250 / 384
5 出張旅行編
3-8
しおりを挟む
うん、でもこういうときって、なんて話しかけたらいいんだろう?
とりあえず、共通の挨拶はこれだ。
「こんにちは」
ちょっと平凡すぎたかな?
怪しい人物にしても、無理矢理出入り口を作った侵入者が挨拶してくるとは思わなかったらしく、一瞬、ビクッとする。
でも、それは一瞬のことで、低い声で挨拶が返ってきた。
「あら、こんにちは」
女性の声だ。少し掠れて少し疲れたような声。
フードを深く被っていたので分からなかったけど、どうやら女性のようだ。女性にしてはずいぶんと背が高い。
いつもなら、鑑定眼で相手の正体はすぐ分かるのに、ここではなぜか鑑定眼がよく機能していない。霞がかかったような感じ。
目の前の人物の魔力か、床の魔法陣か、はたまたこの空間そのものが何か作用しているらしい。
その上、ここは外の空間より暗い。
鑑定眼でもぼんやりとしか視えない上、目視でもぼんやりしている。
少しでも近くで視ようと、私は注意深くその女性に近づいた。
後ろにはユクレーナさんの気配がする。なんだかんだ言って入ってきたユクレーナさん。外に一人いても危険だもんね。
慎重に近づき、魔法陣の手前で足を止める。さすがに魔法陣に踏み入れるのは危険だろう。
ユクレーナさんも私の隣に並んでいた。
そういえば、ユクレーナさんが首に巻いていたストールが無くなっている。
もしかしたら、ラウたちへの目印として出入り口に掛けてきたのかも。
こういった行動一つ取っても、ユクレーナさんはしっかりしている。
私たち二人が足を止めるのを見て、女性はさらに口を開いた。
この距離でも、フードのせいで顔はまだ見えない。
「ここへは何の用かしら。観光ならこんな隅ではなく、もっと他の場所を見た方がおもしろいわよ」
女性の声はさっきより低く、こっちを警戒しているような感じだった。
隣のユクレーナさんが私のひじをポンポンと叩いた。そして、私に代わって、ユクレーナさんが話し始める。
会話を引き受けるから他は任せた、ってことかな。
「さきほど遺跡の通路が崩れて、いっしょに来た人たちとはぐれてしまいまして。歩き回っていたら、いつの間にかこちらへ」
会話をユクレーナさんに任せて、私は女性と床の魔法陣とこの空間全体を探った。
女性はユクレーナさんとの会話に気を取られている。
「あら、迷子だったのね。でも、それはおかしいわね」
「おかしいとはどういうことでしょう?」
「ここは隠された場所ですもの。迷い込んで入ってこれるはずがないわ」
空間そのものはとくに何もなさそうだ。
床の魔法陣は発動していないので、女性の魔力か何かがこの場に作用しているらしい。
女性の正体も気になるけど、床の魔法陣が何の魔法陣かはよく分からないのも引っかかる。
私に視えないものなんてある?
それに、魔法陣は私の記憶にないものだった。でも、どこかで見た覚えがあるような気もする。
「そもそも、あなたたち。わざわざ壁を壊して、ここに入ってきたじゃないの」
「わざとではありません。『あれ』から隠れようとしてここに入りました。いったい『あれ』は何なのでしょうか?」
私が考え込んでいる間にも、ユクレーナさんは会話を続けていた。
あれとは狂った精霊王のことだ。
「『あれ』ですって?」
「ご存知でしょう? 遺跡にいる『あれ』です」
ユクレーナさんが声を潜めた。
女性はユクレーナさんの声をよく聞き取ろうとしてか、フードを脱ぐ。
年頃はマル姉さんくらいだろうか。
目や髪色は暗くてはっきりしない。肩で髪をきりそろえ、目つきがややキツい。勝ち気な表情が印象的な女性だった。
「『あれ』と言われても、よく分からないわ。わたくしには精霊が見えないから」
「なるほど。元第三塔の魔導具師、小さいメダルの開発者とはあなたでしたか、エルシュミット様」
え?
「あら。よく分かったわね」
「だから、名前が伏せられていたんですね」
ええええええ!
うん、まったくだよ。塔長、探ってこいとか言いながら、開発者の名前すら教えてくれなかったのに!
「ユクレーナさん、凄い」
「塔長の従姉に当たる方で、わたくしも何度かお会いしております」
ああ。王族関係者か。塔長が『開発者』としか教えてくれなかったのは、それが理由か。
王族関係者が魔物や騒動に関わっているとは知られたくないよね。
「それだけで分かったの?」
「第三塔所属の魔導具師は、塔の外に出ません。中立エリアなんて以ての外。なのにここにいるということは、」
「第三塔を辞めた魔導具師ってことだね」
ようやく、追いかけていた開発者にたどり着いた。これで直接、開発者と話ができる。
聞きたいことは山ほどあった。
三番目やスヴェートとの関係、《混沌獣の召喚》や《混乱》などの魔法陣のこと、などなど。
素直に教えてくれるとは思えないので、王都に戻ってもらって、聞き出す専門の人にお願いしようか。
塔長の従姉なら、塔長に対応をお願いしてもいいよね。
開発者との遭遇に私が心の中で喜んでいると、ユクレーナさんが訝しげな声をあげた。
「ですが、おかしいですね。あなたがわたくしのことを知らないなんて。
だから顔を見るまでは、あなただとは思いませんでしたよ」
「え? そうなの?」
「親しくはありませんが、すれ違えば挨拶をするくらいの仲ではありましたね」
そう言って、ユクレーナさんは何かを探るような目で開発者を見る。
確かにおかしい。
知り合いなら、最初から分かっていただろうから、ユクレーナさんに声をかけたはず。
正体に気づかれて都合が悪いようなら、フードは脱がないだろうし。
「ああ、思い出したわ。ユクレーナ・フィールズ特級補佐官でしょう、第一塔の?
退職してからけっこう経つから、記憶が朧気で申し訳ないわね」
開発者はユクレーナさんのフルネームを口にして、しれっと謝罪する。
「それに、王都にいるあなたが、ここにいるとは思わなくて」
名乗ってないのにフルネームを知ってる、ということは、本当に忘れていただけのように聞こえた。
それでも、ユクレーナさんは違和感を見逃さなかった。
「『あれ』と言っただけで、精霊だとよく分かりましたね。あなたは見えないのに」
「あ」
そうだ。ユクレーナさんは精霊だとは一言も言っていない。
精霊が見えないのなら、なおさら、『あれ』が精霊だとどうして分かったのか。
「だって、通路が崩れたと言ったら、誰だって精霊が原因だと思うでしょう?」
「え? 遺跡なんだから、普通は劣化して脆くなったと思わない?」
それに、いくらいたずら好きな精霊でも、むやみに形あるものを壊したりしない。
そんなことをするのは、自制ができなくなっている狂った精霊だけ。
「クロスフィアさんの言う通りです。それにわたくし、『あれ』が通路を崩したとは一言も話しておりませんが」
「あ」
「あなたはどなたですか? わたくしの知っている方ではありませんよね」
ユクレーナさんは、静かに開発者を追い詰めた。
とりあえず、共通の挨拶はこれだ。
「こんにちは」
ちょっと平凡すぎたかな?
怪しい人物にしても、無理矢理出入り口を作った侵入者が挨拶してくるとは思わなかったらしく、一瞬、ビクッとする。
でも、それは一瞬のことで、低い声で挨拶が返ってきた。
「あら、こんにちは」
女性の声だ。少し掠れて少し疲れたような声。
フードを深く被っていたので分からなかったけど、どうやら女性のようだ。女性にしてはずいぶんと背が高い。
いつもなら、鑑定眼で相手の正体はすぐ分かるのに、ここではなぜか鑑定眼がよく機能していない。霞がかかったような感じ。
目の前の人物の魔力か、床の魔法陣か、はたまたこの空間そのものが何か作用しているらしい。
その上、ここは外の空間より暗い。
鑑定眼でもぼんやりとしか視えない上、目視でもぼんやりしている。
少しでも近くで視ようと、私は注意深くその女性に近づいた。
後ろにはユクレーナさんの気配がする。なんだかんだ言って入ってきたユクレーナさん。外に一人いても危険だもんね。
慎重に近づき、魔法陣の手前で足を止める。さすがに魔法陣に踏み入れるのは危険だろう。
ユクレーナさんも私の隣に並んでいた。
そういえば、ユクレーナさんが首に巻いていたストールが無くなっている。
もしかしたら、ラウたちへの目印として出入り口に掛けてきたのかも。
こういった行動一つ取っても、ユクレーナさんはしっかりしている。
私たち二人が足を止めるのを見て、女性はさらに口を開いた。
この距離でも、フードのせいで顔はまだ見えない。
「ここへは何の用かしら。観光ならこんな隅ではなく、もっと他の場所を見た方がおもしろいわよ」
女性の声はさっきより低く、こっちを警戒しているような感じだった。
隣のユクレーナさんが私のひじをポンポンと叩いた。そして、私に代わって、ユクレーナさんが話し始める。
会話を引き受けるから他は任せた、ってことかな。
「さきほど遺跡の通路が崩れて、いっしょに来た人たちとはぐれてしまいまして。歩き回っていたら、いつの間にかこちらへ」
会話をユクレーナさんに任せて、私は女性と床の魔法陣とこの空間全体を探った。
女性はユクレーナさんとの会話に気を取られている。
「あら、迷子だったのね。でも、それはおかしいわね」
「おかしいとはどういうことでしょう?」
「ここは隠された場所ですもの。迷い込んで入ってこれるはずがないわ」
空間そのものはとくに何もなさそうだ。
床の魔法陣は発動していないので、女性の魔力か何かがこの場に作用しているらしい。
女性の正体も気になるけど、床の魔法陣が何の魔法陣かはよく分からないのも引っかかる。
私に視えないものなんてある?
それに、魔法陣は私の記憶にないものだった。でも、どこかで見た覚えがあるような気もする。
「そもそも、あなたたち。わざわざ壁を壊して、ここに入ってきたじゃないの」
「わざとではありません。『あれ』から隠れようとしてここに入りました。いったい『あれ』は何なのでしょうか?」
私が考え込んでいる間にも、ユクレーナさんは会話を続けていた。
あれとは狂った精霊王のことだ。
「『あれ』ですって?」
「ご存知でしょう? 遺跡にいる『あれ』です」
ユクレーナさんが声を潜めた。
女性はユクレーナさんの声をよく聞き取ろうとしてか、フードを脱ぐ。
年頃はマル姉さんくらいだろうか。
目や髪色は暗くてはっきりしない。肩で髪をきりそろえ、目つきがややキツい。勝ち気な表情が印象的な女性だった。
「『あれ』と言われても、よく分からないわ。わたくしには精霊が見えないから」
「なるほど。元第三塔の魔導具師、小さいメダルの開発者とはあなたでしたか、エルシュミット様」
え?
「あら。よく分かったわね」
「だから、名前が伏せられていたんですね」
ええええええ!
うん、まったくだよ。塔長、探ってこいとか言いながら、開発者の名前すら教えてくれなかったのに!
「ユクレーナさん、凄い」
「塔長の従姉に当たる方で、わたくしも何度かお会いしております」
ああ。王族関係者か。塔長が『開発者』としか教えてくれなかったのは、それが理由か。
王族関係者が魔物や騒動に関わっているとは知られたくないよね。
「それだけで分かったの?」
「第三塔所属の魔導具師は、塔の外に出ません。中立エリアなんて以ての外。なのにここにいるということは、」
「第三塔を辞めた魔導具師ってことだね」
ようやく、追いかけていた開発者にたどり着いた。これで直接、開発者と話ができる。
聞きたいことは山ほどあった。
三番目やスヴェートとの関係、《混沌獣の召喚》や《混乱》などの魔法陣のこと、などなど。
素直に教えてくれるとは思えないので、王都に戻ってもらって、聞き出す専門の人にお願いしようか。
塔長の従姉なら、塔長に対応をお願いしてもいいよね。
開発者との遭遇に私が心の中で喜んでいると、ユクレーナさんが訝しげな声をあげた。
「ですが、おかしいですね。あなたがわたくしのことを知らないなんて。
だから顔を見るまでは、あなただとは思いませんでしたよ」
「え? そうなの?」
「親しくはありませんが、すれ違えば挨拶をするくらいの仲ではありましたね」
そう言って、ユクレーナさんは何かを探るような目で開発者を見る。
確かにおかしい。
知り合いなら、最初から分かっていただろうから、ユクレーナさんに声をかけたはず。
正体に気づかれて都合が悪いようなら、フードは脱がないだろうし。
「ああ、思い出したわ。ユクレーナ・フィールズ特級補佐官でしょう、第一塔の?
退職してからけっこう経つから、記憶が朧気で申し訳ないわね」
開発者はユクレーナさんのフルネームを口にして、しれっと謝罪する。
「それに、王都にいるあなたが、ここにいるとは思わなくて」
名乗ってないのにフルネームを知ってる、ということは、本当に忘れていただけのように聞こえた。
それでも、ユクレーナさんは違和感を見逃さなかった。
「『あれ』と言っただけで、精霊だとよく分かりましたね。あなたは見えないのに」
「あ」
そうだ。ユクレーナさんは精霊だとは一言も言っていない。
精霊が見えないのなら、なおさら、『あれ』が精霊だとどうして分かったのか。
「だって、通路が崩れたと言ったら、誰だって精霊が原因だと思うでしょう?」
「え? 遺跡なんだから、普通は劣化して脆くなったと思わない?」
それに、いくらいたずら好きな精霊でも、むやみに形あるものを壊したりしない。
そんなことをするのは、自制ができなくなっている狂った精霊だけ。
「クロスフィアさんの言う通りです。それにわたくし、『あれ』が通路を崩したとは一言も話しておりませんが」
「あ」
「あなたはどなたですか? わたくしの知っている方ではありませんよね」
ユクレーナさんは、静かに開発者を追い詰めた。
1
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる