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2 新人研修編
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「意外と多いな」
今日は俺の執務室に、第一塔長のレクシルドがやってきていた。
ふだん、俺はレクスと呼んでいて、レクスも俺をラウゼルトと名前で呼んでいる。
レクスとは、見習い時代からの馴染みだ。
食べたり飲んだり騒いだり。楽しい見習い時代をともに過ごせたと思う。
フィアの試験は無事に終わり、仮配属については一悶着あったが、こっちの条件を了承させることで話もついた。
今日の用件は、あのチビとの話でも出ていたあれ。規律を乱すやつの炙り出し。
フィア関係の話なので、エルヴェスが妙に張り切ってしまい、第六師団の諜報部隊を動員。
あの様子だと記録班まで動かしていそうだよな。
レクスの方でも、関係資料をたくさん集めている。
塔長だというのに、補佐も付けず自分で抱えて持ってきていた。
そして、その資料をカーシェイ含めて三人で眺めて唸っている。
「そうか? これでも少ない方だぞ」
「ァア? 組織として大丈夫なのか?」
「だから、定期的にこういうことをしてるんだよ」
ケロッとして当たり前のように言うレクス。大丈夫なのかよ、それ。
レクスが言うには、どの組織にもこういった類の人間が混ざるらしい。
規律厳守はもちろんだが、まともそうな振りをして倫理観がぶっ壊れているやつもたまにいる。
定期的に取り除く他、ないという。
「階段から突き落とす。フィアじゃなかったら怪我してるぞ」
「水をかける。子どものいたずらだなぁ」
「上から物を落とす。これもフィアじゃなかったら怪我してるぞ」
「書架を倒す。備品は壊さないでほしいなぁ」
「馬が暴れてつっこむ。これもフィアじゃなかったら大怪我してるぞ」
「物を隠す、壊す、捨てる。ぜんぶ私物じゃなくて備品なんだけどなぁ」
ざっと十人。
ちょうどいいタイミングで、カーシェイがお茶を出す。
「本当にこれで少ないのか?」
「行き帰りに襲われたり、食事に何か混ぜられたりはしてないだろ」
行き帰りは俺かメランド卿が付き添ってるからな。
食事は基本的には第六師団の食堂のものを俺かメランド卿が運んでいる。
何か混ぜられる心配はない。
「私、権能で毒は効かないから」との話なので、混ぜられたとしても心配はなさそうだ。
しかし、そういった被害も出ているということか。
「本当に組織として大丈夫なのか?」
「だから、定期的にこういうことをしてるんだよ、まったく」
気に入った女性と親密になりたくて、帰り道を襲って、食事に睡眠薬を混ぜて、そして家に連れ込んだ事例もあるという。
犯罪だろ、それは。
そう答えた俺に対して、レクスが疑いの目を向けてきた。
言っておくが俺はやってないぞ。
クッキーでフィアを釣り上げて家に連れ込もうと計画はしたが、未遂だし、それにクッキーに薬は混ぜてない。
犯罪者といっしょにしないでくれ。
まぁ、犯罪は取り締まれるからいいとして、面倒なのは取り締まりが難しいものだ。
「あとは集団での陰口か」
「ま、何かやらかしてくれるのを待つしかないね」
罠を張るとフィアに危害が加わる恐れがある。
目障りだが、向こうが失態を犯すのを待つしかないか。
レクスも積極的に罠にかけるつもりはないようだ。おそらく面倒なんだろう。
「第一塔のエレバウト、第八師団のノルンガルス。この二人はどうする?」
フィアに絡んだ回数一位のエレバウトと、二位のノルンガルス。
新興家門出身で高飛車お嬢様エレバウト、四大家門の系統出身で頑固な世話焼きノルンガルス。
どちらも精霊魔法が使えて、正義感が無駄に強い。似たり寄ったりだな。
「この二人は良い友人になると思うよ」
フィアには友人どころか、同世代の知人もまったくいないからな。
ふだんは平気な感じで振る舞っているが、けっこう寂しがり屋だ。
俺といっしょの時間が減るのは困るが、気の置けない知り合いの一人や二人、いてもいいだろう。
「そうか。第一塔や補佐官全般ではどうだ?」
「基本的に塔所属は実力主義だ。技能なしも少なくない。
鑑定会議でも開いて、クロエル補佐官の力を見せれば、皆、黙る」
「なるほど」
鑑定技能超級のレクスが自信を持って言うくらいだ。第一塔は大丈夫だろう。
問題あるやつは、レクスが鑑定会議で炙り出すはず。
「第六師団の方こそ大丈夫なのか? 研修、終われば異動だけど」
「こっちも実力主義だ。荒っぽい、癖が強い、そんな、扱いに困るやつらばかり。
フィアのかわいさを見れば、皆、感動して言葉も出なくなるさ」
フィアのかわいさ、という言葉に対して、資料を片手に、微妙な表情をするレクス。
なんだよ、それ。
フィアはとってもかわいいだろうが。
カーシェイもいっしょになって、引きつった顔をしているのは、どういうことだ?
