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7 帝国動乱編
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ゆるゆると私の身体から冷気が漏れ出す。
「ラウはトカゲじゃないし、薄汚くない」
同時に私の口からも言葉が漏れた。
「薄汚いのはそっちでしょう」
私の身体から漏れ出す冷気はどんどん強くなる。肌寒さは感じない。
ところで私って冷気なんて出せたっけ?
ラウをトカゲ扱いされた怒りがフツフツと沸き上がっている最中に、ふと冷静になって考えた。
機嫌が悪くなったときに冷気を出すのはラウだ。銀竜さんも出してたような気がする。
私は私自身に起きていることに首を傾げているうちに、冷気の白いもやが舞台全体を覆っていた。
もやの中央で、皇配が叫ぶ。
「破壊の赤種よ。こうなったら、お前だけでも、我とともに行こうぞ」
さっきから自分勝手なことばかり。
いちおう神様だから、周りが自分の言うとおりにすると思ってるんだよね。
だから、ここら辺でビシッと言っておかないと。
私は指を皇配に突きつけた。
「いっしょになんて行くわけないでしょ。もう一度、壊して封印してあげるから」
ふわり。
私の背中に紅い翼が顕現する。
一枚一枚、花びらが開くように、六枚の翼が大きく広がった。
白いもやが一気に消え、空気が揺らめく。
「舎弟! 結界だ!」
「イリニ師団長、守護の大盾で、舞台を囲め!」
「防御魔法を使えるやつは使っとけ。四番目が全解放するぞ!」
ビリッ
息を吸って力を込めると、翼が空気を叩く。それに合わせて空気が大きく震えだした。
ビリビリッ
空気ってビリビリ音を立てるんだ。
他人事のようにそう思いながら、翼を軽く動かすと、今度は周囲の空気が渦を巻き始める。
「ラウの悪口を言う人は、絶対に許さないんだから!」
「あいつ、人じゃなくて神だけどな」
「神様だって、許さないんだからね!」
テラが余計なことを言ってるけど、気にする余裕は私にはない。
ビリビリッ
私が六翼を顕現させたのを見て、テラは手に若木を、二番目は身体の周囲にキラキラしたものを顕現させた。
ビリッ ビリビリッ
二人の魔力圧が私の魔力圧と合わさって、空気が音を立てて震えている。
グルァァァァァァァァァァ
圧に押されて、皇配が咆哮をあげた。
その姿はもはや人のものではない。
そのとき、皇配が何かを口元に当てた。
「ガリッ」
何かをかじる音が響く。ガリガリとした音が響くたびに、なんだか、皇配の身体が縮んでるような。
「なんか、縮んでない?」
私の声にはっとするテラ。
「違うぞ、四番目。身体が縮んでいるんじゃない。崩れてるんだ!」
「あの身体から抜け出して、思念体だけになるつもりだね」
焦ったようなテラの声に、二番目の言葉がかぶさった。
何を焦ってるんだろ。思念体になったら何か困ることでも?
「思念体だって壊せるでしょ?」
「やれやれ、四番目は壊すことしか考えてなさそうだね」
「だって、それが私だし」
こんな状況でも、焦りがあったとしても、テラは冷静だった。
「まぁ、思念体だけになっても壊せるだろうけどな。名もなき混乱と感情の神は二つで一つ。今は感情の神の意志だけが出ているが、思念体になったときにどうなるか分からない」
「ラウより面倒くさいなぁ」
「黒竜と比べるなよ。あいつも相当、面倒くさいぞ」
「ガリガリガリッ」
またこの音だ。
「何か食べてる」
崩れて溶け落ちていて、口元も手元も何がなんだかはっきりしない形をしているので、何をかじってこんな音が出ているのかが、さっぱり分からない。視ようと思っても、よく視えないし。
私だけでなく、テラも二番目も鑑定眼を発動させているようだった。
けっきょくのところ、鑑定眼で正体を突き止めたのは、テラひとりだけ。
「開発者が持ってたメダルだ。まさか《増幅》を使うつもりか」
「あの身体で《増幅》したら、砕け散る」
二番目が怖いことを推測する。
「それが狙いだろ。させるものか」
二番目は、本人の自己申告によると、近しい未来を少しだけ視れるとのこと。これを利用して、占い業を行っているそうだ。
二番目の推測が予知眼で視た未来ではなく、ただの推測であることを祈りたい。
私たちは鑑定眼を稼働させながら、魔力圧を操作し始めた。圧をかけて、皇配の身体の崩れを抑えるつもりだ。
「師匠、これを!」
塔長がテラの背後から何かを手渡す。
受け取ったテラの顔には、ニタリとしたいつもの笑み。
「《超光輝》か。ナルフェブルもやるな」
テラと塔長の笑みが重なった。
「よし。手はず通りにいくぞ、二番目、四番目」
塔長がテラから離れたのを確認して、テラが力強く言い放つ。
私も二番目も覚悟を決めて頷いた。
「いいか。力の制限はするな。ぜーんぶ、解放しろ。もったいぶるな。神の力に押し負けるぞ。いいな」
私たちが再度頷くのを見届けたのか、テラが手にした若木を大きく振る。
「それじゃあ、僕からだ」
小さなテラの身体がこのときばかりは、大きく頼もしく見えた。
「ラウはトカゲじゃないし、薄汚くない」
同時に私の口からも言葉が漏れた。
「薄汚いのはそっちでしょう」
私の身体から漏れ出す冷気はどんどん強くなる。肌寒さは感じない。
ところで私って冷気なんて出せたっけ?
