176 / 384
4 騎士と破壊のお姫さま編
1-9 騎士は嘆く
しおりを挟む
ネージュ様が現れる。
上流階級から庶民にいたるまで、人気を集めているシュタム劇場。
そこへ、ネージュ様が観劇にいらっしゃるとの話を受けて、俺たちはやってきた。
ルバルト叔父さんの話では、おそらく、特別観覧席ではないか、とのこと。
父さんの伝手から、特別観覧席と同じ階層の席を確保し、ネージュ様が現れるのを静かに待った。
同じ階層といっても、特別観覧席は枠で囲われていて、近寄ることはできない。少し離れたところから眺めるだけだ。
開演時間に合わせて、ネージュ様がやってくる。
この前お会いしたときは、第六師団の制服だったが、今日は白い開襟シャツに、メイ群島の伝統衣装のような柄のスカート。
グランフレイムでは着たことがないような、服装をされていた。
実際の年齢より、ずっと大人びて見えて、思わず息を飲む。
隣には、ネージュ様と同じ柄のタイを付けた第六師団長が、当たり前のように手を取って歩いていて、腹立たしさを感じた。
「父さん、母さん。ネージュ様に間違いないだろう」
俺は振り返って、父と母を見る。
父も母も感慨深い様子で、声を失っていた。
俺たちは観劇そっちのけで、離れたところにいるネージュ様を眺める。
手が届くようで届かない距離に、苛立ちが募った。
「父さん、どうだい?」
「あぁ、そっくりだ」
「本人だよ、間違いない」
「そう見えるな」
どう見たって、あれはネージュ様だ。
劇が終わると、ネージュ様はさっと姿を消した。後を追うこともできなかった。
何人も護衛がついているから、後を追いかけない方がいいんだと、叔父さんは言っていたが、なんとも言えない気分になった。
「ねぇ、ジン」
そんな俺に、母さんが不思議とスッキリした表情で話しかけてくる。
「あの方がネージュ様でも、ネージュ様でなくても。あの方はご自分の居場所を見つけられたのよ」
「母さん、何を言ってるんだ?」
突然、母さんが訳の分からないことを言い出した。母さんの言葉が頭に入らない。母さんはいったい何を言ってるんだ?
「ジンも見たでしょう。見ているこちらの心も温かくなるような、素敵な笑顔だったわ」
「ネージュ様は騙されているんだよ、母さん」
「あれが騙されている人の顔かしら?」
「そうだよ。ネージュ様は隣にいた男に騙されて、無理やり婚姻を結ばされてるんだよ」
あんなネージュ様の姿を見て、どうしてそんなことを言えるんだ?
母さんのホッとしたような、安心しきった表情が俺には理解できなかった。
「それで、ジンはどうしたいんだ?」
父さんも似たような表情をしていたが、父さんは俺の話を理解してくれているようだ。
「ネージュ様にご自分のことを思い出していただく。そうすれば、ネージュ様はグランフレイムに戻っていらっしゃる」
俺は言葉を続けた。
「グランフレイムがネージュ様を否定するのなら、俺がネージュ様をお支えする」
ネージュ様は俺がお守りするんだ。
今までずっと、そうしてきたじゃないか。
「分かった」
「兄さん。あの方はもうネージュ嬢ではないんだ。それに記憶を取り戻すと言ったって」
俺に同意してくれる父さんに対して、叔父さんが異を唱える。
「記憶を取り戻すのが無理でも、ネージュ様として生きてきた日々のことを、話して聞かせることはできるだろう?」
「しかし」
「ルバルト。ジンのやりたいように、させてやりたいんだ」
「父さん、ありがとう」
「兄さん」
父さんだけだ、俺を信じてくれたのは。
ありがとう、父さん。
父さんも俺も、意見を曲げないと分かったのか、叔父さんも渋々同意してくれた。
そんな俺たちを母さんは静かに見守るだけだった。
それから数日後。
俺は第二師団にやってきていた。
目的は叔父に会うこと。そして、あの男に直談判すること。
今日、叔父は第六師団との話し合いがあるそうなので、そこに同行させてもらえることになっていた。
