑いながら言った。
「ハハハ。もちろん人間である勇者パーティどもも解毒しますよ。それが僕らの仕事なんでね」
「す、すみません」
俺は何となく謝ってしまった。
「…そうか」
デイモンドはそういいながら机の上に並んでいるおつまみを口に運ぶ。
モミジやセーラもなんともいえないのをごまかすために机の上に並んでいた
ワインを手に取って飲み干した。
「あのさぁ」
デイモンドは特に気にすることもなく口を開いた。
「そんなお涙頂戴話されたって俺たちが魔王討伐をやめようなんて思うか?」
セーラがそれに加勢した。
「そうだ。第一お前らだってなんの罪もない兵士を殺してるじゃないか」
「何の罪もないだと!!」
メルトが大声で怒鳴った。
周りの客たちが何事かと不審げな目でこちらを見てくる。
「ま。まぁまぁ落ち着いて。メルトさん」
俺は彼女を何とか宥めようと思った。
デイモンドも彼女のまさかの反撃に驚いたのか手に持っていたワインをぐいっとあおった。
「貴方が魔王を崇拝しているのはわかったけど、それは立場によるもの。
私たちは私たちでやるべきことがあるの。まぁわかってちょうだいとはいわないけどね」
彼女の生き様からして彼女と和解できるとは思っていなかった。
おそらく俺たちは彼女から恨まれ続けるのだろう。
それでもこの任務はこなさないといけない。それが勇者パーティというものだ。
「ねぇ、それは貴方の意見なの?」
メルトは俺にそう問いかけてくる。
「どういう言う意味?」
「他のボンクラたちはともかく、貴方は殺戮魔女。高レベル魔女なのでしょ?
人間から迫害を受けることもなく、魔族からは一目置かれる存在。
そんなあなたが魔界の王である魔王を討伐する理由なんてないじゃない」
「まぁ、それはそうかもね」
どう言ったら彼女を納得させられるのだろうか。
いや、おそらく何を言っても無駄なのだろう。
俺はなるべく彼女を逆上させないように気を使いながらも
彼女に率直に伝えることにした。
「私の役割は彼らの補助。直接攻撃したりするわけじゃないわ」
「それでも魔王討伐の一端を担っているのは事実でしょ?」
「それは否定しないわ」
俺は咳払いをして話を続ける。
「コホン、でも魔王だって別に善人なわけじゃない。人間に対して危害を加えているわけでしょ?
だったらこういう展開になるのも覚悟の上なんじゃないかしら?」
「なんでよ!?人間に危害を加えただけでしょ!魔女のアンタには関係ないじゃない!」
「それは…」
俺も元人間だと言いたいところだ。バレたところで困るようなことではない。
でも俺はなんとなく言い淀んでしまった。
「まぁ落ち着けよ嬢ちゃん。コイツに文句言うのは筋違いだろ
魔王を倒すメインパーティは俺たち。コイツはただの雑用係みたいなもんだぞ」
デイモンドがフォローといえるのか微妙なセリフで俺を擁護してくれた。
「は?どこの世界に殺戮魔女を雑用係にする馬鹿がいるのよ?
アンタたち気が付いてないの!?この女はすべてを手玉に取れる存在
それがアンタたちにノコノコついて行ってる。つまりこの女にとって
アンタたちが人生をかけて挑もうとしている魔王戦はただのお遊びなのよ!!」
「…っ!」
痛いところを突かれてしまった。
実際のところ、俺はこの3人ほどの覚悟があって彼らに同行しているわけではない。
それでも…
「私は…その…必要とされたから…」
言葉に詰まる。
そんな俺を見てセーラが言った。
「無理に話すな。こんなもんしょうもない言いがかりにすぎん。ゴホッ!!」
彼女はいきなり大きくせき込んだ。
それを皮切りにデイモンドやモミジも大きく咳をする。
…いや
酒場の中を見回すと他の客も含めてみんながせき込み、嘔吐していた。
「…なんだ?」
「グロロロロロロロ」
デイモンドが目の前に机に盛大に吐瀉物を吐き出す。
吐瀉物はやや赤みがかかっていた…血が混ざっているようだ。
「何が起こって…」
そういってメルトのほうをみると、彼女の口元は歪な形でニチャリと笑みを浮かべていた。
「おい!お前。なにかやったのか!!」
俺は彼女に掴みかかる。
「はは、さすが高レベル魔女。毒くらいじゃビクともしないってか」
「毒だと!?」
「何の意味もなくアンタの前にノコノコ現れるわけないじゃない。
店のお酒に毒を入れさせてもらったわ」
「は?」
俺は彼女の言っていることの意味がよくわからなかった。
「そんなことのために…店のみんなに毒を?」
「勇者パーティ相手に彼らの前で毒を盛れるとは思ってないからね
だったら給仕前の段階で毒を盛った方が確実でしょ?」
「貴様…!」
元はただのか弱い魔女だったのかもしれない。
でも今俺の目の前にいる女は確実に邪悪な魔女であった。
だが今はこの女に構っている場合ではない。
