南京錠と鍵

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惑星ヴァージャ (二十)★

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「こうして俺たちが再会できたのは奇跡なんだから」

 促され顔を後ろに向けると熱をもった目がクロエを見つめていた。砂色がかった金髪はせはじめても、青みを帯びた灰色の目は記憶どおりに強い光を放っている。
 奇跡。いわれてみればそのとおりかもしれない。
 クロエの冷凍睡眠からの覚醒は――情報漏洩はあったが――秘密裡ひみつりに行われた。連絡を送るようにしていたとはいえ、ラーシュもスタージョも一度冷凍睡眠船で遠く誤った方向へ運ばれてしまえば数十年、百年単位の遅れが生じかねない。ばらばらに宇宙をさまよっていたかもしれない。
 こうして三人が一堂に会することができたのは奇跡だ。

 スタージョがクロエのショーツを脱がせる。ゆっくりとラーシュが後ろからクロエの脚を開いた。

「あいつにお願いしようか」
「おね、がい……、何を?」
「いうんだ。見て、って。――自分で開いてごらん」

 熱をもち上ずった囁きにいざなわれて両手を下腹部に伸ばす。ほころびかけた秘所はすでに濡れていた。
「スター、ジョ、……見て」
 陰唇を指で
 く、ちゅ。
 左右に開く。空気とスタージョの視線ににさらされた蜜口がひくつきながら滴を垂らした。後ろから伸びてきた指が
 ぬち。
 ぬめりを掬う。ラーシュははくはくとわななく蜜口を避け、にゅるにゅると滴を秘所に塗り広げた。湿った音ともどかしく積み重なっていく快楽に息が上がる。

「気持ちいいね、クロエ」
「ん、きもち、い……」

 でも、足りない。
 足首から立てた膝へあたたかい掌がゆっくりとのぼっていく。正面へ視線を移すとスタージョが膝を撫でながら、クロエ自身が開きラーシュになぶられる秘所を見つめていた。剥き出しの尻にまだパンツに包まれたままの熱い塊がすりつけられる。にゅるにゅると焦らしながらのぼっていた指が包皮を押し上げ頭をもたげた陰核を撫でた。
 視界に光がはじける。ぬめる指で撫でられ、ぷちゅりと包皮から陰核が圧し出される。勃ちあがり膨れあがった赤い果実が指でもまれると鋭い快楽が足先まで駆け巡った。膝を撫でるスタージョの手を握る。励ますように指が絡められたが、喘ぎるたびにクロエは泣きたくなった。
 いっても、いっても終わらない。
 何度ものぼりつめている。足りないわけではない。鮮やかな快楽なのに、味わえば味わうほど体の奥のうずきが膨れあがり、かわきがつのる。
 欲しい。

「ラ、シュ、ぅ……、あっあぁ、ん、スタ、ジョ、あああ、ん」
「ほらクロエ、あいつを誘って」

 滴まみれの指がくにくにと愛撫する陰核の下で蜜口がわななく。


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