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2 暗黒騎士と鍵穴編
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「どうした?」
珍しく、鋭い声をあげるヴァンフェルム団長。立ち上がって、駆け込んできた騎士を迎える。
ここの指揮官はリンクス隊長のはずだけど、ポジション的にはヴァンフェルム団長の方が上のため、団長が報告を確認するようだ。
リンクス隊長も団長の問いかけに、口を挟まず、黙って聞いている。
「魔物です! 大穴から魔物が出始めました!」
「あれ、大穴じゃないし」
ボソッとつぶやく私の独り言を無視して、団長はすぐさま確認と指示を飛ばした。
「状況は?」
「現在、暗黒隊を中心にして魔物に対処しています!」
「対処はそのまま維持。状況を確認後、追って指示を出す。この場の指揮官は引き続き、リンクス隊長が行う」
「ハッ!」
一気に言い切ると、団長はくるりとリンクス隊長を見て、
「リンクス君、後はよろしく頼むなぁ」
と、いつものヴァンフェルム団長の調子で話しかけた。
のんびり口調のヴァンフェルム団長がキビキビと鋭い声を発するだけで、辺りが緊迫する。分かっていて、使い分けをしているのだろうな。
いつもの口調に戻った団長の声を聞いて、私たちは全員、ホッと息を吐いた。
その後、すぐに私たちは全員、穴の周りに集まった。
もちろん、穴を囲んでいる暗黒隊と第五隊の後ろ。そこから、穴と魔物の動きを観察する。
なぜか、私はクストス隊長とクラウドの後ろに配置された。背の高い二人に阻まれて、かなり見にくい。
「『大噴出』が目的ではないと踏んだが、早合点だったか」
リンクス隊長が穴から出てくる魔物の様子を見て、ポツリとつぶやいた。
私も確かめようと、なんとか、クラウドの背中に張り付いて頭を横から出す。すると、穴と穴の周りの様子を見ることが出来た。
うん。確かに、穴から魔物が出てきてはいる。その勢いはポツン、ポツンという感じで『大噴出』よりも遥かに弱い。
何よりも違うのはサイズだ。
「『大噴出』より魔物のサイズも小さい」
「エルシア。本物の『大噴出』を見たことあるのか?」
クラウドは背中に張り付く私を振り払うこともなく、顔だけ向けて、私に聞いてくる。
私は視線は穴に向けたままで、クラウドに返答した。
「当然でしょ。うちの地方も『大噴出』が起きるんだし。『大噴出』に遭遇したことだってあるし」
「へぇぇぇ、凄いな、エルシア」
何やら感動している様子のクラウド。察するに、クラウドは『大噴出』未経験。あのヤバさを知らないらしい。
まぁ、そうか。クラウドは学院卒業して研修受けて、すぐ第三騎士団配属と聞く。クラウドの故郷が『大噴出』をあまり起こさない地方であるなら、見たこともなくて当たり前か。
私がクラウドの平和な様を、ちょっと羨ましく思っていると、私のさらに後ろから、ヴァンフェルム団長が声をかけてきた。
「ルベラス君、サイズが小さければ、油断していいって、教わったのかい?」
うん、しっかり聞かれてた。
「いいえ」
短く答える。
「そう、サイズが小さくても『世界の穴』は穴だし、魔物は魔物だ。油断してはいけないよ」
「はいっ!」
穏やかだけど有無をいわさない圧を感じる言い方。私は素直に返事をした。
「そういうわけで、ルベラス君は後方支援だからね」
「ええっ?」
がしっ
言われた言葉の意味が分からず、首を傾げた拍子に、襟首をがしっと掴まれた。そのままズリズリと後ろに引っ張られていく。
「ええっ?! なんで後方?!」
後ろに引きずられていく私の目の前には、クストス隊長とクラウド。二人とも私が離れてホッとした表情なのが気に入らない。
「むしろ、魔術師がなんで前に出ようとするのさぁ?」
のんびり口調のヴァンフェルム団長に、私は慌てて答えた。このままだと本当に後ろの後ろ、最後方だ。
「穴の封印」
「あぁ、ルベラス君の地方ではそうするのかぁ」
「そうするも何も、これが基本だって教わりましたよ。『大噴出』の終わらせ方、王都と地方は違うんですか?」
何かを思い出した様子のヴァンフェルム団長に、私は食ってかかった。
私の質問にすぐ答えたのはヴァンフェルム団長ではなく、リンクス隊長。
「穴に結界を張って塞ぐ、もしくは、穴に魔力をぶつけて消す、だな」
私がヴァンフェルム団長に引きずられ、穴から距離を取らされたとはいえ、お互いの会話は聞き取れる位置にいる。
それですぐに答えてくれたのだろう。
それにリンクス隊長だけは、私が引きずられるのを呆れるのではなく、訝しげに見ていたのだ。
「だから、俺たちも知ってるって」
リンクス隊長にクストス隊長が反論するが、リンクス隊長は構わず、基本の対処法を説明し始めた。周りの暗黒隊も復習でもするかのように、じっと聞いては静かに頷く。
「勢いが強い場合は、ある程度、魔物を放出させて勢いを弱めてから。基本中の基本だぞ。貴族様なら学院でも習ってるだろ」
「だから、知ってるって。エルシアが騎士よりも前に出ようとするものだから」
反論するクストス隊長に対して、リンクス隊長の顔が訝しげなものから、非難するようなものに変わる。
「前から思っていたが、お前ら第三騎士団は、ルベラス魔術師殿に対して過保護すぎないか?
誰がどう考えたって、お前らがルベラス魔術師殿に守ってもらう方だ」
クストス隊長は言い返せない。
まぁ、心当たりはたくさんあるだろうしな。
周りの暗黒隊は勢いよく頷いている。そこまでではないと思うけど。あまりの勢いに、見ているこちらが焦る。
「そうは言っても、こいつはムチャクチャだから、周りでどうにかしないと」
なんとかクラウドが言い返すが、言葉が弱い。
ヴァンフェルム団長は黙って見ているだけだった。私の襟首を握りしめたまま。
そう。私の襟首はヴァンフェルム団長に握りしめられたまま。襟首はもうそろそろ離してほしい。暴走するつもりはないんだから。
私が自分の襟首に気を取られているうちに、リンクス隊長とクラウドたちの間の緊張は一瞬で収まっていた。
「それなら、もっと強くなれ」
リンクス隊長の一言によって。
うん。なんか格好いい。さすが暗黒隊の暗黒騎士と思わせる何かがある。
「分かってるさ」
クラウドは負けた感いっぱいの表情なので、捨て台詞を言っているようにしか見えない。
ふと、襟首が少し緩んだ。
と思ったら、背後からヴァンフェルム団長の声。
「ルベラス君は分かってないと思うから、ちょーっとだけ教えてあげるけど。
そもそもルベラス君が騎士より強いから、こういう状況になってるだよなぁ」
「え? 私、騎士より強くないですよ。保護者には勝てる気がしません」
「比べる相手が間違ってるんだけど、まぁ、いいか」
いやいや、私の保護者も立派な騎士なんだけど。何がいけないんだろう?
訳の分からない解説が終わったところで、ヴァンフェルム団長は全員に声をかけた。
「よしっ、それじゃあ、いいかな」
一声で場の空気が引き締まる。
「リンクス隊長、思うところもあるとは思うが、ルベラス君は後方支援。まずは騎士で魔物を狩るのが基本だからねぇ」
「分かってますよ、ヴァンフェルム団長。俺らは暗黒隊。対魔物は慣れてます」
「さぁ、暗黒隊の実力、見せてもらうよ。ほらほら、第五隊も動いて動いて」
「「ハッ!」」
そう。私たちがのんきに会話をしている間にも、ポツリ、ポツリと魔物は出てきていた。
手練れの暗黒隊には物足りないくらいだったようだけれど。誰も、気を緩める人はいない。
そういえば。最初に私が、サイズが小さい云々で油断してはいけないと、注意されて。それをここにいる全員が聞いていたんだっけ。
あれ。周りに聞かせることも考えて言ったんだろうなと、今になって思った。
さてさて、私は『後方支援』と言われてたっけ。となれば、この離れた場所から《探知》する分には文句は言われないはず。
そう思って、ささっと魔法陣を足元に展開する。
するとさっそく反応があった。
とりあえず、後方で私を見張っているヴァンフェルム団長に報告をする。
「ねぇ、団長」
「なんだい、ルベラス君」
「穴の動きが、おかしいんですけど」
「そうかい? どの辺がだい?」
「あの穴の中に、魔物とは違う魔力の塊が二つあるんですけど」
「んんん? どういうこと?」
「さぁ?」
魔法は万能ではない。私の《探知》でも分かるのはこのくらいだ。
でも、穴の中の魔力の塊のうち、片方には覚えがあった。
と、前方の穴の周りで何か騒ぎが起きた。騎士が殺到していて、私のところからでは何が起きたのかも分からない。
「団長!」
クラウドの声だ。
「大変です! 穴の中から…………!」
キュィィィィィン
続く声は大音量の軋みによってかき消された。
珍しく、鋭い声をあげるヴァンフェルム団長。立ち上がって、駆け込んできた騎士を迎える。
ここの指揮官はリンクス隊長のはずだけど、ポジション的にはヴァンフェルム団長の方が上のため、団長が報告を確認するようだ。
リンクス隊長も団長の問いかけに、口を挟まず、黙って聞いている。
「魔物です! 大穴から魔物が出始めました!」
「あれ、大穴じゃないし」
ボソッとつぶやく私の独り言を無視して、団長はすぐさま確認と指示を飛ばした。
「状況は?」
「現在、暗黒隊を中心にして魔物に対処しています!」
「対処はそのまま維持。状況を確認後、追って指示を出す。この場の指揮官は引き続き、リンクス隊長が行う」
「ハッ!」
一気に言い切ると、団長はくるりとリンクス隊長を見て、
