365 / 384
7 帝国動乱編
4-3
しおりを挟む
俺、ラウゼルト・ドラグニールは上位竜種の黒竜だ。
竜種は本能で生きると言われているが、仲間意識は強い種であると思う。
竜種と比べると、フィアたち赤種はなんとも不思議な存在だった。
仲間意識はあるようでない。
自分の権能に抵触しない限りは、相互不干渉が原則らしい。
にもかかわらず、なんだかんだ言っては、互いに干渉しまくっているような気がする。そう思っているのは俺だけではないはずだ。
最近、式典が近づいてから、頻繁に現れるようになったのが、目の前のこいつ。
赤種の二番目。世の中的にはカーマインのクロエルと呼ばれている、ちょっとチャラい優男。
以前、有名な占い師と称して市場通りで商売をしていたのがこいつだった。
フィアが占ってもらっていたが、実際のところ、こいつに占い能力があるのか定かではない。
が、ドキッとするくらい当たっている部分もあるので、侮れない。
「それで、『あれ』はまだ持ってるよね?」
目の前の男は図々しくも、ソファーにどっかりと座って、茶を飲んでいた。
そして、ふと、思い出したように俺に尋ねてくる。
「『あれ』か」
俺は一瞬、何のことかと頭を悩ませたが、こいつの関わったのは占いのときだけ。
きっと、『あれ』とは占いのとき、俺にこっそり渡された『あれ』のことだろう。それ以外に思い当たるものはない。
「捨ててはないぞ。ただ、もらったはいいが使い方が分からない」
俺は正直に答えた。
『あれ』はいつも持ち歩いてはいるが、いったい何なのか正体が分からないまま。
正体不明のものを持ち歩くのも気分が悪いが、重要なものらしいので、我慢をしていた。
自分でも忍耐力というものが身についたのではないかと思っている。
「うんうん、それでいい、それでいい。肌身はなさず持っていれば、ここぞというときに進化するから」
進化? 進化するのか?
「『あれ』が?」
どう見たって、そのへんに落ちている石ころを白くさせただけのものだぞ?
「その顔。そのへんに落ちている石ころと同じだと思ってるね」
「何が違うんだ?」
はぁぁぁぁ、と大げさにため息をつかれた。
「その時がくれば、君にも分かるよ」
大げさな反応をして、もったいぶった挙げ句、返事はそれだけ。
フィア以外の赤種は秘密主義というか、答えを知っているのに、はぐらかすんだよな。
そして、答えを知らないやつが苦労したり回り道をしたりするのを、おもしろがっている節がある。
「まったく、赤種のチビといい、お前といい、あの黒猫といい、フィア以外の赤種はろくなやつがいないな」
思わず、そんなことをつぶやいてしまった。
二番目の赤種は俺の言葉など意にも介さず、ニコニコとしていて気味が悪い。
「黒竜は相変わらずだなぁ」
そんなことを言われてもな。
赤種のチビならともかく、二番目と会って話をするのは今日で二回目。
二回しか会ってないやつに、相変わらずと言われる筋合いはないと思うが。
「四番目に対しては、会って二回目で求婚してるくせに」
「ぐっ」
こいつ。さっきから。俺の考えてることが分かるのか?
じろっと睨むも、ニコニコとしている二番目。
やはり、フィアや赤種のチビ同様、竜種の威圧や殺気が通用しないか。
心の中で舌打ちを打つ。
二番目は俺の思考を知ってか知らずか、話題を変えた。
「君は破壊の赤種の夫なんだから、もっと赤種について、勉強した方がいいよ」
「フィアに聞いても、赤種のことなんてまったく分かってないぞ。本人が分からないことをどうやって勉強するんだ?」
「この、僕がいるじゃないか!」
「ァァァア?!」
カップを手にしたまま、身を乗り出してくる二番目。
ニコニコ笑顔で赤眼がランラン。
不気味さが倍増している。
「何を企んでいる?」
「うんうん、そうくるか。いいなぁ、その反応」
「で? 何が目的だ?」
「黒竜って、奥さんのこと以外は何も考えていなさそうで、意外としっかりしてるんだよね」
「…………ごまかすな」
二番目は上機嫌で話を続けた。
「必要だからだよ。僕は必要ないことはしない主義だ」
そして、茶のお代わりをカーネリウスに要求する。
さっきから静かだったから忘れていたが、カーネリウスとエレバウトが控えていたな。
「必要だから、『あれ』もあげた。必要だから、赤種についての知識も与える。それだけさ」
あたふたとするカーネリウスを尻目に、エレバウトがさっと新しい茶を入れて、満足げに二番目が口にした。
ついでに俺の分も頼むと、これまたさっと茶が出てくる。
「秘密主義の赤種のチビとはぜんぜん違うな」
「一番目には一番目の、僕には僕のやり方があるんだ」
「なるほど」
赤種はそれぞれが役割を持っている。役割が違うから、やり方も違う。つまり、そういうことだろう。
俺は頭の中で噛み締めた。
「なら、さっさと赤種について教えろ」
「教わるのに、偉そうだね」
「必要なことはさっさと終わりにするのが、俺のやり方だ」
「君のやり方だというなら仕方ないね。さっそく、始めるよ」
赤種の二番目は、カーネリウスとエレバウトを追い出すこともせず、話し出した。赤種の役割と悲しい歴史について。
俺たちは黙って話を聞くだけだった。
竜種は本能で生きると言われているが、仲間意識は強い種であると思う。
竜種と比べると、フィアたち赤種はなんとも不思議な存在だった。
仲間意識はあるようでない。
自分の権能に抵触しない限りは、相互不干渉が原則らしい。
にもかかわらず、なんだかんだ言っては、互いに干渉しまくっているような気がする。そう思っているのは俺だけではないはずだ。
最近、式典が近づいてから、頻繁に現れるようになったのが、目の前のこいつ。
赤種の二番目。世の中的にはカーマインのクロエルと呼ばれている、ちょっとチャラい優男。
以前、有名な占い師と称して市場通りで商売をしていたのがこいつだった。
フィアが占ってもらっていたが、実際のところ、こいつに占い能力があるのか定かではない。
が、ドキッとするくらい当たっている部分もあるので、侮れない。
「それで、『あれ』はまだ持ってるよね?」
目の前の男は図々しくも、ソファーにどっかりと座って、茶を飲んでいた。
そして、ふと、思い出したように俺に尋ねてくる。
「『あれ』か」
俺は一瞬、何のことかと頭を悩ませたが、こいつの関わったのは占いのときだけ。
きっと、『あれ』とは占いのとき、俺にこっそり渡された『あれ』のことだろう。それ以外に思い当たるものはない。
「捨ててはないぞ。ただ、もらったはいいが使い方が分からない」
俺は正直に答えた。
『あれ』はいつも持ち歩いてはいるが、いったい何なのか正体が分からないまま。
正体不明のものを持ち歩くのも気分が悪いが、重要なものらしいので、我慢をしていた。
自分でも忍耐力というものが身についたのではないかと思っている。
「うんうん、それでいい、それでいい。肌身はなさず持っていれば、ここぞというときに進化するから」
進化? 進化するのか?
「『あれ』が?」
どう見たって、そのへんに落ちている石ころを白くさせただけのものだぞ?
「その顔。そのへんに落ちている石ころと同じだと思ってるね」
「何が違うんだ?」
はぁぁぁぁ、と大げさにため息をつかれた。
「その時がくれば、君にも分かるよ」
大げさな反応をして、もったいぶった挙げ句、返事はそれだけ。
フィア以外の赤種は秘密主義というか、答えを知っているのに、はぐらかすんだよな。
そして、答えを知らないやつが苦労したり回り道をしたりするのを、おもしろがっている節がある。
「まったく、赤種のチビといい、お前といい、あの黒猫といい、フィア以外の赤種はろくなやつがいないな」
思わず、そんなことをつぶやいてしまった。
二番目の赤種は俺の言葉など意にも介さず、ニコニコとしていて気味が悪い。
「黒竜は相変わらずだなぁ」
そんなことを言われてもな。
赤種のチビならともかく、二番目と会って話をするのは今日で二回目。
二回しか会ってないやつに、相変わらずと言われる筋合いはないと思うが。
「四番目に対しては、会って二回目で求婚してるくせに」
「ぐっ」
こいつ。さっきから。俺の考えてることが分かるのか?
じろっと睨むも、ニコニコとしている二番目。
やはり、フィアや赤種のチビ同様、竜種の威圧や殺気が通用しないか。
心の中で舌打ちを打つ。
二番目は俺の思考を知ってか知らずか、話題を変えた。
「君は破壊の赤種の夫なんだから、もっと赤種について、勉強した方がいいよ」
「フィアに聞いても、赤種のことなんてまったく分かってないぞ。本人が分からないことをどうやって勉強するんだ?」
「この、僕がいるじゃないか!」
「ァァァア?!」
カップを手にしたまま、身を乗り出してくる二番目。
ニコニコ笑顔で赤眼がランラン。
不気味さが倍増している。
「何を企んでいる?」
「うんうん、そうくるか。いいなぁ、その反応」
「で? 何が目的だ?」
「黒竜って、奥さんのこと以外は何も考えていなさそうで、意外としっかりしてるんだよね」
「…………ごまかすな」
二番目は上機嫌で話を続けた。
「必要だからだよ。僕は必要ないことはしない主義だ」
そして、茶のお代わりをカーネリウスに要求する。
さっきから静かだったから忘れていたが、カーネリウスとエレバウトが控えていたな。
「必要だから、『あれ』もあげた。必要だから、赤種についての知識も与える。それだけさ」
あたふたとするカーネリウスを尻目に、エレバウトがさっと新しい茶を入れて、満足げに二番目が口にした。
ついでに俺の分も頼むと、これまたさっと茶が出てくる。
「秘密主義の赤種のチビとはぜんぜん違うな」
「一番目には一番目の、僕には僕のやり方があるんだ」
「なるほど」
赤種はそれぞれが役割を持っている。役割が違うから、やり方も違う。つまり、そういうことだろう。
俺は頭の中で噛み締めた。
「なら、さっさと赤種について教えろ」
「教わるのに、偉そうだね」
「必要なことはさっさと終わりにするのが、俺のやり方だ」
「君のやり方だというなら仕方ないね。さっそく、始めるよ」
赤種の二番目は、カーネリウスとエレバウトを追い出すこともせず、話し出した。赤種の役割と悲しい歴史について。
俺たちは黙って話を聞くだけだった。
0
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる