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1 王女殿下の魔猫編
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嫌な予感は重ねて現実となった。
「そういうわけで、すべてはルベラス君の頑張りにかかっているんです」
「なんで私?!」
元凶が、あのクズ男だったとは。
そのクズ男を私がどうにかしないといけないだなんて、最悪過ぎる。
誓約もあるし、さすがに暴れることはしないけど、私の気分はどんよりから、げんなりしたものになった。
はぁ。
私がため息をつく横で、律儀にもクラウドが話を簡単にまとめている。
「王宮魔術師団の筆頭魔術師殿が、奥さんの命日に、奥さんの死を思い出して、悲しみ過ぎて魔力を暴走させている、か」
たったそれだけのことに、毎年たくさんの人が振り回されていると思うと、げんなりを通り越して、うんざりしてきた。
「バカバカしすぎて言葉がないわ」
「バカバカしいは言い過ぎだろ」
私をたしなめるクラウド。
「筆頭魔術師殿は愛妻家で有名な人だし。奥さんのことを死ぬほど愛していて、溺愛ぶりは知らない人がいないくらいだ。
それに『運命の恋』の主人公なんだぞ、知らないのか?」
「あー。『運命の恋』ねー」
知ってる。ムチャクチャ知ってる。おかげで私がどんな目にあったと思ってんのよ。
でもまぁ、そんなことをクラウドに八つ当たりしても仕方がないことも、私は知っていた。
だから、軽く返事をするだけ。
当のクラウドはなんだか一人で盛り上がっている。
「筆頭殿は、結婚前も後も奥さんのことをとてもとても大事にしていてな。世の中の女性はみんな、羨ましがっていたって。
上の姉さんがやっぱり羨ましそうにして言ってたよ」
ふーん、と聞き流すところに、クラウドが個人情報をぶち込んできた。
「クラウド、お姉さんいるの?!」
初耳だ。兄はいるって聞いてたけど、姉の話は初耳だった。私がビックリしている様子を見て、事も無げにクラウドは頷く。
「二人な。上の姉さんは同僚の騎士と結婚して家門を離れたけど。二人とも『運命の恋』のファンだ。
ま、上の姉さんは自分の結婚のことも『この出会いは運命だった』と無理やり言い張って、みんなから白い目で見られてたっけな」
「まさかクラウドも『運命の恋』のファンだとか?」
「いや、まぁ、憧れはあるにはあるが、現実は現実。その辺は割り切っている。姉さんと違って。
現実は夢物語のようなものばかりではないからこそ、『運命の恋』が人気なんだしな」
じとーっとした目で見つめられ、落ち着かない様子。ファンであることは認めたよね。
クラウドも、私が出会ったことがある他のファンの人たちも、ごく普通の人たちばかりだ。
『運命の恋』が夢物語のようだと言って憧れている。『運命の恋』は現実であって夢物語ではないのに。
みんなにとっては『運命の恋』の現実部分はどうでもいいことなんだと、改めて思い知らされる。
みんなが好きなのは『運命の恋』の夢物語の部分。奥さんを溺愛する主人公のお話だ。
私は『運命の恋』の現実部分。お話には邪魔だから切り捨てられたし、みんな、興味すらない。
幼い娘を捨てるようなクズでも、悲しいからと暴れるようなカスでも、主人公に向けられる目は温かく、誰も非難しない。建物がボロボロで、ケガ人が出る被害まで出しているにも関わらず。
みんなにとって、主人公は、運命の恋の相手を失ったかわいそうな主人公なんだ。
だからだろうか。
私はクラウドに意地悪なことを言ってみたくなった。
「でも、うまくいったら『運命』で、うまくいかなかったら『運命じゃなかった』って、ただ言ってるだけでしょ?」
「お前、そういうとこ、冷めてるよな」
ビックリしたように目を大きく見開いて、クラウドは私を見た。
「事実だし」
素っ気なく返す。
「まぁ、確かに。筆頭殿の奥さんは元々は別な男の婚約者で、けっきょく、そっちの方とはうまくいかなくて。『運命じゃなかった』ってなったからな」
予想外に、クラウドはあっさり私の意見を受け止め、淡々と返してきた。
だから私も、ついつい本音がこぼれる。
「『運命』だとか『真実』だとか、耳障りの良い言葉を使って、キラキラしたものに加工してるだけよね。
現実はそんなにキラキラなんてしてないわよ。もっと生臭くてドロドロしていて汚いものだわ」
「お前、何かこじらせてないか?」
なんか残念なものを見るような感じのクラウド。
残念なヤツで結構。すでに実の親から残念認定されてる私に怖いものはない。
私が言い返す直前で、パシアヌス様が割って入った。
「まぁまぁ、ルベラス君にはルベラス君の恋愛観や結婚観があるんでしょうから」
言葉通り、身体を私とクラウドの間に入れて、距離を取らせようと必死になっている。騎士のクラウドを魔術師の力で押しても、びくともしてないけど。
クラウドはぐいぐいと押すパシアヌス様を気にもせず、逆にパシアヌス様をやんわりと押し返した。質問をしながら。
「それで、どうして、今回の話が注意事項に引っかかるんですか? けっきょく、原因は筆頭殿の暴走ってことですよね?」
「…………注意事項その四」
パシアヌス様はクラウドに押されふらふらっとよろけて、なんとか踏みとどまる。
ところで、その、注意事項って何?
言いたいことが顔に出てしまったのか、思わず袖を引っ張ったのが合図になったのか。
クラウドが「言うなとは言われてないしな」とボソッとつぶやいた。
「この前、団長に呼び出されて説明されたんだよ。エルシアの反省文を増やさないための注意事項ってのを」
「反省文は、増やしたくて増えてるわけじゃないから」
「だから、問題視されてるんだろ」
思っていた以上にとんでもないヤツ扱いされてる。でも、言い返せない。
私は続きを促す。
「で? 注意事項って?」
「エルシアを怒らせない、実の親の話はしない、展示室でのことは口外しない、詮索しない、の四つ」
「あー、なるほど」
悔しいことに、要点は押さえられてる。注意事項を作ったのはヴァンフェルム団長辺りかな。
あっさりと納得して引き下がった私を見て、クラウドが焦った様子を見せた。
「いや、この注意事項で納得するのか?」
「クラウドは知らないんだっけ?」
「何を?」
「私の実の親の話」
「エルシアが魔塔の孤児院出身だってのは知ってる」
クラウドが憧れる『運命の恋』のかわいそうな主人公が捨てた娘だと知ったら、クラウドは私のことをどう思うんだろう。
事実を知っても、主人公の味方をして主人公の肩を持つのだろうか。それとも、そんなことがあるはずないと否定するのだろうか。
「いや、黙り込まれると怖いんだけど」
黙り込んでしまった私を見て、クラウドはさらに焦った様子を見せていた。
そこへ。
「うるさいわね! あなたたちの魔力が少ないせいでしょ!」
王女殿下のキャンキャンとわめく大声が聞こえてくる。
今度はいったい何事?
私もクラウドも、そして第三騎士団の魔術師全員が王女殿下の声が聞こえる方に顔を向けた。
「そういうわけで、すべてはルベラス君の頑張りにかかっているんです」
「なんで私?!」
元凶が、あのクズ男だったとは。
そのクズ男を私がどうにかしないといけないだなんて、最悪過ぎる。
誓約もあるし、さすがに暴れることはしないけど、私の気分はどんよりから、げんなりしたものになった。
はぁ。
私がため息をつく横で、律儀にもクラウドが話を簡単にまとめている。
「王宮魔術師団の筆頭魔術師殿が、奥さんの命日に、奥さんの死を思い出して、悲しみ過ぎて魔力を暴走させている、か」
たったそれだけのことに、毎年たくさんの人が振り回されていると思うと、げんなりを通り越して、うんざりしてきた。
「バカバカしすぎて言葉がないわ」
「バカバカしいは言い過ぎだろ」
私をたしなめるクラウド。
「筆頭魔術師殿は愛妻家で有名な人だし。奥さんのことを死ぬほど愛していて、溺愛ぶりは知らない人がいないくらいだ。
それに『運命の恋』の主人公なんだぞ、知らないのか?」
「あー。『運命の恋』ねー」
知ってる。ムチャクチャ知ってる。おかげで私がどんな目にあったと思ってんのよ。
でもまぁ、そんなことをクラウドに八つ当たりしても仕方がないことも、私は知っていた。
だから、軽く返事をするだけ。
当のクラウドはなんだか一人で盛り上がっている。
「筆頭殿は、結婚前も後も奥さんのことをとてもとても大事にしていてな。世の中の女性はみんな、羨ましがっていたって。
上の姉さんがやっぱり羨ましそうにして言ってたよ」
ふーん、と聞き流すところに、クラウドが個人情報をぶち込んできた。
「クラウド、お姉さんいるの?!」
初耳だ。兄はいるって聞いてたけど、姉の話は初耳だった。私がビックリしている様子を見て、事も無げにクラウドは頷く。
「二人な。上の姉さんは同僚の騎士と結婚して家門を離れたけど。二人とも『運命の恋』のファンだ。
ま、上の姉さんは自分の結婚のことも『この出会いは運命だった』と無理やり言い張って、みんなから白い目で見られてたっけな」
「まさかクラウドも『運命の恋』のファンだとか?」
「いや、まぁ、憧れはあるにはあるが、現実は現実。その辺は割り切っている。姉さんと違って。
現実は夢物語のようなものばかりではないからこそ、『運命の恋』が人気なんだしな」
じとーっとした目で見つめられ、落ち着かない様子。ファンであることは認めたよね。
クラウドも、私が出会ったことがある他のファンの人たちも、ごく普通の人たちばかりだ。
『運命の恋』が夢物語のようだと言って憧れている。『運命の恋』は現実であって夢物語ではないのに。
みんなにとっては『運命の恋』の現実部分はどうでもいいことなんだと、改めて思い知らされる。
みんなが好きなのは『運命の恋』の夢物語の部分。奥さんを溺愛する主人公のお話だ。
私は『運命の恋』の現実部分。お話には邪魔だから切り捨てられたし、みんな、興味すらない。
幼い娘を捨てるようなクズでも、悲しいからと暴れるようなカスでも、主人公に向けられる目は温かく、誰も非難しない。建物がボロボロで、ケガ人が出る被害まで出しているにも関わらず。
みんなにとって、主人公は、運命の恋の相手を失ったかわいそうな主人公なんだ。
だからだろうか。
私はクラウドに意地悪なことを言ってみたくなった。
「でも、うまくいったら『運命』で、うまくいかなかったら『運命じゃなかった』って、ただ言ってるだけでしょ?」
「お前、そういうとこ、冷めてるよな」
ビックリしたように目を大きく見開いて、クラウドは私を見た。
「事実だし」
素っ気なく返す。
「まぁ、確かに。筆頭殿の奥さんは元々は別な男の婚約者で、けっきょく、そっちの方とはうまくいかなくて。『運命じゃなかった』ってなったからな」
予想外に、クラウドはあっさり私の意見を受け止め、淡々と返してきた。
だから私も、ついつい本音がこぼれる。
「『運命』だとか『真実』だとか、耳障りの良い言葉を使って、キラキラしたものに加工してるだけよね。
現実はそんなにキラキラなんてしてないわよ。もっと生臭くてドロドロしていて汚いものだわ」
「お前、何かこじらせてないか?」
なんか残念なものを見るような感じのクラウド。
残念なヤツで結構。すでに実の親から残念認定されてる私に怖いものはない。
私が言い返す直前で、パシアヌス様が割って入った。
「まぁまぁ、ルベラス君にはルベラス君の恋愛観や結婚観があるんでしょうから」
言葉通り、身体を私とクラウドの間に入れて、距離を取らせようと必死になっている。騎士のクラウドを魔術師の力で押しても、びくともしてないけど。
クラウドはぐいぐいと押すパシアヌス様を気にもせず、逆にパシアヌス様をやんわりと押し返した。質問をしながら。
「それで、どうして、今回の話が注意事項に引っかかるんですか? けっきょく、原因は筆頭殿の暴走ってことですよね?」
「…………注意事項その四」
パシアヌス様はクラウドに押されふらふらっとよろけて、なんとか踏みとどまる。
ところで、その、注意事項って何?
言いたいことが顔に出てしまったのか、思わず袖を引っ張ったのが合図になったのか。
クラウドが「言うなとは言われてないしな」とボソッとつぶやいた。
「この前、団長に呼び出されて説明されたんだよ。エルシアの反省文を増やさないための注意事項ってのを」
「反省文は、増やしたくて増えてるわけじゃないから」
「だから、問題視されてるんだろ」
思っていた以上にとんでもないヤツ扱いされてる。でも、言い返せない。
私は続きを促す。
「で? 注意事項って?」
「エルシアを怒らせない、実の親の話はしない、展示室でのことは口外しない、詮索しない、の四つ」
「あー、なるほど」
悔しいことに、要点は押さえられてる。注意事項を作ったのはヴァンフェルム団長辺りかな。
あっさりと納得して引き下がった私を見て、クラウドが焦った様子を見せた。
「いや、この注意事項で納得するのか?」
「クラウドは知らないんだっけ?」
「何を?」
「私の実の親の話」
「エルシアが魔塔の孤児院出身だってのは知ってる」
クラウドが憧れる『運命の恋』のかわいそうな主人公が捨てた娘だと知ったら、クラウドは私のことをどう思うんだろう。
事実を知っても、主人公の味方をして主人公の肩を持つのだろうか。それとも、そんなことがあるはずないと否定するのだろうか。
「いや、黙り込まれると怖いんだけど」
黙り込んでしまった私を見て、クラウドはさらに焦った様子を見せていた。
そこへ。
「うるさいわね! あなたたちの魔力が少ないせいでしょ!」
王女殿下のキャンキャンとわめく大声が聞こえてくる。
今度はいったい何事?
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