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6 討伐大会編
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私は目の前の人物を見て、ため息をついた。
武道大会のあの騒動からもうすぐ四ヶ月になる。少しは何か変わりがあったかと思ったけど、何も変わってない。
変わってないどころか、もっと深刻な状態になっている。
「お久しぶり、なんて言われるほど、仲良くないけど」
私はボソッとつぶやく。
目の前の人間は混沌に蝕まれていた。隅から隅まで。それはまるで……。
「あなたは何?」
人間の姿をした魔獣そのものだった。
カーシェイさんの隣に倒れている騎士二人もそうだけど。魔獣としての完成度は桁違いだった。
もちろん、普通の人の目には、目の前の人物も騎士二人も、普通の人間にしか見えない。
「あら、ご挨拶は前にもしたけど」
「その身体の名前は聞いた」
かわいらしく小首を傾げて、人差し指を頬に当てる目の前の人物。レースとフリルたっぷりのピンクドレスが場違い感をさらに煽っている。
スヴェート皇女アルタル。
ラウたち上位竜種から『腐れピンク』と呼ばれているその人が、気持ち悪い笑顔を振りまいて、目の前に立っていた。
そもそも、この人。
こんなフリフリドレス姿で、混沌の樹林の奥まで入ってきたわけ?
そんな私の疑問は次の瞬間に解消した。
「アルタル様」
素早くピンクのそばに寄ったカーシェイさんが、これまた素早くピンクを抱え上げたのだ。
うん、これは記憶にある。
ラウも私に同じことするよな。
基本、竜種の伴侶の移動手段は『夫』だもんな。
目が遠くなる。
私の隣ではナルフェブル補佐官が、見たこともないくらい大きく大きく、口を開けていた。
いやいや、特級補佐官が二人して、ピンクに圧倒(?)されたらマズい!
肘でドンとナルフェブル補佐官をつつくと、痛い!と小さな悲鳴が上がった。悲鳴を無視して、ナルフェブル補佐官に話しかける私。
「ナルフェブル補佐官、鑑定できてる?」
唖然としている場合じゃない。
「あぁ。でも。なんだ、あれは」
「うん? 重大データ?」
そう、人間の魔獣化を証明する重大データだ。
痛くて一瞬恨みがましい目を向けていたナルフェブル補佐官も、重大データに目を戻し、小さく頷いた。
「重大データか。間違ってはいないな」
「じゃあ、私が気を引いてるから。そっちはよろしく」
「あぁ。こっちは任せろ」
ナルフェブル補佐官が珍しく自信満々に返事をして、それぞれの担当が決まる。
本当はあまり関わり合いたくないし、関わってはいけない気がするんだけど。そうも言ってられない。
嫌そうな気持ちが顔に出ないようにするのはおそらく無理なので。
せめて、口調だけは平静を保ちながら、私は慎重に会話を続けた。
「それで? そのアルタル皇女の身体に入ってるあなたは何なの? 人間? それとも魔獣?」
単刀直入に聞く。しかも矢継ぎ早に。
大事なのは、相手を揺さぶってイラッとさせて、私との会話に集中させること。回答があればラッキー、くらいの気持ちでいい。
「おもしろいことを言うのね。でも、わたくしが魔獣だなんて。失礼だわ」
「違うの? 他の人たちは魔狼と変わりないでしょ」
カーシェイさんといっしょにやってきた騎士二人と、そして今、ピンクといっしょにぞろぞろやってきた騎士たちの半数ほどが魔獣化していた。
武道大会のときにエルメンティアにやってきた、スヴェートの騎士や魔導騎士はどうだったろうか。
私は過去を振り返る。
うん、確かに彼らはとくに問題はなかった。霞がかって視えたのは、スヴェート皇女だけだったし。
彼らはスヴェートに忠誠を誓う騎士だったから、魔獣化させて操る必要はなかったのか。
それで、忠誠の証、死に至る魔法陣を刻まれていたのか。
いろいろなことが私の頭の中で繋がっていく。
とそこへ、スヴェート皇女の傍若無人な言葉が耳に飛び込んできた。
「他はともかく。わたくしは選ばれた存在だもの」
選ばれた存在? 誰に? 神様に?
選ばれた存在なら何をしても良いの?と思って、考えが止まった。
赤種は権能に従って生きていたっけ。
権能に従ったことはどんなことであれ、とやかく言われない。ただ、赤種同士、互いの権能がぶつかり合うだけ。
それでも、何をしても良いということではない。
現に三番目だって、デュク様に目を付けられている。
デュク様も許容できないことをしでかしたとき、赤種はどうなるのか。
私はまた、ため息をついた。
「スヴェート皇帝リトアル。自分の子どもの身体を奪ってどうするつもり?」
三番目をどうするかはデュク様次第。私がどうこう考えることじゃないや。
目の前にいるこのピンクの人が、本当に『選ばれた存在』なのかも、どうだっていい。そんなことは私に関係がない。
私の質問を聞いたピンクは、うっと言って顔をカーシェイさんの肩に埋めると、
「うふ、ふふっ、うふふふふふふ」
と、声を漏らし始めた。
泣いているのではなく笑っている。
笑うピンクの背中をそっと撫でるカーシェイさん、二人を見ているとなんだか気持ち悪くなってきた。
ひとしきり笑った後、
「間違っているわ。破壊の赤種」
ピンクが語り始める。
「アルタルはわたくしの『子ども』ではないわ。わたくしの『新しい身体』よ」
「はぁ? 何、言ってるの?」
「赤種のあなたには分からないでしょうね。醜く老いて死に逝く人間の気持ちなど」
それなら、若くして早死にするのはいいのか、って思ったけど、言いたいのはそういうことじゃないんだろう。
「生まれたら死ぬのは普通でしょ。長く生きたら年を取るのだって、当たり前じゃないの」
「だから、あなたには分からないのよ。わたくしは永遠にわたくしのままでいたいの。それで、シュオール様と取り引きしたのよ」
はい?
「取り引きをして、スヴェートの皇帝になったんでしょ?」
「違うわ」
えええ?
「シュオール様にスヴェートをあげたのよ。その代わり、わたくしは『不変』をいただいた」
何それ?
「いくら神様の力でも、不老不死なんてあり得ない」
赤種だっていずれは死を迎える。赤種として常に覚醒している一番目と二番目だって、交代することがあるんだし。
なのに、不変をもらったって?
「そうね。でも、シュオール様は別の身体に意識と力を移すことができるのよ。だから」
そう言ってにやりと笑う。
「取り引きをして、その能力を分けていただいたの」
その言葉を聞いて、私の頭の中は真っ白になった。
武道大会のあの騒動からもうすぐ四ヶ月になる。少しは何か変わりがあったかと思ったけど、何も変わってない。
変わってないどころか、もっと深刻な状態になっている。
「お久しぶり、なんて言われるほど、仲良くないけど」
私はボソッとつぶやく。
目の前の人間は混沌に蝕まれていた。隅から隅まで。それはまるで……。
「あなたは何?」
人間の姿をした魔獣そのものだった。
カーシェイさんの隣に倒れている騎士二人もそうだけど。魔獣としての完成度は桁違いだった。
もちろん、普通の人の目には、目の前の人物も騎士二人も、普通の人間にしか見えない。
「あら、ご挨拶は前にもしたけど」
「その身体の名前は聞いた」
かわいらしく小首を傾げて、人差し指を頬に当てる目の前の人物。レースとフリルたっぷりのピンクドレスが場違い感をさらに煽っている。
スヴェート皇女アルタル。
ラウたち上位竜種から『腐れピンク』と呼ばれているその人が、気持ち悪い笑顔を振りまいて、目の前に立っていた。
そもそも、この人。
こんなフリフリドレス姿で、混沌の樹林の奥まで入ってきたわけ?
そんな私の疑問は次の瞬間に解消した。
「アルタル様」
素早くピンクのそばに寄ったカーシェイさんが、これまた素早くピンクを抱え上げたのだ。
うん、これは記憶にある。
ラウも私に同じことするよな。
基本、竜種の伴侶の移動手段は『夫』だもんな。
目が遠くなる。
私の隣ではナルフェブル補佐官が、見たこともないくらい大きく大きく、口を開けていた。
いやいや、特級補佐官が二人して、ピンクに圧倒(?)されたらマズい!
肘でドンとナルフェブル補佐官をつつくと、痛い!と小さな悲鳴が上がった。悲鳴を無視して、ナルフェブル補佐官に話しかける私。
「ナルフェブル補佐官、鑑定できてる?」
唖然としている場合じゃない。
「あぁ。でも。なんだ、あれは」
「うん? 重大データ?」
そう、人間の魔獣化を証明する重大データだ。
痛くて一瞬恨みがましい目を向けていたナルフェブル補佐官も、重大データに目を戻し、小さく頷いた。
「重大データか。間違ってはいないな」
「じゃあ、私が気を引いてるから。そっちはよろしく」
「あぁ。こっちは任せろ」
ナルフェブル補佐官が珍しく自信満々に返事をして、それぞれの担当が決まる。
本当はあまり関わり合いたくないし、関わってはいけない気がするんだけど。そうも言ってられない。
嫌そうな気持ちが顔に出ないようにするのはおそらく無理なので。
せめて、口調だけは平静を保ちながら、私は慎重に会話を続けた。
「それで? そのアルタル皇女の身体に入ってるあなたは何なの? 人間? それとも魔獣?」
単刀直入に聞く。しかも矢継ぎ早に。
大事なのは、相手を揺さぶってイラッとさせて、私との会話に集中させること。回答があればラッキー、くらいの気持ちでいい。
「おもしろいことを言うのね。でも、わたくしが魔獣だなんて。失礼だわ」
「違うの? 他の人たちは魔狼と変わりないでしょ」
カーシェイさんといっしょにやってきた騎士二人と、そして今、ピンクといっしょにぞろぞろやってきた騎士たちの半数ほどが魔獣化していた。
武道大会のときにエルメンティアにやってきた、スヴェートの騎士や魔導騎士はどうだったろうか。
私は過去を振り返る。
うん、確かに彼らはとくに問題はなかった。霞がかって視えたのは、スヴェート皇女だけだったし。
彼らはスヴェートに忠誠を誓う騎士だったから、魔獣化させて操る必要はなかったのか。
それで、忠誠の証、死に至る魔法陣を刻まれていたのか。
いろいろなことが私の頭の中で繋がっていく。
とそこへ、スヴェート皇女の傍若無人な言葉が耳に飛び込んできた。
「他はともかく。わたくしは選ばれた存在だもの」
選ばれた存在? 誰に? 神様に?
選ばれた存在なら何をしても良いの?と思って、考えが止まった。
赤種は権能に従って生きていたっけ。
権能に従ったことはどんなことであれ、とやかく言われない。ただ、赤種同士、互いの権能がぶつかり合うだけ。
それでも、何をしても良いということではない。
現に三番目だって、デュク様に目を付けられている。
デュク様も許容できないことをしでかしたとき、赤種はどうなるのか。
私はまた、ため息をついた。
「スヴェート皇帝リトアル。自分の子どもの身体を奪ってどうするつもり?」
三番目をどうするかはデュク様次第。私がどうこう考えることじゃないや。
目の前にいるこのピンクの人が、本当に『選ばれた存在』なのかも、どうだっていい。そんなことは私に関係がない。
私の質問を聞いたピンクは、うっと言って顔をカーシェイさんの肩に埋めると、
「うふ、ふふっ、うふふふふふふ」
と、声を漏らし始めた。
泣いているのではなく笑っている。
笑うピンクの背中をそっと撫でるカーシェイさん、二人を見ているとなんだか気持ち悪くなってきた。
ひとしきり笑った後、
「間違っているわ。破壊の赤種」
ピンクが語り始める。
「アルタルはわたくしの『子ども』ではないわ。わたくしの『新しい身体』よ」
「はぁ? 何、言ってるの?」
「赤種のあなたには分からないでしょうね。醜く老いて死に逝く人間の気持ちなど」
それなら、若くして早死にするのはいいのか、って思ったけど、言いたいのはそういうことじゃないんだろう。
「生まれたら死ぬのは普通でしょ。長く生きたら年を取るのだって、当たり前じゃないの」
「だから、あなたには分からないのよ。わたくしは永遠にわたくしのままでいたいの。それで、シュオール様と取り引きしたのよ」
はい?
「取り引きをして、スヴェートの皇帝になったんでしょ?」
「違うわ」
えええ?
「シュオール様にスヴェートをあげたのよ。その代わり、わたくしは『不変』をいただいた」
何それ?
「いくら神様の力でも、不老不死なんてあり得ない」
赤種だっていずれは死を迎える。赤種として常に覚醒している一番目と二番目だって、交代することがあるんだし。
なのに、不変をもらったって?
「そうね。でも、シュオール様は別の身体に意識と力を移すことができるのよ。だから」
そう言ってにやりと笑う。
「取り引きをして、その能力を分けていただいたの」
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