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5 出張旅行編
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「わぁ、凄い!」
金竜さんの砦に一泊した翌日。
私たちはレストスで一番見晴らしの良いと言われている展望スポットへやってきた。
ルミ印のガイドブックでも、レストス観光のマストスポットと紹介されている。
「飛竜から見る世界も凄いけど、ここからの景色も凄いね、ラウ」
「レストスの街を一望できるところなんですよ、クロスフィアさん」
「へー」
飛竜からの景色よりも、街も山々も近くに感じられ、迫力がある。
夜になると、街道や建物など街の至る所に、赤い丸灯が明るく輝き、とてと幻想的だそうだ。
これも、ルミ印に載っていた。
展望スポットから眺めてもいいし、街中を歩き回ってもいいし。とにかく、マスト中のマストだとのこと。
うん、絶対にラウを誘って、夜の街を出歩かないとね。
「眼下に見えるのがレストスの街並みで、こちらが東の遺跡、あちらが西の遺跡です」
「あれは?」
「混沌の樹林ですね。そして向こうがスヴェート帝国になります」
「へー」
展望スポットから見える景色を、レストス出身のユクレーナさんが解説してくれるので、二倍も三倍も楽しめて良い。
「ともあれ、中立エリアへ無事に入れて良かったですね」
「そうだね」
私は展望スポットからも見える、中立エリアの出入り口に目を向けて、さっきの出来事を思い起こした。
遡ること、数時間前の朝早い時間。
私たちは中立エリアの出入り口に到着していた。
中立エリアへの出入り口はスヴェート側とエルメンティア側の二ヶ所ある。
武装した人間の排除が目的で作られたこの場所の運営は、レストスの治安維持組織だ。
治安維持組織というと聞こえはいいけど、師団と違って、計画的に訓練を受けているところではない。
つまるところ、『ちゃんとしてない人たち』だ。
そんな大事なところを『ちゃんとしてない人たち』に任せられる訳がなく。
実のところ、中立エリアの出入り口への出入り口を第七師団が見張っている。
いっそのこと、最初から第七師団が見張ればいいのに。
とも思うけど、中立エリアの性質上、師団は関与できないらしい。まったくもって面倒くさい。
そんな『ちゃんとしてない』エルメンティア側の出入り口を、私たちが通ろうとしたとき、ちょっとした事件が起きた。
「おい、お前」
出入り口は人ひとり通れるくらいの細い通路。その通路をひとりひとり順番に通る。
国内だし、申請書みたいなものは何もなく、通る人物が怪しいかどうかを目視で確認するだけのようだ。
うん、鑑定技能でも持ってないかぎり、目視で判断なんてできないよね。
監視役の男たちはどう視ても、鑑定技能なし。うん、ダメだ、これ。
そして私が通っていたときだ、私に声がかかったのは。
「お前だ、お前。銀髪で赤目の女」
「私?」
見た感じは怪しくないはずだし。なんで、声がかかったのか、よく分からない。
首を傾げていると、さらに話しかけられた。
「そうだ。服の膨らみが不自然だ。何か隠し持ってるだろう」
「え? どこに?」
「服の中だ。調べるから、こっちに来い」
そう言って、監視役の男たちは私を奥の部屋に連れて行こうとする。
と、そこへ、
「こっちに、なんだって?」
後ろから来たラウが低い声を出した。
「あ、ラウ。この人が私の服の中を調べるって」
「ほぉぉぉぉぉ」
ラウの声がさらに低くなる。同時に気温も低くなった。ヒンヤリした空気が漂う。
「こ、ここは中立エリアだ。ここにはここのルールがあるんだ」
ラウは私の前に立ち、きっぱりと言い放った。
「そうか。それは知らなかった。俺には俺のルールしかないんでな」