「エリア停止!!!」
ヒュッ!という風の音と同時に店の中の空間を停止した。
ここにきて停止の魔女の面目躍如である。
これで毒物の症状の進行を止めることができるはずだ。
「このやろうが」
俺はマネキンのように邪悪な笑みを浮かべて止まっているメルトの額に
おもいっきりデコピンをしてやった。
改めて店の中を見回すが、みんな苦悶に歪んだ表情をしたままその場に停止している。
完全な空間停止をしているのだから、今この時点ではみなに苦痛の感情はない。
だが、彼らの表情を見ているとゆっくり解決策を考えるか。という気分にはならなかった。
「どうする?どうする?」
治癒魔法で解決できる話だろうか?メルトは俺が高レベル魔女であることを知っていたにも関わらず、
俺たちに確実に毒物を飲ませるために店のお酒全部に毒を入れるという荒業を使ってきた。
となるとこれはただの毒物ではない可能性が高い。治癒魔法が効かないか最悪の場合逆効果になる
毒を使っている可能性もある。
俺は迷った既に、とりあえず机の上にある酒瓶をもって冒険者ギルドに向かうことにした。
…酒場に出る前に立ち入り禁止の張り紙をしておく。
空間停止魔法だから酒場に入った瞬間、入った人も氷のように固まってしまう。
後から来た客まで停止魔法に巻き込まれることになってしまうので
それを避けるための応急処置だが、別に巻き込まれたところで
死ぬわけじゃないのだから完璧な人避けまでは必要ないだろう。
張り紙をした俺は急いで町の冒険者ギルドに向かった。
受付嬢に事情を話すと、冒険者ギルドは魔界警察に連絡してくれた。
どうやら魔界では治安維持を『警察』という組織が行ってくれているようだった。
…地球と同じ名前だ。
ギルドの応接室で待っているとすぐに警察官が駆け付けてきた。
彼らは緑の制服を身にまとっているが、やはり魔族ということで人間とは見た目が違っている。
俺の目の前にいる彼は鱗で全身が覆われた爬虫類のような風貌をしていた。
「だいたいの話は受付嬢さんから聞かせてもらいました。毒を混入されたと」
「はい」
「それで貴方は酒場ごと空間停止していると」
「はい」
「なるほど、さすが高レベル魔女さんだ」
彼は褒めているのか皮肉を言ってるのかよくわからない口調で
舌をペロペロさせながらそういった。
彼の隣にいた部下らしき警察官に
「念のため酒場周辺を封鎖しといてくれ」
「了解しました」
そういうと部下はパタパタと部屋から出ていった。
それを見届けると俺は目の前のお巡りさんに言った。
「毒物の成分分析とかできますか?どうすればいいのかわからなくて」
「うーむ」
そう唸ると爬虫類警察官は鞄の中から薬品のビンやペトリ皿(ガラスの小皿)を取り出す。
皿の中に酒を少量垂らして、その上から薬品をスポイトで垂らしていった。
「ふむ、ふむふむ」
2,3分ほどそういった作業を繰り返したうえで
「おそらくアレだな」
と呟いたのと同時に、今度はリスの顔をした警察官がドアから入ってきて
爬虫類警察官の耳元でなにか耳打ちした。
「ほぅ、なるほど。やっぱりね」
「なにかわかったんですか?」
「毒の種類が特定できました。犯人の女は魔王崇拝者だったようで
彼女が入手したとされる毒の種類と一致しているのでほぼ間違いないでしょう」
「それじゃあ」
「えぇ、解毒可能です。解毒薬のストックもありますので警察署からそれを持ってきます。」
俺はほっと一息ついた。
しかし警察だの警察署だのといった単語を聞くとまるで地球に戻ってきた感覚になる。
だが目の前にいる警察官は明らかに異世界そのものだ。
「トールさん。貴方の判断は正しかった。治癒魔法をかけたら毒に反応して
人体が破裂するという凶悪な毒でした。毒を食らったらとりあえず治癒魔法を使う
人間冒険者たちに対抗するために魔王軍で開発されたものですね」
「とんでもないモノを作りますね」
俺は思わず毒づいた。
「人間だって魔族を殺すための毒や策略を日々更新しているのでお互い様ですよ」
爬虫類警察官が苦笑する。そうだった。彼にとっては人間のほうが敵なのだ。
今の言葉は失言だったかもしれない。
「とはいえ今回は無関係な魔族の客まで被害にあっているとのことですからね。
さっさと解毒してしまいましょう」
彼の言葉に俺は不安になった。
「あの…一応なんですけど…」
俺が恐縮気味にそういったので彼も察したように笑いながら言った。
「ハハハ。もちろん人間である勇者パーティどもも解毒しますよ。それが僕らの仕事なんでね」
「す、すみません」
俺は何となく謝ってしまった。
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