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3 王子殿下の魔剣編
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その日の午後も、十歳の私は自室に引きこもっていた。
お母さまの追悼の儀から、すでに一週間が経っている。
それでも、気分が優れない、独りの時間が欲しいという理由で、午後の三時間だけ時間をもらっていたのだ。
魔塔で暮らしている他の孤児たちにも、すでに私の事情は説明されていて、中には気の毒そうにしている子もいる。
ただ、半数の子は親を亡くした経験者なので、時間が過ぎるのを待つしかないと、なんとなく理解しているようだったし、付かず離れずの距離をしっかり保ってくれていた。
他の子だって、まだ、子どもだというのに。
経験したからこそ、こんな配慮が自然と出来るんだと思うと、悲しくなってくる。
さて、午後は引きこもりでも、午前中と夕刻以降は魔塔の仕事を手伝う。
子どもを働かせるとは何事か、と上流層の人なら思うかもしれないけど。
衣食住の面倒を見てもらってるんだから少しは魔塔に貢献してね、という意図が半分あるのと、魔術師候補として引き取られたんだから、しっかり勉強しようね、という意図が残り半分。
魔法や他の一般教養の講義を受けたり、魔塔の魔術師の研究や依頼された仕事を手伝ったり。
食事の用意や掃除、洗濯といったことまで手伝わされる。これは魔塔を出て独立したときに、独りで生きていけるようにするためだとか。
魔術師の素質がある孤児だけ受け入れられているので、将来は魔術師になったり、あるいは魔塔で助手をやったり。
中には独立して生活する、辺境で働くといった場合もあった。その時に、独りで生活が出来なくては困るからだそうだけど、本当かどうかは分からない。
でも、実際、この五年後。
十五歳の私は後援家門の手伝いと称して、有無をいわさず辺境へ。
いきなり連れていかれて、いきなり魔物と戦って、いきなり過酷な辺境の暮らしをさせられて。それなりに魔塔での経験が役に立った。
まぁ、そんなのばかりじゃないだろうけど。
こうして午前中の仕事を手伝って食事もしっかり摂って、午後は待望の引きこもりの時間。
で。引きこもりの時間に何をやってたかというと、セラフィアスとの特訓だったりする。
追悼の儀で会ったクズ男に何かを触発されたセラフィアスが、いきなり特訓を宣言して今に至るという。
「ねぇ」
特訓の最中も会話はして良かったので、私は思い切って聞きたいことを聞いていた。
「セラフィアスはどうして、私のところに現れたの?」
《ほらほら、主ぃ。コントロール、緩めない。休まない》
会話して良くても、会話で集中が途切れてはいけない。
今やらされているのは、自分の魔力を封じて、他人からは完全に魔力なしに見える状態にすること。
その状態で、部屋の床全面に魔法陣を展開、外部からの干渉を遮蔽して、小さな灯りの球を空中に浮かせること。
集中が途切れると、灯りの球が大きくなったり、灯りが強くなったり、逆に霞んだり、一ヶ所に浮いたままにならずにフワフワ漂ったり。
とにかく難しい。
「緩めてなんてないし、休んでないし」
《あと、一時間続けたら、休憩な》
「うぁ…………」
私は思わず悲鳴を上げて、とたんに灯りの球が小さく弾んだ。
一度、会話を止めて、灯りの球に集中する。
自分の魔力を封じて魔力なしに見えるようにするのは、いつもやっていた。これは問題ない。
まず、自分の魔力を膜のようにして身体全体を覆う。覆った膜から外に魔力を出さなければ魔力が漏れない。だから、他人には魔力なしに見える。
ここまではいい。
魔力を使って魔法陣を描き、描いた魔法陣で魔力を魔法に変換させるのが、魔法の発動。
魔力が外に出なければ、魔法陣は描けないし、魔法も使えない。
魔力なしに見える状態になると、魔法は使えない。
けれども、この状態で魔法陣を描き展開させる。これも慣れたので普通に出来るようになった。
魔力を封じているのに、なんで出来るのかって?
