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2 新人研修編
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「あれはなんですか?」
「あー、あれねぇ」
食堂は人でいっぱいだった。ここの食堂は、塔に所属している人が利用しているらしい。
ランチメニューは三種類のみ。日替わりが二種類、固定が一種類。
固定メニューはスパイスたっぷりな匂いがするシチューだ。
いつもで食べられるということなので、私は日替わりにした。うん、ここの食堂も美味しそう。
他の人も日替わりだった。
上司の人は王子さまなので、特別メニューかと思ったが、固定メニューを選んでいた。
出てきたものも同じだった。凄いのを期待していたのに。
各自、自分の分を確保し、席に着く。
私は第一塔所属といっても、ほぼ、塔内に引きこもっているので、会ったこともない人ばかり。
そもそもだ。
精霊魔法で有名な家門のくせに精霊魔法が使えない『技能なし』だからと、私は外出も人に会うのも制限されていた。
大勢の人に会う状況自体が初めてだ。
ふと、何人かが、似たようなものを身に付けているのに気がついた。
注意して見ていると、私と同じか少し上くらいの年代の女性ばかり。
なんだろう、あれ? 最近の流行り?
流行には敏感なマル姉さんは知っているみたいだけど、マル姉さんが身に付けているのは見たことないな。
私がキョロキョロと見ているのに気がついたらしく、エレバウトさんが話しかけてきた。
「あら、あなた、補佐官なのにあれをご存知ないのかしら?」
「はい」
エレバウトさんも知ってるのか、あれ。
メモリアもマリージュも持ってなかったけどな。
自分が流行に疎すぎて、ちょっと焦る。
友だちがいないと、こういう時に困るのか。
「わたくしも知りませんけれども」
良かった! 仲間がいた!
フィールズ補佐官が知らないなら、私も知らなくて大丈夫だよね!
でも、なんなんだろう? かわいいから服の飾りなのかな。
「あら、二人してご存知ないの? 少し、世間の流行に疎くなくて?」
「疎いんです」
私はきっぱり言い切る。
「だから教えてください。あれはなんですか?」
つい我慢できず、聞いてしまった。
そういえば、赤の樹林で耐えきれずに質問して失敗したのは数日前のこと。
ちょっとだけ嫌な予感がする。
「まぁ、あれは良縁に恵まれない方々の、気休めですわね」
「あのー、良縁てなんですか?」
「端的に言えば、良い結婚相手との縁談のことですね。
この場合の『良い』とは、結婚相手として優良、申し分ないという意味で『良い』ということです」
エレバウトさんは、はっきりと答えてくれない。
フィールズ補佐官が親切にも丁寧に語彙解説してくれるので、ありがたい。
「あれは、恋愛にご縁のない方々にも無用ですわ」
「つまり、婚約者や恋人など伴侶が見つからず、恋愛も進展しない人のためのおまじないか何かというところでしょう」
またもや、迂遠な回答をするエレバウトさんに対し、端的好きのフィールズ補佐官が被せてくる。
「あら、さすが、特級補佐官ですわね」
「あら、どうも、上級補佐官殿」
二人とも微妙にバチバチしていて怖い。
「恋愛成就のお守りってところですか?」
「お守りといっても、護符みたいなご利益はないわねぇ。まぁ、おまじない程度かしらねぇ」
私たちのやりとりを面白そうに観察していたマル姉さんが答えてくれた。
「へー、私も欲しいなぁ」
「まさかとは思いますが、クロエル補佐官、興味あるんですか?」
「お店で売ってるけど、どうせなら作るのはどうかしらぁ? 好きな材料で作れるし」
訝しがるフィールズ補佐官に、いろいろ詳しそうなマル姉さん。
「へー」
「作るにしても、その、なんというか、許可をいただいてからの方がよろしいかと思いますが」
ぽかんとする私。
え? 許可? 許可って誰の?
「ダメですわ! 許可などできませんわ! あなたなどに、レクシルド様は渡しません!」
さらにぽかんとする私。
え? エレバウトさんの許可は要らないでしょ。それに、
「あの、私、相手いますけど」
「レクシルド様でしょう?」
「違います。上司の人より、優しくて強くて格好よくて師団長やってます」
名前を出して面倒なことになっても困るので、適当にあしらった。
逆に名前を出しておいた方が良かったのかな。
「あ、あら、そうだったの。あなた、平凡でぽわんとなさってるから、まさか、お相手がいるとは。
まぁ、平凡で流行に疎くてぽわん好きな方も、世の中にはいらっしゃるわよね」
「相手がいて、悪かったですね」
ランチの間、エレバウトさんは語り続けた。おかげでランチの味がまったく入ってこなかった。
次は固定メニューのシチューにしよう。
スパイスたっぷりな匂いがして、エレバウトさんの語りにも、勝てそうな気がする。
その晩、私の相手で第六師団長を勤める夫に、食堂でのあれこれを語った。語り続けた。
もちろん、上司の人がエレバウトさんから逃げた話もした。
でも、本題はそれじゃない。
「ねぇ、ラウ。組み紐飾りってのが流行っているんだって。二個一組になっていて、とってもかわいいの」
食堂で見かけたあれ。かわいらしいあのアイテムは『組み紐飾り』と呼ばれているそうだ。
こっそり鑑定したら、何種類かの紐を組み合わせて作られていた。
金属のパーツ、キレイな石、刺繍した布も使って、凝った作りのものもあった。
「恋愛成就のおまじないなんだって。一個を自分で持って、もう一個を相手に渡すんだって。おもしろいよね」
同じのを二個用意して、片方を好きな人にプレゼントするんだそうだ。
とはいえ、最近は、単純に服飾品としても人気だと、マル姉さんが教えてくれた。
「それでね、ラウ」
「ダメだ」
早い。いつにもまして、ダメ出しが早い。
「まだ何も言ってないけど」
「欲しいとか、作りたいとか、言うんじゃないのか?」
そしていつにもまして、鋭い。
「うん、かわいいよね。危険物じゃないし、そんなに高価な物でもないし、手作りもできるんだって」
「ダメだ」
「どうして? 危なくないけど?」
「そういうものは、恋人ができないとか、結婚できないとかいうやつが、願いを込めて持つものだ」
同じ組み紐飾りを二個つけている人は、そういう願いを込めているらしい。
これもマル姉さんが言っていた。
「まぁ、そうみたいだけど」
フィールズ補佐官でさえ知らないものを、なぜ、ラウが詳しいのかが謎だ。
そして、ダメ出しされる理由が分からない。
「フィアには俺がいる。いまさら、願いを込める必要ないだろ」
「え? そういう理由?」
願いを込めるとかじゃなくて、かわいいから欲しいんだけど。
ついでに、ラウにあげてもいいし。まぁ、ついでだけどね。
「俺たちは結婚済みなんだ。恋愛成就のおまじないなんて、必要ない」
「ええっ、そうだけど」
結婚済みだけど、恋愛結婚じゃないよね?
恋愛してないから、恋愛成就も何もないよね?
「だから、ダメだ」
この日、ラウは最後までダメとしか言わなかった。
「あー、あれねぇ」
食堂は人でいっぱいだった。ここの食堂は、塔に所属している人が利用しているらしい。
ランチメニューは三種類のみ。日替わりが二種類、固定が一種類。
固定メニューはスパイスたっぷりな匂いがするシチューだ。
いつもで食べられるということなので、私は日替わりにした。うん、ここの食堂も美味しそう。
他の人も日替わりだった。
上司の人は王子さまなので、特別メニューかと思ったが、固定メニューを選んでいた。
出てきたものも同じだった。凄いのを期待していたのに。
各自、自分の分を確保し、席に着く。
私は第一塔所属といっても、ほぼ、塔内に引きこもっているので、会ったこともない人ばかり。
そもそもだ。
精霊魔法で有名な家門のくせに精霊魔法が使えない『技能なし』だからと、私は外出も人に会うのも制限されていた。
大勢の人に会う状況自体が初めてだ。
ふと、何人かが、似たようなものを身に付けているのに気がついた。
注意して見ていると、私と同じか少し上くらいの年代の女性ばかり。
なんだろう、あれ? 最近の流行り?
流行には敏感なマル姉さんは知っているみたいだけど、マル姉さんが身に付けているのは見たことないな。
私がキョロキョロと見ているのに気がついたらしく、エレバウトさんが話しかけてきた。
「あら、あなた、補佐官なのにあれをご存知ないのかしら?」
「はい」
エレバウトさんも知ってるのか、あれ。
メモリアもマリージュも持ってなかったけどな。
自分が流行に疎すぎて、ちょっと焦る。
友だちがいないと、こういう時に困るのか。
「わたくしも知りませんけれども」
良かった! 仲間がいた!
フィールズ補佐官が知らないなら、私も知らなくて大丈夫だよね!
でも、なんなんだろう? かわいいから服の飾りなのかな。
「あら、二人してご存知ないの? 少し、世間の流行に疎くなくて?」
「疎いんです」
私はきっぱり言い切る。
「だから教えてください。あれはなんですか?」
つい我慢できず、聞いてしまった。
そういえば、赤の樹林で耐えきれずに質問して失敗したのは数日前のこと。
ちょっとだけ嫌な予感がする。
「まぁ、あれは良縁に恵まれない方々の、気休めですわね」
「あのー、良縁てなんですか?」
「端的に言えば、良い結婚相手との縁談のことですね。
この場合の『良い』とは、結婚相手として優良、申し分ないという意味で『良い』ということです」
エレバウトさんは、はっきりと答えてくれない。
フィールズ補佐官が親切にも丁寧に語彙解説してくれるので、ありがたい。
「あれは、恋愛にご縁のない方々にも無用ですわ」
「つまり、婚約者や恋人など伴侶が見つからず、恋愛も進展しない人のためのおまじないか何かというところでしょう」
またもや、迂遠な回答をするエレバウトさんに対し、端的好きのフィールズ補佐官が被せてくる。
「あら、さすが、特級補佐官ですわね」
「あら、どうも、上級補佐官殿」
二人とも微妙にバチバチしていて怖い。
「恋愛成就のお守りってところですか?」
「お守りといっても、護符みたいなご利益はないわねぇ。まぁ、おまじない程度かしらねぇ」
私たちのやりとりを面白そうに観察していたマル姉さんが答えてくれた。
「へー、私も欲しいなぁ」
「まさかとは思いますが、クロエル補佐官、興味あるんですか?」
「お店で売ってるけど、どうせなら作るのはどうかしらぁ? 好きな材料で作れるし」
訝しがるフィールズ補佐官に、いろいろ詳しそうなマル姉さん。
「へー」
「作るにしても、その、なんというか、許可をいただいてからの方がよろしいかと思いますが」
ぽかんとする私。
え? 許可? 許可って誰の?
「ダメですわ! 許可などできませんわ! あなたなどに、レクシルド様は渡しません!」
さらにぽかんとする私。
え? エレバウトさんの許可は要らないでしょ。それに、
「あの、私、相手いますけど」
「レクシルド様でしょう?」
「違います。上司の人より、優しくて強くて格好よくて師団長やってます」
名前を出して面倒なことになっても困るので、適当にあしらった。
逆に名前を出しておいた方が良かったのかな。
「あ、あら、そうだったの。あなた、平凡でぽわんとなさってるから、まさか、お相手がいるとは。
まぁ、平凡で流行に疎くてぽわん好きな方も、世の中にはいらっしゃるわよね」
「相手がいて、悪かったですね」
ランチの間、エレバウトさんは語り続けた。おかげでランチの味がまったく入ってこなかった。
次は固定メニューのシチューにしよう。
スパイスたっぷりな匂いがして、エレバウトさんの語りにも、勝てそうな気がする。
その晩、私の相手で第六師団長を勤める夫に、食堂でのあれこれを語った。語り続けた。
もちろん、上司の人がエレバウトさんから逃げた話もした。
でも、本題はそれじゃない。
「ねぇ、ラウ。組み紐飾りってのが流行っているんだって。二個一組になっていて、とってもかわいいの」
食堂で見かけたあれ。かわいらしいあのアイテムは『組み紐飾り』と呼ばれているそうだ。
こっそり鑑定したら、何種類かの紐を組み合わせて作られていた。
金属のパーツ、キレイな石、刺繍した布も使って、凝った作りのものもあった。
「恋愛成就のおまじないなんだって。一個を自分で持って、もう一個を相手に渡すんだって。おもしろいよね」
同じのを二個用意して、片方を好きな人にプレゼントするんだそうだ。
とはいえ、最近は、単純に服飾品としても人気だと、マル姉さんが教えてくれた。
「それでね、ラウ」
「ダメだ」
早い。いつにもまして、ダメ出しが早い。
「まだ何も言ってないけど」
「欲しいとか、作りたいとか、言うんじゃないのか?」
そしていつにもまして、鋭い。
「うん、かわいいよね。危険物じゃないし、そんなに高価な物でもないし、手作りもできるんだって」
「ダメだ」
「どうして? 危なくないけど?」
「そういうものは、恋人ができないとか、結婚できないとかいうやつが、願いを込めて持つものだ」
同じ組み紐飾りを二個つけている人は、そういう願いを込めているらしい。
これもマル姉さんが言っていた。
「まぁ、そうみたいだけど」
フィールズ補佐官でさえ知らないものを、なぜ、ラウが詳しいのかが謎だ。
そして、ダメ出しされる理由が分からない。
「フィアには俺がいる。いまさら、願いを込める必要ないだろ」
「え? そういう理由?」
願いを込めるとかじゃなくて、かわいいから欲しいんだけど。
ついでに、ラウにあげてもいいし。まぁ、ついでだけどね。
「俺たちは結婚済みなんだ。恋愛成就のおまじないなんて、必要ない」
「ええっ、そうだけど」
結婚済みだけど、恋愛結婚じゃないよね?
恋愛してないから、恋愛成就も何もないよね?
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