181 / 384
4 騎士と破壊のお姫さま編
2-4 騎士は苛立つ
しおりを挟む
ネージュ様にお会いできない。
この日、俺と父は、叔父とともにグランミストの館を訪れていた。
リナーシア・グランミスト嬢の紹介で、グランミスト総師団長に個人的な用件で会うために。
「ねぇ、お父さまったら!」
「だから、相手が悪いと言ってるだろう」
応接室に通された俺たちを待っていたのは、気難しい顔をした総師団長と、リナーシア嬢だ。
俺たちが入室したときには、話が始まっており、険悪な雰囲気になっていた。
「グランミスト総師団長」
「ベルンドゥアン」
「休みのところ、時間を取ってもらって申し訳ない」
最初にルバルト叔父さんが、立ち上がった総師団長と握手をする。
あの男もかなり大きかったが、二人ともかなり大きい。
「ジベルトも久しいな」
「あぁ、久しぶりだな、ステファル」
続いて総師団長が父と握手をした。
父は俺と変わらないくらいの身長なので、総師団長と並ぶと小さく見えるが、堂々と挨拶を交わしていた。
「そっちが、自慢の息子か」
「あぁ。ジンクレストだ。グランフレイムで精霊騎士として研鑽を積んでいた」
「お初にお目にかかります。ジンクレストです。今日はよろしくお願いします」
俺はその場で頭を下げ、目の前に出された大きな手を握った。
「そこを何とかお願いしたい」
「ベルンドゥアン、相手が悪いことくらい、お前だって分かるだろう」
総師団長との話し合いは難航した。
しかし、グランフレイム卿が歯牙にもかけなかったのに対して、こちらは苦しそうな顔をしている。
「なぁ、ステファル。街で、あの方をお見かけしたんだ。若い頃のミラージュ様にそっくりだったよ」
「…………ジベルト。相手が悪いんだ」
父の言葉に総師団長はビクッとする。
そして、苦しそうに声を絞り出した。
「ステファル、お前だって本当は分かっているんだろう?」
「ダメなものはダメだ」
苦しげな顔のまま、相手が悪い、ダメの一点張り。
あの男に脅されてるわけではないだろうに、何か事情でもあるのか?
「あの、なぜダメなんでしょうか? やましいことがないなら、公式にお会いすることに、何も問題はないでしょう」
それまで話し合いは父と叔父に任せていたが、俺は思わず聞いてしまった。
「やましいことなど、あるわけがないだろう」
「それなら、どうしてネージュ様にお会いできないんですか? あの男、ドラグニール師団長が原因ですか?」
「ネージュ・グランフレイム嬢ではない」
俺の問に苦々しい顔で答える総師団長。
「クロスフィア・クロエル・ドラグニール特級補佐官。赤種の四番目であり、黒竜の伴侶だ」
総師団長が説明してくれるが、ネージュ様ではない、他の誰かの話を聞いているように感じる。
勤勉で努力することを惜しまなかったネージュ様が、最上級の加護を持つ赤種だなんて。ありえない。
「師団では『クロエル補佐官』と呼ばれている。呼び方は間違えないでもらいたい」
「では、クロエル補佐官にお会いできないのはどうしてなんですか?」
「竜種は伴侶を他の男と会わせない。黒竜が嫌がったら、会うことはできないんだ」
竜種が自分の伴侶に対して、執念ともいえる行動を取るのは有名な話だ。だから、総師団長の話も十分理解できる。
理解できないのは、どうしてネージュ様が竜種の伴侶になっているのか?、というところ。
「だから私的にではなく、仕事としてクロエル補佐官に面会申請をしているんだが」
「それをすべて却下されているんです」
「それはそうだ。クロエル補佐官は第六師団長配属だからな。他と面会する仕事なんてない」
「第六師団配属の間違いだろ?」
「第六師団長配属だ」
「なんだよ、それ」
もう、何がなんだか分からない。
それでも俺の希望はただひとつ。
「こちらはただ、クロエル補佐官にネージュ様としての記憶を取り戻していただきたいだけ。
そのためにお会いして、話をしたいんです」
「クロエル補佐官は赤種だぞ。記憶力は普通の人間を遥かに凌ぐ」
「それなら、どうしてネージュ様としての記憶をなくされているんですか?」
「ネージュ・グランフレイム嬢ではない。クロエル補佐官だ」
「あの方はネージュ様です」
どうして誰も、あの方がネージュ様だと認めないんだろう。あんなにネージュ様に瓜二つなのに。
「ねぇ、お父さま。これではキリがないと思わない?」
助け船を出してくれたのは、総師団長のお嬢さんであるリナーシア嬢だった。
頑なな態度の父親の様子など、まるで気にせず、平然と話す。
「ステファル、リナーシア嬢の言うとおりだよ。結果がどうであれ、先に進むには、一度でいいから、話し合いが必要なんだ」
「仕事としてクロエル補佐官に面会申請してもダメ。ベルンドゥアン単独で申し込んでも相手にされない」
リナーシア嬢の発言に被せて、父と叔父も畳みかけた。
「後はベルンドゥアンとグランミスト連名での話し合いなんだよ、総師団長」
「だから、何度も言ってるだろう。相手が悪いんだ」
「ねぇ、お父さま。相手が悪いってどういう意味なの? それが理由になるの?」
またもや同じ理由を盾にして拒否される、と思いきや、リナーシア嬢が口を挟んだ。
「リナーシア嬢、クロエル補佐官は赤種、夫のドラグニールは上位竜種、どちらも優先すべき存在だからな」
叔父がリナーシア嬢に説明をする。
「でも、こっちだってそれは分かってる」
リナーシア嬢は叔父の言葉を聞いて首を傾げているので、おそらく、上位竜種や赤種の立場をよく分かっていない様子。
対して、総師団長は叔父の言葉を聞いて、何の表情も変えなかった。
その様子を見て、今度は父が口を挟む。
「どうやらそれだけじゃないようだな、ステファル」
父の言葉に総師団長はまたしてもビクッとする。黙り込んだまま動かなくなった。
十分ほど経っただろうか。
ようやく、難しい顔をしながらノロノロと口を開く。
「クロエル補佐官は、国と大神殿に見守られている」
「つまり、連名で申し込んでドラグニールに拒否されたら、国王と大神殿相手に訴えてみればいいということだな」
ハァ。
話がどんどんと大きくなってきた。
国や大神殿も関与した大掛かりなものだ。どうりで、国も大神殿もネージュ様の死亡届を即日で認めるはずだ。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。ネージュ様を助け出さないと。
「ジベルト、無理だ」
「ステファル、お前だってネージュ様にお会いしたいだろ。ネージュ様はお前の姪じゃないか」
「いまさらだよ、ジベルト」
総師団長は胸をかきむしって、血を吐くように言葉を絞り出した。
「俺は、グランミストは、六年前にネージュ嬢を見捨てたんだ」
六年前。
ネージュ様が技能なしだと判定されたころのことか。
俺はこのとき、ネージュ様の護衛ではなかったので、詳しい経緯は知らない。
そうか。
技能なしのネージュ様をグランミストは見捨てたんだ。きっと、グランミストとは関係がないと言って。
応接室に沈黙が流れる。
俺も叔父もリナーシア嬢も誰も何も答えなかった。父だけが静かに口を開いた。
「それならなおさらだ。一度すっきりさせた方がいい。話し合いの件、こちらで書状を送っておくよ」
こうしてベルンドゥアンとグランミストとの話し合いは終わった。
この日、俺と父は、叔父とともにグランミストの館を訪れていた。
リナーシア・グランミスト嬢の紹介で、グランミスト総師団長に個人的な用件で会うために。
「ねぇ、お父さまったら!」
「だから、相手が悪いと言ってるだろう」
応接室に通された俺たちを待っていたのは、気難しい顔をした総師団長と、リナーシア嬢だ。
俺たちが入室したときには、話が始まっており、険悪な雰囲気になっていた。
「グランミスト総師団長」
「ベルンドゥアン」
「休みのところ、時間を取ってもらって申し訳ない」
最初にルバルト叔父さんが、立ち上がった総師団長と握手をする。
あの男もかなり大きかったが、二人ともかなり大きい。
「ジベルトも久しいな」
「あぁ、久しぶりだな、ステファル」
続いて総師団長が父と握手をした。
父は俺と変わらないくらいの身長なので、総師団長と並ぶと小さく見えるが、堂々と挨拶を交わしていた。
「そっちが、自慢の息子か」
「あぁ。ジンクレストだ。グランフレイムで精霊騎士として研鑽を積んでいた」
「お初にお目にかかります。ジンクレストです。今日はよろしくお願いします」
俺はその場で頭を下げ、目の前に出された大きな手を握った。
「そこを何とかお願いしたい」
「ベルンドゥアン、相手が悪いことくらい、お前だって分かるだろう」
総師団長との話し合いは難航した。
しかし、グランフレイム卿が歯牙にもかけなかったのに対して、こちらは苦しそうな顔をしている。
「なぁ、ステファル。街で、あの方をお見かけしたんだ。若い頃のミラージュ様にそっくりだったよ」
「…………ジベルト。相手が悪いんだ」
父の言葉に総師団長はビクッとする。
そして、苦しそうに声を絞り出した。
「ステファル、お前だって本当は分かっているんだろう?」
「ダメなものはダメだ」
苦しげな顔のまま、相手が悪い、ダメの一点張り。
あの男に脅されてるわけではないだろうに、何か事情でもあるのか?
「あの、なぜダメなんでしょうか? やましいことがないなら、公式にお会いすることに、何も問題はないでしょう」
それまで話し合いは父と叔父に任せていたが、俺は思わず聞いてしまった。
「やましいことなど、あるわけがないだろう」
「それなら、どうしてネージュ様にお会いできないんですか? あの男、ドラグニール師団長が原因ですか?」
「ネージュ・グランフレイム嬢ではない」
俺の問に苦々しい顔で答える総師団長。
「クロスフィア・クロエル・ドラグニール特級補佐官。赤種の四番目であり、黒竜の伴侶だ」
総師団長が説明してくれるが、ネージュ様ではない、他の誰かの話を聞いているように感じる。
勤勉で努力することを惜しまなかったネージュ様が、最上級の加護を持つ赤種だなんて。ありえない。
「師団では『クロエル補佐官』と呼ばれている。呼び方は間違えないでもらいたい」
「では、クロエル補佐官にお会いできないのはどうしてなんですか?」
「竜種は伴侶を他の男と会わせない。黒竜が嫌がったら、会うことはできないんだ」
竜種が自分の伴侶に対して、執念ともいえる行動を取るのは有名な話だ。だから、総師団長の話も十分理解できる。
理解できないのは、どうしてネージュ様が竜種の伴侶になっているのか?、というところ。
「だから私的にではなく、仕事としてクロエル補佐官に面会申請をしているんだが」
「それをすべて却下されているんです」
「それはそうだ。クロエル補佐官は第六師団長配属だからな。他と面会する仕事なんてない」
「第六師団配属の間違いだろ?」
「第六師団長配属だ」
「なんだよ、それ」
もう、何がなんだか分からない。
それでも俺の希望はただひとつ。
「こちらはただ、クロエル補佐官にネージュ様としての記憶を取り戻していただきたいだけ。
そのためにお会いして、話をしたいんです」
「クロエル補佐官は赤種だぞ。記憶力は普通の人間を遥かに凌ぐ」
「それなら、どうしてネージュ様としての記憶をなくされているんですか?」
「ネージュ・グランフレイム嬢ではない。クロエル補佐官だ」
「あの方はネージュ様です」
どうして誰も、あの方がネージュ様だと認めないんだろう。あんなにネージュ様に瓜二つなのに。
「ねぇ、お父さま。これではキリがないと思わない?」
助け船を出してくれたのは、総師団長のお嬢さんであるリナーシア嬢だった。
頑なな態度の父親の様子など、まるで気にせず、平然と話す。
「ステファル、リナーシア嬢の言うとおりだよ。結果がどうであれ、先に進むには、一度でいいから、話し合いが必要なんだ」
「仕事としてクロエル補佐官に面会申請してもダメ。ベルンドゥアン単独で申し込んでも相手にされない」
リナーシア嬢の発言に被せて、父と叔父も畳みかけた。
「後はベルンドゥアンとグランミスト連名での話し合いなんだよ、総師団長」
「だから、何度も言ってるだろう。相手が悪いんだ」
「ねぇ、お父さま。相手が悪いってどういう意味なの? それが理由になるの?」
またもや同じ理由を盾にして拒否される、と思いきや、リナーシア嬢が口を挟んだ。
「リナーシア嬢、クロエル補佐官は赤種、夫のドラグニールは上位竜種、どちらも優先すべき存在だからな」
叔父がリナーシア嬢に説明をする。
「でも、こっちだってそれは分かってる」
リナーシア嬢は叔父の言葉を聞いて首を傾げているので、おそらく、上位竜種や赤種の立場をよく分かっていない様子。
対して、総師団長は叔父の言葉を聞いて、何の表情も変えなかった。
その様子を見て、今度は父が口を挟む。
「どうやらそれだけじゃないようだな、ステファル」
父の言葉に総師団長はまたしてもビクッとする。黙り込んだまま動かなくなった。
十分ほど経っただろうか。
ようやく、難しい顔をしながらノロノロと口を開く。
「クロエル補佐官は、国と大神殿に見守られている」
「つまり、連名で申し込んでドラグニールに拒否されたら、国王と大神殿相手に訴えてみればいいということだな」
ハァ。
話がどんどんと大きくなってきた。
国や大神殿も関与した大掛かりなものだ。どうりで、国も大神殿もネージュ様の死亡届を即日で認めるはずだ。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。ネージュ様を助け出さないと。
「ジベルト、無理だ」
「ステファル、お前だってネージュ様にお会いしたいだろ。ネージュ様はお前の姪じゃないか」
「いまさらだよ、ジベルト」
総師団長は胸をかきむしって、血を吐くように言葉を絞り出した。
「俺は、グランミストは、六年前にネージュ嬢を見捨てたんだ」
六年前。
ネージュ様が技能なしだと判定されたころのことか。
俺はこのとき、ネージュ様の護衛ではなかったので、詳しい経緯は知らない。
そうか。
技能なしのネージュ様をグランミストは見捨てたんだ。きっと、グランミストとは関係がないと言って。
応接室に沈黙が流れる。
俺も叔父もリナーシア嬢も誰も何も答えなかった。父だけが静かに口を開いた。
「それならなおさらだ。一度すっきりさせた方がいい。話し合いの件、こちらで書状を送っておくよ」
こうしてベルンドゥアンとグランミストとの話し合いは終わった。
11
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる