45 / 53
惑星ヴァージャ (二十)★
しおりを挟む「こうして俺たちが再会できたのは奇跡なんだから」
促され顔を後ろに向けると熱をもった目がクロエを見つめていた。砂色がかった金髪は褪せはじめても、青みを帯びた灰色の目は記憶どおりに強い光を放っている。
奇跡。いわれてみればそのとおりかもしれない。
クロエの冷凍睡眠からの覚醒は――情報漏洩はあったが――秘密裡に行われた。連絡を送るようにしていたとはいえ、ラーシュもスタージョも一度冷凍睡眠船で遠く誤った方向へ運ばれてしまえば数十年、百年単位の遅れが生じかねない。ばらばらに宇宙をさまよっていたかもしれない。
こうして三人が一堂に会することができたのは奇跡だ。
スタージョがクロエのショーツを脱がせる。ゆっくりとラーシュが後ろからクロエの脚を開いた。
「あいつにお願いしようか」
「おね、がい……、何を?」
「いうんだ。見て、って。――自分で開いてごらん」
熱をもち上ずった囁きにいざなわれて両手を下腹部に伸ばす。ほころびかけた秘所はすでに濡れていた。
「スター、ジョ、……見て」
陰唇を指で
く、ちゅ。
左右に開く。空気とスタージョの視線ににさらされた蜜口がひくつきながら滴を垂らした。後ろから伸びてきた指が
ぬち。
ぬめりを掬う。ラーシュははくはくとわななく蜜口を避け、にゅるにゅると滴を秘所に塗り広げた。湿った音ともどかしく積み重なっていく快楽に息が上がる。
「気持ちいいね、クロエ」
「ん、きもち、い……」
でも、足りない。
足首から立てた膝へあたたかい掌がゆっくりとのぼっていく。正面へ視線を移すとスタージョが膝を撫でながら、クロエ自身が開きラーシュになぶられる秘所を見つめていた。剥き出しの尻にまだパンツに包まれたままの熱い塊がすりつけられる。にゅるにゅると焦らしながらのぼっていた指が包皮を押し上げ頭をもたげた陰核を撫でた。
視界に光が弾ける。ぬめる指で撫でられ、ぷちゅりと包皮から陰核が圧し出される。勃ちあがり膨れあがった赤い果実が指でもまれると鋭い快楽が足先まで駆け巡った。膝を撫でるスタージョの手を握る。励ますように指が絡められたが、喘ぎ仰け反るたびにクロエは泣きたくなった。
いっても、いっても終わらない。
何度ものぼりつめている。足りないわけではない。鮮やかな快楽なのに、味わえば味わうほど体の奥の疼きが膨れあがり、渇きが募る。
欲しい。
「ラ、シュ、ぅ……、あっあぁ、ん、スタ、ジョ、あああ、ん」
「ほらクロエ、あいつを誘って」
滴まみれの指がくにくにと愛撫する陰核の下で蜜口がわななく。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる