20 / 38
第4章 ― 4つのヒント ―
第4話 イメージ・チェンジ
しおりを挟む
短い冬休みが終わり、高校最後の3学期がスタートした。
治希と愛はふたつ隣りの教室だったが、治希は愛の姿を
廊下で見かけ唖然とした。ポニーテールにしていても背中
まであった髪をバッサリとカットしていたのだ。
「槙野さんどうしたの?その髪型」
「う、うん。ただ切りたくなっただけ。
まあ、“イメチェン”ってとこ・・・かな」
「今の短い髪の方が似合ってるよ」
治希はそう言いかけたが、愛はそれには気づかず、
自分の教室に入って行った。
治希は驚きともなんとも言えない気持を、どこに置いて
いいのかわからないまま自分の教室へと向かった。
それからの数日間、愛と紗耶香は頻繁に治希の教室に
出入りした。だが、治希に用があるという訳ではなく、
目が合って軽く手を振ったりすることはあるが、女友達や
雅哉の所に行って話をしていることが多かった。
それから数日後の成人の日、学校は休みのため治希は愛を
電話で呼び出し、街に出て洋服選びに付き合ってもらうことにした。
3年間部活をしていたこともあり、服のセンスに欠ける治希は
女性からのアドバイスが欲しかった。
治希は約束の時間より10分程早く待ち合わせ場所の駅に到着したが、
愛は更に 早く到着していた。
「あれ?もう来てたの?早かったね」
「うん。ま、まあね。ヒマだったし」
― 「近くにいるから」とヤツの誘い
しょうがないから 行ってあげる 1時間くらいかかるも
ダッシュで身支度整えて 自転車風を切ってグングンこいでる
スカートの裾押さえもせずに 気付いたら必死でペダル踏んでる
“浮かれてなんかない” “好奇心よ”
速まる足を棚に上げて 自分に言い訳してるみたい ―
『Ring!Ring!Ring!』
あれこれと服選びに悩みながら2時間かけて数件の店舗をめぐり、
愛のアドバイスで選んだジーンズとセーターを購入した後、海を見ようと
フェリー乗り場のある埠頭までの約20分の道をふたり並んで歩いた。
そう、お互いに体に触れないよう注意して・・・。
治希と愛はふたつ隣りの教室だったが、治希は愛の姿を
廊下で見かけ唖然とした。ポニーテールにしていても背中
まであった髪をバッサリとカットしていたのだ。
「槙野さんどうしたの?その髪型」
「う、うん。ただ切りたくなっただけ。
まあ、“イメチェン”ってとこ・・・かな」
「今の短い髪の方が似合ってるよ」
治希はそう言いかけたが、愛はそれには気づかず、
自分の教室に入って行った。
治希は驚きともなんとも言えない気持を、どこに置いて
いいのかわからないまま自分の教室へと向かった。
それからの数日間、愛と紗耶香は頻繁に治希の教室に
出入りした。だが、治希に用があるという訳ではなく、
目が合って軽く手を振ったりすることはあるが、女友達や
雅哉の所に行って話をしていることが多かった。
それから数日後の成人の日、学校は休みのため治希は愛を
電話で呼び出し、街に出て洋服選びに付き合ってもらうことにした。
3年間部活をしていたこともあり、服のセンスに欠ける治希は
女性からのアドバイスが欲しかった。
治希は約束の時間より10分程早く待ち合わせ場所の駅に到着したが、
愛は更に 早く到着していた。
「あれ?もう来てたの?早かったね」
「うん。ま、まあね。ヒマだったし」
― 「近くにいるから」とヤツの誘い
しょうがないから 行ってあげる 1時間くらいかかるも
ダッシュで身支度整えて 自転車風を切ってグングンこいでる
スカートの裾押さえもせずに 気付いたら必死でペダル踏んでる
“浮かれてなんかない” “好奇心よ”
速まる足を棚に上げて 自分に言い訳してるみたい ―
『Ring!Ring!Ring!』
あれこれと服選びに悩みながら2時間かけて数件の店舗をめぐり、
愛のアドバイスで選んだジーンズとセーターを購入した後、海を見ようと
フェリー乗り場のある埠頭までの約20分の道をふたり並んで歩いた。
そう、お互いに体に触れないよう注意して・・・。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」
久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R18】私はお父さんの性処理係
神通百力
恋愛
麗華は寝ていたが、誰かが乳房を揉んでいることに気付き、ゆっくりと目を開けた。父親が鼻息を荒くし、麗華の乳房を揉んでいた。父親は麗華が起きたことに気付くと、ズボンとパンティーを脱がし、オマンコを広げるように命令した。稲凪七衣名義でノクターンノベルズにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる