237 / 384
5 出張旅行編
2-5
しおりを挟む
ラウに手を取られ、狭い路地の石段を登る。登る。ただひたすら登る。
こんな狭い路地の、しかも石段だというのに、両脇にはやはり小さいお店が連なっていた。
甘い匂い、パンが焼けるような匂い、香辛料の独特な匂い、いろいろな匂いに包まれて、私たちは歩いていく。
ここがユクレーナさんが育った街なんだな。
ネージュが住んでいたグランフレイムの館は大きかったけど、ネージュの世界は狭かった。
ここはそれぞれの住む家こそ小さいけど、ここで生活する人たちは、とても活気に溢れている。
見上げれば広々とした空と険しく高い山々。気持ちもすっきりする。
「そろそろ着くぞ、フィア」
突然、ラウが立ち止まった。
「本当?」
でも、なんで立ち止まるんだろう。
そろそろ着くっことは、まだ着いてないってことだ。立ち止まったら、着かないよね?
「あそこのようですね」
ジンクレストが指をさしたのは、石段から横に延びる狭い通路の先だった。
その方向を目でたどると、周りより大きな建物がある。
「さぁ、行こう、フィア」
「キレイなレストランだね」
「昔はもっと、街の食堂って感じでしたのに」
「キレイに改装したんだね」
「昔はもっと、こじんまりとしていましたのに」
「キレイに改造したんだね」
レストランの前までやってきて、ユクレーナさんはその外観に目を白黒させていた。
どうやら、ユクレーナさんの記憶にあるものとはだいぶかけ離れているらしい。四年ほど家に帰ってないって話だったよね。
「街の雰囲気にもあってるし、デートでも使えそうな店じゃないか?」
「清潔感もありますし、落ち着いたデザインですね」
ラウとジンクレストの言う通り。
名前こそ『辛牛亭』と、レストランらしからぬ響きだけれど、オシャレでかつ遺跡の街に似合った石造りの建物が、そこにあった。
レストランの出入り口は建物の三階にあり、見たところ、一階が住居、二階が事務室や厨房、三、四階が客席のようだ。
ラウの手を引き、さっそくお店の入り口へ。
テラス席もあるから、きっと眺めもいいに違いない。
「それじゃ、ここでお昼だね」
早く入りたくてワクワクしている私に、ユクレーナさんが待ったをかける。
「ラウゼルト卿とクロスフィアさんは、予約ですよね。わたくしとジンは他のお店に行きましょう」
「ユクレーナさんとジンクレストもいっしょだよね、ラウ」
「あぁ、そうだ」
「そうですよ、ユクレーナ。クロスフィア様とラウゼルト卿を二人だけにさせては、絶対にダメです」
「なんか、いちいちムカつくな」
またもや言い争いになりそうな雰囲気を無視して、私はラウに確認した。
「予約は四人で取ってるんだよね?」
「あぁ、そうだ」
「あの、わたくしも同席しなくてはなりませんか?」
ユクレーナさんは嫌そうな、困ったような、そんな表情をしている。口調もどことなく重苦しい。
「当然だろ。突然、予約をキャンセルしたら、店にも迷惑かかるしな」
「実家なので、少しくらい迷惑かかっても問題ないと思いますが」
「それにレクスから頼まれてるんだ。お前とお前の実家との話し合いをな」
ラウはそう言うと、ジンクレストに目配せをする。静かに頷くジンクレスト。
仲が悪くても、これだけで意志疎通できるのは訓練された騎士ならでは。
ラウはジンクレストの反応に満足したのか、私の手を取って颯爽とお店の扉に向かった。
カランと音を立てて扉が開くと、店内の賑やかな様子が目に飛び込んでくる。
三階の店内は、お客さんでいっぱいだった。席待ちで並んでいるお客さんもいるくらいの人気ぶり。
さすが、ルミ印一推しのレストラン。予約して正解だったと思う。
そして店内には独特の香りが漂っていた。これが辛牛亭人気料理の香辛料の香りかな。
私たちが店内に足を踏み入れると、さっと案内の女性がやってくる。
「いらっしゃいませ」
「四名で予約したドラグニールだ」
「ご来店ありがとうございます。お待ちしておりました」
丁寧に一礼する案内の女性。
そして、奥に声をかけた。
「店長、ご予約のお客様がお見えです」
「まぁまぁ。お客様方。遠くからようこそいらっしゃいました」
奥から現れたのは金髪に青い瞳を持つ女性。お店の制服をピシッと着こなし、にっこりと笑顔をみせる。
うん、どことなくユクレーナさんに似てる?
「辛牛亭、店長のフィールズです」
はっとして、肩越しにチラッと後ろを見ると、いつものユクレーナさんがそこにいた。
緊張した様子も嫌そうな様子も見せてはいない。ジンクレストの手を取って、淡々と佇んでいる。
私の視線に気付いた店長が、ユクレーナさんに視線を向けた。
口元に手を当てる店長。
「まぁまぁまぁ! ユクレーナ! 戻ってきてくれたのね!」
「違います」
即否定するユクレーナさん。
「あなた、ユクレーナが!」
興奮しすぎて話をぜんぜん聞かずに、店長は奥に向かって声をかけた。
案内の女性も、店長の様子に困った表情を浮かべている。
そりゃそうだよね。呼んだ上司が予約のお客さんを放置してるんだからね。逆の立場なら、きつく注意されるよね。
「それで、席は?」
「店長、お客様がお待ちですよ!」
いつまで待たせるんだとばかりに、ラウが不機嫌そうな低い声を出すと、弾かれたように、案内の女性が店長の注意を引き戻した。
我に返る店長。
「まぁまぁまぁ、わたくしとしたことが。どうぞどうぞ。こちらへ」
店長が手をすっと差し出して、伸ばした先は階段だった。手すりに凝った装飾が施されている。
「上のテラス席をご用意しております。とてもいい眺めですので、ぜひ、景色もお楽しみください」
店長は先に立ち、私たちは四階のテラス席に案内されたのだった。
こんな狭い路地の、しかも石段だというのに、両脇にはやはり小さいお店が連なっていた。
甘い匂い、パンが焼けるような匂い、香辛料の独特な匂い、いろいろな匂いに包まれて、私たちは歩いていく。
ここがユクレーナさんが育った街なんだな。
ネージュが住んでいたグランフレイムの館は大きかったけど、ネージュの世界は狭かった。
ここはそれぞれの住む家こそ小さいけど、ここで生活する人たちは、とても活気に溢れている。
見上げれば広々とした空と険しく高い山々。気持ちもすっきりする。
「そろそろ着くぞ、フィア」
突然、ラウが立ち止まった。
「本当?」
でも、なんで立ち止まるんだろう。
そろそろ着くっことは、まだ着いてないってことだ。立ち止まったら、着かないよね?
「あそこのようですね」
ジンクレストが指をさしたのは、石段から横に延びる狭い通路の先だった。
その方向を目でたどると、周りより大きな建物がある。
「さぁ、行こう、フィア」
「キレイなレストランだね」
「昔はもっと、街の食堂って感じでしたのに」
「キレイに改装したんだね」
「昔はもっと、こじんまりとしていましたのに」
「キレイに改造したんだね」
レストランの前までやってきて、ユクレーナさんはその外観に目を白黒させていた。
どうやら、ユクレーナさんの記憶にあるものとはだいぶかけ離れているらしい。四年ほど家に帰ってないって話だったよね。
「街の雰囲気にもあってるし、デートでも使えそうな店じゃないか?」
「清潔感もありますし、落ち着いたデザインですね」
ラウとジンクレストの言う通り。
名前こそ『辛牛亭』と、レストランらしからぬ響きだけれど、オシャレでかつ遺跡の街に似合った石造りの建物が、そこにあった。
レストランの出入り口は建物の三階にあり、見たところ、一階が住居、二階が事務室や厨房、三、四階が客席のようだ。
ラウの手を引き、さっそくお店の入り口へ。
テラス席もあるから、きっと眺めもいいに違いない。
「それじゃ、ここでお昼だね」
早く入りたくてワクワクしている私に、ユクレーナさんが待ったをかける。
「ラウゼルト卿とクロスフィアさんは、予約ですよね。わたくしとジンは他のお店に行きましょう」
「ユクレーナさんとジンクレストもいっしょだよね、ラウ」
「あぁ、そうだ」
「そうですよ、ユクレーナ。クロスフィア様とラウゼルト卿を二人だけにさせては、絶対にダメです」
「なんか、いちいちムカつくな」
またもや言い争いになりそうな雰囲気を無視して、私はラウに確認した。
「予約は四人で取ってるんだよね?」
「あぁ、そうだ」
「あの、わたくしも同席しなくてはなりませんか?」
ユクレーナさんは嫌そうな、困ったような、そんな表情をしている。口調もどことなく重苦しい。
「当然だろ。突然、予約をキャンセルしたら、店にも迷惑かかるしな」
「実家なので、少しくらい迷惑かかっても問題ないと思いますが」
「それにレクスから頼まれてるんだ。お前とお前の実家との話し合いをな」
ラウはそう言うと、ジンクレストに目配せをする。静かに頷くジンクレスト。
仲が悪くても、これだけで意志疎通できるのは訓練された騎士ならでは。
ラウはジンクレストの反応に満足したのか、私の手を取って颯爽とお店の扉に向かった。
カランと音を立てて扉が開くと、店内の賑やかな様子が目に飛び込んでくる。
三階の店内は、お客さんでいっぱいだった。席待ちで並んでいるお客さんもいるくらいの人気ぶり。
さすが、ルミ印一推しのレストラン。予約して正解だったと思う。
そして店内には独特の香りが漂っていた。これが辛牛亭人気料理の香辛料の香りかな。
私たちが店内に足を踏み入れると、さっと案内の女性がやってくる。
「いらっしゃいませ」
「四名で予約したドラグニールだ」
「ご来店ありがとうございます。お待ちしておりました」
丁寧に一礼する案内の女性。
そして、奥に声をかけた。
「店長、ご予約のお客様がお見えです」
「まぁまぁ。お客様方。遠くからようこそいらっしゃいました」
奥から現れたのは金髪に青い瞳を持つ女性。お店の制服をピシッと着こなし、にっこりと笑顔をみせる。
うん、どことなくユクレーナさんに似てる?
「辛牛亭、店長のフィールズです」
はっとして、肩越しにチラッと後ろを見ると、いつものユクレーナさんがそこにいた。
緊張した様子も嫌そうな様子も見せてはいない。ジンクレストの手を取って、淡々と佇んでいる。
私の視線に気付いた店長が、ユクレーナさんに視線を向けた。
口元に手を当てる店長。
「まぁまぁまぁ! ユクレーナ! 戻ってきてくれたのね!」
「違います」
即否定するユクレーナさん。
「あなた、ユクレーナが!」
興奮しすぎて話をぜんぜん聞かずに、店長は奥に向かって声をかけた。
案内の女性も、店長の様子に困った表情を浮かべている。
そりゃそうだよね。呼んだ上司が予約のお客さんを放置してるんだからね。逆の立場なら、きつく注意されるよね。
「それで、席は?」
「店長、お客様がお待ちですよ!」
いつまで待たせるんだとばかりに、ラウが不機嫌そうな低い声を出すと、弾かれたように、案内の女性が店長の注意を引き戻した。
我に返る店長。
「まぁまぁまぁ、わたくしとしたことが。どうぞどうぞ。こちらへ」
店長が手をすっと差し出して、伸ばした先は階段だった。手すりに凝った装飾が施されている。
「上のテラス席をご用意しております。とてもいい眺めですので、ぜひ、景色もお楽しみください」
店長は先に立ち、私たちは四階のテラス席に案内されたのだった。
0
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる