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日本の八月の空
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日本の八月の空には
無念と哀しみが充ちている
無念が真っ白な入道雲となって立ちのぼり
哀しみが強烈な光線となって降り注ぐ
十年たっても
二十年たっても
三十年たっても
雲はますます巨大になり
光はさらに烈しさを増す
この空を
優しく 誇らしげな瞳で
見上げることは
もう二度とないのだろうか
それとも
その哀しみを忘れぬために
この八月の
明るい空はあるのだろうか
無念と哀しみが充ちている
無念が真っ白な入道雲となって立ちのぼり
哀しみが強烈な光線となって降り注ぐ
十年たっても
二十年たっても
三十年たっても
雲はますます巨大になり
光はさらに烈しさを増す
この空を
優しく 誇らしげな瞳で
見上げることは
もう二度とないのだろうか
それとも
その哀しみを忘れぬために
この八月の
明るい空はあるのだろうか
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