ラウをトカゲ扱いされた怒りがフツフツと沸き上がっている最中に、ふと冷静になって考えた。
機嫌が悪くなったときに冷気を出すのはラウだ。銀竜さんも出してたような気がする。
私は私自身に起きていることに首を傾げているうちに、冷気の白いもやが舞台全体を覆っていた。
もやの中央で、皇配が叫ぶ。
「破壊の赤種よ。こうなったら、お前だけでも、我とともに行こうぞ」
さっきから自分勝手なことばかり。
いちおう神様だから、周りが自分の言うとおりにすると思ってるんだよね。
だから、ここら辺でビシッと言っておかないと。
私は指を皇配に突きつけた。
「いっしょになんて行くわけないでしょ。もう一度、壊して封印してあげるから」
ふわり。
私の背中に紅い翼が顕現する。
一枚一枚、花びらが開くように、六枚の翼が大きく広がった。
白いもやが一気に消え、空気が揺らめく。
「舎弟! 結界だ!」
「イリニ師団長、守護の大盾で、舞台を囲め!」
「防御魔法を使えるやつは使っとけ。四番目が全解放するぞ!」
ビリッ
息を吸って力を込めると、翼が空気を叩く。それに合わせて空気が大きく震えだした。
ビリビリッ
空気ってビリビリ音を立てるんだ。
他人事のようにそう思いながら、翼を軽く動かすと、今度は周囲の空気が渦を巻き始める。
「ラウの悪口を言う人は、絶対に許さないんだから!」
「あいつ、人じゃなくて神だけどな」
「神様だって、許さないんだからね!」
テラが余計なことを言ってるけど、気にする余裕は私にはない。
ビリビリッ
私が六翼を顕現させたのを見て、テラは手に若木を、二番目は身体の周囲にキラキラしたものを顕現させた。
ビリッ ビリビリッ
二人の魔力圧が私の魔力圧と合わさって、空気が音を立てて震えている。
グルァァァァァァァァァァ
圧に押されて、皇配が咆哮をあげた。
その姿はもはや人のものではない。
そのとき、皇配が何かを口元に当てた。
「ガリッ」
何かをかじる音が響く。ガリガリとした音が響くたびに、なんだか、皇配の身体が縮んでるような。
「なんか、縮んでない?」
私の声にはっとするテラ。
「違うぞ、四番目。身体が縮んでいるんじゃない。崩れてるんだ!」
「あの身体から抜け出して、思念体だけになるつもりだね」
焦ったようなテラの声に、二番目の言葉がかぶさった。
何を焦ってるんだろ。思念体になったら何か困ることでも?
「思念体だって壊せるでしょ?」
「やれやれ、四番目は壊すことしか考えてなさそうだね」
「だって、それが私だし」
こんな状況でも、焦りがあったとしても、テラは冷静だった。
「まぁ、思念体だけになっても壊せるだろうけどな。名もなき混乱と感情の神は二つで一つ。今は感情の神の意志だけが出ているが、思念体になったときにどうなるか分からない」
「ラウより面倒くさいなぁ」
「黒竜と比べるなよ。あいつも相当、面倒くさいぞ」
「ガリガリガリッ」
またこの音だ。
「何か食べてる」
崩れて溶け落ちていて、口元も手元も何がなんだかはっきりしない形をしているので、何をかじってこんな音が出ているのかが、さっぱり分からない。視ようと思っても、よく視えないし。
私だけでなく、テラも二番目も鑑定眼を発動させているようだった。
けっきょくのところ、鑑定眼で正体を突き止めたのは、テラひとりだけ。
「開発者が持ってたメダルだ。まさか《増幅》を使うつもりか」
「あの身体で《増幅》したら、砕け散る」
二番目が怖いことを推測する。
「それが狙いだろ。させるものか」
二番目は、本人の自己申告によると、近しい未来を少しだけ視れるとのこと。これを利用して、占い業を行っているそうだ。
二番目の推測が予知眼で視た未来ではなく、ただの推測であることを祈りたい。
私たちは鑑定眼を稼働させながら、魔力圧を操作し始めた。圧をかけて、皇配の身体の崩れを抑えるつもりだ。
「師匠、これを!」
塔長がテラの背後から何かを手渡す。
受け取ったテラの顔には、ニタリとしたいつもの笑み。
「《超光輝》か。ナルフェブルもやるな」
テラと塔長の笑みが重なった。
「よし。手はず通りにいくぞ、二番目、四番目」
塔長がテラから離れたのを確認して、テラが力強く言い放つ。
私も二番目も覚悟を決めて頷いた。
「いいか。力の制限はするな。ぜーんぶ、解放しろ。もったいぶるな。神の力に押し負けるぞ。いいな」
私たちが再度頷くのを見届けたのか、テラが手にした若木を大きく振る。
「それじゃあ、僕からだ」
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