もちろん、部外者だから話し合いには入れない。部屋の外で待機し、話し合いが終わってから、直談判する予定だ。
もしかしたら、第六師団にいるネージュ様とも、どこかで鉢合わせするかもしれない。そんな期待もあった。
話し合いの場所までは、すんなりと行けた。が、話し合いにネージュ様は現れなかった。
そして、ネージュ様のことを臆面もなく伴侶などと呼ぶあの男からは、拒否を受けた。
話し合いからの帰り道、第二師団までを散策しながら話をする。
「グランフレイム卿は、ネージュ様の生存にまったく興味がないんだ」
「マズいな。グランフレイムが完全に知らぬ存ぜぬだと、こっちの大義名分が揺らぐ」
そう。どう頑張っても、俺たちはネージュ様とは他人。
縁談が結ばれていれば良かったが、まだ結ぶところまでは話が進んでいなかった。
実の家族のグランフレイムがネージュ様の死亡を認めている以上、他人が騒いだところで、取り上げてはもらえない。
「グランミストは? ネージュ様の母方の実家だろう?」
「あぁ、グランミストを巻き込むのは得策だな。少し問題はあるが」
グランミストの筆頭は現総師団長だ。
叔父の憂鬱そうな顔を見る限り、いい話はないんだろう。
「総師団長も、第六師団長の味方なのか」
「いや、そういうわけではないと思うんだが」
俺は暗い思考を消そうと、叔父さんから目を反らした。その拍子に、キラキラしたものが視界の端に映る。
「あの銀髪は!」
ネージュ様だ。ここで銀髪といえばネージュ様しかいない。
「待て、ジン」
俺は引き止める叔父さんを振り切って、銀髪を追いかけた。
「ごごごごごめんなさい。また、本部の場所にたどり着けなくて」
「ネージュ様じゃない」
俺が捕まえたのは、ネージュ様とは似ても似つかない女性だった。
銀髪と背格好が似ているくらいで、顔立ちとなると、なんとなく程度。
銀髪が似ているとはいえ、ネージュ様より少し色味が明るい。
ネージュ様が肩より少し長い程度なのに対して、こちらは腰に届く長さ。
目の色は緑色でまったく違うし、声もやや低い。
背格好も似てはいるが、ネージュ様は剣術や体術など身体を鍛えてらしたから、体幹がしっかりしていて、細いというより引き締まった感じだ。
対して、この女性は細いというより、か細い。折れてしまいそうな弱々しさを感じる。
銀髪を見て、ネージュ様かと思ったのに、がっかりだ。
ため息が出そうになった俺の耳に、その女性の言葉が飛び込んできた。
「ネージュ・グランフレイム嬢なら、確か従妹よ。会ったことはないけど」
そうだ。なんで、すぐ気がつかなかったんだ。
ネージュ様の銀髪はグランミストの色。この銀髪の女性もグランミストの縁者だろうに。
俺の後からやってきた叔父が、銀髪の女性を見て、声をかけた。
「グランミスト嬢か。ここへは何の用だ? 父君の総師団長へは連絡してないのか?」
「いいいえ! 内緒で来たの。あの、その、この前もらってきた応募書類を出そうと思って」
グランミスト嬢の返答にほくそ笑む叔父。俺にこっそり目配せして話を続ける。
「ほう。師団員の応募か。推薦があると優遇されるという話はご存知か?」
「はひ? 推薦?」
「知らんのか。例えば、第二師団長の俺が、君の身元だとか実力だとかを保証すれば、採用されやすいということだ」
「えええ。本当?!」
推薦制度の話は俺も聞いたことがある。
どうやら叔父は師団推薦と引き換えに、こちらの話を持っていく魂胆のようだ。
「あの、その、ここで会ったのも何かの縁てことで、推薦してもらえたりは……」
「こちらの頼み事を引き受けてくれるのなら」
叔父は慎重に話を進める。
「えーっと、どんな頼み事、ですか?」
「何、簡単なことだ」
そう言って叔父は最初から説明を始め、グランミスト嬢は真剣に耳を傾けてくれた。
これがネージュ様へと繋がることを、俺は心の中で祈るしかなかった。
上流階級から庶民にいたるまで、人気を集めているシュタム劇場。
そこへ、ネージュ様が観劇にいらっしゃるとの話を受けて、俺たちはやってきた。
ルバルト叔父さんの話では、おそらく、特別観覧席ではないか、とのこと。
父さんの伝手から、特別観覧席と同じ階層の席を確保し、ネージュ様が現れるのを静かに待った。
同じ階層といっても、特別観覧席は枠で囲われていて、近寄ることはできない。少し離れたところから眺めるだけだ。
開演時間に合わせて、ネージュ様がやってくる。
この前お会いしたときは、第六師団の制服だったが、今日は白い開襟シャツに、メイ群島の伝統衣装のような柄のスカート。
グランフレイムでは着たことがないような、服装をされていた。
実際の年齢より、ずっと大人びて見えて、思わず息を飲む。
隣には、ネージュ様と同じ柄のタイを付けた第六師団長が、当たり前のように手を取って歩いていて、腹立たしさを感じた。
「父さん、母さん。ネージュ様に間違いないだろう」
俺は振り返って、父と母を見る。
父も母も感慨深い様子で、声を失っていた。
俺たちは観劇そっちのけで、離れたところにいるネージュ様を眺める。
手が届くようで届かない距離に、苛立ちが募った。
「父さん、どうだい?」
「あぁ、そっくりだ」
「本人だよ、間違いない」
「そう見えるな」
どう見たって、あれはネージュ様だ。
劇が終わると、ネージュ様はさっと姿を消した。後を追うこともできなかった。
何人も護衛がついているから、後を追いかけない方がいいんだと、叔父さんは言っていたが、なんとも言えない気分になった。
「ねぇ、ジン」
そんな俺に、母さんが不思議とスッキリした表情で話しかけてくる。
「あの方がネージュ様でも、ネージュ様でなくても。あの方はご自分の居場所を見つけられたのよ」
「母さん、何を言ってるんだ?」
突然、母さんが訳の分からないことを言い出した。母さんの言葉が頭に入らない。母さんはいったい何を言ってるんだ?
「ジンも見たでしょう。見ているこちらの心も温かくなるような、素敵な笑顔だったわ」
「ネージュ様は騙されているんだよ、母さん」
「あれが騙されている人の顔かしら?」
「そうだよ。ネージュ様は隣にいた男に騙されて、無理やり婚姻を結ばされてるんだよ」
あんなネージュ様の姿を見て、どうしてそんなことを言えるんだ?
母さんのホッとしたような、安心しきった表情が俺には理解できなかった。
「それで、ジンはどうしたいんだ?」
父さんも似たような表情をしていたが、父さんは俺の話を理解してくれているようだ。
「ネージュ様にご自分のことを思い出していただく。そうすれば、ネージュ様はグランフレイムに戻っていらっしゃる」
俺は言葉を続けた。
「グランフレイムがネージュ様を否定するのなら、俺がネージュ様をお支えする」
ネージュ様は俺がお守りするんだ。
今までずっと、そうしてきたじゃないか。
「分かった」
「兄さん。あの方はもうネージュ嬢ではないんだ。それに記憶を取り戻すと言ったって」
俺に同意してくれる父さんに対して、叔父さんが異を唱える。
「記憶を取り戻すのが無理でも、ネージュ様として生きてきた日々のことを、話して聞かせることはできるだろう?」
「しかし」
「ルバルト。ジンのやりたいように、させてやりたいんだ」
「父さん、ありがとう」
「兄さん」
父さんだけだ、俺を信じてくれたのは。
ありがとう、父さん。
父さんも俺も、意見を曲げないと分かったのか、叔父さんも渋々同意してくれた。
そんな俺たちを母さんは静かに見守るだけだった。
それから数日後。
俺は第二師団にやってきていた。
目的は叔父に会うこと。そして、あの男に直談判すること。
今日、叔父は第六師団との話し合いがあるそうなので、そこに同行させてもらえることになっていた。
もちろん、部外者だから話し合いには入れない。部屋の外で待機し、話し合いが終わってから、直談判する予定だ。
