28 / 247
1 王女殿下の魔猫編
3-3
しおりを挟む
「アキュシーザ、ミレニアが大変なんだ」
「アキュシーザ、子どもなんて産ませるんじゃなかったよ」
「アキュシーザ、あの子どものせいでミレニアが」
あのクズ男が、何かにつけて話しかけていた相手がアキュシーザだ。
あの杖に『氷雪のアキュシーザ』なんていう大層な名前があることは、後になって聞いた。
年に何回も会わないというのに、クズ男は、必ず、私の前でそんな言葉を繰り返していて。
アキュシーザは幼い私の前でも人型に顕現はしていたけど、主の娘を気遣ったのか、普通の人間には聞こえない言葉で返事をしていた。
基本的にアキュシーザは主に従順だったのだ。
「アキュシーザ、すべてが解決する方法が見つかったよ」
クズ男がそう言って大喜びしていたときも、
《我が主、本当によろしいのですね?》
と、確認しただけだったから。
私は、七歳になりたての私の記憶を掘り起こした。
七歳の誕生日の日に初めての外出。それも偉大な魔術師である自分の父親といっしょに。
七歳の私と同じく、何も知らない使用人のマリネが私をかわいく着飾らせてくれたっけ。
「さぁ、ついた。アキュシーザ、その子を連れてこい。行くぞ」
「さぁ、行きますよ」
アキュシーザが、父親の代わりに私の手を握る。
ひんやり冷たい手。
アキュシーザが人間ではなく杖精であることは、家庭教師のフィリンナ先生から聞いていたので知っていた。
このとき初めてアキュシーザの手に触れて、杖精の手は冷たいものだと思い込んでしまったんだっけ。
嫌な記憶なのに、思いのほか、何も感じない。淡々と思い出せる。
「ここはどこ? お出かけなんて、私、初めてで」
「魔塔ですよ。学院に属さない魔術師が研究や教育を行っているところです」
「魔塔?」
「そうです。魔塔というのは他に役割があって…………」
初めての外出に思いがけないとこらへ連れてこられた七歳の私。
アキュシーザは、戸惑う私に冷ややかに説明した。私の父親でアキュシーザの主の呼び声に邪魔されるまで。
「アキュシーザ、遅い」
「さぁ、急ぎますよ」
アキュシーザはいつも主に従順だったのだ。
魔塔に入り、ドカドカと勝手に歩き回る父親。
私はアキュシーザに手を引かれ、小走りにその後をついていった。
魔塔は円柱状の建物で、上中下で建物の直径が変わる。上の階は細く、下の階は太くなっていた。
太さが違うだけでなく、階層ごとに役割があり、下階層は生活空間、上階層は研究機関、中階層は管理職や事務職が集まる空間になっている。
父親が向かったのは、その中階層。
とある部屋の前に来ると、ノックもせずに扉を開けた。
「ジェイ! 来てやったぞ!」
「なんだ、ディルス。騒々しい。しかし、久しぶりだな」
そこにいたのは、ジェイ・リベータス。魔塔の塔主だった。
父親と同年齢で塔主を務めるくらいなので、さぞかし優秀かと思ったら、高齢の先輩が事務職や対外業務を押しつけるために、就任させられたんだと。疲れたように話していた。
そのリベータス塔主は、父親の突然の訪問にも驚くことなく、穏やかに応対する。
「資金援助はたっぷりしているだろ」
「顔を出すのは久しぶりじゃないか」
「俺の愛するミレニアの体調が優れないんだ。仕事以外の時間はミレニアに使うべきだと思わないか?」
「まったく。溺愛ぶりも相変わらずだな」
「当然だろ。だいたい俺のミレニアはな…………」
父親と塔主の会話を、私は部屋の隅の方で聞いていた。邪魔だと怒られないように。
しばらくして、塔主が私の方に目を向けた。穏やかで優しそうな金色の瞳が、私をじっと見つめる。
「そうかそうか、それでそっちはお前の娘だろ? いっしょに連れてくるとはいったいここに何の用だ?」
「あぁ、頼みがあったんだ。アキュシーザ、こっちに連れてこい」
塔主にじっと見つめられ、居心地の悪さを感じながら、私は頭を下げた。
「初めまして。エルシア・リーブルです」
「頼みってその子のことでか?」
「まさか。愛するミレニアのことでだよ」
「分かった分かった。それで何だ?」
「俺のミレニアは今、療養中でな。ミレニアの療養の邪魔になるから、こいつをここの孤児院で引き取ってほしい」
元々静かな部屋が、さらに静まり返ったような気がした。
「…………は? 冗談だろ」
「お父さま?」
私は声を絞り出すのがやっと。
勝手に喋ったら怒られるかもしれない。そんなことを思うこともなく、声を絞り出した。
何か喋らないと、本当にここに置いていかれてしまう。そんな恐怖が私を包み込む。
でも、それ以上の言葉は私の口から出なかった。私はガクガクと震えながら、二人の会話を聞く。
「俺の家にはミレニアがいればいいから」
「あのな、ディルス。魔塔の孤児院は、魔力がある子どもを引き取ってはいるが。それはあくまでも、育てる親がいない子どもだけだ」
「捨てられた子どもも、引き取ってるだろ?」
「いや、それはそうだが。問題を抱えている家庭の子どもとかだし」
「うちも大いに問題があるんだ。俺のミレニアは療養に専念しないといけないんだよ。ミレニアに何かあったら、大変だろ」
「どういう理屈だよ」
呑気に笑って話をする父親と違い、塔主は穏やかさを捨てて、怒っていた。
「確か、七歳から直接ここに入れるんだったよな。条件は七歳で将来が期待できるくらいの魔力持ち。
こいつ、やっと今日、七歳になったんだよ」
「お前、本気か?!」
とうとう、塔主は父親に向かって怒鳴りだした。静かな部屋に塔主の声が響く。
「除籍申請の書類なら、ほら、もう揃ってる。これでこいつは孤児だ。問題ないだろう?」
アキュシーザが封筒を取り出し、塔主の前で中に入っているものを広げた。
塔主は広げられた紙をバッとつかみ取ると、一枚一枚、食い入るように眺める。
そして、ため息をついた。
「お前…………」
「あぁ、寄付金か。それも用意してある」
アキュシーザが今度は小さな袋を取り出した。中身を確認した塔主はまたもや、ため息をついた。
「お前。これだけの金があれば、誰かに依頼して、子どもの面倒を丸ごとみてもらうことだって…………」
塔主の話を、父親が遮る。
「ミレニアの療養の邪魔になるって言ってるだろ。僕はミレニアがいればいいんだ。
それに、黒髪の子どもなんて、僕とミレニアの子どもじゃない」
説得しても変わりはないと思ったのか、塔主が覚悟を決めたように話を切り出す。
「これの他にも署名してもらう書類があるし、貴族の除籍や親権の放棄は王室へ報告する義務がある。それは分かってるな?」
塔主がじっくりと念を押すように伝えた言葉は、父親に軽く受け取られた。
「署名すれば、後はやってもらえるんだろう?」
私はガクガクと震えたまま、二人の会話を聞いていた。
そんな私の横で、アキュシーザもただ黙って、自分の主の姿を見守るだけだった。
「アキュシーザ、子どもなんて産ませるんじゃなかったよ」
「アキュシーザ、あの子どものせいでミレニアが」
あのクズ男が、何かにつけて話しかけていた相手がアキュシーザだ。
あの杖に『氷雪のアキュシーザ』なんていう大層な名前があることは、後になって聞いた。
年に何回も会わないというのに、クズ男は、必ず、私の前でそんな言葉を繰り返していて。
アキュシーザは幼い私の前でも人型に顕現はしていたけど、主の娘を気遣ったのか、普通の人間には聞こえない言葉で返事をしていた。
基本的にアキュシーザは主に従順だったのだ。
「アキュシーザ、すべてが解決する方法が見つかったよ」
クズ男がそう言って大喜びしていたときも、
《我が主、本当によろしいのですね?》
と、確認しただけだったから。
私は、七歳になりたての私の記憶を掘り起こした。
七歳の誕生日の日に初めての外出。それも偉大な魔術師である自分の父親といっしょに。
七歳の私と同じく、何も知らない使用人のマリネが私をかわいく着飾らせてくれたっけ。
「さぁ、ついた。アキュシーザ、その子を連れてこい。行くぞ」
「さぁ、行きますよ」
アキュシーザが、父親の代わりに私の手を握る。
ひんやり冷たい手。
アキュシーザが人間ではなく杖精であることは、家庭教師のフィリンナ先生から聞いていたので知っていた。
このとき初めてアキュシーザの手に触れて、杖精の手は冷たいものだと思い込んでしまったんだっけ。
嫌な記憶なのに、思いのほか、何も感じない。淡々と思い出せる。
「ここはどこ? お出かけなんて、私、初めてで」
「魔塔ですよ。学院に属さない魔術師が研究や教育を行っているところです」
「魔塔?」
「そうです。魔塔というのは他に役割があって…………」
初めての外出に思いがけないとこらへ連れてこられた七歳の私。
アキュシーザは、戸惑う私に冷ややかに説明した。私の父親でアキュシーザの主の呼び声に邪魔されるまで。
「アキュシーザ、遅い」
「さぁ、急ぎますよ」
アキュシーザはいつも主に従順だったのだ。
魔塔に入り、ドカドカと勝手に歩き回る父親。
私はアキュシーザに手を引かれ、小走りにその後をついていった。
魔塔は円柱状の建物で、上中下で建物の直径が変わる。上の階は細く、下の階は太くなっていた。
太さが違うだけでなく、階層ごとに役割があり、下階層は生活空間、上階層は研究機関、中階層は管理職や事務職が集まる空間になっている。