「リンクス君、後はよろしく頼むなぁ」
と、いつものヴァンフェルム団長の調子で話しかけた。
のんびり口調のヴァンフェルム団長がキビキビと鋭い声を発するだけで、辺りが緊迫する。分かっていて、使い分けをしているのだろうな。
いつもの口調に戻った団長の声を聞いて、私たちは全員、ホッと息を吐いた。
その後、すぐに私たちは全員、穴の周りに集まった。
もちろん、穴を囲んでいる暗黒隊と第五隊の後ろ。そこから、穴と魔物の動きを観察する。
なぜか、私はクストス隊長とクラウドの後ろに配置された。背の高い二人に阻まれて、かなり見にくい。
「『大噴出』が目的ではないと踏んだが、早合点だったか」
リンクス隊長が穴から出てくる魔物の様子を見て、ポツリとつぶやいた。
私も確かめようと、なんとか、クラウドの背中に張り付いて頭を横から出す。すると、穴と穴の周りの様子を見ることが出来た。
うん。確かに、穴から魔物が出てきてはいる。その勢いはポツン、ポツンという感じで『大噴出』よりも遥かに弱い。
何よりも違うのはサイズだ。
「『大噴出』より魔物のサイズも小さい」
「エルシア。本物の『大噴出』を見たことあるのか?」
クラウドは背中に張り付く私を振り払うこともなく、顔だけ向けて、私に聞いてくる。
私は視線は穴に向けたままで、クラウドに返答した。
「当然でしょ。うちの地方も『大噴出』が起きるんだし。『大噴出』に遭遇したことだってあるし」
「へぇぇぇ、凄いな、エルシア」
何やら感動している様子のクラウド。察するに、クラウドは『大噴出』未経験。あのヤバさを知らないらしい。
まぁ、そうか。クラウドは学院卒業して研修受けて、すぐ第三騎士団配属と聞く。クラウドの故郷が『大噴出』をあまり起こさない地方であるなら、見たこともなくて当たり前か。
私がクラウドの平和な様を、ちょっと羨ましく思っていると、私のさらに後ろから、ヴァンフェルム団長が声をかけてきた。
「ルベラス君、サイズが小さければ、油断していいって、教わったのかい?」
うん、しっかり聞かれてた。
「いいえ」
短く答える。
「そう、サイズが小さくても『世界の穴』は穴だし、魔物は魔物だ。油断してはいけないよ」
「はいっ!」
穏やかだけど有無をいわさない圧を感じる言い方。私は素直に返事をした。
「そういうわけで、ルベラス君は後方支援だからね」
「ええっ?」
がしっ
言われた言葉の意味が分からず、首を傾げた拍子に、襟首をがしっと掴まれた。そのままズリズリと後ろに引っ張られていく。
「ええっ?! なんで後方?!」
後ろに引きずられていく私の目の前には、クストス隊長とクラウド。二人とも私が離れてホッとした表情なのが気に入らない。
「むしろ、魔術師がなんで前に出ようとするのさぁ?」
のんびり口調のヴァンフェルム団長に、私は慌てて答えた。このままだと本当に後ろの後ろ、最後方だ。
「穴の封印」
「あぁ、ルベラス君の地方ではそうするのかぁ」
「そうするも何も、これが基本だって教わりましたよ。『大噴出』の終わらせ方、王都と地方は違うんですか?」
何かを思い出した様子のヴァンフェルム団長に、私は食ってかかった。
私の質問にすぐ答えたのはヴァンフェルム団長ではなく、リンクス隊長。
「穴に結界を張って塞ぐ、もしくは、穴に魔力をぶつけて消す、だな」
私がヴァンフェルム団長に引きずられ、穴から距離を取らされたとはいえ、お互いの会話は聞き取れる位置にいる。
それですぐに答えてくれたのだろう。
それにリンクス隊長だけは、私が引きずられるのを呆れるのではなく、訝しげに見ていたのだ。
「だから、俺たちも知ってるって」
リンクス隊長にクストス隊長が反論するが、リンクス隊長は構わず、基本の対処法を説明し始めた。周りの暗黒隊も復習でもするかのように、じっと聞いては静かに頷く。
「勢いが強い場合は、ある程度、魔物を放出させて勢いを弱めてから。基本中の基本だぞ。貴族様なら学院でも習ってるだろ」
「だから、知ってるって。エルシアが騎士よりも前に出ようとするものだから」
反論するクストス隊長に対して、リンクス隊長の顔が訝しげなものから、非難するようなものに変わる。
「前から思っていたが、お前ら第三騎士団は、ルベラス魔術師殿に対して過保護すぎないか?
誰がどう考えたって、お前らがルベラス魔術師殿に守ってもらう方だ」
クストス隊長は言い返せない。
まぁ、心当たりはたくさんあるだろうしな。
周りの暗黒隊は勢いよく頷いている。そこまでではないと思うけど。あまりの勢いに、見ているこちらが焦る。
「そうは言っても、こいつはムチャクチャだから、周りでどうにかしないと」
なんとかクラウドが言い返すが、言葉が弱い。
ヴァンフェルム団長は黙って見ているだけだった。私の襟首を握りしめたまま。
そう。私の襟首はヴァンフェルム団長に握りしめられたまま。襟首はもうそろそろ離してほしい。暴走するつもりはないんだから。
私が自分の襟首に気を取られているうちに、リンクス隊長とクラウドたちの間の緊張は一瞬で収まっていた。
「それなら、もっと強くなれ」
リンクス隊長の一言によって。
うん。なんか格好いい。さすが暗黒隊の暗黒騎士と思わせる何かがある。
「分かってるさ」
クラウドは負けた感いっぱいの表情なので、捨て台詞を言っているようにしか見えない。
ふと、襟首が少し緩んだ。
と思ったら、背後からヴァンフェルム団長の声。
「ルベラス君は分かってないと思うから、ちょーっとだけ教えてあげるけど。
そもそもルベラス君が騎士より強いから、こういう状況になってるだよなぁ」
「え? 私、騎士より強くないですよ。保護者には勝てる気がしません」
「比べる相手が間違ってるんだけど、まぁ、いいか」
いやいや、私の保護者も立派な騎士なんだけど。何がいけないんだろう?
訳の分からない解説が終わったところで、ヴァンフェルム団長は全員に声をかけた。
「よしっ、それじゃあ、いいかな」
一声で場の空気が引き締まる。
「リンクス隊長、思うところもあるとは思うが、ルベラス君は後方支援。まずは騎士で魔物を狩るのが基本だからねぇ」
「分かってますよ、ヴァンフェルム団長。俺らは暗黒隊。対魔物は慣れてます」
「さぁ、暗黒隊の実力、見せてもらうよ。ほらほら、第五隊も動いて動いて」
「「ハッ!」」
そう。私たちがのんきに会話をしている間にも、ポツリ、ポツリと魔物は出てきていた。
手練れの暗黒隊には物足りないくらいだったようだけれど。誰も、気を緩める人はいない。
そういえば。最初に私が、サイズが小さい云々で油断してはいけないと、注意されて。それをここにいる全員が聞いていたんだっけ。
あれ。周りに聞かせることも考えて言ったんだろうなと、今になって思った。
さてさて、私は『後方支援』と言われてたっけ。となれば、この離れた場所から《探知》する分には文句は言われないはず。
そう思って、ささっと魔法陣を足元に展開する。
するとさっそく反応があった。
とりあえず、後方で私を見張っているヴァンフェルム団長に報告をする。
「ねぇ、団長」
「なんだい、ルベラス君」
「穴の動きが、おかしいんですけど」
「そうかい? どの辺がだい?」
「あの穴の中に、魔物とは違う魔力の塊が二つあるんですけど」
「んんん? どういうこと?」
「さぁ?」
魔法は万能ではない。私の《探知》でも分かるのはこのくらいだ。
でも、穴の中の魔力の塊のうち、片方には覚えがあった。
と、前方の穴の周りで何か騒ぎが起きた。騎士が殺到していて、私のところからでは何が起きたのかも分からない。
「団長!」
クラウドの声だ。
「大変です! 穴の中から…………!」
キュィィィィィン
続く声は大音量の軋みによってかき消された。
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