それにはコツがあったのだ。
膜に髪の毛一本分ほどの細さの穴を開け、そこから細く細く魔力の糸を外に出す。
そうして出した魔力の糸は、たいていの人間は気付かない。気付かれないほど魔力でも魔力は魔力。魔法陣が描けるし、魔法も発動させられる。
で、ここまでもいい。
これで魔法を発動。発動させるのは、外部からの遮蔽と灯りの球の魔法の二つ。
しかも、どちらもどかんと発動させて終わりではなく、ひたすら維持する継続魔法だ。
前者は威力の調節をしなくてもどうにでもなる。最大の問題は後者。
一定の魔力を注ぎ、一定の威力になるよう発動させる。集中しないとピタリと止まらない。
これを会話してても何をしてても維持できるくらい、魔力コントロールを極めろ、というのがセラフィアスからの今回の課題だった。
うん、十歳の子どもにさせるレベルじゃないと思うんだけど。
私が灯りの球に集中していると、セラフィアスが声をかけてきた。
《さっきの話だけどな》
「うん」
《ある日、主の気配を感じたんだ》
「うん」
集中集中。集中しながらなので、どうしても返事が一言になる。
《三聖の中で僕だけ、千年以上、主が現れなかった。ようやく、ようやく僕にも主が出来る》
「へー」
ちょっと気を緩めると、
《ほら、主。コントロール。細くても、しっかりした強い糸ように》
「うぁ…………」
というような感じ。
それからセラフィアスはまた話し始める。
《主がいないとな、僕らは自由に動けないし、自由に力が使えない。だから、主の存在を感じたときは凄く嬉しかった》
「うん」
《いつか、主が三聖の展示室にやってくると思ったら、待つのは苦じゃなかったよ》
「セラフィアスは、いつから私を待ってたの? っと」
《ほらほら、コントロール。魔力を放出するときの幅や細さはだいぶ一定になってきたけど、魔力の強さが不安定だな》
喋り出したとたん、灯りがぼわっと大きくなった。やっぱり一言以上は喋れない。
《一定の幅、細さ、強さを自由に扱えないと、魔術師として一流になれんぞ、主》
「むぅ…………」
灯りの球が安定してくると、セラフィアスは話を再開させた。
《二年》
「え?」
《主の気配を感じてから、主が三聖の展示室に現れるまで》
「え…………」
《あの時、主がすぐに帰ってしまったから焦ったよ。それで、僕は主を追いかけたんだよな》
「えー。そんなこと言われても」
《だよな。まぁ、杖精や剣精が主候補を追いかけるのは、よくあることだから。気にするな、主》
「うん」
《ほら、また魔力に揺れがあるぞ》
「ひぁぁぁ…………」
どうして一言以上はダメなんだろう。
慣れと集中なのかな、これ。
灯りの球に集中を戻すと、セラフィアスも話を再開させる。
《まぁ、三聖や五強は、主候補も一人いるかいないかくらいだけど。他のヤツらは複数、候補が現れるからな》
「へー」
《主候補同士を集めたり、わざと競わせたりして、自分の主を決めるヤツもいたりするんだよ》
いろいろ質問したいけど、喋るとマズいので黙ったまま。
《主は杖が僕で良かったな》
最後は、自分自身を持ち上げて終わるセラフィアスだった。
「でもなぁ、けっきょくのところ、『伝説の魔剣』というのは姿を現さなかったんだろう?」
ヴァンフェルム団長の声で、私は思い出の中から現実へと戻ってきた。
「そうですね。剣精は今もどこかから主候補を見て、値踏みしてるんでしょうね」
そうとしか答えようがなかったけど、これがきっと正解なんじゃないかと。
パシアヌス様たちにも、伝説の魔剣の顛末については団長に言ったのと同じことを語って聞かせ、終幕させたのだった。
お母さまの追悼の儀から、すでに一週間が経っている。
それでも、気分が優れない、独りの時間が欲しいという理由で、午後の三時間だけ時間をもらっていたのだ。
魔塔で暮らしている他の孤児たちにも、すでに私の事情は説明されていて、中には気の毒そうにしている子もいる。
ただ、半数の子は親を亡くした経験者なので、時間が過ぎるのを待つしかないと、なんとなく理解しているようだったし、付かず離れずの距離をしっかり保ってくれていた。
他の子だって、まだ、子どもだというのに。
経験したからこそ、こんな配慮が自然と出来るんだと思うと、悲しくなってくる。
さて、午後は引きこもりでも、午前中と夕刻以降は魔塔の仕事を手伝う。
子どもを働かせるとは何事か、と上流層の人なら思うかもしれないけど。
衣食住の面倒を見てもらってるんだから少しは魔塔に貢献してね、という意図が半分あるのと、魔術師候補として引き取られたんだから、しっかり勉強しようね、という意図が残り半分。
魔法や他の一般教養の講義を受けたり、魔塔の魔術師の研究や依頼された仕事を手伝ったり。
食事の用意や掃除、洗濯といったことまで手伝わされる。これは魔塔を出て独立したときに、独りで生きていけるようにするためだとか。
魔術師の素質がある孤児だけ受け入れられているので、将来は魔術師になったり、あるいは魔塔で助手をやったり。
中には独立して生活する、辺境で働くといった場合もあった。その時に、独りで生活が出来なくては困るからだそうだけど、本当かどうかは分からない。
でも、実際、この五年後。
十五歳の私は後援家門の手伝いと称して、有無をいわさず辺境へ。
いきなり連れていかれて、いきなり魔物と戦って、いきなり過酷な辺境の暮らしをさせられて。それなりに魔塔での経験が役に立った。
まぁ、そんなのばかりじゃないだろうけど。
こうして午前中の仕事を手伝って食事もしっかり摂って、午後は待望の引きこもりの時間。
で。引きこもりの時間に何をやってたかというと、セラフィアスとの特訓だったりする。
追悼の儀で会ったクズ男に何かを触発されたセラフィアスが、いきなり特訓を宣言して今に至るという。
「ねぇ」
特訓の最中も会話はして良かったので、私は思い切って聞きたいことを聞いていた。
「セラフィアスはどうして、私のところに現れたの?」
《ほらほら、主ぃ。コントロール、緩めない。休まない》
会話して良くても、会話で集中が途切れてはいけない。
今やらされているのは、自分の魔力を封じて、他人からは完全に魔力なしに見える状態にすること。
その状態で、部屋の床全面に魔法陣を展開、外部からの干渉を遮蔽して、小さな灯りの球を空中に浮かせること。
集中が途切れると、灯りの球が大きくなったり、灯りが強くなったり、逆に霞んだり、一ヶ所に浮いたままにならずにフワフワ漂ったり。
とにかく難しい。
「緩めてなんてないし、休んでないし」
《あと、一時間続けたら、休憩な》
「うぁ…………」
私は思わず悲鳴を上げて、とたんに灯りの球が小さく弾んだ。
一度、会話を止めて、灯りの球に集中する。
自分の魔力を封じて魔力なしに見えるようにするのは、いつもやっていた。これは問題ない。
まず、自分の魔力を膜のようにして身体全体を覆う。覆った膜から外に魔力を出さなければ魔力が漏れない。だから、他人には魔力なしに見える。
ここまではいい。
魔力を使って魔法陣を描き、描いた魔法陣で魔力を魔法に変換させるのが、魔法の発動。
魔力が外に出なければ、魔法陣は描けないし、魔法も使えない。
魔力なしに見える状態になると、魔法は使えない。
けれども、この状態で魔法陣を描き展開させる。これも慣れたので普通に出来るようになった。
魔力を封じているのに、なんで出来るのかって?
それにはコツがあったのだ。
膜に髪の毛一本分ほどの細さの穴を開け、そこから細く細く魔力の糸を外に出す。
そうして出した魔力の糸は、たいていの人間は気付かない。気付かれないほど魔力でも魔力は魔力。魔法陣が描けるし、魔法も発動させられる。
で、ここまでもいい。
これで魔法を発動。発動させるのは、外部からの遮蔽と灯りの球の魔法の二つ。
しかも、どちらもどかんと発動させて終わりではなく、ひたすら維持する継続魔法だ。
前者は威力の調節をしなくてもどうにでもなる。最大の問題は後者。
一定の魔力を注ぎ、一定の威力になるよう発動させる。集中しないとピタリと止まらない。
これを会話してても何をしてても維持できるくらい、魔力コントロールを極めろ、というのがセラフィアスからの今回の課題だった。
うん、十歳の子どもにさせるレベルじゃないと思うんだけど。
私が灯りの球に集中していると、セラフィアスが声をかけてきた。
《さっきの話だけどな》
「うん」
《ある日、主の気配を感じたんだ》
「うん」
集中集中。集中しながらなので、どうしても返事が一言になる。
《三聖の中で僕だけ、千年以上、主が現れなかった。ようやく、ようやく僕にも主が出来る》
「へー」
ちょっと気を緩めると、
《ほら、主。コントロール。細くても、しっかりした強い糸ように》
「うぁ…………」
というような感じ。
それからセラフィアスはまた話し始める。
《主がいないとな、僕らは自由に動けないし、自由に力が使えない。だから、主の存在を感じたときは凄く嬉しかった》
「うん」
《いつか、主が三聖の展示室にやってくると思ったら、待つのは苦じゃなかったよ》
「セラフィアスは、いつから私を待ってたの? っと」
《ほらほら、コントロール。魔力を放出するときの幅や細さはだいぶ一定になってきたけど、魔力の強さが不安定だな》
喋り出したとたん、灯りがぼわっと大きくなった。やっぱり一言以上は喋れない。
《一定の幅、細さ、強さを自由に扱えないと、魔術師として一流になれんぞ、主》
「むぅ…………」
灯りの球が安定してくると、セラフィアスは話を再開させた。
《二年》
「え?」
《主の気配を感じてから、主が三聖の展示室に現れるまで》
「え…………」
《あの時、主がすぐに帰ってしまったから焦ったよ。それで、僕は主を追いかけたんだよな》
「えー。そんなこと言われても」
《だよな。まぁ、杖精や剣精が主候補を追いかけるのは、よくあることだから。気にするな、主》
「うん」
《ほら、また魔力に揺れがあるぞ》
「ひぁぁぁ…………」
どうして一言以上はダメなんだろう。
慣れと集中なのかな、これ。
灯りの球に集中を戻すと、セラフィアスも話を再開させる。
《まぁ、三聖や五強は、主候補も一人いるかいないかくらいだけど。他のヤツらは複数、候補が現れるからな》
「へー」
《主候補同士を集めたり、わざと競わせたりして、自分の主を決めるヤツもいたりするんだよ》
いろいろ質問したいけど、喋るとマズいので黙ったまま。
《主は杖が僕で良かったな》
最後は、自分自身を持ち上げて終わるセラフィアスだった。
「でもなぁ、けっきょくのところ、『伝説の魔剣』というのは姿を現さなかったんだろう?」
ヴァンフェルム団長の声で、私は思い出の中から現実へと戻ってきた。
「そうですね。剣精は今もどこかから主候補を見て、値踏みしてるんでしょうね」
そうとしか答えようがなかったけど、これがきっと正解なんじゃないかと。
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