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3 武道大会編
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「赤種は常に五人いる」
テラの話が始まった。
て!
最初から話が違うし!
赤種の一番目から三番目まではともかく。四番目は過去に数人、五番目に至っては一人しか存在しなかったって話だったよね、大神殿の人?
この分だと、鑑定の儀での神官長の話も、あちこち違うところがありそうだ。
となると、ナルフェブル補佐官の国の昔話や、スヴェートで語られている話にも、真実味が増してくる。
ともかく、まずはテラの話だ。
デュク様も私の頭の上で聞いているんだから、テラも嘘はつかないだろう。
私はテラの話に耳を傾けた。
「一番目と二番目は常に赤種として覚醒していて、表舞台に出ている。
一番目は世界を作り維持をする、二番目は成長させ進化を促す」
一番目はテラのことだ。二番目はまだ会ったことがない。
「三番目も常に赤種として覚醒しているが、表舞台には出てこない。
ひっそり隠れて変化を与える。それが三番目だ」
三番目は黒猫の姿をしたあれだ。
「四番目と五番目は、通常は赤種として覚醒しない。普通種として生まれ普通種として死ぬ。この繰り返しだ」
え。
通常は覚醒しない?
それなら私が覚醒したのはどういうことなの?
その答えは、続くテラの話の中にあった。
「あるとき、三番目が君を見つけた」
テラは静かに話を続ける。
「三番目にとって君は妹分だ。それに三番目は変化を好む。君に変化を与えて、覚醒させようと思ったらしい」
ほら、やっぱり。
三番目が余計な関与をしていたんだ。間違いないじゃないか。
「三番目はいつも退屈そうにしていたんだ。あんなに嬉しそうな姿は初めてで。だから、つい、黙認してしまったんだ」
私の頭の上で、デュク様が爪を立てる。
うん、デュク様。何か気に入らないとしても、そこでは止めて。お願いだから止めて。
「三番目は君の中に眠る破壊の種を芽吹かせ、育てていって。そして、あの赤の樹林での襲撃事件。君は完全に覚醒した」
私の頭の上で、デュク様が唸り出す。
私も唸りだしたい気分になった。
破壊の種が育ったものとは、おそらく、破壊の衝動だ。
世界を壊してしまいたいという、心の奥からドロッと湧き出したあの感情。
あれを芽吹かせ育てたって…………。
考えれば考えるほど、嫌な想像が心を占める。
「三番目に誤算があったとすれば、君の力の強さを見誤ったことと、黒竜が君を伴侶認定してしまったことだな」
そうしている間にもテラの話は続く。
「おかげで、三番目は覚醒した君を連れ去ることができなかった。三番目もそこで諦めれば良かったのにな」
つまり、ラウがいなかったら、私は三番目といっしょにいたということなのかな。
ラウがいっしょにいない生活。
想像もつかない。
常にベッタリ纏わりついている、あの重苦しくてヤバい夫は、すでに私の生活の一部だ。
「三番目が何をしようとしているのかは分からない。
でも、あいつの権能は変化だ。
君を使って世界を変えようとしているのには間違いない」
デュク様は未だに爪を立て唸り声をあげている。まるで、私の代わりに怒ってくれているようだ。
「だから、三番目には関わるな。いいか。三番目のことは無視しろ。興味を持つな。絶対だ。分かったな?」
「何かされたら、返り討ちにするだけよ。壊すのは得意だし」
「はぁ。君、忘れたのか。君と三番目が衝突したら、自然公園の二の舞だぞ」
「壊れたら直せばいいだけでしょ」
「転移で連れ去られたらどうする?」
デュク様がシャーと鳴いた。
私は無言で、頭の上のデュク様を撫でて落ち着かせる。
きっと、テラは知らないんだよ、デュク様。
「スヴェート皇女に《転移》で連れ去られそうになったわよ。三番目が手を貸していたんでしょ」
「なんだと?! 聞いてないぞ、そんな話!」
愕然とするテラ。
テラの反応を見て、なぜ知らないんだ!と今度は責めるような鳴き声をあげるデュク様。
「飛ばされそうになったところを、ラウが引き寄せた」
「執着の鎖か。あいつの権能、役に立つときもあるんだな」
私も最初は何をされたか知らなかったけどね!
「それに、私の魔力とラウの魔力は混じり合ってるそうだから、ラウと離されることはないんだって」
「いや、それは問題だろ! それじゃ、君は半分、竜種じゃないか!」
またもや愕然とするテラ。
テラの反応を見て、なぜ知らないんだ?と今度はバカにするような鳴き声をあげるデュク様。
「そう言われても。混ざったものを切り放せないでしょ?」
「いや、そうだけどな。赤種としての誇りはないのかよ。
って赤種の四番目は、もともと、そういう赤種だったな」
テラの呆れたような声を聞いて、何か満足したようで。
デュク様がごろごろと喉を鳴らしながら、私の頭の上から肩の方へと下りてきた。
「そう言われても。私は夫婦円満で暇すぎなければ、それでいいから」
「でもな四番目。世の中、絶対なんてものはないぞ」
「竜種の愛は絶対だってよ」
「あぁ、竜種の愛は絶対だったな。でも、その愛。暴走したらどうなるか、本当に分かってるのか?」
テラは真剣な顔で私に語りかける。
デュク様はいつの間にか膝の上で丸くなっていた。
「伴侶が手に入らないと分かったら、竜種は伴侶を殺して自分も死ぬ。そうすれば伴侶は永遠に自分のものだからな」
竜種なら、そのくらいやりそうだ。
ラウに関してはどうだろうか。
そんな段階はすでに通り過ぎたような気がする。
少し前までは、ラウから焦りのようなジリジリしたものを感じていた。
今ではどうかというと、すっかり落ち着いていて、そんなそぶりはまったく感じない。
「丸一日ラウといっしょで、常にベッタリくっついてるのに? いまさら、手に入らないって、ないでしょ」
「それでも、気をつけろよ、四番目」
それでもと、テラは真剣な顔で私に釘を刺す。
「黒竜は君の絶対的な味方ではない。あいつはあいつの本能と権能に従って生きている。ただ、それだけだ」
テラの言葉が終わると、膝の上のデュク様がにゃーと鳴き声をあげた。
何事かと思って顔を寄せると、デュク様は私の耳元で囁く。
すると目の前が暗転した。
テラの話が始まった。
て!
最初から話が違うし!
赤種の一番目から三番目まではともかく。四番目は過去に数人、五番目に至っては一人しか存在しなかったって話だったよね、大神殿の人?
この分だと、鑑定の儀での神官長の話も、あちこち違うところがありそうだ。
となると、ナルフェブル補佐官の国の昔話や、スヴェートで語られている話にも、真実味が増してくる。
ともかく、まずはテラの話だ。
デュク様も私の頭の上で聞いているんだから、テラも嘘はつかないだろう。
私はテラの話に耳を傾けた。
「一番目と二番目は常に赤種として覚醒していて、表舞台に出ている。
一番目は世界を作り維持をする、二番目は成長させ進化を促す」
一番目はテラのことだ。二番目はまだ会ったことがない。
「三番目も常に赤種として覚醒しているが、表舞台には出てこない。
ひっそり隠れて変化を与える。それが三番目だ」
三番目は黒猫の姿をしたあれだ。
「四番目と五番目は、通常は赤種として覚醒しない。普通種として生まれ普通種として死ぬ。この繰り返しだ」
え。
通常は覚醒しない?
それなら私が覚醒したのはどういうことなの?
その答えは、続くテラの話の中にあった。
「あるとき、三番目が君を見つけた」
テラは静かに話を続ける。
「三番目にとって君は妹分だ。それに三番目は変化を好む。君に変化を与えて、覚醒させようと思ったらしい」
ほら、やっぱり。
三番目が余計な関与をしていたんだ。間違いないじゃないか。
「三番目はいつも退屈そうにしていたんだ。あんなに嬉しそうな姿は初めてで。だから、つい、黙認してしまったんだ」
私の頭の上で、デュク様が爪を立てる。
うん、デュク様。何か気に入らないとしても、そこでは止めて。お願いだから止めて。
「三番目は君の中に眠る破壊の種を芽吹かせ、育てていって。そして、あの赤の樹林での襲撃事件。君は完全に覚醒した」
私の頭の上で、デュク様が唸り出す。
私も唸りだしたい気分になった。
破壊の種が育ったものとは、おそらく、破壊の衝動だ。
世界を壊してしまいたいという、心の奥からドロッと湧き出したあの感情。
あれを芽吹かせ育てたって…………。
考えれば考えるほど、嫌な想像が心を占める。
「三番目に誤算があったとすれば、君の力の強さを見誤ったことと、黒竜が君を伴侶認定してしまったことだな」
そうしている間にもテラの話は続く。
「おかげで、三番目は覚醒した君を連れ去ることができなかった。三番目もそこで諦めれば良かったのにな」
つまり、ラウがいなかったら、私は三番目といっしょにいたということなのかな。
ラウがいっしょにいない生活。
想像もつかない。
常にベッタリ纏わりついている、あの重苦しくてヤバい夫は、すでに私の生活の一部だ。
「三番目が何をしようとしているのかは分からない。
でも、あいつの権能は変化だ。
君を使って世界を変えようとしているのには間違いない」
デュク様は未だに爪を立て唸り声をあげている。まるで、私の代わりに怒ってくれているようだ。
「だから、三番目には関わるな。いいか。三番目のことは無視しろ。興味を持つな。絶対だ。分かったな?」
「何かされたら、返り討ちにするだけよ。壊すのは得意だし」
「はぁ。君、忘れたのか。君と三番目が衝突したら、自然公園の二の舞だぞ」
「壊れたら直せばいいだけでしょ」
「転移で連れ去られたらどうする?」
デュク様がシャーと鳴いた。
私は無言で、頭の上のデュク様を撫でて落ち着かせる。
きっと、テラは知らないんだよ、デュク様。
「スヴェート皇女に《転移》で連れ去られそうになったわよ。三番目が手を貸していたんでしょ」
「なんだと?! 聞いてないぞ、そんな話!」
愕然とするテラ。
テラの反応を見て、なぜ知らないんだ!と今度は責めるような鳴き声をあげるデュク様。
「飛ばされそうになったところを、ラウが引き寄せた」
「執着の鎖か。あいつの権能、役に立つときもあるんだな」
私も最初は何をされたか知らなかったけどね!
「それに、私の魔力とラウの魔力は混じり合ってるそうだから、ラウと離されることはないんだって」
「いや、それは問題だろ! それじゃ、君は半分、竜種じゃないか!」
またもや愕然とするテラ。
テラの反応を見て、なぜ知らないんだ?と今度はバカにするような鳴き声をあげるデュク様。
「そう言われても。混ざったものを切り放せないでしょ?」
「いや、そうだけどな。赤種としての誇りはないのかよ。
って赤種の四番目は、もともと、そういう赤種だったな」
テラの呆れたような声を聞いて、何か満足したようで。
デュク様がごろごろと喉を鳴らしながら、私の頭の上から肩の方へと下りてきた。
「そう言われても。私は夫婦円満で暇すぎなければ、それでいいから」
「でもな四番目。世の中、絶対なんてものはないぞ」
「竜種の愛は絶対だってよ」
「あぁ、竜種の愛は絶対だったな。でも、その愛。暴走したらどうなるか、本当に分かってるのか?」
テラは真剣な顔で私に語りかける。
デュク様はいつの間にか膝の上で丸くなっていた。
「伴侶が手に入らないと分かったら、竜種は伴侶を殺して自分も死ぬ。そうすれば伴侶は永遠に自分のものだからな」
竜種なら、そのくらいやりそうだ。
ラウに関してはどうだろうか。
そんな段階はすでに通り過ぎたような気がする。
少し前までは、ラウから焦りのようなジリジリしたものを感じていた。
今ではどうかというと、すっかり落ち着いていて、そんなそぶりはまったく感じない。
「丸一日ラウといっしょで、常にベッタリくっついてるのに? いまさら、手に入らないって、ないでしょ」
「それでも、気をつけろよ、四番目」
それでもと、テラは真剣な顔で私に釘を刺す。
「黒竜は君の絶対的な味方ではない。あいつはあいつの本能と権能に従って生きている。ただ、それだけだ」
テラの言葉が終わると、膝の上のデュク様がにゃーと鳴き声をあげた。
何事かと思って顔を寄せると、デュク様は私の耳元で囁く。
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