「一番の荒くれ者の突撃部隊が、フィアに絶対服従だしな」
「捕獲に居合わせたんだっけ」
カーシェイに突撃部隊に、全員、言葉もなかったよな。
突撃部隊はふだん言葉も荒いが、フィア関係の話題は必ず敬語になる。
敬語なんて使い慣れてないから、変な敬語になってるけどな。
「前から思ってたんだけどな」
見ていた資料を置いて、レクスが静かに話し始めた。
「かわいいから感動して、ではなく、ヤバくて恐怖で、言葉が出ないんじゃないのか?」
あんなにぽわんとしているのに、恐怖なんて感じるか?
「何を言ってるんだ、レクス」
俺も手にしていた資料を置いて、言葉を返す。
「あのときのフィアは、かわいくて最高に輝いてたんだぞ。輝きすぎて、目が潰れそうなくらい痛かったし」
さらに引きつった顔をしているカーシェイ。
「その輝きって暴走した魔力だろ。魔力が目に突き刺さって痛かったんだろ」
カーシェイ、そこでコクコク頷くな。
「見てないやつには、分からないんだよ」
「ま、いいや。炙り出しの方はとりあえずはこんなところかな」
レクスが話題を元に戻した。
今はフィアのかわいさを語るより、フィアを害するやつを消す方が重要だ。
「あぁ、これからの時期は異動や退職が多くて大変だな」
「ま、その分、募集するから問題ないさ」
こうして、十人の辞令と同数の新規募集が決定した。
レクスは第一塔長として有名だが、本部の人事班トップも兼任している。
そして、それを知る人間は少ない。
今日は俺の執務室に、第一塔長のレクシルドがやってきていた。
ふだん、俺はレクスと呼んでいて、レクスも俺をラウゼルトと名前で呼んでいる。
レクスとは、見習い時代からの馴染みだ。
食べたり飲んだり騒いだり。楽しい見習い時代をともに過ごせたと思う。
フィアの試験は無事に終わり、仮配属については一悶着あったが、こっちの条件を了承させることで話もついた。
今日の用件は、あのチビとの話でも出ていたあれ。規律を乱すやつの炙り出し。
フィア関係の話なので、エルヴェスが妙に張り切ってしまい、第六師団の諜報部隊を動員。
あの様子だと記録班まで動かしていそうだよな。
レクスの方でも、関係資料をたくさん集めている。
塔長だというのに、補佐も付けず自分で抱えて持ってきていた。
そして、その資料をカーシェイ含めて三人で眺めて唸っている。
「そうか? これでも少ない方だぞ」
「ァア? 組織として大丈夫なのか?」
「だから、定期的にこういうことをしてるんだよ」
ケロッとして当たり前のように言うレクス。大丈夫なのかよ、それ。
レクスが言うには、どの組織にもこういった類の人間が混ざるらしい。
規律厳守はもちろんだが、まともそうな振りをして倫理観がぶっ壊れているやつもたまにいる。
定期的に取り除く他、ないという。
「階段から突き落とす。フィアじゃなかったら怪我してるぞ」
「水をかける。子どものいたずらだなぁ」
「上から物を落とす。これもフィアじゃなかったら怪我してるぞ」
「書架を倒す。備品は壊さないでほしいなぁ」
「馬が暴れてつっこむ。これもフィアじゃなかったら大怪我してるぞ」
「物を隠す、壊す、捨てる。ぜんぶ私物じゃなくて備品なんだけどなぁ」
ざっと十人。
ちょうどいいタイミングで、カーシェイがお茶を出す。
「本当にこれで少ないのか?」
「行き帰りに襲われたり、食事に何か混ぜられたりはしてないだろ」
行き帰りは俺かメランド卿が付き添ってるからな。
食事は基本的には第六師団の食堂のものを俺かメランド卿が運んでいる。
何か混ぜられる心配はない。
「私、権能で毒は効かないから」との話なので、混ぜられたとしても心配はなさそうだ。
しかし、そういった被害も出ているということか。
「本当に組織として大丈夫なのか?」
「だから、定期的にこういうことをしてるんだよ、まったく」
気に入った女性と親密になりたくて、帰り道を襲って、食事に睡眠薬を混ぜて、そして家に連れ込んだ事例もあるという。
犯罪だろ、それは。
そう答えた俺に対して、レクスが疑いの目を向けてきた。
言っておくが俺はやってないぞ。
クッキーでフィアを釣り上げて家に連れ込もうと計画はしたが、未遂だし、それにクッキーに薬は混ぜてない。
犯罪者といっしょにしないでくれ。
まぁ、犯罪は取り締まれるからいいとして、面倒なのは取り締まりが難しいものだ。
「あとは集団での陰口か」
「ま、何かやらかしてくれるのを待つしかないね」
罠を張るとフィアに危害が加わる恐れがある。
目障りだが、向こうが失態を犯すのを待つしかないか。
レクスも積極的に罠にかけるつもりはないようだ。おそらく面倒なんだろう。
「第一塔のエレバウト、第八師団のノルンガルス。この二人はどうする?」
フィアに絡んだ回数一位のエレバウトと、二位のノルンガルス。
新興家門出身で高飛車お嬢様エレバウト、四大家門の系統出身で頑固な世話焼きノルンガルス。
どちらも精霊魔法が使えて、正義感が無駄に強い。似たり寄ったりだな。
「この二人は良い友人になると思うよ」
フィアには友人どころか、同世代の知人もまったくいないからな。
ふだんは平気な感じで振る舞っているが、けっこう寂しがり屋だ。
俺といっしょの時間が減るのは困るが、気の置けない知り合いの一人や二人、いてもいいだろう。
「そうか。第一塔や補佐官全般ではどうだ?」
「基本的に塔所属は実力主義だ。技能なしも少なくない。
鑑定会議でも開いて、クロエル補佐官の力を見せれば、皆、黙る」
「なるほど」
鑑定技能超級のレクスが自信を持って言うくらいだ。第一塔は大丈夫だろう。
問題あるやつは、レクスが鑑定会議で炙り出すはず。
「第六師団の方こそ大丈夫なのか? 研修、終われば異動だけど」
「こっちも実力主義だ。荒っぽい、癖が強い、そんな、扱いに困るやつらばかり。
フィアのかわいさを見れば、皆、感動して言葉も出なくなるさ」
フィアのかわいさ、という言葉に対して、資料を片手に、微妙な表情をするレクス。
なんだよ、それ。
フィアはとってもかわいいだろうが。
カーシェイもいっしょになって、引きつった顔をしているのは、どういうことだ?
「一番の荒くれ者の突撃部隊が、フィアに絶対服従だしな」
「捕獲に居合わせたんだっけ」
カーシェイに突撃部隊に、全員、言葉もなかったよな。
突撃部隊はふだん言葉も荒いが、フィア関係の話題は必ず敬語になる。
敬語なんて使い慣れてないから、変な敬語になってるけどな。
「前から思ってたんだけどな」
見ていた資料を置いて、レクスが静かに話し始めた。
「かわいいから感動して、ではなく、ヤバくて恐怖で、言葉が出ないんじゃないのか?」
あんなにぽわんとしているのに、恐怖なんて感じるか?
「何を言ってるんだ、レクス」
俺も手にしていた資料を置いて、言葉を返す。
「あのときのフィアは、かわいくて最高に輝いてたんだぞ。輝きすぎて、目が潰れそうなくらい痛かったし」
さらに引きつった顔をしているカーシェイ。
「その輝きって暴走した魔力だろ。魔力が目に突き刺さって痛かったんだろ」
カーシェイ、そこでコクコク頷くな。
「見てないやつには、分からないんだよ」
「ま、いいや。炙り出しの方はとりあえずはこんなところかな」
レクスが話題を元に戻した。
今はフィアのかわいさを語るより、フィアを害するやつを消す方が重要だ。
「あぁ、これからの時期は異動や退職が多くて大変だな」
「ま、その分、募集するから問題ないさ」
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