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6 討伐大会編
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第一塔長のとんでもない発言で、会議室のざわめきは大きくなる一方。
「はっ? 魔種?」
「ザイオンの切り札だろ?」
「なんで、エルメンティアに?」
魔種とは、摂理の神エルムの対となる、規律の神ザインの加護を受けた存在。
竜種が精霊力を備え精霊魔法に精通した人間であるのに対して、魔種は詠唱魔法や魔導具製作に精通した人間だ。
ナルフェブル補佐官が魔導具製作の第一人者とされるのも、魔種ならではの特色を持つから。納得しかない。
竜種がエルメンティアを守護する存在であるように、魔種はザイオンを統治する存在。竜種も魔種も通常なら、自分たちの国を捨てて離れることなどしない。
なのに、ナルフェブル補佐官はエルメンティアにいる。
皆がざわつくのも当然のこと。
そのざわつきを、塔長はおもしろがって眺めているだけ。
はぁ、またあれかな。反応を試しているのかな。塔長は何かにつけて、人を試すようなことをするんだよね。
この前も、第一塔の鑑定室長がエルヴェスさんにブチブチこぼしているのを、たまたま聞いてしまったんだけど。
なんだか、鑑定室長以外にも被害者はいそうな雰囲気だったっけ。
ざわつきで収拾がつかなくなりそうな雰囲気を察してか、ラウが一喝した。
「静まれ」
ピタリとざわつきが止まる。
静かになった室内を確認するようにグルッと見回すラウ。
静まり返る様に納得できたのか、その後、議長の二号さんに顔を向け、顎をくいっとする動作を見せた。
「では、質疑応答に移ります。第一塔から推薦のナルフェブル補佐官について、何か質問はありますか?」
二号さんを待っていたかのように、ラウが手を挙げた。
質問の内容は、おそらく、皆が知りたがっていること。皆を代表してラウが切り込む。
「ナルフェブルが魔種だなんて、聞いたことがないぞ。なぁ、フィア」
なぜか、私にも同意を促してくる。
同意したいのは山々なんだけど。
「…………知ってた」
「え?!」
ラウが驚いたのか、声をあげた。
なぜか、ナルフェブル補佐官が魔種だと聞いたときより驚いている。
そんなの聞いてない、と言いたそうな、でも言わないように我慢している口。
なんで俺にはナイショにしていたんだ、フィアにナイショにされるなんて、俺はそんなに頼りない夫なのか、ととてつもなくガッカリした目。
うん。重い。重いから、そんな顔で見ないでほしい。
黙っていたのには、深い理由もなにもないんだし。
そう。私は知ってた。最初はちょっと特殊な人なのかと思った。そして『特殊』という方向性は間違ってはいなかった。
だって魔種は、赤種、竜種に並ぶ希少で特殊な存在だから。
「ナルフェブル補佐官が魔種だってのは、最初から知ってた」
なんでこれだけのことで、ラウから重い目で見られないといけないんだろう。
「だろうな」
ラウの重い反応とは反対に、塔長の反応は軽かった。
素直に応じた私の言葉を、塔長も予想していたようで、あっさりと私の言葉を受け入れる。
「なんで、フィアが知ってるんだ?」
「そりゃ、分かるだろ。赤種なんだから」
まるで死の間際のような顔色で、呻くように言葉を発するラウ。ラウの重さをびくともせず、軽く応じる塔長。
「俺は知らなかったぞ」
「下位魔種だからな。上位竜種最強のお前にとっては害にならない、お前の本能がそう判断したんだろ」
竜種の本能、ヤバい。本能で強い弱い有害無害の判定ができるのか。
「フィアが俺にナイショにしているだなんて」
え、そっち?
「知らなかったは、そっちかよ。お前だっていろいろ黙ってるだろ」
「確かに、ナルフェブルが魔種だというのも知らなかったが」
あ、どっちもか。
なんだか、私がナイショにしていた方が重大事件として受け止められているような気がする。
その上、未だに視線が重い。
ナイショにしたり、言葉にしなかったせいで、盛大に勘違いして別居騒動だって起こしていて。
あれには私だって懲り懲りしている。同じことを繰り返すつもりはないのに。
私はラウの重い視線を真正面から受け止めた。
「ラウはなんでも知ってるから、ナルフェブル補佐官が魔種だというのも、当然知ってると思ってた」
「うぐっ、フィアがかわいいことを言ってる」
私の一言であっさりラウが陥落する。
よし、これでラウの方は大丈夫そうだ。
夫の扱いがうまくなってきたなーって顔で塔長が私たちを見ていたけど、それも数秒のことだった。
塔長はひとつ咳払いをして、話をまとめにかかる。
「じゃ、そういうことだ。連れて行けば役に立つぞ。厳正なる選抜、よろしくな」
そして、さっさと帰っていった。
推薦されたナルフェブル補佐官は、ここには来ていない。
なので、同意の上の推薦だったのかは甚だ疑わしい。
それでも、上司命令で混沌の樹林に出張だと言えば、ナルフェブル補佐官なら二つ返事で参加するだろうな。
赤の樹林や黒の樹林とは違い、混沌の樹林は普段、立ち入りが禁止されている場所。
そんな場所を思う存分、堪能できる、またとない機会。
ナルフェブル補佐官、研究心に火がついていないといいけど。
いったんスイッチが入ったときのナルフェブル補佐官を止められる人はいない。
ちょっと嫌な予感がした。
「メンバーの残り五人は、協議を行い、推薦者の中から選出します」
「推薦者の能力はもちろんだが、主メンバー五人との相性も重視して選出するつもりだ」
最後に二号さんとラウが推薦者の選考について少しだけ触れる。具体的な選考方法や基準は曖昧にしたままだ。
「以上を持ちまして、全体会を終了します。お疲れさまでした」
そして、全体会は終了となった。
「はっ? 魔種?」
「ザイオンの切り札だろ?」
「なんで、エルメンティアに?」
魔種とは、摂理の神エルムの対となる、規律の神ザインの加護を受けた存在。
竜種が精霊力を備え精霊魔法に精通した人間であるのに対して、魔種は詠唱魔法や魔導具製作に精通した人間だ。
ナルフェブル補佐官が魔導具製作の第一人者とされるのも、魔種ならではの特色を持つから。納得しかない。
竜種がエルメンティアを守護する存在であるように、魔種はザイオンを統治する存在。竜種も魔種も通常なら、自分たちの国を捨てて離れることなどしない。
なのに、ナルフェブル補佐官はエルメンティアにいる。
皆がざわつくのも当然のこと。
そのざわつきを、塔長はおもしろがって眺めているだけ。
はぁ、またあれかな。反応を試しているのかな。塔長は何かにつけて、人を試すようなことをするんだよね。
この前も、第一塔の鑑定室長がエルヴェスさんにブチブチこぼしているのを、たまたま聞いてしまったんだけど。
なんだか、鑑定室長以外にも被害者はいそうな雰囲気だったっけ。
ざわつきで収拾がつかなくなりそうな雰囲気を察してか、ラウが一喝した。
「静まれ」
ピタリとざわつきが止まる。
静かになった室内を確認するようにグルッと見回すラウ。
静まり返る様に納得できたのか、その後、議長の二号さんに顔を向け、顎をくいっとする動作を見せた。
「では、質疑応答に移ります。第一塔から推薦のナルフェブル補佐官について、何か質問はありますか?」
二号さんを待っていたかのように、ラウが手を挙げた。
質問の内容は、おそらく、皆が知りたがっていること。皆を代表してラウが切り込む。
「ナルフェブルが魔種だなんて、聞いたことがないぞ。なぁ、フィア」
なぜか、私にも同意を促してくる。
同意したいのは山々なんだけど。
「…………知ってた」
「え?!」
ラウが驚いたのか、声をあげた。
なぜか、ナルフェブル補佐官が魔種だと聞いたときより驚いている。
そんなの聞いてない、と言いたそうな、でも言わないように我慢している口。
なんで俺にはナイショにしていたんだ、フィアにナイショにされるなんて、俺はそんなに頼りない夫なのか、ととてつもなくガッカリした目。
うん。重い。重いから、そんな顔で見ないでほしい。
黙っていたのには、深い理由もなにもないんだし。
そう。私は知ってた。最初はちょっと特殊な人なのかと思った。そして『特殊』という方向性は間違ってはいなかった。
だって魔種は、赤種、竜種に並ぶ希少で特殊な存在だから。
「ナルフェブル補佐官が魔種だってのは、最初から知ってた」
なんでこれだけのことで、ラウから重い目で見られないといけないんだろう。
「だろうな」
ラウの重い反応とは反対に、塔長の反応は軽かった。
素直に応じた私の言葉を、塔長も予想していたようで、あっさりと私の言葉を受け入れる。
「なんで、フィアが知ってるんだ?」
「そりゃ、分かるだろ。赤種なんだから」
まるで死の間際のような顔色で、呻くように言葉を発するラウ。ラウの重さをびくともせず、軽く応じる塔長。
「俺は知らなかったぞ」
「下位魔種だからな。上位竜種最強のお前にとっては害にならない、お前の本能がそう判断したんだろ」
竜種の本能、ヤバい。本能で強い弱い有害無害の判定ができるのか。
「フィアが俺にナイショにしているだなんて」
え、そっち?
「知らなかったは、そっちかよ。お前だっていろいろ黙ってるだろ」
「確かに、ナルフェブルが魔種だというのも知らなかったが」
あ、どっちもか。
なんだか、私がナイショにしていた方が重大事件として受け止められているような気がする。
その上、未だに視線が重い。
ナイショにしたり、言葉にしなかったせいで、盛大に勘違いして別居騒動だって起こしていて。
あれには私だって懲り懲りしている。同じことを繰り返すつもりはないのに。
私はラウの重い視線を真正面から受け止めた。
「ラウはなんでも知ってるから、ナルフェブル補佐官が魔種だというのも、当然知ってると思ってた」
「うぐっ、フィアがかわいいことを言ってる」
私の一言であっさりラウが陥落する。
よし、これでラウの方は大丈夫そうだ。
夫の扱いがうまくなってきたなーって顔で塔長が私たちを見ていたけど、それも数秒のことだった。
塔長はひとつ咳払いをして、話をまとめにかかる。
「じゃ、そういうことだ。連れて行けば役に立つぞ。厳正なる選抜、よろしくな」
そして、さっさと帰っていった。
推薦されたナルフェブル補佐官は、ここには来ていない。
なので、同意の上の推薦だったのかは甚だ疑わしい。
それでも、上司命令で混沌の樹林に出張だと言えば、ナルフェブル補佐官なら二つ返事で参加するだろうな。
赤の樹林や黒の樹林とは違い、混沌の樹林は普段、立ち入りが禁止されている場所。
そんな場所を思う存分、堪能できる、またとない機会。
ナルフェブル補佐官、研究心に火がついていないといいけど。
いったんスイッチが入ったときのナルフェブル補佐官を止められる人はいない。
ちょっと嫌な予感がした。
「メンバーの残り五人は、協議を行い、推薦者の中から選出します」
「推薦者の能力はもちろんだが、主メンバー五人との相性も重視して選出するつもりだ」
最後に二号さんとラウが推薦者の選考について少しだけ触れる。具体的な選考方法や基準は曖昧にしたままだ。
「以上を持ちまして、全体会を終了します。お疲れさまでした」
そして、全体会は終了となった。
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