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7 帝国動乱編
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赤種の話を赤種の二番目から直接聞いた後、慌ただしく時は流れ、式典当日を迎えた。
式典参加の準備はバッチリだ。
俺は第六師団の儀礼用の正装で、フィアは俺とお揃いの正装での参加。儀礼用の服も一から作っておいて良かったと思う。
もちろん万が一のための着替えも準備万端だった。さんざん反対された新しい下着も用意してあるし、何かあったとき用の正装の予備も自賛してある。
まぁ、日帰りなのに荷物が多すぎると、レクスのやつには怒られた。すべて必要なものなのに、あいつは頭が堅すぎる。
式典参加の準備は整った。
が、二番目からもらっている『あれ』の使い方は、未だに分からない。
そして、『あれ』とは別に、俺を悩ませている問題があった。
伴侶の契約だ。
俺とフィアの新婚期間が終わろうとしている。終わりが近づくにつれ、俺の中で何かが変わろうとしているのを感じた。
あと少し。あと少しだ。
そんな予感がすると同時に、さらにピリピリとした焦燥感のようなものに襲われる。
「今が一番辛いだろうけど、耐えるんだ、黒竜」
経験者の銀竜が、何かにつけて声をかけてくれた。銀竜がそばにいてくれるので、とても心強い。
そして、終わりは突然やってきた。
ガブッ
イライラとピリピリをフィアにぶつけるような感じで、フィアの首に噛みついてしまったのだ。
ハッとしたときには遅かった。
「痛っ」
痛みで悲鳴をあげるフィア。
だが、次の瞬間。俺は新婚期間が終わったのを悟った。
ようやく、俺とフィアが同じになった。
安堵と嬉しさで涙がこみ上げてくる。
「ラウ、どこ、かじってんのよ! じゃなくて、かじらないで。痛い」
「フィアが俺に冷たい」
感動に浸るまもなく、フィアに怒られる俺。
いや、まぁ、かじったところに血がにじんでいるし、ちょっと強かった。かもな。
「冷たくない。食べ物じゃないんだし。かじられると痛いんだって」
俺の返しに抗議の声を上げるフィア。
そうそう。最後の仕上げをやらないと。こうしてはいられない。
俺はさりげなく話をすり替えた。
「キスなら、いいんだな?」
一瞬、きょとんとするフィア。
「うっ。いや、まぁ。かじられるよりは」
「いいんだな?」
俺は強めに念を押す。欲しいのはフィアの同意の言葉だ。
同意の意志はあるに越したことはないが、必要なのは明確な『言葉』。
俺の勢いに押され眼を白黒させたフィアは、押されるままに素直に頷いた。
「…………うん」
「よし」
同意の言葉は得た。
俺はフィアのうなじに唇を寄せる。
そこには、伴侶の本契約の印がキレイに現れている場所。
そこに唇を静かに重ねる。
チュッ
すると、本契約の印がさらに複雑なものに変わる。
最終契約の印が見事に完成した。
今までのピリピリした感じが嘘のように身体から抜けていき、別のものに置き換わった。
ニンマリとした笑顔を竜種の皆に向けると、銀竜も紫竜も普通竜種たちも、拍手で俺を祝ってくれる。
俺は竜種最大の課題を終えた達成感と満足感で一杯になった。
その数時間後。
俺は式典会場で、スヴェートの皇太子に遭遇した。
黒髪に緋色の赤眼を持つ、その男。
人間の姿に会うのは初めてだったが、合った瞬間に分かった。こいつはあの赤種の三番目だ。
赤眼が恨みがましく俺を睨む。
ぱっと見た感じは、ベルンドゥアンに似たような爽やかな色男にしか見えない。
が、ずいぶんと荒んでくたびれていた。表情がというか、雰囲気が。
なので俺の気のせいかとも思ったが、
「ずいぶんとやつれてるな。まぁ、自業自得だけどな」
赤種のチビの微かなつぶやきが、耳に入ってきて、俺の直感が正しいのを確信する。
俺の隣のフィアは何も言葉を発しなかったが、思うところがあるのか、三番目をじっと眺めていた。
そして、ぷいっと視線を逸らす。
そんな中、スヴェートが勝手に催した踊りと音楽が始まった。
「そちらの素敵なご夫婦も、どうぞ」
その言葉に誘われ、舞台にあがる俺たちを待っていたのは、破壊を封じるスヴェートの罠だった。
破壊の力を封じられた。
破壊の双剣が顕現しない。
という状況でも、俺は別に焦ることはなかった。
ドガッ
「魔剣も精霊魔法も使えないなら、素手で殴ればいいだけだ」
腕を軽く振るだけで、吹き飛ぶ魔物。
「このくらいできないと物理最強なんて呼び方、されないだろう」
倒れた魔物の首元を足で踏みしめ、動きを止める。
そもそも俺の真骨頂は肉弾戦。魔剣だろうが魔法だろうが、素手で弾く。それが黒竜の強み。
ムチャクチャなやつだと、ずいぶん前に金竜に言われたことがあるが、この力があるからこそ、俺は上位竜種最強の名をほしいままにしていた。
そんな俺の前には、命知らずなやつがやってくる。
「僕の四番目にいつまでも纏わりつくな」
誰がお前のだ。
伴侶の最終契約が終わったんだ。
「フィアと俺は一心同体。髪の毛一本たりともお前のものにはならん」
挑発してくる三番目に煽られることなく、俺は静かにフィアの前に立ちふさがった。
「四番目から離れろ、黒トカゲ。ここでお前の息の根を止めてやる」
狂気に取り付かれたような緋色の赤眼が、俺を射抜く。
「ふん。望むところだ。こっちこそ思い知らせてやる。俺こそがフィアの最愛だということをな」
そして、俺と三番目は激突した。
式典参加の準備はバッチリだ。
俺は第六師団の儀礼用の正装で、フィアは俺とお揃いの正装での参加。儀礼用の服も一から作っておいて良かったと思う。
もちろん万が一のための着替えも準備万端だった。さんざん反対された新しい下着も用意してあるし、何かあったとき用の正装の予備も自賛してある。
まぁ、日帰りなのに荷物が多すぎると、レクスのやつには怒られた。すべて必要なものなのに、あいつは頭が堅すぎる。
式典参加の準備は整った。
が、二番目からもらっている『あれ』の使い方は、未だに分からない。
そして、『あれ』とは別に、俺を悩ませている問題があった。
伴侶の契約だ。
俺とフィアの新婚期間が終わろうとしている。終わりが近づくにつれ、俺の中で何かが変わろうとしているのを感じた。
あと少し。あと少しだ。
そんな予感がすると同時に、さらにピリピリとした焦燥感のようなものに襲われる。
「今が一番辛いだろうけど、耐えるんだ、黒竜」
経験者の銀竜が、何かにつけて声をかけてくれた。銀竜がそばにいてくれるので、とても心強い。
そして、終わりは突然やってきた。
ガブッ
イライラとピリピリをフィアにぶつけるような感じで、フィアの首に噛みついてしまったのだ。
ハッとしたときには遅かった。
「痛っ」
痛みで悲鳴をあげるフィア。
だが、次の瞬間。俺は新婚期間が終わったのを悟った。
ようやく、俺とフィアが同じになった。
安堵と嬉しさで涙がこみ上げてくる。
「ラウ、どこ、かじってんのよ! じゃなくて、かじらないで。痛い」
「フィアが俺に冷たい」
感動に浸るまもなく、フィアに怒られる俺。
いや、まぁ、かじったところに血がにじんでいるし、ちょっと強かった。かもな。
「冷たくない。食べ物じゃないんだし。かじられると痛いんだって」
俺の返しに抗議の声を上げるフィア。
そうそう。最後の仕上げをやらないと。こうしてはいられない。
俺はさりげなく話をすり替えた。
「キスなら、いいんだな?」
一瞬、きょとんとするフィア。
「うっ。いや、まぁ。かじられるよりは」
「いいんだな?」
俺は強めに念を押す。欲しいのはフィアの同意の言葉だ。
同意の意志はあるに越したことはないが、必要なのは明確な『言葉』。
俺の勢いに押され眼を白黒させたフィアは、押されるままに素直に頷いた。
「…………うん」
「よし」
同意の言葉は得た。
俺はフィアのうなじに唇を寄せる。
そこには、伴侶の本契約の印がキレイに現れている場所。
そこに唇を静かに重ねる。
チュッ
すると、本契約の印がさらに複雑なものに変わる。
最終契約の印が見事に完成した。
今までのピリピリした感じが嘘のように身体から抜けていき、別のものに置き換わった。
ニンマリとした笑顔を竜種の皆に向けると、銀竜も紫竜も普通竜種たちも、拍手で俺を祝ってくれる。
俺は竜種最大の課題を終えた達成感と満足感で一杯になった。
その数時間後。
俺は式典会場で、スヴェートの皇太子に遭遇した。
黒髪に緋色の赤眼を持つ、その男。
人間の姿に会うのは初めてだったが、合った瞬間に分かった。こいつはあの赤種の三番目だ。
赤眼が恨みがましく俺を睨む。
ぱっと見た感じは、ベルンドゥアンに似たような爽やかな色男にしか見えない。
が、ずいぶんと荒んでくたびれていた。表情がというか、雰囲気が。
なので俺の気のせいかとも思ったが、
「ずいぶんとやつれてるな。まぁ、自業自得だけどな」
赤種のチビの微かなつぶやきが、耳に入ってきて、俺の直感が正しいのを確信する。
俺の隣のフィアは何も言葉を発しなかったが、思うところがあるのか、三番目をじっと眺めていた。
そして、ぷいっと視線を逸らす。
そんな中、スヴェートが勝手に催した踊りと音楽が始まった。
「そちらの素敵なご夫婦も、どうぞ」
その言葉に誘われ、舞台にあがる俺たちを待っていたのは、破壊を封じるスヴェートの罠だった。
破壊の力を封じられた。
破壊の双剣が顕現しない。
という状況でも、俺は別に焦ることはなかった。
ドガッ
「魔剣も精霊魔法も使えないなら、素手で殴ればいいだけだ」
腕を軽く振るだけで、吹き飛ぶ魔物。
「このくらいできないと物理最強なんて呼び方、されないだろう」
倒れた魔物の首元を足で踏みしめ、動きを止める。
そもそも俺の真骨頂は肉弾戦。魔剣だろうが魔法だろうが、素手で弾く。それが黒竜の強み。
ムチャクチャなやつだと、ずいぶん前に金竜に言われたことがあるが、この力があるからこそ、俺は上位竜種最強の名をほしいままにしていた。
そんな俺の前には、命知らずなやつがやってくる。
「僕の四番目にいつまでも纏わりつくな」
誰がお前のだ。
伴侶の最終契約が終わったんだ。
「フィアと俺は一心同体。髪の毛一本たりともお前のものにはならん」
挑発してくる三番目に煽られることなく、俺は静かにフィアの前に立ちふさがった。
「四番目から離れろ、黒トカゲ。ここでお前の息の根を止めてやる」
狂気に取り付かれたような緋色の赤眼が、俺を射抜く。
「ふん。望むところだ。こっちこそ思い知らせてやる。俺こそがフィアの最愛だということをな」
そして、俺と三番目は激突した。
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