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6 討伐大会編
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カーネリウスさんが動かなくなったところで、全体会が始まった。
議長を勤めるのは補佐二号さんだ。二号さんは淡々と議題を進める。
「まず、主メンバーの発表はミラマー副師団長から」
二号さんの指名に従い、ミラマーさんが立ち上がった。
「では、主メンバーの発表を行う。主メンバーは正副師団長および正副付きの副官、六人で厳正に選抜を行った」
ミラマーさんはいったん話を止め、ラウの方を見る。ラウが小さく頷くと、ミラマーさんは再び話し始めた。
「ラウゼルト・ドラグニール、第六師団長、上位竜種。
クロスフィア・クロエル・ドラグニール、第六師団長付き補佐官、赤種。
マディアス・カーネリウス、第六師団長付き副官、竜種。
ルミアーナ・エレバウト、第六師団長付き副官補佐。
アリスティルド・ドラグゼルン、第六師団突撃部隊長、竜種。
主メンバーは以上の五名」
うん、しっかり私の名前も呼ばれた。
なんの話も聞いてないので、またもや、預かり知らぬところで勝手に決められたようだ。
まぁ、ラウが行くなら、私もついていった方が安心だとは思う。
私がいないところで、ラウはとんでもないことをしでかす。これについてはレストス旅行ですでに証明済みだ。
ラウをおとなしく働かせるためにも、私の存在は欠かすことができない。
私が一人で納得している間に、二号さんは話を先に進めていた。
「主メンバー選抜に対しての説明はドラグニール師団長から」
「主メンバーは、ミラマーの発表の通り。混沌の樹林という特殊な場所であることを考慮して、竜種と鑑定技能持ちで主メンバーを構成した」
ラウがもっともな内容をもっともらしく説明したけど。
知らない人からすると、ルミアーナさんが頼りなさげに見えるんじゃないかなぁ。
知ってる人からすると、ルミアーナさんほど頼りになる人はいない。
戦力的にはラウやカーネリウスさん、ドラグゼルンさんといった竜種には及ばないけど、それを補っても余るほどの推し活技能をルミアーナさんは持っている。
「主メンバーについて、何か質問はありますか? なければ次に進みます」
と、二号さんが言ったとたんに、ババッと手が挙がった。
回答は最後にまとめて行うと説明してから、二号さんがひとりひとり当てていく。
「エレバウト副官補佐は、戦力的にどうなんだ? あと体力的なところも。何せ混沌の樹林に三日間だからな」
「こっちもエレバウト副官補佐についてだ。前所属は第一塔鑑定室だから補佐官としては優秀だろうけど、戦闘は? 混沌の樹林は戦場だぞ」
「技能的な部分を評価されたんだとしても、自衛くらいはできないと。他のメンバーが足をひっぱられる」
ルミアーナさんへの風当たりは想像以上だった。当てていくたびに、ルミアーナさんについての質問が出てくる。
第六師団の中だけでなく、他師団の師団長からも質問が飛んだ。
どれもこれもルミアーナさんの実力を疑うものばかり。選出はラウたちがやっているのに。ラウたちの見る目を疑うつもりなんだろうか。
二号さんは淡々と質問を聞き、一号さんが黙って書き留めていた。
ラウもミラマーさんも反応もせずに落ち着いているし、ルミアーナさんに至っては気にもとめない様子だった。
皆、よく淡々としていられるものだと感心してしまう。
「混沌の気が濃く、普通の騎士でも体力をかなり削がれる場所だ。女連れで行って大丈夫なところじゃない」
最後の質問なんて、性別だけで文句をつけているようなものじゃないか。
むっとして、思わず、口から文句がこぼれた。
「それって、私も大丈夫じゃないって言いたいの?」
「クロエル補佐官、発言は挙手してからお願いします」
別に、女連れ発言した人を公式に問い詰めたいわけではない。そういう考えの人もいることは分かっているし。
「あー、独り言だから。気にしないで」
手をパタパタ振って発言を取り消したのに、なんだか、女連れ発言した人がブルブル震えている。
「それと、殺気は控えてください」
あ。殺気もこぼれてたか。
正確には、殺気じゃなくて、圧縮された赤種の魔力。
私の圧縮魔力は、人によっては息苦しさやピリピリするような痛みを感じるそうなので、テラから普通の人に向けて漏らすなと言われてたんだよね。
「フィアの圧縮された魔力が、身体に突き刺さるように痛くて気持ちいい」
ラウを除いて。
ラウは普通じゃないし、私が何をしても喜ぶから、気にしなくていいんだそうだ。
「師団長は個人的な感想を口に出さないでください」
「ちっ」
私の魔力が引っ込んで、ラウがあからさまに残念がったところで、二号さんは応答に進んだ。
「今の質問に対して、どなたか回答をお願いします」
二号さんの発言を聞くやいなや、勢いよく手が挙がる。
「ミラマー副師団長」
「エレバウト副官補佐はピンポイント技能者だ。師団の機密なので詳細は控えるが、クロエル補佐官と組ませると技能を最大限活用できるため、メンバー入りした」
「ドラグゼルン突撃部隊長」
「エレバウトは、俺の部隊の訓練にも普段から普通に参加してる。体力的に後れをとることはない」
ミラマーさんもドラグゼルンさんも、長を任されるだけはある。
しっかりとルミアーナさんを見ているし、能力を把握していた。
「ハァァァーイ、アタシからもタップリあるわー!」
なんと、エルヴェスさんも手を挙げた。もの凄い勢いで、さすがの二号さんも引いている。
「エルヴェスの発言は却下だ」
「お前が発言するとろくなことにならないんだから、黙っておけよ」
二号さんが指す前に、ミラマーさんとドラグゼルンさんが、エルヴェスさんの猛攻を阻止。
「ジミーもノーテンキもケチくさいわねー ノーテンキなんて、ソレだから振られるのよー」
「余計な発言は控えてください、エルヴェス副官」
エルヴェスさんの自由発言を、引いて戻ってきた二号さんが止めにかかる。
でも、そんな程度で止まるエルヴェスさんではない。バッと立ち上がって、ドラグゼルンさんを指差した。
「ノーテンキ程度が薔薇の花一本でコクるなんてキザなことして、オッケーもらえるわけないでしょー」
「なんでそれを………?! じゃなくて、黙ってろよ、エルヴェス!」
「ハイハイ。オテガミ出すのもホドホドにねー」
「うぐぐぐぐぐ」
カーネリウスさんに続いて、ドラグゼルンさんも動きを止めた。ちょっとかわいそうになってくる。
「ソレで、残り五人。ダーレが推薦されてダーレが選抜されるのカシラー?」
そう。今日の本番はここからだ。
残り五人の枠を巡っての戦いが始まろうとしていた。
議長を勤めるのは補佐二号さんだ。二号さんは淡々と議題を進める。
「まず、主メンバーの発表はミラマー副師団長から」
二号さんの指名に従い、ミラマーさんが立ち上がった。
「では、主メンバーの発表を行う。主メンバーは正副師団長および正副付きの副官、六人で厳正に選抜を行った」
ミラマーさんはいったん話を止め、ラウの方を見る。ラウが小さく頷くと、ミラマーさんは再び話し始めた。
「ラウゼルト・ドラグニール、第六師団長、上位竜種。
クロスフィア・クロエル・ドラグニール、第六師団長付き補佐官、赤種。
マディアス・カーネリウス、第六師団長付き副官、竜種。
ルミアーナ・エレバウト、第六師団長付き副官補佐。
アリスティルド・ドラグゼルン、第六師団突撃部隊長、竜種。
主メンバーは以上の五名」
うん、しっかり私の名前も呼ばれた。
なんの話も聞いてないので、またもや、預かり知らぬところで勝手に決められたようだ。
まぁ、ラウが行くなら、私もついていった方が安心だとは思う。
私がいないところで、ラウはとんでもないことをしでかす。これについてはレストス旅行ですでに証明済みだ。
ラウをおとなしく働かせるためにも、私の存在は欠かすことができない。
私が一人で納得している間に、二号さんは話を先に進めていた。
「主メンバー選抜に対しての説明はドラグニール師団長から」
「主メンバーは、ミラマーの発表の通り。混沌の樹林という特殊な場所であることを考慮して、竜種と鑑定技能持ちで主メンバーを構成した」
ラウがもっともな内容をもっともらしく説明したけど。
知らない人からすると、ルミアーナさんが頼りなさげに見えるんじゃないかなぁ。
知ってる人からすると、ルミアーナさんほど頼りになる人はいない。
戦力的にはラウやカーネリウスさん、ドラグゼルンさんといった竜種には及ばないけど、それを補っても余るほどの推し活技能をルミアーナさんは持っている。
「主メンバーについて、何か質問はありますか? なければ次に進みます」
と、二号さんが言ったとたんに、ババッと手が挙がった。
回答は最後にまとめて行うと説明してから、二号さんがひとりひとり当てていく。
「エレバウト副官補佐は、戦力的にどうなんだ? あと体力的なところも。何せ混沌の樹林に三日間だからな」
「こっちもエレバウト副官補佐についてだ。前所属は第一塔鑑定室だから補佐官としては優秀だろうけど、戦闘は? 混沌の樹林は戦場だぞ」
「技能的な部分を評価されたんだとしても、自衛くらいはできないと。他のメンバーが足をひっぱられる」
ルミアーナさんへの風当たりは想像以上だった。当てていくたびに、ルミアーナさんについての質問が出てくる。
第六師団の中だけでなく、他師団の師団長からも質問が飛んだ。
どれもこれもルミアーナさんの実力を疑うものばかり。選出はラウたちがやっているのに。ラウたちの見る目を疑うつもりなんだろうか。
二号さんは淡々と質問を聞き、一号さんが黙って書き留めていた。
ラウもミラマーさんも反応もせずに落ち着いているし、ルミアーナさんに至っては気にもとめない様子だった。
皆、よく淡々としていられるものだと感心してしまう。
「混沌の気が濃く、普通の騎士でも体力をかなり削がれる場所だ。女連れで行って大丈夫なところじゃない」
最後の質問なんて、性別だけで文句をつけているようなものじゃないか。
むっとして、思わず、口から文句がこぼれた。
「それって、私も大丈夫じゃないって言いたいの?」
「クロエル補佐官、発言は挙手してからお願いします」
別に、女連れ発言した人を公式に問い詰めたいわけではない。そういう考えの人もいることは分かっているし。
「あー、独り言だから。気にしないで」
手をパタパタ振って発言を取り消したのに、なんだか、女連れ発言した人がブルブル震えている。
「それと、殺気は控えてください」
あ。殺気もこぼれてたか。
正確には、殺気じゃなくて、圧縮された赤種の魔力。
私の圧縮魔力は、人によっては息苦しさやピリピリするような痛みを感じるそうなので、テラから普通の人に向けて漏らすなと言われてたんだよね。
「フィアの圧縮された魔力が、身体に突き刺さるように痛くて気持ちいい」
ラウを除いて。
ラウは普通じゃないし、私が何をしても喜ぶから、気にしなくていいんだそうだ。
「師団長は個人的な感想を口に出さないでください」
「ちっ」
私の魔力が引っ込んで、ラウがあからさまに残念がったところで、二号さんは応答に進んだ。
「今の質問に対して、どなたか回答をお願いします」
二号さんの発言を聞くやいなや、勢いよく手が挙がる。
「ミラマー副師団長」
「エレバウト副官補佐はピンポイント技能者だ。師団の機密なので詳細は控えるが、クロエル補佐官と組ませると技能を最大限活用できるため、メンバー入りした」
「ドラグゼルン突撃部隊長」
「エレバウトは、俺の部隊の訓練にも普段から普通に参加してる。体力的に後れをとることはない」
ミラマーさんもドラグゼルンさんも、長を任されるだけはある。
しっかりとルミアーナさんを見ているし、能力を把握していた。
「ハァァァーイ、アタシからもタップリあるわー!」
なんと、エルヴェスさんも手を挙げた。もの凄い勢いで、さすがの二号さんも引いている。
「エルヴェスの発言は却下だ」
「お前が発言するとろくなことにならないんだから、黙っておけよ」
二号さんが指す前に、ミラマーさんとドラグゼルンさんが、エルヴェスさんの猛攻を阻止。
「ジミーもノーテンキもケチくさいわねー ノーテンキなんて、ソレだから振られるのよー」
「余計な発言は控えてください、エルヴェス副官」
エルヴェスさんの自由発言を、引いて戻ってきた二号さんが止めにかかる。
でも、そんな程度で止まるエルヴェスさんではない。バッと立ち上がって、ドラグゼルンさんを指差した。
「ノーテンキ程度が薔薇の花一本でコクるなんてキザなことして、オッケーもらえるわけないでしょー」
「なんでそれを………?! じゃなくて、黙ってろよ、エルヴェス!」
「ハイハイ。オテガミ出すのもホドホドにねー」
「うぐぐぐぐぐ」
カーネリウスさんに続いて、ドラグゼルンさんも動きを止めた。ちょっとかわいそうになってくる。
「ソレで、残り五人。ダーレが推薦されてダーレが選抜されるのカシラー?」
そう。今日の本番はここからだ。
残り五人の枠を巡っての戦いが始まろうとしていた。
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