もしかしたら、第六師団にいるネージュ様とも、どこかで鉢合わせするかもしれない。そんな期待もあった。
話し合いの場所までは、すんなりと行けた。が、話し合いにネージュ様は現れなかった。
そして、ネージュ様のことを臆面もなく伴侶などと呼ぶあの男からは、拒否を受けた。
話し合いからの帰り道、第二師団までを散策しながら話をする。
「グランフレイム卿は、ネージュ様の生存にまったく興味がないんだ」
「マズいな。グランフレイムが完全に知らぬ存ぜぬだと、こっちの大義名分が揺らぐ」
そう。どう頑張っても、俺たちはネージュ様とは他人。
縁談が結ばれていれば良かったが、まだ結ぶところまでは話が進んでいなかった。
実の家族のグランフレイムがネージュ様の死亡を認めている以上、他人が騒いだところで、取り上げてはもらえない。
「グランミストは? ネージュ様の母方の実家だろう?」
「あぁ、グランミストを巻き込むのは得策だな。少し問題はあるが」
グランミストの筆頭は現総師団長だ。
叔父の憂鬱そうな顔を見る限り、いい話はないんだろう。
「総師団長も、第六師団長の味方なのか」
「いや、そういうわけではないと思うんだが」
俺は暗い思考を消そうと、叔父さんから目を反らした。その拍子に、キラキラしたものが視界の端に映る。
「あの銀髪は!」
ネージュ様だ。ここで銀髪といえばネージュ様しかいない。
「待て、ジン」
俺は引き止める叔父さんを振り切って、銀髪を追いかけた。
「ごごごごごめんなさい。また、本部の場所にたどり着けなくて」
「ネージュ様じゃない」
俺が捕まえたのは、ネージュ様とは似ても似つかない女性だった。
銀髪と背格好が似ているくらいで、顔立ちとなると、なんとなく程度。
銀髪が似ているとはいえ、ネージュ様より少し色味が明るい。
ネージュ様が肩より少し長い程度なのに対して、こちらは腰に届く長さ。
目の色は緑色でまったく違うし、声もやや低い。
背格好も似てはいるが、ネージュ様は剣術や体術など身体を鍛えてらしたから、体幹がしっかりしていて、細いというより引き締まった感じだ。
対して、この女性は細いというより、か細い。折れてしまいそうな弱々しさを感じる。
銀髪を見て、ネージュ様かと思ったのに、がっかりだ。
ため息が出そうになった俺の耳に、その女性の言葉が飛び込んできた。
「ネージュ・グランフレイム嬢なら、確か従妹よ。会ったことはないけど」
そうだ。なんで、すぐ気がつかなかったんだ。
ネージュ様の銀髪はグランミストの色。この銀髪の女性もグランミストの縁者だろうに。
俺の後からやってきた叔父が、銀髪の女性を見て、声をかけた。
「グランミスト嬢か。ここへは何の用だ? 父君の総師団長へは連絡してないのか?」
「いいいえ! 内緒で来たの。あの、その、この前もらってきた応募書類を出そうと思って」
グランミスト嬢の返答にほくそ笑む叔父。俺にこっそり目配せして話を続ける。
「ほう。師団員の応募か。推薦があると優遇されるという話はご存知か?」
「はひ? 推薦?」
「知らんのか。例えば、第二師団長の俺が、君の身元だとか実力だとかを保証すれば、採用されやすいということだ」
「えええ。本当?!」
推薦制度の話は俺も聞いたことがある。
どうやら叔父は師団推薦と引き換えに、こちらの話を持っていく魂胆のようだ。
「あの、その、ここで会ったのも何かの縁てことで、推薦してもらえたりは……」
「こちらの頼み事を引き受けてくれるのなら」
叔父は慎重に話を進める。
「えーっと、どんな頼み事、ですか?」
「何、簡単なことだ」
そう言って叔父は最初から説明を始め、グランミスト嬢は真剣に耳を傾けてくれた。
これがネージュ様へと繋がることを、俺は心の中で祈るしかなかった。
11
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる