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3 武道大会編
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どうやら、年齢不詳のピンク、スヴェート皇女は、あちこちで馴れ馴れしくベタベタとした行動を繰り返しているらしい。
「家族や配偶者でもないのに、あそこまで近しい距離で会話をするなど、レディとしての教育がなっておりませんわ!」
という話を目の前の自称スーパーレディ、エレバウトさんが教えてくれた。
「婚姻前の男女といったら、よくて、手を握る程度ですのよ!」
と言って、私たちを見る。
「もちろん、クロエルさんと師団長はご夫婦ですから、その距離で問題ありませんわ!」
問題だろう、職場でこの距離。
今日もラウはベッタリ全開だ。
なぜか今回は、第六師団の師団長室で、エレバウトさん、フィールズさんとともにお茶会。
なぜかラウも私にくっついて参加している。女子会なのに。
「ドラグニール師団長はクロエルさんとセット、二人で一人ですからね」
え? そういう理由?
フィールズさんの発言に大きく頷いて満足の意を表するラウ。
いっしょにお茶を飲みながら、私の隣で私の匂いを嗅いでいる。
この様子を見ても誰も何も言わないのって、逆にどうなんだろう。
「で、あの年齢不詳のピンク、まだいるんですか?」
「護衛のスヴェート騎士が武道大会に参加するそうなので。今月いっぱいは滞在するそうですよ」
「ふーん」
「クロエルさん、珍しく、機嫌悪そうですね」
最近、私たちは補佐官付けではなく、さん付けで呼び合うようになった。
もちろん、改まった場所では補佐官付けだけど。
さん付け呼びするだけで、ちょっと距離が近くなったような気がする。
ところで、あのピンクだ。
「だって、あのピンク。なんか、ムカついて」
「ドラグニール師団長に、馴れ馴れしい態度でしたわね」
思い出して、ムカムカと気持ち悪くなってくる。
そんな私を見て、ラウは満面の笑み。
私がムカムカイライラするのを見て、何がそんなに嬉しいんだろう。
「とはいってもあの御方。師団長と間違えて、カーネリウスさんにベタベタしてましたわね!」
エレバウトさんも、ホホホホホホとおもしろそうに笑う。
「それに。第四師団と第五師団の師団長にも、同様な態度だったそうですわ!」
他の上位竜種にもやってたんだ。
「第五師団長は既婚者ですし、第四師団長は『無情』の権能所持者でしょう。お二人ともゴミムシを見るような目だったそうですよ」
フィールズさんが補足する。
エレバウトさんとフィールズさん、前はバチバチやってたけど、今ではすっかりお茶飲み友だちだ。
しかし、
「ゴミムシ」
ラウもそんな目で見てたな、あのピンクを。
「わが国の守護の要、上位竜種の皆様にそんな態度だなんて、まったく、失礼ではなくて?」
その守護の要は、奥さんに踏まれて喜んで、奥さんの匂いを嗅いでも喜んでいるヤバい人だけどね。
「普通竜種にもやってるんですか?」
スヴェートは未だ政情不安定と聞く。
竜種や優秀な人材を勧誘して引き抜くつもりなのかもしれない。
「あちこちベタベタしている中には、普通竜種も混じっていたと思います」
やっぱり。予想が現実となりそうだ。
あのピンクにベタベタされて喜んでついていく程度の人なら、失っても実害ないだろうけど。
「それなんだが」
おもむろにラウが話し出した。
「上位竜種四人で話し合ってな。伴侶に誤解されるような行動は害悪でしかないから、排除することにした」
「「排除?!」」
女性陣の声が揃う。
スヴェート皇女を?!
「そしたら、本部から止められてな」
だろうね!
女性陣全員がほっとする。
私なら壊す程度だけど、ラウたちは遠慮なく消すだろう。
さすがに、他国の皇族を消しちゃうのはマズい。私でも分かる。
「カーシェイと、あと何人かが監視役で張り付くってことで合意したんだ」
ラウが落ち着いた声で説明した。
落ち着いているということは、いちおう、その措置で納得したようだ。
「正直なところ、フィアに嫉妬してもらえるのは、すごくすごく嬉しいんだが。誤解されるのは嫌だからな」
なんだ、それで私のムカムカイライラを見て喜んでたのか。
「別に嫉妬なんてしてないし」
「フィア」
なんで、そこで照れるかな、夫。
「まぁ、そうですね。カーシェイ副官ならしっかり監視してくれますね」
それについてはちょっと心配なことがある。
なんといっても、カーシェイさんだって立派な独身男性だ。
「カーシェイさん、大丈夫かな」
「大丈夫だろ、あのカーシェイのことだ。何か策があるだろうし。それに竜種一、結婚願望が低い男だぞ」
え? そうなの?
「そういえばカーシェイさん、師団と結婚した竜種なんて言われてましたね」
「あたくし、カーシェイさんはドラグニール師団長がお好きなのだとばかり思っておりましたわ!」
「カーシェイさんの扱い、酷すぎない?」
自分で話題にしておいてなんだけど、カーシェイさん、かわいそうすぎる。
「そのくらい安全安心な人ってことですよ。師団一の切れ者ですし」
「カーネリウスさんと違って、ちゃんと仕事ができて総師団長の副官をされている御方ですわ! カーネリウスさんと違って!」
エレバウトさん、二度も言ったよ。
カーネリウスさんの扱い、さらに酷いな。
「総師団長も、考えてカーシェイを監視につけたんだ。その点は任せてもいいんじゃないか?」
「うん、皆がそう言うなら」
「あのピンク、なんかやりそうだから。
カーシェイさんが目を光らせておいてくれるとありがたいしね」
その後は、第一塔の塔長室の話題になった。
私はまだ会ってないんだけど、塔長室に新人が入ったそうだ。
エレバウトさんが悔しがるかと思って、こっそり様子を窺ったけど。
第六師団の方が合っているのか、塔長のことは諦めたのか、何の反応も見せなかった。
塔長室の新人は、ノルンガルスさん。
ノルンガルスってあの?
と思ったら、セリナローザ・ノルンガルスさんという、私の知らないノルンガルスさんだった。
私の知ってるノルンガルスさんは、第四師団のカレナローザさん、第八師団のマギナローザさんで、新人さんは二人の妹だそうだ。
三姉妹で終わりだよね? 四姉妹とか五姉妹じゃないよね?
うん、分からなくなりそう。
て、私には鑑定眼があったわ。
フィールズさんが、
「優秀な人ですが能力に偏りが見られます。あと、精神的に心配なところがあるんですよね」
と、気の毒そうな顔で言っていたのが印象的だった。
塔長室のノルンガルスさんは、今後、特級補佐官の秘書のような仕事をしながら補佐官業務を行うとのこと。
私も特級補佐官なので、これから、関わりが出てきそうだ。
こうしてお茶会はお開きとなった。
ここでお茶会するのもいいな。
そんなことを考える私を、ラウは穏やかな眼差しで見つめてくれていて。
目が合うと、なんとなく顔が火照ってきて。
そのまま、私はこの時のピンクの話を、記憶の隅に追いやってしまった。
「家族や配偶者でもないのに、あそこまで近しい距離で会話をするなど、レディとしての教育がなっておりませんわ!」
という話を目の前の自称スーパーレディ、エレバウトさんが教えてくれた。
「婚姻前の男女といったら、よくて、手を握る程度ですのよ!」
と言って、私たちを見る。
「もちろん、クロエルさんと師団長はご夫婦ですから、その距離で問題ありませんわ!」
問題だろう、職場でこの距離。
今日もラウはベッタリ全開だ。
なぜか今回は、第六師団の師団長室で、エレバウトさん、フィールズさんとともにお茶会。
なぜかラウも私にくっついて参加している。女子会なのに。
「ドラグニール師団長はクロエルさんとセット、二人で一人ですからね」
え? そういう理由?
フィールズさんの発言に大きく頷いて満足の意を表するラウ。
いっしょにお茶を飲みながら、私の隣で私の匂いを嗅いでいる。
この様子を見ても誰も何も言わないのって、逆にどうなんだろう。
「で、あの年齢不詳のピンク、まだいるんですか?」
「護衛のスヴェート騎士が武道大会に参加するそうなので。今月いっぱいは滞在するそうですよ」
「ふーん」
「クロエルさん、珍しく、機嫌悪そうですね」
最近、私たちは補佐官付けではなく、さん付けで呼び合うようになった。
もちろん、改まった場所では補佐官付けだけど。
さん付け呼びするだけで、ちょっと距離が近くなったような気がする。
ところで、あのピンクだ。
「だって、あのピンク。なんか、ムカついて」
「ドラグニール師団長に、馴れ馴れしい態度でしたわね」
思い出して、ムカムカと気持ち悪くなってくる。
そんな私を見て、ラウは満面の笑み。
私がムカムカイライラするのを見て、何がそんなに嬉しいんだろう。
「とはいってもあの御方。師団長と間違えて、カーネリウスさんにベタベタしてましたわね!」
エレバウトさんも、ホホホホホホとおもしろそうに笑う。
「それに。第四師団と第五師団の師団長にも、同様な態度だったそうですわ!」
他の上位竜種にもやってたんだ。
「第五師団長は既婚者ですし、第四師団長は『無情』の権能所持者でしょう。お二人ともゴミムシを見るような目だったそうですよ」
フィールズさんが補足する。
エレバウトさんとフィールズさん、前はバチバチやってたけど、今ではすっかりお茶飲み友だちだ。
しかし、
「ゴミムシ」
ラウもそんな目で見てたな、あのピンクを。
「わが国の守護の要、上位竜種の皆様にそんな態度だなんて、まったく、失礼ではなくて?」
その守護の要は、奥さんに踏まれて喜んで、奥さんの匂いを嗅いでも喜んでいるヤバい人だけどね。
「普通竜種にもやってるんですか?」
スヴェートは未だ政情不安定と聞く。
竜種や優秀な人材を勧誘して引き抜くつもりなのかもしれない。
「あちこちベタベタしている中には、普通竜種も混じっていたと思います」
やっぱり。予想が現実となりそうだ。
あのピンクにベタベタされて喜んでついていく程度の人なら、失っても実害ないだろうけど。
「それなんだが」
おもむろにラウが話し出した。
「上位竜種四人で話し合ってな。伴侶に誤解されるような行動は害悪でしかないから、排除することにした」
「「排除?!」」
女性陣の声が揃う。
スヴェート皇女を?!
「そしたら、本部から止められてな」
だろうね!
女性陣全員がほっとする。
私なら壊す程度だけど、ラウたちは遠慮なく消すだろう。
さすがに、他国の皇族を消しちゃうのはマズい。私でも分かる。
「カーシェイと、あと何人かが監視役で張り付くってことで合意したんだ」
ラウが落ち着いた声で説明した。
落ち着いているということは、いちおう、その措置で納得したようだ。
「正直なところ、フィアに嫉妬してもらえるのは、すごくすごく嬉しいんだが。誤解されるのは嫌だからな」
なんだ、それで私のムカムカイライラを見て喜んでたのか。
「別に嫉妬なんてしてないし」
「フィア」
なんで、そこで照れるかな、夫。
「まぁ、そうですね。カーシェイ副官ならしっかり監視してくれますね」
それについてはちょっと心配なことがある。
なんといっても、カーシェイさんだって立派な独身男性だ。
「カーシェイさん、大丈夫かな」
「大丈夫だろ、あのカーシェイのことだ。何か策があるだろうし。それに竜種一、結婚願望が低い男だぞ」
え? そうなの?
「そういえばカーシェイさん、師団と結婚した竜種なんて言われてましたね」
「あたくし、カーシェイさんはドラグニール師団長がお好きなのだとばかり思っておりましたわ!」
「カーシェイさんの扱い、酷すぎない?」
自分で話題にしておいてなんだけど、カーシェイさん、かわいそうすぎる。
「そのくらい安全安心な人ってことですよ。師団一の切れ者ですし」
「カーネリウスさんと違って、ちゃんと仕事ができて総師団長の副官をされている御方ですわ! カーネリウスさんと違って!」
エレバウトさん、二度も言ったよ。
カーネリウスさんの扱い、さらに酷いな。
「総師団長も、考えてカーシェイを監視につけたんだ。その点は任せてもいいんじゃないか?」
「うん、皆がそう言うなら」
「あのピンク、なんかやりそうだから。
カーシェイさんが目を光らせておいてくれるとありがたいしね」
その後は、第一塔の塔長室の話題になった。
私はまだ会ってないんだけど、塔長室に新人が入ったそうだ。
エレバウトさんが悔しがるかと思って、こっそり様子を窺ったけど。
第六師団の方が合っているのか、塔長のことは諦めたのか、何の反応も見せなかった。
塔長室の新人は、ノルンガルスさん。
ノルンガルスってあの?
と思ったら、セリナローザ・ノルンガルスさんという、私の知らないノルンガルスさんだった。
私の知ってるノルンガルスさんは、第四師団のカレナローザさん、第八師団のマギナローザさんで、新人さんは二人の妹だそうだ。
三姉妹で終わりだよね? 四姉妹とか五姉妹じゃないよね?
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て、私には鑑定眼があったわ。
フィールズさんが、
「優秀な人ですが能力に偏りが見られます。あと、精神的に心配なところがあるんですよね」
と、気の毒そうな顔で言っていたのが印象的だった。
塔長室のノルンガルスさんは、今後、特級補佐官の秘書のような仕事をしながら補佐官業務を行うとのこと。
私も特級補佐官なので、これから、関わりが出てきそうだ。
こうしてお茶会はお開きとなった。
ここでお茶会するのもいいな。
そんなことを考える私を、ラウは穏やかな眼差しで見つめてくれていて。
目が合うと、なんとなく顔が火照ってきて。
そのまま、私はこの時のピンクの話を、記憶の隅に追いやってしまった。
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