父親が向かったのは、その中階層。
とある部屋の前に来ると、ノックもせずに扉を開けた。
「ジェイ! 来てやったぞ!」
「なんだ、ディルス。騒々しい。しかし、久しぶりだな」
そこにいたのは、ジェイ・リベータス。魔塔の塔主だった。
父親と同年齢で塔主を務めるくらいなので、さぞかし優秀かと思ったら、高齢の先輩が事務職や対外業務を押しつけるために、就任させられたんだと。疲れたように話していた。
そのリベータス塔主は、父親の突然の訪問にも驚くことなく、穏やかに応対する。
「資金援助はたっぷりしているだろ」
「顔を出すのは久しぶりじゃないか」
「俺の愛するミレニアの体調が優れないんだ。仕事以外の時間はミレニアに使うべきだと思わないか?」
「まったく。溺愛ぶりも相変わらずだな」
「当然だろ。だいたい俺のミレニアはな…………」
父親と塔主の会話を、私は部屋の隅の方で聞いていた。邪魔だと怒られないように。
しばらくして、塔主が私の方に目を向けた。穏やかで優しそうな金色の瞳が、私をじっと見つめる。
「そうかそうか、それでそっちはお前の娘だろ? いっしょに連れてくるとはいったいここに何の用だ?」
「あぁ、頼みがあったんだ。アキュシーザ、こっちに連れてこい」
塔主にじっと見つめられ、居心地の悪さを感じながら、私は頭を下げた。
「初めまして。エルシア・リーブルです」
「頼みってその子のことでか?」
「まさか。愛するミレニアのことでだよ」
「分かった分かった。それで何だ?」
「俺のミレニアは今、療養中でな。ミレニアの療養の邪魔になるから、こいつをここの孤児院で引き取ってほしい」
元々静かな部屋が、さらに静まり返ったような気がした。
「…………は? 冗談だろ」
「お父さま?」
私は声を絞り出すのがやっと。
勝手に喋ったら怒られるかもしれない。そんなことを思うこともなく、声を絞り出した。
何か喋らないと、本当にここに置いていかれてしまう。そんな恐怖が私を包み込む。
でも、それ以上の言葉は私の口から出なかった。私はガクガクと震えながら、二人の会話を聞く。
「俺の家にはミレニアがいればいいから」
「あのな、ディルス。魔塔の孤児院は、魔力がある子どもを引き取ってはいるが。それはあくまでも、育てる親がいない子どもだけだ」
「捨てられた子どもも、引き取ってるだろ?」
「いや、それはそうだが。問題を抱えている家庭の子どもとかだし」
「うちも大いに問題があるんだ。俺のミレニアは療養に専念しないといけないんだよ。ミレニアに何かあったら、大変だろ」
「どういう理屈だよ」
呑気に笑って話をする父親と違い、塔主は穏やかさを捨てて、怒っていた。
「確か、七歳から直接ここに入れるんだったよな。条件は七歳で将来が期待できるくらいの魔力持ち。
こいつ、やっと今日、七歳になったんだよ」
「お前、本気か?!」
とうとう、塔主は父親に向かって怒鳴りだした。静かな部屋に塔主の声が響く。
「除籍申請の書類なら、ほら、もう揃ってる。これでこいつは孤児だ。問題ないだろう?」
アキュシーザが封筒を取り出し、塔主の前で中に入っているものを広げた。
塔主は広げられた紙をバッとつかみ取ると、一枚一枚、食い入るように眺める。
そして、ため息をついた。
「お前…………」
「あぁ、寄付金か。それも用意してある」
アキュシーザが今度は小さな袋を取り出した。中身を確認した塔主はまたもや、ため息をついた。
「お前。これだけの金があれば、誰かに依頼して、子どもの面倒を丸ごとみてもらうことだって…………」
塔主の話を、父親が遮る。
「ミレニアの療養の邪魔になるって言ってるだろ。僕はミレニアがいればいいんだ。
それに、黒髪の子どもなんて、僕とミレニアの子どもじゃない」
説得しても変わりはないと思ったのか、塔主が覚悟を決めたように話を切り出す。
「これの他にも署名してもらう書類があるし、貴族の除籍や親権の放棄は王室へ報告する義務がある。それは分かってるな?」
塔主がじっくりと念を押すように伝えた言葉は、父親に軽く受け取られた。
「署名すれば、後はやってもらえるんだろう?」
私はガクガクと震えたまま、二人の会話を聞いていた。
そんな私の横で、アキュシーザもただ黙って、自分の主の姿を見守るだけだった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
【1/1取り下げ予定】妹なのに氷属性のお義兄様からなぜか溺愛されてます(旧題 本当の妹だと言われても、お義兄様は渡したくありません!)
gacchi
恋愛
事情があって公爵家に養女として引き取られたシルフィーネ。生まれが子爵家ということで見下されることも多いが、公爵家には優しく迎え入れられている。特に義兄のジルバードがいるから公爵令嬢にふさわしくなろうと頑張ってこれた。学園に入学する日、お義兄様と一緒に馬車から降りると、実の妹だというミーナがあらわれた。「初めまして!お兄様!」その日からジルバードに大事にされるのは本当の妹の私のはずだ、どうして私の邪魔をするのと、何もしていないのにミーナに責められることになるのだが…。電子書籍化のため、1/1取り下げ予定です。1/2エンジェライト文庫より電子書籍化します。
断罪された挙句に執着系騎士様と支配系教皇様に目をつけられて人生諸々詰んでる悪役令嬢とは私の事です。
甘寧
恋愛
断罪の最中に前世の記憶が蘇ったベルベット。
ここは乙女ゲームの世界で自分がまさに悪役令嬢の立場で、ヒロインは王子ルートを攻略し、無事に断罪まで来た所だと分かった。ベルベットは大人しく断罪を受け入れ国外追放に。
──……だが、追放先で攻略対象者である教皇のロジェを拾い、更にはもう一人の対象者である騎士団長のジェフリーまでがことある事にベルベットの元を訪れてくるようになる。
ゲームからは完全に外れたはずなのに、悪役令嬢と言うフラグが今だに存在している気がして仕方がないベルベットは、平穏な第二の人生の為に何とかロジェとジェフリーと関わりを持たないように逃げまくるベルベット。
しかし、その行動が裏目に出てロジェとジェフリーの執着が増していく。
そんな折、何者かがヒロインである聖女を使いベルベットの命を狙っていることが分かる。そして、このゲームには隠された裏設定がある事も分かり……
独占欲の強い二人に振り回されるベルベットの結末はいかに?
※完全に作者の趣味です。
[連載中]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@異世界恋愛ざまぁ連載
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
平凡令嬢の婚活事情〜あの人だけは、絶対ナイから!〜
本見りん
恋愛
「……だから、ミランダは無理だって!!」
王立学園に通う、ミランダ シュミット伯爵令嬢17歳。
偶然通りかかった学園の裏庭でミランダ本人がここにいるとも知らず噂しているのはこの学園の貴族令息たち。
……彼らは、決して『高嶺の花ミランダ』として噂している訳ではない。
それは、ミランダが『平凡令嬢』だから。
いつからか『平凡令嬢』と噂されるようになっていたミランダ。『絶賛婚約者募集中』の彼女にはかなり不利な状況。
チラリと向こうを見てみれば、1人の女子生徒に3人の男子学生が。あちらも良くない噂の方々。
……ミランダは、『あの人達だけはナイ!』と思っていだのだが……。
3万字少しの短編です。『完結保証』『ハッピーエンド』です!
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
王太子妃、毒薬を飲まされ意識不明中です。
ゼライス黒糖
恋愛
王太子妃のヘレンは気がつくと幽体離脱して幽霊になっていた。そして自分が毒殺されかけたことがわかった。犯人探しを始めたヘレンだったが・・・。
この契約結婚は依頼につき〜依頼された悪役令嬢なのに、なぜか潔癖公爵様に溺愛されています!〜
海空里和
恋愛
まるで物語に出てくる「悪役令嬢」のようだと悪評のあるアリアは、魔法省局長で公爵の爵位を継いだフレディ・ローレンと契約結婚をした。フレディは潔癖で女嫌いと有名。煩わしい社交シーズン中の虫除けとしてアリアが彼の義兄でもある宰相に依頼されたのだ。
噂を知っていたフレディは、アリアを軽蔑しながらも違和感を抱く。そして初夜のベッドの上で待っていたのは、「悪役令嬢」のアリアではなく、フレディの初恋の人だった。
「私は悪役令嬢「役」を依頼されて来ました」
「「役」?! 役って何だ?!」
悪役令嬢になることでしか自分の価値を見出だせないアリアと、彼女にしか触れることの出来ない潔癖なフレディ。
溺愛したいフレディとそれをお仕事だと勘違いするアリアのすれ違いラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる