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7 帝国動乱編
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「この先が第九師団の訓練場です。室内施設にも訓練場はあるのですが、今回は師団長参加で攻撃魔法も使うため、屋外施設になりました。足元に気をつけてお進みください」
突撃部隊の訓練に久しぶりに参加した翌日。
私は、いや、私たちは第九師団を訪れて、元第九師団長で現副師団長のブリットさんから、話長めの案内を受けていた。
もちろん、新第九師団長のイリニも出迎えてくれている。
私は屋外の回廊をゆったりと歩いた。別に急ぐ必要はない。
辺りを見回す。基本的な造りは第六師団と変わらなさそうだった。
「第九師団て、初めて来るかも」
所属先以外に用事はないので、他師団に来ないのが普通。
だから、初めて来る、という表現は至って普通のはずだった。
「そもそもフィアは、第六師団長以外に用はないからな」
そうだった。私、第六師団に所属してなかったな。
ラウの言葉を聞き、憮然とした顔で言い返すイリニ。
「そこは、第六師団だろう。あと、第一塔にも所属してると聞いたけど」
「私、第六師団所属じゃないから」
イリニのもっともな反応に対して、私はあっさりと否定した。
「は? いやだって、第六師団付きの補佐官なんだろ? そう聞いたぞ?」
「違うぞ。第六師団『長』所属の補佐官だ」
「そんな役職あるかよ!」
普通はない。
「上層部にかけあって作った」
「許可するか、普通?」
普通はしない。
竜種を優遇するこの国の師団だからこその措置なんだと思う。
私がそんなことを考えていると、話長めのブリットさんが、私の考えを見事に否定した。
「伴侶を得て力がさらにさらに増した黒竜の暴走。しかも伴侶が破壊の赤種。怖くて誰も反対なんかできませんよ。それに、許可したところで別に誰も困りません」
「凄い。言い切った」
竜種優遇措置の一つじゃなかった。単にラウの暴走が怖いだけだった。良いのかそれで。誰も困らないなら良いのか。
逆に、ラウが暴走したら、皆、困る。
困った末に私にラウの相手を押し付けて、最終的に私が身体を張る羽目になる。
はぁ。頭が痛い。
もう少し、穏やかに、でも暇にならないくらいのちょうど良さで過ごしたい。
「さあ、つきましたよ。魔法防御完備の訓練場です。どうです? 見てください、この広さ。ここ以外にも屋外に訓練施設はありますがここが一番、凄いんです」
そうこうしているうちに、どうやら目的地についたようだ。
階段を上ると、訓練場が一望できる場所に到着する。
闘技場や騎士団訓練場は長方形の形をしているけれど、ここは円形。かなりの広さだ。
対戦以外に、術の発動実験や訓練にもおそらく使用しているのだろう。
そもそも、なんでここにやってきたのかといえば、発端は昨日の突撃部隊での訓練参加にあった。
「え? 魔法の訓練ですか? それなら第九師団の訓練場が一番じゃないですかね」
「え? 第六師団ではできないの?」
「うーん、無理じゃないですか?」
適当なことを言うカーネリウスさんは無視するとして、ルミアーナさんや突撃部隊長で普通竜種のドラグゼルンにも聞いてみないと。
私はさっそく二人に尋ねる。
「詠唱魔法のことですよね、お相手様」
「でしたら、第九師団の魔術訓練場の方がいいですわ!」
「俺もそう思います。ここは詠唱魔術師がいないので訓練になりません」
「あ、そういう理由か」
第六師団は万能集団だ。
内情としては、各師団の優秀で有能なはみ出し者を集めて、結果としてできあがった万能集団。各分野の人材が集まっているわけではない。
それに全師団でも、精霊魔法を使える騎士は溢れるほどいるわりに、詠唱魔法を使える騎士はいないんだった。
これが、スヴェートやザイオンとなると精霊騎士はほとんどおらず、逆に魔導騎士ばかりとなるそうだ。
そんな話を受けて、第九師団に訓練の見学、できたら参加を打診したわけなんだよね。
当然、許可はすんなり降りた。師団長がイリニだったから、私の訪団は大歓迎。
ラウの機嫌が下がったということは言うまでもない。
さて、こうしてやってきた第九師団。
訓練場の下に降りていくと、そこにはイリニを待ちかまえるように、第九師団の詠唱魔術師が集まっていた。
「これから、イリニ師団長を交えての対戦訓練が始まります。
そうそう、ナルフェブル師団長では、ナルフェブル特級補佐官と混同しやすいので、イ、リ、ニ、師団長と呼ぶことになったんですよ」
余計な情報は別にいらないんだけど。
「ここでは攻撃魔法も気兼ねなく使えますよ。どうですか? クロエル補佐官もいかがですか?」
「いいの?」「いいのか?」
私とラウの声が揃う。
「はい。赤種も詠唱魔法の第一人者。私個人としましても、ぜひとも間近で拝見したいと思っておりますので。イリニ師団長もきっと同じように考えているはずです」
「…………やめておいた方がいいと思うが、本当にいいのか?」
ブリットさんの勢いにおされてか、ラウが一瞬、言葉につまった。まるで何かをためらうように。
「はい、大丈夫です。この施設は第三塔の実験場に劣らないくらい頑丈ですし、万が一何かあっても危険はありません」
第三塔の実験場。
身に覚えがありすぎて、冷や汗が出る。
ブリットさんが自信満々に説明する隣で、ラウが何か言いたげに私を見た。
私はしぶしぶ、ブリットさんに念を押した。
「私、闘技場に穴あけたり、実験場を壊したりして使用禁止にされてるんだけど、本当にいいんだね?」
「はい、もちろんです!」
食いつくようにして、元気な返事が返ってきた。
と思ったら、ブリットさんの動きが止まる。一秒、二秒、三秒、ぴったり十秒。
「って壊した?! 実験場ってあの第三塔の?」
ブリットさんの声が完全に裏がえった。
突撃部隊の訓練に久しぶりに参加した翌日。
私は、いや、私たちは第九師団を訪れて、元第九師団長で現副師団長のブリットさんから、話長めの案内を受けていた。
もちろん、新第九師団長のイリニも出迎えてくれている。
私は屋外の回廊をゆったりと歩いた。別に急ぐ必要はない。
辺りを見回す。基本的な造りは第六師団と変わらなさそうだった。
「第九師団て、初めて来るかも」
所属先以外に用事はないので、他師団に来ないのが普通。
だから、初めて来る、という表現は至って普通のはずだった。
「そもそもフィアは、第六師団長以外に用はないからな」
そうだった。私、第六師団に所属してなかったな。
ラウの言葉を聞き、憮然とした顔で言い返すイリニ。
「そこは、第六師団だろう。あと、第一塔にも所属してると聞いたけど」
「私、第六師団所属じゃないから」
イリニのもっともな反応に対して、私はあっさりと否定した。
「は? いやだって、第六師団付きの補佐官なんだろ? そう聞いたぞ?」
「違うぞ。第六師団『長』所属の補佐官だ」
「そんな役職あるかよ!」
普通はない。
「上層部にかけあって作った」
「許可するか、普通?」
普通はしない。
竜種を優遇するこの国の師団だからこその措置なんだと思う。
私がそんなことを考えていると、話長めのブリットさんが、私の考えを見事に否定した。
「伴侶を得て力がさらにさらに増した黒竜の暴走。しかも伴侶が破壊の赤種。怖くて誰も反対なんかできませんよ。それに、許可したところで別に誰も困りません」
「凄い。言い切った」
竜種優遇措置の一つじゃなかった。単にラウの暴走が怖いだけだった。良いのかそれで。誰も困らないなら良いのか。
逆に、ラウが暴走したら、皆、困る。
困った末に私にラウの相手を押し付けて、最終的に私が身体を張る羽目になる。
はぁ。頭が痛い。
もう少し、穏やかに、でも暇にならないくらいのちょうど良さで過ごしたい。
「さあ、つきましたよ。魔法防御完備の訓練場です。どうです? 見てください、この広さ。ここ以外にも屋外に訓練施設はありますがここが一番、凄いんです」
そうこうしているうちに、どうやら目的地についたようだ。
階段を上ると、訓練場が一望できる場所に到着する。
闘技場や騎士団訓練場は長方形の形をしているけれど、ここは円形。かなりの広さだ。
対戦以外に、術の発動実験や訓練にもおそらく使用しているのだろう。
そもそも、なんでここにやってきたのかといえば、発端は昨日の突撃部隊での訓練参加にあった。
「え? 魔法の訓練ですか? それなら第九師団の訓練場が一番じゃないですかね」
「え? 第六師団ではできないの?」
「うーん、無理じゃないですか?」
適当なことを言うカーネリウスさんは無視するとして、ルミアーナさんや突撃部隊長で普通竜種のドラグゼルンにも聞いてみないと。
私はさっそく二人に尋ねる。
「詠唱魔法のことですよね、お相手様」
「でしたら、第九師団の魔術訓練場の方がいいですわ!」
「俺もそう思います。ここは詠唱魔術師がいないので訓練になりません」
「あ、そういう理由か」
第六師団は万能集団だ。
内情としては、各師団の優秀で有能なはみ出し者を集めて、結果としてできあがった万能集団。各分野の人材が集まっているわけではない。
それに全師団でも、精霊魔法を使える騎士は溢れるほどいるわりに、詠唱魔法を使える騎士はいないんだった。
これが、スヴェートやザイオンとなると精霊騎士はほとんどおらず、逆に魔導騎士ばかりとなるそうだ。
そんな話を受けて、第九師団に訓練の見学、できたら参加を打診したわけなんだよね。
当然、許可はすんなり降りた。師団長がイリニだったから、私の訪団は大歓迎。
ラウの機嫌が下がったということは言うまでもない。
さて、こうしてやってきた第九師団。
訓練場の下に降りていくと、そこにはイリニを待ちかまえるように、第九師団の詠唱魔術師が集まっていた。
「これから、イリニ師団長を交えての対戦訓練が始まります。
そうそう、ナルフェブル師団長では、ナルフェブル特級補佐官と混同しやすいので、イ、リ、ニ、師団長と呼ぶことになったんですよ」
余計な情報は別にいらないんだけど。
「ここでは攻撃魔法も気兼ねなく使えますよ。どうですか? クロエル補佐官もいかがですか?」
「いいの?」「いいのか?」
私とラウの声が揃う。
「はい。赤種も詠唱魔法の第一人者。私個人としましても、ぜひとも間近で拝見したいと思っておりますので。イリニ師団長もきっと同じように考えているはずです」
「…………やめておいた方がいいと思うが、本当にいいのか?」
ブリットさんの勢いにおされてか、ラウが一瞬、言葉につまった。まるで何かをためらうように。
「はい、大丈夫です。この施設は第三塔の実験場に劣らないくらい頑丈ですし、万が一何かあっても危険はありません」
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身に覚えがありすぎて、冷や汗が出る。
ブリットさんが自信満々に説明する隣で、ラウが何か言いたげに私を見た。
私はしぶしぶ、ブリットさんに念を押した。
「私、闘技場に穴あけたり、実験場を壊したりして使用禁止にされてるんだけど、本当にいいんだね?」
「はい、もちろんです!」
食いつくようにして、元気な返事が返ってきた。
と思ったら、ブリットさんの動きが止まる。一秒、二秒、三秒、ぴったり十秒。
「って壊した?! 実験場ってあの第三塔の?」
ブリットさんの声が完全に裏がえった。
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