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2 暗黒騎士と鍵穴編
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「という話を聞きました」
午前の巡回業務を終えて報告に戻った私たちを、クストス隊長はホッとした顔で出迎えてくれた。
というのも、つかの間のこと。
報告を聞いて、クストス隊長はさっと表情を堅くする。
「フルヌビの初代の話なら知ってる」
報告前まではタルトの包みを見て、こっそりニコニコしていたのに、今は何かを考え込むような重い表情だ。
「クストス隊長、知ってたなら教えてくださいよ」
「けっきょく、犯人は捕まえられなかったんだよ。魔物の仕業じゃないかとも疑われたけど、決定的な証拠もなくてな。
他にも情報を集めたり、検証したりもしたんだがな」
「分からずじまい?」
「そういうことになった」
フルヌビのお姉さんの言葉が頭の中に蘇ってくる。
「けっきょく、魔物の仕業じゃないかという結論になりました」
残念そうに、それでいて、不安そうに話すお姉さんの姿が忘れられない。
でもこれで、第二騎士団が単純に犯人が魔物だとは断定して、簡単に事件を済ませようとしていなかったことが判明した。
「分からなかった、捕まえられなかったと言うわけにもいかなかっただろうからな」
クストス隊長が私の頭の中のお姉さんを見透かしたように、ぼそっと漏らした。
「当時の事件の資料とか、何か残ってるんですか?」
「第二騎士団に照会しておく。それに再発の心配があるなら、なおのこと、第二騎士団にも報告しとかないといけないな」
クラウドの問いかけに、思い出したような様子のクストス隊長。
第二騎士団。
フルヌビのお姉さんも言っていた。第二騎士団に連絡はしたと。
第三騎士団に配属してまだ二ヶ月目の私は、他の騎士団がどんなところなのか、紙の上の知識しかない。
先月の魔猫騒動で第一騎士団の第三隊とはいっしょに仕事をし、クズ男騒動で近衛騎士団や他の第一騎士団と顔を合わせている。
けれど、第二騎士団は未だにすれ違うことすらない。
「私、第二騎士団て、よく知らないんですけど。どんなところなんですか?」
「エルシアは知らなくていいから」
「あぁ、お前が何かやると大惨事になるから」
「教えるぐらい、いいじゃないですか」
二人して私から何かを隠しているような気配を発しているので、ジロッと睨んで言い返した。
顔を見合わせて、ため息を付くと、仕方なさそうに説明し出す二人。
「第二騎士団は、主に平民出身の騎士で構成されている実力者集団だ」
「平民だから第一騎士団と違って身分は低い。でも、剣の腕は一級の凄腕ばかりですよね」
「あいつら身体だけは鍛えてるからな。とは言っても、うちの団長だって筋肉では負けてないけどな」
「へー、良い筋肉!」
思わず筋肉に反応してしまう私。
「筋肉なら、私の保護者も負けませんよ」
「「あー」」
いや別に筋肉好きではないよ。ないけどね。
でも。
細っとしている男性とガッシリしている男性とどちらが好きかと言われたら、ガッシリだよね。うん。私の保護者も、ガッシリ系だったりはするし。
三聖の展示室を担当しているアルバヴェスペルのおじさんたちは、私の好みを『デカくて厳つくてゴリゴリの筋肉質』だと勘違いしてるようなので、そのうち訂正しておきたい。
そして、私の発言に納得の二人は勝手に想像を膨らませていた。
「魔猫を素手で仕留めるくらいだからな」
「良い筋肉してそうだよな」
「まさか、第二騎士団のような筋肉バカだったりしないよな?」
「「筋肉バカ?」」
クストス隊長の想像は、思わぬ方向に発展した。
「なんですか、それ?」
「筋肉で何でも解決しようとするヤツらのことだ」
「第二騎士団は筋肉バカなんですか?」
今、実力者集団だとか凄腕だとかの話が出たばかりなのに、バカ扱いになるのが不思議で聞き返す。
クラウドも筋肉バカの話は知らなかったらしく、いっしょに答えを待っていた。
クストス隊長はうーんと唸ってから、口を開く。
「第二騎士団の各隊はあだながついていてな、その一つが筋肉隊といって、筋肉至上主義の筋肉騎士集団なんだ」
「うん、意味が分からない」
「うん、エルシアは知らなくていい話のようだな」
しかも、筋肉騎士という言葉は聞いたことがない。
「あいつら、なんでもかんでも筋肉で解決しようとするんだよ。頭の中身まで筋肉で出来ていたりしてな」
「クストス隊長、冗談ですよね?」
筋肉で解決って。じとっと汗が出る。
世の中、腕力だけでどうにかなるような、単純なものではないだろうに。
「努力は筋肉を裏切らない、とか、筋肉こそすべて、とか。真顔で言うような連中だぞ」
「マジですか。想像以上にヤバいですよ」
何を想像していたのは分からないけど、クラウドが驚愕の声をあげた。
私もびっくりだよ。何の努力だよ。何がすべてだよ。プライベートで何か嫌なことでもあって筋肉愛に傾倒した、そんな集団を私は思い浮かべた。
「確かに、男から見ても惚れ惚れするような筋肉なのかもしれないが」
クストス隊長、筋肉は否定しないのか。
「筋肉だけ鍛えてもな。頭の中身も鍛えてもらいたいものだよ」
「鍛えた結果、頭の中身が筋肉になったのでは?」
「クラウド、上手いこと言うな」
「いや、ははははは」
私は二人の会話を見守った。筋肉バカの話題なだけに、バカバカしい。
「で、筋肉の話は後でするとして」
ゴホ
「筋肉話、まだ続くんだ」
「フルヌビの話は看過できないな」
一瞬でクストス隊長の表情が引き締まった。
第五隊は、癖のあるベテラン騎士と配属されたばかりの新人騎士が主となるので、他の隊より、経験や実力に凸凹感がある。
その隊をうまくまとめて仕事をさせているのが、このクストス隊長。
口うるさくては心配性なところはあっても、やっぱり、締めるところは締める。頼りがいのある隊長だと思った。
次の言葉を聞くまでは。
「一ファンとして」
「「そこですか?!」
クストス隊長のやる気には、かなりの私情が混じっていた。
午前の巡回業務を終えて報告に戻った私たちを、クストス隊長はホッとした顔で出迎えてくれた。
というのも、つかの間のこと。
報告を聞いて、クストス隊長はさっと表情を堅くする。
「フルヌビの初代の話なら知ってる」
報告前まではタルトの包みを見て、こっそりニコニコしていたのに、今は何かを考え込むような重い表情だ。
「クストス隊長、知ってたなら教えてくださいよ」
「けっきょく、犯人は捕まえられなかったんだよ。魔物の仕業じゃないかとも疑われたけど、決定的な証拠もなくてな。
他にも情報を集めたり、検証したりもしたんだがな」
「分からずじまい?」
「そういうことになった」
フルヌビのお姉さんの言葉が頭の中に蘇ってくる。
「けっきょく、魔物の仕業じゃないかという結論になりました」
残念そうに、それでいて、不安そうに話すお姉さんの姿が忘れられない。
でもこれで、第二騎士団が単純に犯人が魔物だとは断定して、簡単に事件を済ませようとしていなかったことが判明した。
「分からなかった、捕まえられなかったと言うわけにもいかなかっただろうからな」
クストス隊長が私の頭の中のお姉さんを見透かしたように、ぼそっと漏らした。
「当時の事件の資料とか、何か残ってるんですか?」
「第二騎士団に照会しておく。それに再発の心配があるなら、なおのこと、第二騎士団にも報告しとかないといけないな」
クラウドの問いかけに、思い出したような様子のクストス隊長。
第二騎士団。
フルヌビのお姉さんも言っていた。第二騎士団に連絡はしたと。
第三騎士団に配属してまだ二ヶ月目の私は、他の騎士団がどんなところなのか、紙の上の知識しかない。
先月の魔猫騒動で第一騎士団の第三隊とはいっしょに仕事をし、クズ男騒動で近衛騎士団や他の第一騎士団と顔を合わせている。
けれど、第二騎士団は未だにすれ違うことすらない。
「私、第二騎士団て、よく知らないんですけど。どんなところなんですか?」
「エルシアは知らなくていいから」
「あぁ、お前が何かやると大惨事になるから」
「教えるぐらい、いいじゃないですか」
二人して私から何かを隠しているような気配を発しているので、ジロッと睨んで言い返した。
顔を見合わせて、ため息を付くと、仕方なさそうに説明し出す二人。
「第二騎士団は、主に平民出身の騎士で構成されている実力者集団だ」
「平民だから第一騎士団と違って身分は低い。でも、剣の腕は一級の凄腕ばかりですよね」
「あいつら身体だけは鍛えてるからな。とは言っても、うちの団長だって筋肉では負けてないけどな」
「へー、良い筋肉!」
思わず筋肉に反応してしまう私。
「筋肉なら、私の保護者も負けませんよ」
「「あー」」
いや別に筋肉好きではないよ。ないけどね。
でも。
細っとしている男性とガッシリしている男性とどちらが好きかと言われたら、ガッシリだよね。うん。私の保護者も、ガッシリ系だったりはするし。
三聖の展示室を担当しているアルバヴェスペルのおじさんたちは、私の好みを『デカくて厳つくてゴリゴリの筋肉質』だと勘違いしてるようなので、そのうち訂正しておきたい。
そして、私の発言に納得の二人は勝手に想像を膨らませていた。
「魔猫を素手で仕留めるくらいだからな」
「良い筋肉してそうだよな」
「まさか、第二騎士団のような筋肉バカだったりしないよな?」
「「筋肉バカ?」」
クストス隊長の想像は、思わぬ方向に発展した。
「なんですか、それ?」
「筋肉で何でも解決しようとするヤツらのことだ」
「第二騎士団は筋肉バカなんですか?」
今、実力者集団だとか凄腕だとかの話が出たばかりなのに、バカ扱いになるのが不思議で聞き返す。
クラウドも筋肉バカの話は知らなかったらしく、いっしょに答えを待っていた。
クストス隊長はうーんと唸ってから、口を開く。
「第二騎士団の各隊はあだながついていてな、その一つが筋肉隊といって、筋肉至上主義の筋肉騎士集団なんだ」
「うん、意味が分からない」
「うん、エルシアは知らなくていい話のようだな」
しかも、筋肉騎士という言葉は聞いたことがない。
「あいつら、なんでもかんでも筋肉で解決しようとするんだよ。頭の中身まで筋肉で出来ていたりしてな」
「クストス隊長、冗談ですよね?」
筋肉で解決って。じとっと汗が出る。
世の中、腕力だけでどうにかなるような、単純なものではないだろうに。
「努力は筋肉を裏切らない、とか、筋肉こそすべて、とか。真顔で言うような連中だぞ」
「マジですか。想像以上にヤバいですよ」
何を想像していたのは分からないけど、クラウドが驚愕の声をあげた。
私もびっくりだよ。何の努力だよ。何がすべてだよ。プライベートで何か嫌なことでもあって筋肉愛に傾倒した、そんな集団を私は思い浮かべた。
「確かに、男から見ても惚れ惚れするような筋肉なのかもしれないが」
クストス隊長、筋肉は否定しないのか。
「筋肉だけ鍛えてもな。頭の中身も鍛えてもらいたいものだよ」
「鍛えた結果、頭の中身が筋肉になったのでは?」
「クラウド、上手いこと言うな」
「いや、ははははは」
私は二人の会話を見守った。筋肉バカの話題なだけに、バカバカしい。
「で、筋肉の話は後でするとして」
ゴホ
「筋肉話、まだ続くんだ」
「フルヌビの話は看過できないな」
一瞬でクストス隊長の表情が引き締まった。
第五隊は、癖のあるベテラン騎士と配属されたばかりの新人騎士が主となるので、他の隊より、経験や実力に凸凹感がある。
その隊をうまくまとめて仕事をさせているのが、このクストス隊長。
口うるさくては心配性なところはあっても、やっぱり、締めるところは締める。頼りがいのある隊長だと思った。
次の言葉を聞くまでは。
「一ファンとして」
「「そこですか?!」
クストス隊長のやる気には、かなりの私情が混じっていた。
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