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3 武道大会編
5-0 そして苛立ちはくすぶり続ける
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私は例の場所にやってきた。
そう、デュク様に会ったあの場所。
広くてガランとした空間、姿見があちこちにあるところ。
私はここの具体的な名前を知らないので、例の場所としか言いようがない。
ラウが私をしっかり抱きしめて眠りに落ちた後、私もラウの心音を聞きながら、静かに寝入った。
そして目を開けたら、ここにいた。
身体は元の場所、つまりラウにがっちりとガードされた状態で眠りについていて、意識だけ、すっとここにやってきているようだ。
「うん、なんとなくだけど。意識して来れるようになったかも」
今までのは無意識だったし。自分で来たというより、呼ばれて来た感じだったけど。
今回はちゃんと意識的にやってこれた。
私も赤種として進歩しているな。
ふと、辺りを見回す。
「あれ?」
いつもなら、白い猫の姿をしたデュク様が、とことこと私の回りを歩き回ったりしているんだけど。
辺りを見回しても、デュク様がいない。
大きな姿見があちこちに浮かんでいる。ただそれだけ。
別にデュク様に会いに来たわけではないから、いないくても問題はない。
でも。
「いないなら、いないで、ちょっと引っかかるよね」
私はあてもなく歩き出した。
目的のものを探すついでに、デュク様も見つけるため。
少し歩くと、姿見の広場のようなところが見えてきた。
白い猫を抱えた、背の高い若い男性がポツンと立っている。
白い猫はもちろんデュク様。
男性は?
金茶色の髪に朱色がかった赤眼。私と同じくらいか、もう少し年上か、といった年齢だろう。
朱といえば、心当たりは一人しかいない。
「なんだ、四番目か」
朱眼の青年は私を認めると、そう、声をかけてきた。
「もう、ここを使えるようになったのか」
「テラ」
間違いない。
私は彼に近寄った。
青年の姿をしたリングテラ・クロエル、赤種の一番目が目の前にいた。
「そっちの姿が本来のもの?」
テラの見た目は十歳くらいだ。
中身は十歳とは思いがたいものがある。
今の見た目くらいが本来の年齢だと言われれば、なるほどと思ってしまうほど、しっくりくる。
「まさか」
青年のテラはニタリと笑った。
いつも見るあの笑みだ。
デュク様はテラの抱擁から抜け出して、テラの頭の上によじ登ろうとしている。
「僕の権能は創造と維持だぞ。進化も変化もできるわけないじゃないか」
「なら、その姿は?」
「小さいと不便だからな。ここでは少し先の姿にしている」
頭によじ登ったデュク様の身体に手を添えながら、また、ニタリと笑った。
「え? そんなことできるの?」
「僕はできてるな」
「私は?」
「君はできてないから、できないんじゃないか?」
「なんで? テラだけズルい」
うん、テラだけズルい。
それとも、赤種の一番目というのは万能で、あれこれいろいろなことができるのだろうか?
私の抗議に対して、テラは端正な顔の眉間にシワを寄せた。
「ズルいって言われてもな。君はだいぶ成長した姿だろ。頑張っても、あと十年分くらいしか変化しないぞ」
「え? 赤種って年取らないの?」
あと十年というと、今年誕生日が来れば十七になるから、二十六、七くらいの年齢ってことか。
もう少しは大人っぽくなるのかな、私。
「取らないわけじゃないが、見た目の変化は止まるぞ。それに、普通種とは寿命の概念が違うからな」
テラが不安になるようなことを付け加える。
そう言えば、竜種はどうなんだろう。
第五師団長も第七師団長も、ラウより年上っぽい見かけだけど、実年齢より、はるかに若く見える。
第七師団長なんて、元父と同じくらいの年齢のはずだ。
「ラウは?」
「竜種の寿命は伴侶の寿命だ」
「は?」
「伴侶が死ねば竜種は死ぬ。だから、竜種にとって伴侶は生命線。普通は伴侶を巣から外に出さない。危険だからな」
デュク様はどうやらテラの頭の上が気に入ったようだ。
テラの頭から、にゃーと声が聞こえる。
「あぁ、外出も就職も禁止って、そういうこと?」
「ま、竜種の常識ってやつだな」
頭でにゃーと鳴くデュク様に両手を添えながら、テラは話を続けた。
「それで、用があってここに来たんだろ?」
「そうなんだけど、その前に、ここは何なのか訊いてもいい?」
「知らないで、ここに来たのか」
テラが驚いた顔で、私を見た。
いやいや、誰も説明してくれないんだから知ってるわけないでしょうに。
「来るのは四回目だけど、来ようと思って来たのは初めてで」
「だいぶ、力が使えるようになってきたな」
テラがふんと鼻を鳴らす。
語り口は十歳のテラと変わりがない。
だけれど、声の感じは違うし、まず、上から見下ろす視線がまったく違う。
そんなテラの反応がなんとなく新鮮に感じてしまって、ちょっとだけ困惑していた。
「まず、質問の答えだ」
テラは私の戸惑いなんて意にも介さず、話を始める。
「ここは、時間と空間の狭間にある、始まりの三神の神殿だな」
「狭間にあるのか。それで、ここって神殿なの?」
だから、時間の進みがよく分からなかったんだ。
「神がいる場所って意味ではな」
「あぁ、デュク様がいるよね」
思わずテラの頭の上を見た。
相変わらず、デュク様はそこに鎮座している。
私の視線を受けて、デュク様はかわいらしく、にゃーと鳴いた。
「他の二柱もここに存在してるぞ」
「ザリガ様とバルナ様には会ってないよ。いつもデュク様だけ」
時と空の神ザリガ様と運命と宿命のバルナ様。この神様たちも猫なんだろうか? それに他の神様は? 神様は謎が多い。
そんな私のどうしようもない思考を、テラの声が両断した。
「そのうち会えるだろ。それで、何しに来たんだ?」
一瞬、躊躇する。
テラに言っていいものかどうか。
返答に迷っていると、テラがさらに言葉を被せてくる。
「なんだ、用があるんじゃなかったのか?」
テラの朱眼が探るようなものに変わった。
はぁ。
きっとテラは分かっているんだろうな、私の目的を。そしてそれを邪魔しに、もしくは監視しにここに来たんだ。
テラはぜんぶ分かってて訊いている。
なら、隠しても仕方ないか。
「調べもの」
半分諦めて目的を口にする。
何の調べ物か言わなかったのは、残り半分の抵抗の意味を込めて。
私の答えを聞いたテラからは、私が予想もしなかった名前が出てきた。
「スヴェート皇帝や皇女は無理だぞ。あと、おそらくカーシェイも、な」
そう、デュク様に会ったあの場所。
広くてガランとした空間、姿見があちこちにあるところ。
私はここの具体的な名前を知らないので、例の場所としか言いようがない。
ラウが私をしっかり抱きしめて眠りに落ちた後、私もラウの心音を聞きながら、静かに寝入った。
そして目を開けたら、ここにいた。
身体は元の場所、つまりラウにがっちりとガードされた状態で眠りについていて、意識だけ、すっとここにやってきているようだ。
「うん、なんとなくだけど。意識して来れるようになったかも」
今までのは無意識だったし。自分で来たというより、呼ばれて来た感じだったけど。
今回はちゃんと意識的にやってこれた。
私も赤種として進歩しているな。
ふと、辺りを見回す。
「あれ?」
いつもなら、白い猫の姿をしたデュク様が、とことこと私の回りを歩き回ったりしているんだけど。
辺りを見回しても、デュク様がいない。
大きな姿見があちこちに浮かんでいる。ただそれだけ。
別にデュク様に会いに来たわけではないから、いないくても問題はない。
でも。
「いないなら、いないで、ちょっと引っかかるよね」
私はあてもなく歩き出した。
目的のものを探すついでに、デュク様も見つけるため。
少し歩くと、姿見の広場のようなところが見えてきた。
白い猫を抱えた、背の高い若い男性がポツンと立っている。
白い猫はもちろんデュク様。
男性は?
金茶色の髪に朱色がかった赤眼。私と同じくらいか、もう少し年上か、といった年齢だろう。
朱といえば、心当たりは一人しかいない。
「なんだ、四番目か」
朱眼の青年は私を認めると、そう、声をかけてきた。
「もう、ここを使えるようになったのか」
「テラ」
間違いない。
私は彼に近寄った。
青年の姿をしたリングテラ・クロエル、赤種の一番目が目の前にいた。
「そっちの姿が本来のもの?」
テラの見た目は十歳くらいだ。
中身は十歳とは思いがたいものがある。
今の見た目くらいが本来の年齢だと言われれば、なるほどと思ってしまうほど、しっくりくる。
「まさか」
青年のテラはニタリと笑った。
いつも見るあの笑みだ。
デュク様はテラの抱擁から抜け出して、テラの頭の上によじ登ろうとしている。
「僕の権能は創造と維持だぞ。進化も変化もできるわけないじゃないか」
「なら、その姿は?」
「小さいと不便だからな。ここでは少し先の姿にしている」
頭によじ登ったデュク様の身体に手を添えながら、また、ニタリと笑った。
「え? そんなことできるの?」
「僕はできてるな」
「私は?」
「君はできてないから、できないんじゃないか?」
「なんで? テラだけズルい」
うん、テラだけズルい。
それとも、赤種の一番目というのは万能で、あれこれいろいろなことができるのだろうか?
私の抗議に対して、テラは端正な顔の眉間にシワを寄せた。
「ズルいって言われてもな。君はだいぶ成長した姿だろ。頑張っても、あと十年分くらいしか変化しないぞ」
「え? 赤種って年取らないの?」
あと十年というと、今年誕生日が来れば十七になるから、二十六、七くらいの年齢ってことか。
もう少しは大人っぽくなるのかな、私。
「取らないわけじゃないが、見た目の変化は止まるぞ。それに、普通種とは寿命の概念が違うからな」
テラが不安になるようなことを付け加える。
そう言えば、竜種はどうなんだろう。
第五師団長も第七師団長も、ラウより年上っぽい見かけだけど、実年齢より、はるかに若く見える。
第七師団長なんて、元父と同じくらいの年齢のはずだ。
「ラウは?」
「竜種の寿命は伴侶の寿命だ」
「は?」
「伴侶が死ねば竜種は死ぬ。だから、竜種にとって伴侶は生命線。普通は伴侶を巣から外に出さない。危険だからな」
デュク様はどうやらテラの頭の上が気に入ったようだ。
テラの頭から、にゃーと声が聞こえる。
「あぁ、外出も就職も禁止って、そういうこと?」
「ま、竜種の常識ってやつだな」
頭でにゃーと鳴くデュク様に両手を添えながら、テラは話を続けた。
「それで、用があってここに来たんだろ?」
「そうなんだけど、その前に、ここは何なのか訊いてもいい?」
「知らないで、ここに来たのか」
テラが驚いた顔で、私を見た。
いやいや、誰も説明してくれないんだから知ってるわけないでしょうに。
「来るのは四回目だけど、来ようと思って来たのは初めてで」
「だいぶ、力が使えるようになってきたな」
テラがふんと鼻を鳴らす。
語り口は十歳のテラと変わりがない。
だけれど、声の感じは違うし、まず、上から見下ろす視線がまったく違う。
そんなテラの反応がなんとなく新鮮に感じてしまって、ちょっとだけ困惑していた。
「まず、質問の答えだ」
テラは私の戸惑いなんて意にも介さず、話を始める。
「ここは、時間と空間の狭間にある、始まりの三神の神殿だな」
「狭間にあるのか。それで、ここって神殿なの?」
だから、時間の進みがよく分からなかったんだ。
「神がいる場所って意味ではな」
「あぁ、デュク様がいるよね」
思わずテラの頭の上を見た。
相変わらず、デュク様はそこに鎮座している。
私の視線を受けて、デュク様はかわいらしく、にゃーと鳴いた。
「他の二柱もここに存在してるぞ」
「ザリガ様とバルナ様には会ってないよ。いつもデュク様だけ」
時と空の神ザリガ様と運命と宿命のバルナ様。この神様たちも猫なんだろうか? それに他の神様は? 神様は謎が多い。
そんな私のどうしようもない思考を、テラの声が両断した。
「そのうち会えるだろ。それで、何しに来たんだ?」
一瞬、躊躇する。
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返答に迷っていると、テラがさらに言葉を被せてくる。
「なんだ、用があるんじゃなかったのか?」
テラの朱眼が探るようなものに変わった。
はぁ。
きっとテラは分かっているんだろうな、私の目的を。そしてそれを邪魔しに、もしくは監視しにここに来たんだ。
テラはぜんぶ分かってて訊いている。
なら、隠しても仕方ないか。
「調べもの」
半分諦めて目的を口にする。
何の調べ物か言わなかったのは、残り半分の抵抗の意味を込めて。
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