ガタガタ震え出す監視役たち。
「ラウ。ここで目立つ行動はマズいんじゃない?」
「大丈夫だ、フィア。目立たないよう消してくるから」
男たちから悲鳴が上がった。
「待って、ラウ! やり過ぎだって!」
「あの人、消されなくて良かったね」
中立エリアの出入り口から目をそらし、皆の方に顔を向けた。
「クロスフィア様は優しすぎますよ。あんなクズ、ドラグニール師団長の魔剣の錆びにでもなれば良かったのに」
「ふん、珍しく意見が合ったな、ベルンドゥアン」
ラウとジンクレストはあまり仲が良くない。
仲が良くない同士の意見が合うときは、ろくでもないことしか起きないそうだ。
珍しく言い争いが起きなかったことをホッとすべきかどうか悩んでいる間に、ラウとジンクレストの話は弾んでいく。
「クロスフィア様をお守りできないような情けない夫ではなくて、安心しましたよ」
「当然だ。俺のルールはフィアのためにある。優しいフィアが許しても、俺は絶対に許さない」
「そうでしょうとも。それで見逃すつもりですか?」
「まさか。すでに処理済みだ」
「「え?!」」
なんだか、話が怪しい方に進み、私とユクレーナさんが同時に声を上げた。
ラウの処理済みは十中八九、消去とか消滅とか、そういうことだ。ヤバさしか感じない。
「当然ですね。クロスフィア様を最優先する、まともな夫で安心しましたよ」
「まともの意味が、私の知ってるのと違うよね」
ジンクレストまで、おかしいことを言っている。
そもそも、ラウの処理済み発言を大歓迎していることからして、感覚がおかしい。
「残念ながら、竜種のまともは普通種とは違うんですよ、クロスフィアさん」
ユクレーナさんまで、身も蓋もないことを言い出した。
「ジンクレストは普通種だよね? ラウと基準が同じなのはどういうこと?」
「残念ながら、そういうことですよ、クロスフィアさん」
「意味、分からないんだけど!」
世の中、知らなくていいことがたくさんあることに気付いてしまう私だった。
金竜さんの砦に一泊した翌日。
私たちはレストスで一番見晴らしの良いと言われている展望スポットへやってきた。
ルミ印のガイドブックでも、レストス観光のマストスポットと紹介されている。
「飛竜から見る世界も凄いけど、ここからの景色も凄いね、ラウ」
「レストスの街を一望できるところなんですよ、クロスフィアさん」
「へー」
飛竜からの景色よりも、街も山々も近くに感じられ、迫力がある。
夜になると、街道や建物など街の至る所に、赤い丸灯が明るく輝き、とてと幻想的だそうだ。
これも、ルミ印に載っていた。
展望スポットから眺めてもいいし、街中を歩き回ってもいいし。とにかく、マスト中のマストだとのこと。
うん、絶対にラウを誘って、夜の街を出歩かないとね。
「眼下に見えるのがレストスの街並みで、こちらが東の遺跡、あちらが西の遺跡です」
「あれは?」
「混沌の樹林ですね。そして向こうがスヴェート帝国になります」
「へー」
展望スポットから見える景色を、レストス出身のユクレーナさんが解説してくれるので、二倍も三倍も楽しめて良い。
「ともあれ、中立エリアへ無事に入れて良かったですね」
「そうだね」
私は展望スポットからも見える、中立エリアの出入り口に目を向けて、さっきの出来事を思い起こした。
遡ること、数時間前の朝早い時間。
私たちは中立エリアの出入り口に到着していた。
中立エリアへの出入り口はスヴェート側とエルメンティア側の二ヶ所ある。
武装した人間の排除が目的で作られたこの場所の運営は、レストスの治安維持組織だ。
治安維持組織というと聞こえはいいけど、師団と違って、計画的に訓練を受けているところではない。
つまるところ、『ちゃんとしてない人たち』だ。
そんな大事なところを『ちゃんとしてない人たち』に任せられる訳がなく。
実のところ、中立エリアの出入り口への出入り口を第七師団が見張っている。
いっそのこと、最初から第七師団が見張ればいいのに。
とも思うけど、中立エリアの性質上、師団は関与できないらしい。まったくもって面倒くさい。
そんな『ちゃんとしてない』エルメンティア側の出入り口を、私たちが通ろうとしたとき、ちょっとした事件が起きた。
「おい、お前」
出入り口は人ひとり通れるくらいの細い通路。その通路をひとりひとり順番に通る。
国内だし、申請書みたいなものは何もなく、通る人物が怪しいかどうかを目視で確認するだけのようだ。
うん、鑑定技能でも持ってないかぎり、目視で判断なんてできないよね。
監視役の男たちはどう視ても、鑑定技能なし。うん、ダメだ、これ。
そして私が通っていたときだ、私に声がかかったのは。
「お前だ、お前。銀髪で赤目の女」
「私?」
見た感じは怪しくないはずだし。なんで、声がかかったのか、よく分からない。
首を傾げていると、さらに話しかけられた。
「そうだ。服の膨らみが不自然だ。何か隠し持ってるだろう」
「え? どこに?」
「服の中だ。調べるから、こっちに来い」
そう言って、監視役の男たちは私を奥の部屋に連れて行こうとする。
と、そこへ、
「こっちに、なんだって?」
後ろから来たラウが低い声を出した。
「あ、ラウ。この人が私の服の中を調べるって」
「ほぉぉぉぉぉ」
ラウの声がさらに低くなる。同時に気温も低くなった。ヒンヤリした空気が漂う。
「こ、ここは中立エリアだ。ここにはここのルールがあるんだ」
ラウは私の前に立ち、きっぱりと言い放った。
「そうか。それは知らなかった。俺には俺のルールしかないんでな」
ガタガタ震え出す監視役たち。
「ラウ。ここで目立つ行動はマズいんじゃない?」
「大丈夫だ、フィア。目立たないよう消してくるから」
男たちから悲鳴が上がった。
「待って、ラウ! やり過ぎだって!」
「あの人、消されなくて良かったね」
中立エリアの出入り口から目をそらし、皆の方に顔を向けた。
「クロスフィア様は優しすぎますよ。あんなクズ、ドラグニール師団長の魔剣の錆びにでもなれば良かったのに」
「ふん、珍しく意見が合ったな、ベルンドゥアン」
ラウとジンクレストはあまり仲が良くない。
仲が良くない同士の意見が合うときは、ろくでもないことしか起きないそうだ。
珍しく言い争いが起きなかったことをホッとすべきかどうか悩んでいる間に、ラウとジンクレストの話は弾んでいく。
「クロスフィア様をお守りできないような情けない夫ではなくて、安心しましたよ」
「当然だ。俺のルールはフィアのためにある。優しいフィアが許しても、俺は絶対に許さない」
「そうでしょうとも。それで見逃すつもりですか?」
「まさか。すでに処理済みだ」
「「え?!」」
なんだか、話が怪しい方に進み、私とユクレーナさんが同時に声を上げた。
ラウの処理済みは十中八九、消去とか消滅とか、そういうことだ。ヤバさしか感じない。
「当然ですね。クロスフィア様を最優先する、まともな夫で安心しましたよ」
「まともの意味が、私の知ってるのと違うよね」
ジンクレストまで、おかしいことを言っている。
そもそも、ラウの処理済み発言を大歓迎していることからして、感覚がおかしい。
「残念ながら、竜種のまともは普通種とは違うんですよ、クロスフィアさん」
ユクレーナさんまで、身も蓋もないことを言い出した。
「ジンクレストは普通種だよね? ラウと基準が同じなのはどういうこと?」
「残念ながら、そういうことですよ、クロスフィアさん」
「意味、分からないんだけど!」
世の中、知らなくていいことがたくさんあることに気付いてしまう私だった。
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