41 / 45
同行人
しおりを挟む
キールが迷子になっているその同時刻、王城の一室で1人の若い男が人の何倍もの大きさの窓から外を見ていた。
「計画は順調だろうな」
「はい、申しつけられました通り、必ず失敗する依頼を出しておきました」
若い男が確認すると、そのそばに立っている老齢の男が答えた。
「ならば良い。これ以上つけあがらせておく訳にはいかないからな」
男はニヤリと口角を上げた。
ところかわり、王都スラム街近くの商業区。
「あれ?また戻ってきちゃった」
キールは、道端で遊ぶ子ども達の顔ぶれに、親しみを覚え始めるほど、迷子になっていた。
「おいあんた、見かけねぇ顔だな。服も上等な物を着て、ちょっと話をきかせてくれや」
迷子のキールに話しかけてきたのは、いかにもな服装と人相をした3人組の男だった。
「いや、すみません。急いでるんで・・・」
キールは内心怖がっていることを悟られないように、そそくさと背中をまるめながら脇から抜けようとした。
「おっと、おとなしくしてくれればすぐに終わるからよ。ヒヒヒ」
3人組の1人が先回りし、それを妨害した。
「なーに、見かけない奴がいるなと思って、話を聞きたいだけなんd・・・・」
ドサッと、男は話し終えることなく、糸が切れたようにその場に倒れた。
「お前らこそ見かけない顔だな。余所者よそものか?」
倒れた男の背後には、手刀を構えた背の高い男が立っていた。
「何してくれてんだてめぇ!」
すると、逆上したのこりの2人が一斉に飛びかかった。
「ふん、素人が」
男がそう呟くと、目で追えない速度で手を動かし、綺麗に顎にあて、残りのチンピラも道端に倒れた。
男はそれを確認すると、そのまま歩いてどこかへ行こうとした。
「あの!」
キールが背中から声を掛けるも、男は立ち止まらなかった。
「迷子なんです!!!」
キールが恥ずかしそうに叫ぶと、男はやっと振り返った。
「お前・・・キールか。なぜ、こんな所にいる・・」
男は一瞬、驚いた表情を見せたが、すぐに険しい顔になった。
「あれ?俺名乗りましたっけ?」
キールは名前を呼ばれたことに疑問を持った。
「この王都でお前を知らない奴などいないだろう。それより、何故ここにいる」
相変わらず険しい表情で、男は再び詰めた。
「何でって、迷子なんですよ。買い物してたらつい楽しくなっちゃって」
キールは、まいったまいったと少しも反省していなかった。
「言わないつもりか、表には表の、裏には裏の生きる世界がある。容易に入ってくるな」
そんなキールの様子に腹を煮やしたのか、男はその場を後にしようとした。
「わかった、分かったよ、言うよ・・・・実は、第一王子から依頼があってね、帝国の首都ガレアスにあと1週間で届けないといけないんだ。それで必要な物を探していたら、あなたに遭ったという訳です」
キールの辞書に、守秘義務という言葉はなかった。
「帝国まで1週間で行くのに、必要なもの?・・・・まさか!お前『裏道』の存在をどこで手に入れた!!!」
男はたどり着いた答えに、キールに迫らずにはいられなかった。
裏道、それは暗殺者ギルド、マフィアをはじめとした、国から黙認されている闇の組織に属している一部のみが知っており、使える安全なルートである。
たしかに、魔の森にも裏道はある。しかしその情報は国家機密よりも固く閉ざされているはずだ!何故この男は知っている!
「んー、そうだ!俺の旅の同行人やらない?楽しくついてきてくれるだけで良いから」
キールは、男の反応から、その裏道というものが大事な物で、この男はそれを知っているのではないかと予想し、答えを餌に、連れて行こうとした。
キールの感も当たるときは当たるのである。
「くそ、どうするか、しかし、情報の出所は何としてでも掴まなきゃならねぇ・・・分かった。お前について行く。その代わり、終わったら話してもらうぞ」
情報の出所は、この男であった。
「それじゃあ、えーっと名前はなんて言うの?」
キールが、男の名を知らないことに気づき、尋ねた。
「俺は・・・リードだ」
男は少し間を開けて、リードと名乗った。
「おっけー、それじゃあリード、明日の朝9時に会社の前に来てほしいのと・・・・商業区の出口まで、連れてってほしいんだけど・・」
キールは恥ずかしそうに、少し俯きながらお願いした。
「あんたにも出来ないことがあるんだな・・・・」
少し意外そうにリードはキールを見ながら呟いた。
「それじゃあ、また明日!絶対来てよ!」
キールはリードに連れられて無事大通りに戻ってこれた。意外な出会いを楽しんだ一日となったキールは、リードに手を振りながら別れた。
次の日の朝、キールが会社の前でエリーナと話しながら待っていると、リードがあらわれた。
「!!!社長、もしかして、この男が同行人ですか?」
エリーナが驚いた顔をした。
「おい、殺気を押さえてくれ。そっちの社長さんから頼まれたんだよ」
「大丈夫かな」
キールは何が起きているのか全く分かっていなかった。
「計画は順調だろうな」
「はい、申しつけられました通り、必ず失敗する依頼を出しておきました」
若い男が確認すると、そのそばに立っている老齢の男が答えた。
「ならば良い。これ以上つけあがらせておく訳にはいかないからな」
男はニヤリと口角を上げた。
ところかわり、王都スラム街近くの商業区。
「あれ?また戻ってきちゃった」
キールは、道端で遊ぶ子ども達の顔ぶれに、親しみを覚え始めるほど、迷子になっていた。
「おいあんた、見かけねぇ顔だな。服も上等な物を着て、ちょっと話をきかせてくれや」
迷子のキールに話しかけてきたのは、いかにもな服装と人相をした3人組の男だった。
「いや、すみません。急いでるんで・・・」
キールは内心怖がっていることを悟られないように、そそくさと背中をまるめながら脇から抜けようとした。
「おっと、おとなしくしてくれればすぐに終わるからよ。ヒヒヒ」
3人組の1人が先回りし、それを妨害した。
「なーに、見かけない奴がいるなと思って、話を聞きたいだけなんd・・・・」
ドサッと、男は話し終えることなく、糸が切れたようにその場に倒れた。
「お前らこそ見かけない顔だな。余所者よそものか?」
倒れた男の背後には、手刀を構えた背の高い男が立っていた。
「何してくれてんだてめぇ!」
すると、逆上したのこりの2人が一斉に飛びかかった。
「ふん、素人が」
男がそう呟くと、目で追えない速度で手を動かし、綺麗に顎にあて、残りのチンピラも道端に倒れた。
男はそれを確認すると、そのまま歩いてどこかへ行こうとした。
「あの!」
キールが背中から声を掛けるも、男は立ち止まらなかった。
「迷子なんです!!!」
キールが恥ずかしそうに叫ぶと、男はやっと振り返った。
「お前・・・キールか。なぜ、こんな所にいる・・」
男は一瞬、驚いた表情を見せたが、すぐに険しい顔になった。
「あれ?俺名乗りましたっけ?」
キールは名前を呼ばれたことに疑問を持った。
「この王都でお前を知らない奴などいないだろう。それより、何故ここにいる」
相変わらず険しい表情で、男は再び詰めた。
「何でって、迷子なんですよ。買い物してたらつい楽しくなっちゃって」
キールは、まいったまいったと少しも反省していなかった。
「言わないつもりか、表には表の、裏には裏の生きる世界がある。容易に入ってくるな」
そんなキールの様子に腹を煮やしたのか、男はその場を後にしようとした。
「わかった、分かったよ、言うよ・・・・実は、第一王子から依頼があってね、帝国の首都ガレアスにあと1週間で届けないといけないんだ。それで必要な物を探していたら、あなたに遭ったという訳です」
キールの辞書に、守秘義務という言葉はなかった。
「帝国まで1週間で行くのに、必要なもの?・・・・まさか!お前『裏道』の存在をどこで手に入れた!!!」
男はたどり着いた答えに、キールに迫らずにはいられなかった。
裏道、それは暗殺者ギルド、マフィアをはじめとした、国から黙認されている闇の組織に属している一部のみが知っており、使える安全なルートである。
たしかに、魔の森にも裏道はある。しかしその情報は国家機密よりも固く閉ざされているはずだ!何故この男は知っている!
「んー、そうだ!俺の旅の同行人やらない?楽しくついてきてくれるだけで良いから」
キールは、男の反応から、その裏道というものが大事な物で、この男はそれを知っているのではないかと予想し、答えを餌に、連れて行こうとした。
キールの感も当たるときは当たるのである。
「くそ、どうするか、しかし、情報の出所は何としてでも掴まなきゃならねぇ・・・分かった。お前について行く。その代わり、終わったら話してもらうぞ」
情報の出所は、この男であった。
「それじゃあ、えーっと名前はなんて言うの?」
キールが、男の名を知らないことに気づき、尋ねた。
「俺は・・・リードだ」
男は少し間を開けて、リードと名乗った。
「おっけー、それじゃあリード、明日の朝9時に会社の前に来てほしいのと・・・・商業区の出口まで、連れてってほしいんだけど・・」
キールは恥ずかしそうに、少し俯きながらお願いした。
「あんたにも出来ないことがあるんだな・・・・」
少し意外そうにリードはキールを見ながら呟いた。
「それじゃあ、また明日!絶対来てよ!」
キールはリードに連れられて無事大通りに戻ってこれた。意外な出会いを楽しんだ一日となったキールは、リードに手を振りながら別れた。
次の日の朝、キールが会社の前でエリーナと話しながら待っていると、リードがあらわれた。
「!!!社長、もしかして、この男が同行人ですか?」
エリーナが驚いた顔をした。
「おい、殺気を押さえてくれ。そっちの社長さんから頼まれたんだよ」
「大丈夫かな」
キールは何が起きているのか全く分かっていなかった。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
前代未聞のダンジョンメーカー
黛 ちまた
ファンタジー
七歳になったアシュリーが神から授けられたスキルは"テイマー"、"魔法"、"料理"、"ダンジョンメーカー"。
けれどどれも魔力が少ない為、イマイチ。
というか、"ダンジョンメーカー"って何ですか?え?亜空間を作り出せる能力?でも弱くて使えない?
そんなアシュリーがかろうじて使える料理で自立しようとする、のんびりお料理話です。
小説家になろうでも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】追放された実は最強道士だった俺、異国の元勇者の美剣女と出会ったことで、皇帝すらも認めるほどまで成り上がる
岡崎 剛柔
ファンタジー
【あらすじ】
「龍信、貴様は今日限りで解雇だ。この屋敷から出ていけ」
孫龍信(そん・りゅうしん)にそう告げたのは、先代当主の弟の孫笑山(そん・しょうざん)だった。
数年前に先代当主とその息子を盗賊団たちの魔の手から救った龍信は、自分の名前と道士であること以外の記憶を無くしていたにもかかわらず、大富豪の孫家の屋敷に食客として迎え入れられていた。
それは人柄だけでなく、常人をはるかに超える武術の腕前ゆえにであった。
ところが先代当主とその息子が事故で亡くなったことにより、龍信はこの屋敷に置いておく理由は無いと新たに当主となった笑山に追放されてしまう。
その後、野良道士となった龍信は異国からきた金毛剣女ことアリシアと出会うことで人生が一変する。
とある目的のためにこの華秦国へとやってきたアリシア。
そんなアリシアの道士としての試験に付き添ったりすることで、龍信はアリシアの正体やこの国に来た理由を知って感銘を受け、その目的を達成させるために龍信はアリシアと一緒に旅をすることを決意する。
またアリシアと出会ったことで龍信も自分の記憶を取り戻し、自分の長剣が普通の剣ではないことと、自分自身もまた普通の人間ではないことを思い出す。
そして龍信とアリシアは旅先で薬士の春花も仲間に加え、様々な人間に感謝されるような行動をする反面、悪意ある人間からの妨害なども受けるが、それらの人物はすべて相応の報いを受けることとなる。
笑山もまた同じだった。
それどころか自分の欲望のために龍信を屋敷から追放した笑山は、落ちぶれるどころか人間として最悪の末路を辿ることとなる。
一方の龍信はアリシアのこの国に来た目的に心から協力することで、巡り巡って皇帝にすらも認められるほど成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる