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2 暗黒騎士と鍵穴編
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「はぁ。また、デルティか」
金眼三人に詰め寄られて、口を割った第三王子。王女殿下が言っていたことを洗いざらい喋らされ、青い顔をさらに青くしている。
まぁ、話では、第三王子も諭して止めたらしいけど。それで止まるような王女殿下ではない。
「あの子も見る目はあるのだけれどね」
「ユニシス、お前の教育が悪いんじゃないか?」
「まったく。リグヌムも大変よね」
アエレウス大公家の二人から、代わる代わる嫌味を浴びせられる王太子殿下。
その時、どっと会場が沸いた。
あー
魔術大会の最中だったっけ。
お菓子を食べてお喋りしながらの仕事なので、すっかり忘れてたわ。
どうやら、準決勝が終わって、決勝の対戦相手が決まったようだ。
「おっと次は決勝だな。見ておかないと」
「話をそらしたな。まぁ、いい」
会場の中央には、二人の魔術師の姿があった。
とはいっても、両方とも魔術大会には不釣り合いなドレス姿。いったい何を考えてあんな格好をしているのか、疑問に思う。
「噂のデルティウンと、あのダイアナ・セイクリウスの対戦ね」
まぁ、この二人なら、あれが普段着になるのかな。
意外にも、ルビー大公女は二人のことを知っているようで、厳しい視線を会場に送っていた。
「ルビーお姉さまも、ダイアナ嬢のことを知ってるんですか?」
「ンフフフフフ。あの子、有名よ」
ゾクッ
ルビー大公女の笑い方に、なんだか、不穏なものを感じる。
先に口を開いたのは、不穏な笑みを浮かべるルビー大公女ではなく、静かな笑みのアストル大公子の方だった。
「俺に、魔力が少なくても気落ちするなとか、言ってきたんだったよな。なぁ。おかしくないか? おかしいよな?」
「そうそう。魔力が多い少ないよりも、人としてどれだけ素敵かの方が大事です、なーーーんて、思ってもいないこと言っちゃってね」
「ルビーには、兄より魔力が多いからと調子に乗るなとか言ってたよな。今思い出しても笑えるよ。ハハハ。笑いすぎて腹が痛いわ」
「あの女、王族や大公家にあからさまに媚び売って。気持ち悪いったらないわ。エルシーはあんな女を見ちゃダメよ!」
ダイアナ嬢の言動が想像以上におかしい。呆れるよりもかわいそうになってきた。
「はぁあ? アストルお兄さまの方が明らかに多いじゃないですか、魔力」
そうなのだ。
アストル大公子とルビー大公女。
二人とも桁外れの魔力を持ってはいるけど、圧倒的にアストル大公子の方が多い。
ダイアナ嬢は何を言っているんだろう。
私は呆気に取られてしまった。
「つまり、その程度なのよ」
ルビー大公女が補足する。
「あの女は《魔力隠蔽》を知らないのよ」
「魔力隠蔽してるのは、三聖の主くらいだけどな。あの女は世の中の広さを知らないんだろうな」
「でしょうね。魔力隠蔽が必要な魔力持ちは、そうそう多くないからね」
さきほどから繰り出されるダイアナ嬢の話題に、王太子殿下も乗ってきた。
「まぁ、そうだな。王族以外では、ルベラス嬢の保護者や筆頭殿くらいか」
「「あの腐れ外道か」」
が、発言の内容が悪すぎて、すぐに雰囲気が悪くなる。
「二人とも落ち着いてくれ。筆頭殿はああ見えても、この国の魔導具開発や魔術研究に大きく貢献している。奥さんのこと以外ではまともなんだ」
「どこがまともだ。エルシーの話を聞いたときは愕然としたぞ」
「それは…………」
「あの外道のせいで、俺たちは危うく再従妹に会えなくなるところだったんだ」
血筋や家系の話をすると面倒なので、ざっぱり省略して説明すると、私とアストル大公子は再従兄妹、私と王太子殿下も再従兄妹、王太子殿下とアストル大公子は従兄弟、ということになる。
平民なのに?
そう、平民なのに。
おかしくて笑いしか出てこない。
私が平民なのは、クズ男の父親が私を家門から除籍して魔塔に捨てたせい。
理由と行動があまりにも酷いということで、クズ男と私を切り離すため、黙認したのはグラディア国王。
連絡を受けた私の実母の実家、ルベル公爵家が私を引き取ろうとタイミングを見計らっていたそうだ。
そこへ保護者が先に、私の後援に名乗り上げ、手続きを即行で済ませてしまったと。
そして私は杖持ちの魔術師、しかも鎮圧のセラなので魔導爵と家門名が与えられたと。
もし、捨てられてなかったら?
私は捨てられる前の家門名、リーブルを名乗って、リーブル魔導伯令嬢だったのだろうか。
それとも直系の後継がいないルベル公爵家に引き取られて、ルベル公爵令嬢になっていたのだろうか。
捨てられなくても、セラフィアスに出会ってセラになっていただろうか。保護者にも出会えていただろうか。
今となってはどうでも良い話だった。
「いまさら、そのことをどうこう言っても始まらんだろう。奥さんのことに関しては最初からおかしいんだから」
王太子殿下の言葉が、なんだか、他人事のように聞こえる。他人事を話しているのは王太子殿下の方なのに。
「それにだ。あの外道が魔導具開発の第一人者だというのも気に入らない」
「それは事実だろう。魔導具開発に関しては筆頭殿を超える人材はいない。いずれ、古代王国時代の技術を再現させて、杖や剣の開発も成功させてしまいそうだ」
「何が人材だ。あの外道の魔導技術や魔導具開発には人道的にも問題がある。いくら契約した上での事だとはいえ、」
「止めて。エルシーも聞いてるのよ!」
王太子殿下とアストル大公子の白熱する会話を、ルビー大公女が止めた。
「悪い、エルシー。腐れ外道の話なんて聞きたくなかったよな」
アストル大公子の謝罪は的外れだ。だって、
「聞いててスッキリしたけど」
「え?」
「だって。王太子殿下も含めて、みんな、あのクズの味方なんだよね」
私は普段、胸の奥に仕舞い込んでいることをこぼす。
「ルベラス嬢、私は別に筆頭殿の味方というわけではない」
「それに『運命の恋』の主人公だからって、みんな、好意的で良い方に取るし」
「私は『運命の恋』のファンではないぞ」
王太子殿下は慌てて弁解し始めた。
それでも、私の愚痴は止まらない。
「最近の『運命の恋』はあれなんでしょ? 運命で結ばれた二人を無情にも死が引き裂くって。私、悪役の死神なんだって」
最上席が一瞬、静かになり、再び騒がしくなる。
「酷い。なんなの、それ!」
「どこの出版だ? それとも劇場か?」
「端から潰していきますわよ!」
「待て。軽はずみなことはするな。創作活動は制限されてないんだ」
私に弁解をしていた王太子殿下は、今度は、沸騰する二人を落ち着かせる方へと動く。
「だからって、エルシーを悲しませて良いのか?」
「良くはないが、あまりにも酷いものは彼女の保護者が黙ってないだろう」
最上席が再び静かになった。
「それはそうね」「それはそうだな」
いや、そこで納得する?
「え、グレイが王都の劇や小説に疎いとは思わないんですか?」
「「あの男に限って絶対にない」」
金眼三人の声が揃った。
「優勝はダイアナ・セイクリウス嬢、王宮魔術師団所属」
突然、決勝が終わったことを知らせるアナウンスが流れた。
「あ」
いつの間にか決勝、終わってた。
「見てなかったな」
アストル大公子の言葉に全員が頷く。
無情にもアナウンスは続いた。
「準備が整い次第、表彰です。王太子殿下より、優勝者に優勝楯が贈られます」
「そういう予定だった」
額に手を当てる王太子殿下を大公子と大公女が追い立てる。
「ほら、行け行け。ユニシス」
「鈍くさいわね」
「感想、きちんと言ってやれよ」
「適当はダメよ!」
「くっ。他人事だと思って」
こうして魔術大会は幕を閉じた。
けっきょく、第三王子。あの場にはいたけど、また個人的な会話はなかったな。
私が魔術大会を思い出して、タルトを食べているとは知らず、ソニアが魔術大会の話を持ち出した。
「ところで、魔術大会は残念でしたわね」
「うぐぐぐぐぐ」
「魔術大会?」
突然のことで会話の前後が分からず、歯噛みする王女殿下を横目で見ながら、私は質問を返す。
「王女殿下が負けて、ダイアナ嬢が優勝したんですわ。て、どうしてご存知ないのかしら? エルシアも見てましたよね?」
「お菓子、食べながら見てたから」
「王女殿下とダイアナ嬢の対戦は決勝でしたけど。まさか、ずっとお菓子を食べていたのではありませんよねぇ?」
「え?! えーーーーっと」
けっきょく、ずっとお菓子を食べていて、ずっとお喋りをしていた。
あの状態で、よく、王太子殿下は講評が出来たものだ。見てなかったのに。
「エルシア」
「えへへへへ」
私はソニアの冷たい視線を、愛想笑いで受け止めてごまかしたのだった。
金眼三人に詰め寄られて、口を割った第三王子。王女殿下が言っていたことを洗いざらい喋らされ、青い顔をさらに青くしている。
まぁ、話では、第三王子も諭して止めたらしいけど。それで止まるような王女殿下ではない。
「あの子も見る目はあるのだけれどね」
「ユニシス、お前の教育が悪いんじゃないか?」
「まったく。リグヌムも大変よね」
アエレウス大公家の二人から、代わる代わる嫌味を浴びせられる王太子殿下。
その時、どっと会場が沸いた。
あー
魔術大会の最中だったっけ。
お菓子を食べてお喋りしながらの仕事なので、すっかり忘れてたわ。
どうやら、準決勝が終わって、決勝の対戦相手が決まったようだ。
「おっと次は決勝だな。見ておかないと」
「話をそらしたな。まぁ、いい」
会場の中央には、二人の魔術師の姿があった。
とはいっても、両方とも魔術大会には不釣り合いなドレス姿。いったい何を考えてあんな格好をしているのか、疑問に思う。
「噂のデルティウンと、あのダイアナ・セイクリウスの対戦ね」
まぁ、この二人なら、あれが普段着になるのかな。
意外にも、ルビー大公女は二人のことを知っているようで、厳しい視線を会場に送っていた。
「ルビーお姉さまも、ダイアナ嬢のことを知ってるんですか?」
「ンフフフフフ。あの子、有名よ」
ゾクッ
ルビー大公女の笑い方に、なんだか、不穏なものを感じる。
先に口を開いたのは、不穏な笑みを浮かべるルビー大公女ではなく、静かな笑みのアストル大公子の方だった。
「俺に、魔力が少なくても気落ちするなとか、言ってきたんだったよな。なぁ。おかしくないか? おかしいよな?」
「そうそう。魔力が多い少ないよりも、人としてどれだけ素敵かの方が大事です、なーーーんて、思ってもいないこと言っちゃってね」
「ルビーには、兄より魔力が多いからと調子に乗るなとか言ってたよな。今思い出しても笑えるよ。ハハハ。笑いすぎて腹が痛いわ」
「あの女、王族や大公家にあからさまに媚び売って。気持ち悪いったらないわ。エルシーはあんな女を見ちゃダメよ!」
ダイアナ嬢の言動が想像以上におかしい。呆れるよりもかわいそうになってきた。
「はぁあ? アストルお兄さまの方が明らかに多いじゃないですか、魔力」
そうなのだ。
アストル大公子とルビー大公女。
二人とも桁外れの魔力を持ってはいるけど、圧倒的にアストル大公子の方が多い。
ダイアナ嬢は何を言っているんだろう。
私は呆気に取られてしまった。
「つまり、その程度なのよ」
ルビー大公女が補足する。
「あの女は《魔力隠蔽》を知らないのよ」
「魔力隠蔽してるのは、三聖の主くらいだけどな。あの女は世の中の広さを知らないんだろうな」
「でしょうね。魔力隠蔽が必要な魔力持ちは、そうそう多くないからね」
さきほどから繰り出されるダイアナ嬢の話題に、王太子殿下も乗ってきた。
「まぁ、そうだな。王族以外では、ルベラス嬢の保護者や筆頭殿くらいか」
「「あの腐れ外道か」」
が、発言の内容が悪すぎて、すぐに雰囲気が悪くなる。
「二人とも落ち着いてくれ。筆頭殿はああ見えても、この国の魔導具開発や魔術研究に大きく貢献している。奥さんのこと以外ではまともなんだ」
「どこがまともだ。エルシーの話を聞いたときは愕然としたぞ」
「それは…………」
「あの外道のせいで、俺たちは危うく再従妹に会えなくなるところだったんだ」
血筋や家系の話をすると面倒なので、ざっぱり省略して説明すると、私とアストル大公子は再従兄妹、私と王太子殿下も再従兄妹、王太子殿下とアストル大公子は従兄弟、ということになる。
平民なのに?
そう、平民なのに。
おかしくて笑いしか出てこない。
私が平民なのは、クズ男の父親が私を家門から除籍して魔塔に捨てたせい。
理由と行動があまりにも酷いということで、クズ男と私を切り離すため、黙認したのはグラディア国王。
連絡を受けた私の実母の実家、ルベル公爵家が私を引き取ろうとタイミングを見計らっていたそうだ。
そこへ保護者が先に、私の後援に名乗り上げ、手続きを即行で済ませてしまったと。
そして私は杖持ちの魔術師、しかも鎮圧のセラなので魔導爵と家門名が与えられたと。
もし、捨てられてなかったら?
私は捨てられる前の家門名、リーブルを名乗って、リーブル魔導伯令嬢だったのだろうか。
それとも直系の後継がいないルベル公爵家に引き取られて、ルベル公爵令嬢になっていたのだろうか。
捨てられなくても、セラフィアスに出会ってセラになっていただろうか。保護者にも出会えていただろうか。
今となってはどうでも良い話だった。
「いまさら、そのことをどうこう言っても始まらんだろう。奥さんのことに関しては最初からおかしいんだから」
王太子殿下の言葉が、なんだか、他人事のように聞こえる。他人事を話しているのは王太子殿下の方なのに。
「それにだ。あの外道が魔導具開発の第一人者だというのも気に入らない」
「それは事実だろう。魔導具開発に関しては筆頭殿を超える人材はいない。いずれ、古代王国時代の技術を再現させて、杖や剣の開発も成功させてしまいそうだ」
「何が人材だ。あの外道の魔導技術や魔導具開発には人道的にも問題がある。いくら契約した上での事だとはいえ、」
「止めて。エルシーも聞いてるのよ!」
王太子殿下とアストル大公子の白熱する会話を、ルビー大公女が止めた。
「悪い、エルシー。腐れ外道の話なんて聞きたくなかったよな」
アストル大公子の謝罪は的外れだ。だって、
「聞いててスッキリしたけど」
「え?」
「だって。王太子殿下も含めて、みんな、あのクズの味方なんだよね」
私は普段、胸の奥に仕舞い込んでいることをこぼす。
「ルベラス嬢、私は別に筆頭殿の味方というわけではない」
「それに『運命の恋』の主人公だからって、みんな、好意的で良い方に取るし」
「私は『運命の恋』のファンではないぞ」
王太子殿下は慌てて弁解し始めた。
それでも、私の愚痴は止まらない。
「最近の『運命の恋』はあれなんでしょ? 運命で結ばれた二人を無情にも死が引き裂くって。私、悪役の死神なんだって」
最上席が一瞬、静かになり、再び騒がしくなる。
「酷い。なんなの、それ!」
「どこの出版だ? それとも劇場か?」
「端から潰していきますわよ!」
「待て。軽はずみなことはするな。創作活動は制限されてないんだ」
私に弁解をしていた王太子殿下は、今度は、沸騰する二人を落ち着かせる方へと動く。
「だからって、エルシーを悲しませて良いのか?」
「良くはないが、あまりにも酷いものは彼女の保護者が黙ってないだろう」
最上席が再び静かになった。
「それはそうね」「それはそうだな」
いや、そこで納得する?
「え、グレイが王都の劇や小説に疎いとは思わないんですか?」
「「あの男に限って絶対にない」」
金眼三人の声が揃った。
「優勝はダイアナ・セイクリウス嬢、王宮魔術師団所属」
突然、決勝が終わったことを知らせるアナウンスが流れた。
「あ」
いつの間にか決勝、終わってた。
「見てなかったな」
アストル大公子の言葉に全員が頷く。
無情にもアナウンスは続いた。
「準備が整い次第、表彰です。王太子殿下より、優勝者に優勝楯が贈られます」
「そういう予定だった」
額に手を当てる王太子殿下を大公子と大公女が追い立てる。
「ほら、行け行け。ユニシス」
「鈍くさいわね」
「感想、きちんと言ってやれよ」
「適当はダメよ!」
「くっ。他人事だと思って」
こうして魔術大会は幕を閉じた。
けっきょく、第三王子。あの場にはいたけど、また個人的な会話はなかったな。
私が魔術大会を思い出して、タルトを食べているとは知らず、ソニアが魔術大会の話を持ち出した。
「ところで、魔術大会は残念でしたわね」
「うぐぐぐぐぐ」
「魔術大会?」
突然のことで会話の前後が分からず、歯噛みする王女殿下を横目で見ながら、私は質問を返す。
「王女殿下が負けて、ダイアナ嬢が優勝したんですわ。て、どうしてご存知ないのかしら? エルシアも見てましたよね?」
「お菓子、食べながら見てたから」
「王女殿下とダイアナ嬢の対戦は決勝でしたけど。まさか、ずっとお菓子を食べていたのではありませんよねぇ?」
「え?! えーーーーっと」
けっきょく、ずっとお菓子を食べていて、ずっとお喋りをしていた。
あの状態で、よく、王太子殿下は講評が出来たものだ。見てなかったのに。
「エルシア」
「えへへへへ」
私はソニアの冷たい視線を、愛想笑いで受け止めてごまかしたのだった。
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